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厄年の年齢はいつ?男の厄年の過ごし方と厄払いを受けるべき時期

Author nopic icon松村美風
カテゴリ:文化

初回公開日:2017年09月09日

更新日:2020年08月29日

記載されている内容は2017年09月09日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

厄年の年齢はいつ?男の厄年の過ごし方と厄払いを受けるべき時期

七五三の話が出たついでに、関西で行われる「十三詣り」についても、触れておきます。最初に紹介したとおり、男女とも13歳はむかしは厄年のひとつとされていました。全国的にも13歳から16歳にかけて、なんらかの成人の儀礼が行われていた記録があります。この儀式をすぎてはじめて、大人として認められました。

関西地方でしばしばみられる言い方で「イッチョマエ」(一人前)と認められる年は、祝い年でもあり、厄年でもあったのです。関西における男女の十三詣りは、その名残といえます。

面白いことに、十三詣りをして、その後20歳になっていまの制度に基づく成人式に出席すれば、じつは2回、私たちは成人の祝いをしていることになります。のちの時代に儀礼だけがのこり、それぞれ別物として行事化していく良い例といえます。

みんな正解だからこそ困ってしまう

これまで、厄年とされる年齢がいかに地域や神社・寺院で異なるかについて、説明してきました。また、根っこは同じでも、時代が下るにつれて、厄年とはまったく違うものとして私たちが認識するようになったものもあることに驚かれたかたもいるでしょう。

どれかだけが正解だというのがあり得ないということは、ここまでお読みになればわかっていただけたことでしょう。むしろ、地域による違いや、神社・寺院による違いに興味を持たれたことでしょうし、節目の年にすぎず、過剰に恐れることはないと気付いていただけたのではないでしょうか。

まず、厄年について調べるとき、私たちが気をつけるべき点は、その地域や、自分が崇敬する神社・寺院の扱いかたを知ることです。それがインターネットで見た情報と違うと、違和感を感じるかもしれませんが、「郷に入れば郷に従え」ということわざもあります。

地域や神社・寺院の厄年についての考えに従うべきでしょう。インターネットが正しいのではなく、その地域では、その地域の慣習が正しいのです。

男性の厄年はいつ?

これまで、何歳を厄年とするかについて説明してきましたが、男性の場合、なにか基本的な考え方と違いがあるのでしょうか。

男性の厄年についての神社本庁の見解

インターネットで一般的とされ、よく紹介されるのが神社本庁の見解です。男性の場合、25歳・42歳・61歳を厄年とします。そのうち42歳を、とくに注意すべき厄年である大厄の年としています。

小厄と大厄(本厄)がある神社・寺院での男性の扱いは?

小厄と大厄(本厄)がある事例では、男女の別なく小厄とされる厄年があり、そのなかでとくに気をつけるべき年齢が違う、という考え方をとります。

厄年に小厄と大厄(本厄)があるとする神社や寺院により、前厄・後厄があるとするところと、前厄・後厄を考慮しないところがある点は、注意が必要です。

男性は女性に比べると違いは少ない

男性の厄年については、神社本庁の見解を基本とするところも、小厄と大厄(本厄)があるとするところも、とくに注意すべきとする年齢にはあまり違いがありません。とくに注意すべき大厄を42歳とすることも、多くの神社・寺院で共通しています。

女性の場合、大厄を33歳とするか37歳とするか、はたまた両方をとるかの違いがあり、また、61歳を厄年とするかどうかが神社・寺院で異なることがある点とは、明らかに異なっています。そのような意味では、長い歴史のなかで男性のほうが全国的に統一されてきたと言えるでしょう。

手っ取り早いのは、神社・寺院に聞くこと

とはいえ、男性の厄年についての考え方もいろいろあります。25歳と、42歳、61歳のすべてに前厄・後厄があるとする考え方もあれば、42歳のときのみに前厄・後厄があるとする伏見稲荷大社の事例もあります。

小厄と大厄(本厄)を考慮する神社・寺院でも、前厄・後厄をもうけるかどうかで、わかれています。

そのような状況なのですから、厄年について地域や神社、寺院で尋ねることは、なにも恥ずかしいことではありません。厄払いをうけたい神社・寺院に、インターネットの公式サイトがあれば、男性の厄年についての記載があるかどうかを、まず確認しましょう。もし見つけることができなかったとしても、メールや電話で問い合わせれば、教えてくれます。

男性の厄年と前厄・後厄

男性にかぎらず、神社・寺院によって厄年の前厄・後厄のもうけかたが違うことがあります。

男性の前厄・後厄はいつ?

神社本庁の見解では、厄年の前後の年を前厄・後厄とします。神社で厄払いをうける場合は、おおむねこの考えにしたがっている事例が多いと考えてよいでしょう。

しかし、先ほども述べたとおり、小厄が3年おきに巡るとする考え方の神社や寺院では、前厄・後厄をとらないところもありますし、伏見稲荷大社は、男性の場合42歳の大厄の年のみ、前厄・後厄をとるとしています。

これも神社・寺院で確認を

前厄・後厄についても、自分が厄払いをうけたい神社や寺院が決まっていれば、まずその神社や寺院の公式サイトで確認するか、問い合わせるのがよいでしょう。

厄年の年の数え方

これまで、何歳が厄年なのかについて説明してきましたが、その年の数え方について疑問をもたれたかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

実は、ここでもスッキリといかない問題が生じます。厄年にあたる年の数え方が、ひとつではないからです。厄年が何歳かだけでなく、年の数え方も違うので、ただでさえ難しい問題がさらにややこしくなってしまいます。

旧暦と新暦の関係

この問題の発端は、1872年に明治政府が現在使われている「グレゴリオ暦」を採用したことにあります。それまで、細かい部分を修正しながら1300年の間、私たちのご先祖様は旧暦(太陰太陽暦)を使用してきました。1872年11月9日、明治政府は改暦の詔書と呼ばれるものを発布し、「来たる12月3日をもって、明治6年1月1日とする」と発表しました。

約1カ月、暦がいきなり繰り上がってしまったのです。当然ながら、1300年もの間つちかわれてきた季節感とズレが生じることになります。例えば、私たちがテレビなどでよく聞く「暦のうえでは春ですが」という表現も、約1カ月新暦と旧暦にズレがあることを理解しておけば、なんら不思議ではないのです。

そして、この新暦と旧暦の関係が、厄年についても、問題を残すことになります。

神社本庁の見解

厄年の年の数え方として、「数え年」があります。これは、明治に現在の暦になるまで使われていたもので、生まれた時点で1歳と数え、1月1日をもって、1つ年をとるという考え方です。この考え方の場合、12月31日に生まれると、翌1月1日で、2歳ということになります。

神社本庁の見解は、自分が厄年にあたるかどうかについては、数え年でみるというものです。新暦、つまり現行の暦の1月1日をもって、1つ年をとると考えます。