Search

検索したいワードを入力してください

方言「ずら」の地域別の意味と使い方|静岡/山梨/名古屋

Author nopic iconaotan
カテゴリ:方言

初回公開日:2017年08月26日

更新日:2017年08月31日

記載されている内容は2017年08月26日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

方言「ずら」の地域別の意味と使い方|静岡/山梨/名古屋

方言「ずら」を使う地域

「ずら」という方言を聞いたことはないでしょうか?最近ですと、妖怪ウォッチに出てくるコマさんが語尾に「~ずら」をつけているので、小さいお子様がいて妖怪ウォッチを見ている方は、聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。今回は、妖怪ウォッチのコマさんも使っている方言「ずら」を使う地域をご紹介します。

「ずら」は、静岡、山梨、名古屋、長野で使われている方言です。また、特に静岡県や山梨県で多く使われている方言です。そこで今回は、静岡、山梨、名古屋で使われている「ずら」をご紹介します。

方言「ずら」の語源

方言「ずら」の語源は明らかにはなっていませんが、「ずら」を辞書で引くと、推量の助動詞「うず」に推量の助動詞「らむ」の付いた「うずらむ」が「ずらう」となったものであり、さらに完了の助動詞「つ」に推量の助動詞「らむ」の付いた「つらむ」の音変化であると説明されています。

室町時代には「ずら」は話し言葉として使われていました。また、「ずら」は江戸時代でも話し言葉として使われていました。このように、「ずら」は、昔から使われている言葉なので、静岡では年配の方が使われている方言です。しかし、山梨では「ずら」という方言は年齢関係なく多く使われています。

方言には、言葉が変化したものが多いですが、「ずら」も、「うずらむ」から「ずらう」、「ずら」へと変化した言葉です。

地域別の方言「ずら」のあらわす意味と使い方

「ずら」という1つの方言でも、地域によって意味が異なります。「ずら」という方言の意味を地域別に理解できるようにしっかり確認しましょう。今回は、「静岡」「山梨」「名古屋」の「ずら」のあらわす意味をご紹介します。

静岡

静岡では「ずら」は推量・同意確認で「~だろう」という意味で使われています。「ずら」は年配の方が使われている方言であり、現在は「ずら」が「~ら」「~だら」に変化しているので、静岡の方は「ずら」より「~ら」「~だら」という方言に馴染みがあります。

また、北原白秋の「茶っきり節」の一節に「きゃーるが泣くんて、雨ずらよ」という一節があります。この一節の「きゃーる」「んて」「ずら」が静岡弁です。この場合は「かえるが泣くから雨だろう」という意味です。

「ずら」は「~だら」の変化であり、「~ら」は体言(名詞)には接続できません。「ずら」「~だら」は「雨ずら/雨だら」「行くずら/行くだら」など、体言にも用言にも用いることができますが、「~ら」は「行くら」「寒いら」など、用言にのみ使うことができます。

山梨

山梨では「ずら」は、相手に確認・承認を得る時に「~のだろう」という意味で使われています。また、山梨は甲州弁が方言として有名です。甲州弁には法則があります。「ずら」をうまく使えるように、また理解出来るようにご紹介します。

「ずら」が「~のだろう」という意味なので、「そうだろう」という時に、「そうずら」と使いたくなりますが、甲州弁では「さしすせそ」が「はひふへほ」になるという法則があります。そのため、「そうだろう」と言いたい場合は「ほうずら」と変換されます。

また、相手に確認・承認を得る時に「~ずら」は用いられますが、「ずら」以外に「~ずれ」「~だら」も山梨では「ずら」と同じ「~のだろう」という意味で使われています。実際に、先ほども紹介した「そうだろう」を「~ずら」「~ずれ」「~だら」に変換すると「~ずら」は「ほうずら」、「~ずれ」は「ほうずれ」、「~だら」は「ほうだら」となります。

名古屋

愛知県ではなく名古屋と表記している理由は、「ずら」は愛知県全体ではなく、愛知県東部で使われている三河弁(みかわべん)なので、名古屋と表記しています。

三河弁の中でも、「ずら」についてご紹介していきます。三河弁の「ずら」は、推量の助動詞で「~だろう」という意味で使われています。また、「~だろう」という意味の水量の助動詞「ずら」だけでなく、「ずら・ら・だら」があります。「ら」は東三河で多く使われています。また、静岡県の西部でも使われています。

「だら」は、「あんたは行かんだらー」と使い、「あなたは行かないんだよね?」という意味です。「ら」は、「雨が降りそうらー」と使い、「雨が降りそうだろう」という意味です。語尾に必ず「ら」がつくことが特徴です。

語尾に使う「ずら」ではなく意味がある「ずら」も

「ずら」は、静岡、山梨、名古屋、長野で使われている方言であるとをご紹介しましたが、静岡、山梨、名古屋、長野で使われている「ずら」は、「~のだろう」「~だろう」という語尾につける方言です。しかし、仙台弁でも「ずら」は使われています。仙台弁での「ずら」は名詞で「うそ」という意味です。方言には意味があり単体で使えるものと、名詞や動詞にくっつけて使うものに分けられます。仙台弁の「ずら」は単体で使う方言です。

意味がある「ずら」について

仙台弁では、「ずら」は「うそ」という意味で用いられます。また、「ずら」を使った方言がたくさんあるので、ご紹介します。

まず1つ目は「ずらこがす」です。「ずらこがす」は、「手抜きをする・ずるをする」という意味です。2つ目は「ずらもん」です。「ずらもん」は、「いい加減な人」という意味です。3つ目は「ずらっとすて」です。「ずらっとすて」は「とぼけて」という意味です。

このように、「手抜きをする・いい加減な人・とぼけて」など、いい加減である人や状況を示すときに「ずら」が用いられることが多いです。

ドラマ「銭ゲバ」で使われている「ずら」について

「ずら」が使われているドラマで有名なドラマが、2009年に松山ケンイチさん主演で放送されたドラマ「銭ゲバ」です。「ずら」「方言」と検索すると検索結果に「銭ゲバ」が表示されるほど有名です。ちなみに、「銭ゲバ」で使われている「ずら」は静岡県の伊豆地方で使われている伊豆弁の「ずら」です。

また、「銭ゲバ」で「ずら」が使われた理由は2つあると考えられます。1つは、「銭ゲバ」の主人公「蒲郡風太郎(がまごおり ふうたろう)」が長野県松本市出身という設定だからです。長野県も方言として「ずら」を使う地域です。2つ目は、「銭ゲバ」の主な舞台が伊豆周辺だからです。

また、ドラマ「銭ゲバ」のサブタイトルの語尾に毎回「ズラ」が使われているので、「ずら」「方言」と検索すると、「銭ゲバ」が検索結果に出てきます。

妖怪ウォッチでコマさんが使う「ずら」の意味は?

「ずら」が有名になった要因としては、妖怪ウォッチでコマさんが語尾に「~ずら」をつけていることが主な原因として考えられます。では、妖怪ウォッチのコマさんが使っている「ずら」にはどんな意味があるのでしょうか。

妖怪ウォッチのコマさんが使っている「ずら」は甲州弁だとされています。意味は「~です」「~ます」「~だよ」という意味です。また、疑問形「~ずら?」は、「~でしょう?」という意味になります。

「ずら」の意味が理解できる!