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拝見させていただくは二重敬語?正しい使い方|履歴書

Author nopic iconバジルセージ
カテゴリ:言葉の意味

初回公開日:2017年12月29日

更新日:2020年07月16日

記載されている内容は2017年12月29日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

拝見させていただくは二重敬語?正しい使い方|履歴書

拝見させていただくは二重敬語?

「拝見させていただく」はよく使う言葉です。しかし、敬語の使い方に対して敏感な人は違和感を覚えることもあるのではないでしょうか。

「拝見」は「見る」の謙譲語です。「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。謙譲語+謙譲語、と敬語を二つ重ねています。

丁寧語は「です」「ます」などですので、重ねても問題ないです。しかし「尊敬語+尊敬語」や「謙譲語+謙譲語」など、敬う表現やへりくだる表現を重ねるのは好ましくないとされています。

二重敬語とは何か

二重敬語とは同じ種類の敬語を二回重ねた表現のことです。敬語には「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」があります。「丁寧語」に関しては何度重ねても問題ありません。二重敬語が問題になるのは「尊敬語」と「謙譲語」です。

「お出でになられた」「お越しになられた」「ご覧になられた」「お読みになられた」などが尊敬語を二度重ねた二重敬語になります。「お出で」「お越し」「ご覧」「お読み」はすべて尊敬語です。「なられた」も「した」の尊敬語です。敬う表現を重ねることによって嫌味な雰囲気が出てしまうために避けるべきだとされています。

「参上させていただいた」「申し上げさせていただく」「拝見させていただく」「伺わせていただく」などは謙譲語を二度重ねた二重敬語になります。へりくだりすぎている印象を与えるために避けるべきだとされています。

「させていただく」の意味

「拝見させていただく」は「拝見」が謙譲語で、「させていただく」も謙譲語ですので二重敬語です。避けるべきと言われていますが、それだけでは間違いと言う訳ではないです。「お召し上がりください」「お出で下さい」も二重敬語ですが定着しています。「拝見させていただく」の違和感の原因はもうひとつあります。

「させていただく」は「させてもらう」の謙譲語です。「させてもらう」は相手に利益を与えることをする、という意味です。「させていただく」は「相手に利益を与えることをする」をへりくだって表現する時に使います。相手にとって利益にならないような場面で使うと意味が通らないです。

「昨日、貴方の書類を拝見させてもらった」と上司が部下に言う分には、見てもらう事が部下の利益になると予測できるので問題ありません。しかし、「昨日、部長のレポートを拝見させてもらいました」と部下が言う場合は不自然です。

「拝見」の意味

「拝見」は「見る」の謙譲語です。「拝」は「おがむ」とも読みます。目上の人への手紙の末尾に「拝」と書き添えて敬意を表すこともあります。相手への尊敬の念を伝えたいときに使う漢字です。「見」はそのまま「見る」です。敬意を持ちながら見た、という意味の言葉です。

「拝見させていただく」は間違いなのか

二重敬語は避けるべきとされていますが、間違いという訳ではありません。二重敬語であっても広く使われているものは一般的な言い方として定着しています。

「お召し上がりください」などは尊敬語を重ねた二重敬語ですが、定着しています。「拝見いたします」も、「拝見」と「いたす」の二重敬語です。

「拝見させていただく」は、二重敬語であるという点も問題ではありますが、それ以上に「させていただく」が「させてもらう」の謙譲語であることも意識する必要があります。
「させてもらう」は自分が相手に利益をあたえることをへりくだって言う時に使う言葉です。

「拝見させていただく」は敬語なのか?

「拝見させていただく」は、「見る」の謙譲語と「させてもらう」の謙譲語を重ねた表現で、二重敬語と呼ばれる形の敬語になります。

二重敬語は、表現が過剰すぎることから避けるべきだとされていますが、あくまでも「避けた方が良い」であって、間違っているという意味ではありません。二重敬語の中にも広く一般に使われているものもあるのです。

丁寧語

「拝見させていただく」を丁寧語で言うと、「見させてもらう」になります。「見ます」ではないという点に注意が必要です。

「見ます」をへりくだって言うと「拝見いたします」です。「拝見いたします」はよく使う表現ですので気にする人は少ないですが、これも「拝見」と「いたす」と謙譲語が重なっています。二重敬語になるのが気になる、という場合は「拝見します」と言っても良いです。

謙譲語

「拝見させていただく」は「拝見」と「させていただく」という二つの謙譲語を重ねた表現です。このような表現は二重敬語と呼ばれ、一般的には避けるべきだと言われています。

「拝見させていただく」は、二重敬語を避けて表現すると「拝見させてもらう」、あるいは謙譲語ではなく丁寧語をつなげる形にして「拝見させてもらいます」になります。

「させていただく」は「する」の謙譲語ではなく「させてもらう」の謙譲語であるという点で注意が必要です。「させてもらう」は相手へ利益を与えるような行為をするときに使う言葉です。

尊敬語

「拝見させていただく」は、「謙譲語+謙譲語」と言う形の敬語です。

「見る」の尊敬語は「ご覧」です。「させてもらう」はこちらがする表現なので尊敬語はありません。「してもらう」の尊敬語は「してくださる」「なってくださる」です。「見てもらう」の尊敬語は「ご覧になってくださる」になります。

しかし「ご覧になってくださる」は尊敬語を二つ重ねた二重敬語ですので、「見て下さる」と言うのが良いです。「ご覧いただく」というような表現をする人が稀にいますが、これは間違いです。「いただく」は謙譲語なので相手には使いません。

「拝見させていただく」の言い換え

「拝見させていただく」は「見させてもらう」をへりくだって丁寧に表現した言葉です。「見させてもらう」の色々な言い換えをご紹介いたします。また、「見させてもらう」と同じくらいよく使う「見る」の言い換えもご紹介いたします。