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継続力があることの長所と短所・継続力をつける本

カテゴリ:自己啓発

更新日:2024年04月11日

継続力の意味とは

『継続は力なり』という言葉は、世間でよく言われています。類似の言葉で『石の上にも三年』という言葉もあります。「才能」や「成功」を語るときには、必ずこの『継続力』がクローズアップされますが、果たしてこの『継続力』とは、いったいどんなものでしょうか?また、それを身に着けるには、どうしたらいいのでしょうか?『継続力』の秘密を、ご紹介いたします。

成功に継続力は不可欠です

ダイエット、語学習得、ピアノ、スポーツなどの趣味から、数多くの仕事に至るまで、継続力が必要なことは、誰でも知っています。

直木賞作家の浅田次郎さんは、36回も小説を投稿し続け、一度も一次選考に残らなかったそうです。それでも書き続け、やがて選考に上り、今は押しも押されぬ大作家になられました。また、発明王エジソンは、電球の発明に一万回以上の実験の失敗を繰り返したそうです。

成功する人には継続力があります。逆に言うと、継続力があるからこそ成功できる、という事実を、まず正面から見つめてみましょう。

ほとんどのことで『続けさえすれば必ず成功する』という公式が成り立つのに、わたしたちはなかなかそれを実践できず、正面から向き合うことすらできません。なぜなのでしょうか?

継続はとても難しい

継続することで成功を呼び込めることは、誰でも知っています。身近なところでは『ダイエット』があるでしょう。ダイエットは、ごくごく単純に言ってしまえば、摂取カロリーが消費量を大きく下回れば必然的に成功するはずです。つまり、少なく食べて、たくさん体を動かすだけです。それを続けていけば、どんな人でも必ず痩せられます。

例えば、懲役刑を受けている人々の中に、太っている人はいません。摂取カロリーが制限され、一定の労役を課された環境では、太ろうにも太れない、その状態を『継続』することによって、中肉中背の体型が量産されているのです。

要は、続けることです。

それでもダイエットは、究極に難しいことです。ダイエットの成功率は5%未満という現実を見ても、それがわかります。

では、どうして継続できないのでしょう?
成功する人が持っている『継続力』を持つにはどうしたらいいのでしょうか?

継続力と反対の力、それは『揺り戻し力』

わたしたちはどちらかというと、『継続』よりも『三日坊主』により親しみを持っています。ダイエットで言うと、『リバウンド』です。日記を書こうとしても続かない、毎日英単語を覚えようとしてもすぐ飽きて放り投げる、学生さんなら毎日強制的に机に座る時間がありますが、社会人になると、いざ『勉強しよう』と意気込んでみてもすぐに生活に押し流されてしまいます。

何かを成し遂げている人は、みな『継続力』を持っています。凡人のわたしたちはそれを羨ましがるのですが、何がわたしたちの継続を妨げているのでしょうか?その正体を知ることなしに、先には進めません。

それは、ズバリ、『揺り戻し力』です。聞きなれない言葉ですが、継続力よりももっと強力にわたしたちを支配している力の存在を、まず認識しましょう。

すべては自然に±ゼロに戻っていく

『揺り戻し力』は、別の言葉で言うと、『恒常性』、『ホメオスタシス』と呼ばれるものです。

例えば、あなたの体の細胞は、一つ残らず常に、『傷を受けても元に戻る』ことによって保たれていますし、国家を例にしても、戦争であれだけの被害を受けた日本が、瞬く間に前の水準以上の社会に復興したのも、この『揺り戻し力』『恒常性』が働いたことによるものです。

『揺り戻し力』は、マイナスから±0に戻すのにも素晴らしい威力を発揮しますが、プラスから±0に戻すことにも強大な力を及ぼすのです。ダイエットも、勉強も、趣味も、お仕事も、劇的に変化させることは非常に難しい、ということです。変化させたと思ったらすぐ元に戻るのはとても自然なことで、ダイエットがすぐにリバウンドするのも当然なのです。

『揺り戻し力』に負けない『継続力』の正体とは?

わたしたちが『継続力』を身に着けたいと思っていても、『揺り戻し力』が勝つものと、相場は決まっています。ダイエットはたいてい失敗するし、勉強は続かないし、日記を書こうと思っても三日坊主に終わってしまいます。

しかし、それでは、進歩がありません。

何かを始めて見てもすぐ挫折するだけでは、生物も、人間も、ここまで多様に発展していなかったでしょう。

つまり、世の中でもっとも強力な力の一つである『揺り戻し力』に『継続力』が打ち勝つ方法があるということで、それこそが、この記事で紹介したいことなのです。

突然変異はすべてを超越する

『揺り戻し力』はもっとも強力な力の一つと言えます。しかし、それさえも凌駕する力が『突然変異』なのです。

太古の海で生物が誕生した時も、無名な作家志望の人が一躍大作家になるのも、今までできなかったことが突然できるようになるのも、一瞬で変化の階段を駆け上り、絶対に揺り戻しが来ない段階に達するのが、『突然変異』なのです。

サルが人間になり、揺り戻しがなくそのまま人類が誕生したのも、突然変異の偉大な成果です。
ここに「鍵」があります。今までできなかったことができるようになるには、『突然変異』を起こせばいいのです。

では、突然変異はどうすれば起きるのでしょうか?それが、この記事のトピックである『継続力』とどのように関係してくるのでしょう?

継続力が突然変異を呼び寄せる

継続力がなぜ必要か、ここでようやく明らかになります。

この世でもっとも強力な『揺り戻し力』を凌駕する『突然変異』を起こすためにこそ、『継続力』が必要になってくるのです。

ダイエットを例にしてみましょう。継続して運動し、摂取カロリーを抑えることを何か月も繰り返すことによって、ある日突然、体質が変わります。その変化は劇的で、突然、『たくさん食べなくても済む体』にスイッチが切り替わるのです。徐々に痩せていくのではありません。体のほうが、『さほど食べものを欲しない体』に変化します。成功したダイエッターは必ず、この『スイッチが切り替わる瞬間』を体験しています。

体質が切り替わるまで、揺り戻し力を誤魔化しながら、気長に、摂取カロリーを抑えつつ運動をする、ダイエットが成功するには実はこの方法しかありません。

揺り戻し力を抑える継続力とは?

ダイエットでも、何かスポーツや楽器を習得するのでも、成功するためには、『突然変異』を待つしかありません。しかし、そこに必要な、揺り戻し力を抑えつつ突然変異を起こすための『継続力』を発揮するには、どうしたらいいのでしょうか?

それは、非常にシンプルです。

揺り戻し力が気づかないほどのわずかな変化を少しずつ積み重ね、『努力を努力と思わなくなる』状態に持っていくのです。

わたしたちはつい欲張って、大きな変化をいっぺんに起こしたがります。でも変化が大きければ大きいほど、揺り戻し力が強力に働き、必ず元の木阿弥になります。

小さな変化、小さな継続こそ、揺り戻し力を抑えつつ物事を継続させ、突然変異を呼び寄せる秘訣なのです。

継続力がないのは悪いこと?継続力の長所と短所

ここまで、継続力の効果や継続力に対向する揺り戻し力について解説してきました。

継続力がない、飽きっぽい人、いつも三日坊主の人は、悪い人ではありません。もちろん、そういった人は成功とは縁がないかも知れません。でもそういう人だからこそ、周囲が安心して付き合えるし、友達が多いものです。

つまり、どんなことにも長所と短所があるわけです。継続力についても、同じことが言えます。

ここからは、継続力の長所と短所、継続力を身につけるための秘訣を、もう少し詳しく説明していきましょう。

継続力の長所

初回公開日:2017年07月24日

記載されている内容は2017年07月24日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
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