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冷暗所の定義・保存する温度・冷蔵庫との違い|JIS/薬事法

Author nopic iconゆあもも
カテゴリ:雑学

初回公開日:2017年11月28日

更新日:2020年02月09日

記載されている内容は2017年11月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

冷暗所の定義・保存する温度・冷蔵庫との違い|JIS/薬事法

冷暗所とは?

『開封後は冷暗所にて保管してください』こんな表記を目にすることがあります。実際に保管する場合、『冷暗所』とはどんな場所を指しているのでしょうか。文字だけで見ると『冷たくて暗い場所』と直訳できなくもないですが、本来『冷暗所』が指す意味とは一体何なのか今回のテーマに入る前にご紹介しておきましょう。

冷暗所が指すのは文字通りの場所

冷暗所というのは読んで字のごとく『常温よりも温度が低く一定であり直射日光が当たらない場所』を指しています。常温は一般的に15~25度前後なので、それ以下である1~15度が冷暗所として最適な場所だと言えるでしょう。人が手を置いてもひんやりとした感じがそれに該当するということです。

冷暗所の定義

さて、『冷暗所』とは一体どういった場所を指しているのかを上記でご紹介しましたが、それを明確にする『冷暗所の定義』について詳しくご紹介していきましょう。ここではJISに基づいた考え方を紹介します。

JIS

食品での常温とは15~25度のことを指していますが、JIS(日本工業規格)においての常温は20℃±15℃(5~35℃)としています。常温だからと言って全て統一されているわけではないということです。

冷暗所に保存するメリット

『冷暗所に保存してください』そんな指示がパッケージに表記されている商品は意外に多いものです。確かに指示通りに保存した方が良いと無意識に考えてしまうものですが、それでも『冷暗所に保存するメリットって何?』と思う人も多いのではないでしょうか。ここでは冷暗所で保存するメリットについてご紹介します。

保存温度は重要!

常温や室温で保存しても大丈夫なものは基本的に『常温で保存していても著しい劣化がないもの』であることが挙げられます。そのため冷暗所を指定している薬や食品に関しては『冷暗所に保存することで鮮度や状態を保つことができる』という、メリットを持っています。常温に置いていると劣化が激しくなるものは多く、そのため野菜などは表記がなくとも冷蔵庫に『野菜室』が完備されていると言っても過言ではないでしょう。

このように『保存温度』というのは食品をはじめとする様々な製品に影響を与えるので、『冷暗所』と表記されているものに関しては保存状態に特に気を配る必要があると言えます。保存温度はとても重要です。日ごろから表記がないか確認する習慣をつけるようにしましょう。

冷暗所と冷蔵庫の違い

冷暗所は1~15度が最適な温度であり、直射日光が当たらない薄暗い場所のことを指しています。この定義だけを聞くと冷蔵庫と変わらないような気がしますが、実際に『冷暗所と冷蔵庫』に違いはあるのでしょうか。ここでは冷暗所としてお勧めされる冷蔵庫の野菜室を代表として冷蔵庫との違いを見比べてみましょう。

冷暗所(野菜室)と冷蔵庫の違い

『冷暗所』と言われると真っ先に野菜室を思い浮かべる人もいるでしょう。もちろんそれは間違いではありませんし、冷蔵庫を冷暗所だとするのも間違いではありません。さて、この二つの違いが何かと言うと、実は温度に違いがあります。

まず、冷蔵庫は扉を開けると明るく、逆に閉めると暗くなり冷暗所としては最適です。温度は1~5度に保たれており、これも冷暗所の定義に適っていると言えるでしょう。一方野菜室はというと冷蔵庫より若干温度が高めの5~7度に温度が保たれています。これもまた冷暗所の定義に適した最適な空間だということがわかります。

冷蔵庫と野菜室、どちらも冷暗所として使うことができますが、厳密に言えば温度に違いがあるということを覚えておきましょう。

冷暗所とはどこにあるのか

『要冷蔵』の記載があれば野菜室や冷蔵庫内において保存しなければなりませんが、『冷暗所』とだけ表記がある場合どこに保存したらいいのでしょうか。ここでは冷暗所とはどこにあるのか、ということについて考えていきましょう。

冷暗所の場所① 冷蔵庫内

これは上記でも説明しましたが、冷暗所の場所として最適なのは冷蔵庫内です。薄暗く直射日光も入らない、そして何より温度が一定に保たれているのがその理由として挙げられます。野菜室がない冷蔵庫はあっても、ほとんどの方が冷蔵庫は持っているのではないでしょうか。『冷暗所』を指定された場合は真っ先に冷蔵庫内を利用すると良いでしょう。

冷暗所の場所② 収納棚

次に冷暗所の場所として考えたいのはキッチンのしたにある収納棚です。収納棚は冷蔵庫内ほどではないものの比較的温度が低く薄暗いという点が冷暗所として適していると言えるでしょう。しかしながら収納棚は水道管が近いため湿気が溜まりやすくなっており、保管品や保管方法を間違えると保管品そのものの劣化を促進させてしまいかねません。また、家によっては温度が高くなることも考えられますので注意が必要です。

保管するもの、保管環境を確認してから冷暗所の場所として選ぶようにしましょう。

冷暗所の場所③ 日陰

冷暗所はどこにあるの?という疑問ですが、何も収納できる場所だけがすべてではありません。冷暗所は、日陰であれば階段脇やベランダ、廊下などでも問題は無いのです。冷暗所だからと言って冷蔵庫ほど温度が低くなければならないという定めはないので、高温多湿を避け、直射日光が当たらない場所であれば問題ないということを覚えておきましょう。

しかしこの場合においても先述したシンク下の収納棚と同じで、湿気が多かったり、日光が当たってしまうことも十分に考えられます。保管する場合は事前に必ず保管環境を確認しておくことが大切です。

冷暗所に保管しないといけないもの

冷暗所に保管しなければならないものは特に食品に多く表記されています。和菓子を始めとするお菓子や飲料、レシピを作る際の寝かせる作業でも冷暗所に置くこともあります。これらすべてに共通しているのは、高温による著しい劣化が見られる、という点です。特に食品はある一定の温度になると菌が発生してしまったり、腐ってしまうことも考えられます。そのため、冷暗所に保管することで状態を限りなく保つことができるという訳です。

中には開封済みの目薬など冷暗所へ保管するよう表記されていることもあります。なせ冷暗所の保管を推薦しているか今一度振り返り、保管すべきまの、しなくてもいいものの見極めをきちんとすることが大切です。

便検査は冷暗所に保管しないといけないのか

便検査を行った場合、提出するまで冷暗所にて保管するよう指示が行われます。この場合はどういった理由から冷暗所の指定がされているのかご存知でしょうか。再び検査のやり直しにならないようにするためにも、なぜ便を冷暗所に保管する必要があるのかをご説明します。

便検査は温度によって左右される

冷暗所での保管が指定される便ですが、その理由として便は温度に非常に左右されやすい性質であることが挙げられます。それが便潜血検査であればなおのことで、便の血液というのは温度が高いことで変性を起こすため再検査の対象になりやすくなってしまいます。再検査にならないようにするためにも出来る限り冷暗所に保管し、温度や湿度か高い場所に置くことがないようあらかじめ注意が必要です。

冷暗所の指定は守るようにしよう

今回は冷暗所についてご紹介してまいりました。冷暗所というのは温度が一定で、常温以下に保たれている直射日光の当たらない場所のことを指しています。そのため明確に『どこ』といった指定があるわけではありません。そのために迷ってしまう人が多いのも事実ですが、基本的に冷蔵庫に入れていれば間違いはないでしょう。

便の検査に言えるように、冷暗所指定をされるものにはその理由というものがあります。いちいち面倒だな、と感じても指示に従った方がまず間違いはないでしょう。それが食品や薬であっても同様です。指示を無視してダメにしてしまうことがないよう心がけることが大切です。