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孤食の問題・原因と対策方法|高齢者/個食/改善方法/統計

Author nopic iconさいとうりえ
カテゴリ:社会問題

初回公開日:2017年11月22日

更新日:2020年08月29日

記載されている内容は2017年11月22日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

孤食の問題・原因と対策方法|高齢者/個食/改善方法/統計

孤食が招く問題とは

孤食という言葉を聞いたことはありますか。文字を見ただけで、寂しく孤独を感じますが、字のとおり、一人で孤独を感じながら摂る食事のことです。孤食の反対語は共食です。字のとおり一緒に食べるという意味です。共食することで結束を深め、社会性を育みます。

孤食と言う言葉は1980年代から登場し、子供の孤食についての問題が表面化されてきました。孤食は良くないとわかりますが、実際にはどのような問題があるのでしょうか。

孤食が招く悪影響は

孤食が社会問題化され始めた1980年代は好景気によるバブル期に入り、大型のショッピングセンターやコンビニエンスストアの普及により、商店街がシャッター街となり始めました。また、核家族化が増え、貧富の差も拡大してきた年代でもあります。

貧富の差も拡大し共働き世帯が増え、核家族化が進んだことにより、子供たちだけで食事をする機会が増え、これが「孤食」と呼ばれるようになりました。

また、子供の塾や習い事のスケジュールで子供一人だけが食事をする場面も増え、これも孤食と言えます。孤食が及ぼす悪影響はいくつかあります。

コミュニケーションが取れなくなる

「いただきます」「ごちそうさまでした」などの基本的な挨拶ができず、円滑なコミュニケーションを取ることが困難になり、社会性や協調性を学ぶこともできなくなります。食事を摂るということは、マナーを勉強することでもあります。マナーができていないと大人になったときに困ることになるでしょう。

また、食事の場は食べることだけでなく、命の大切さや感謝、食べることの楽しさを学ぶ場でもあります。そこが十分に学ぶことができないと他人を尊重することができず、わがままになることがあります。

孤食が続くことにより、子供の情緒が不安定になるなど、社会問題となっています。

偏食・少食により味覚が未発達になる

好き嫌いを注意してくれる人がいないため好きなものしか食べなくなり、偏食してしまいます。またパンやパスタなどを多く摂るようになったり、同じものばかり食べてしまうこともありますが、逆に孤食で食べることが楽しくないので、少食になってしまうこともあります。

孤食の場合、味付けも誰に気兼ねすることなく調整できるので、自然と濃い味付けになることが多くなり、味覚が未発達になることがあります。

孤食と個食の違いは?

孤食とは「一人で孤独を感じながら食事をすること」ということはわかりました。では、個食とはどのような意味でしょうか。

個食とは家族が一緒に食事をしていても、各自が違うものを食べていることを言います。例えば、お父さんは生姜焼き、お母さんはダイエットのためフルーツだけ、子供はハンバーグというような食事のことです。また、家族が在宅していても、各自が好きな時間に食べるというのも個食と呼ばれています。

これには、共働きの家庭が増えたことで、食事を手作りにすることが困難になり各自が好きなものを買ってきて食べる機会が増えたことも影響しています。また、冷凍食品やレトルト食品の普及、デパートやスーパーの惣菜が充実したことも個食に大きく関係しています。

家族で食事を摂るということは、嫌いなものも食べたり、おかずの量を見て食べたいものでも我慢することも覚えます。それが協調性や他人を思いやる気持ちを育てることになります。家族がバラバラのものを好き勝手に食べる個食は、孤食と同じ意味なのではないでしょうか。

なぜ孤食が増えるの?

孤食が問題とされ始めた1980年代は高度経済成長期で、共働きの家庭が増え、核家族化が進んだ時代でもありました。昔はおじいさん、おばあさん、お父さん、お母さんと3世代で暮らしていた家庭も少なくありませんでした。お母さんがご飯を作る時間がなくても、おばあさんが作って、みんなで食卓を囲むことができていました。

核家族化が進んだことで、かぎっ子と言われる子供たちが増え、テーブルの上に置いてある食事を一人で摂るというスタイルが増えました。

また、ひとり親世帯などの増加も孤食が増える原因でもあります。そのような家庭では子供だけで食事をすることが多く、孤食が増え社会問題となっています。

孤食の対策方法は?改善方法は?

「親の仕事が忙しい」「子供の習い事や塾の都合で一緒に食事を摂ることができない」などの理由から孤食が増えていることはわかりました。孤食によって子供に与える悪影響について理解できましたが、どのような対策、改善方法があるのでしょうか。

みんなで食事をする日を設ける

家族全員が忙しくて、毎日一緒に食事することが難しくても、一週間に一度くらいは家族が顔を合わせて食事をとる日を作りましょう。そのときは各自がスマートフォンをいじったり、テレビを見たりせずに会話を楽しんではいかがでしょうか。

また、休日はみんなで食事を作るのもいいでしょう。みんなで食材を買いに行き、料理を作れば楽しくコミュニケーションも取れます。

夕食が難しければ朝食を!

時間的にどうしても夕食を家族で摂ることが困難であれば、朝ご飯を家族で一緒に食べてみてはいかがでしょうか。朝食をしっかり食べる人が減っていることもあるので、一石二鳥です。朝食をちゃんと食べることで頭もしっかり働き、一日を元気に過ごせます。

子供食堂を利用する

子供食堂というものをご存知ですか。子供食堂とは経済的な理由で十分に食事が摂れない子供を対象に、無料もしくは安い金額で食事を提供している食堂のことを言います。最近では地域の子供や大人など、その利用を限定していないところも増えています。

子供食堂には、ほかの子供や大人がいますので、孤独に一人で食事を摂るということはなくなります。毎日開催しているところは少ないので、ご自宅の近くに子供食堂があるか、いつ開催しているかなど調べて、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

孤食の統計データや論文の調べ方は?

孤食について興味がわいた、もっと調べてみたい、データが見たいという人もいるでしょう。統計データや論文についてどのように調べたらいいのでしょうか。