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「手を引く」の意味と例文・類語・慣用句・敬語・丁寧語

Author nopic iconオポッサムウ
カテゴリ:言葉の意味

初回公開日:2017年12月06日

更新日:2020年05月28日

記載されている内容は2017年12月06日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

「手を引く」の意味と例文・類語・慣用句・敬語・丁寧語

「手を引く」とは何か

日本語には似た表現が多く存在しており、同じ言葉でも意味が違う場合もあるため正しく使うのは難しく感じられます。そんな時に重要になってくるのが言葉に対する理解です。

今回は「手を引く」という言葉についてご紹介しますが、類語や例文などを交えてご紹介していきます。「手を引く」という言葉についての理解を深めましょう。

「手を引く」の意味とは?

まずは基本となる「手を引く」の意味についてご紹介します。歌詞などでも「手を引く」という言葉は使われていたりするため、大抵の人は聞いたことがある言葉です。

おそらく「手を引く」と聞いて浮かぶ意味は「○○の手を引く」か「○○から手を引く」のふた通りでしょう。このふた通りの「手を引く」は、意味がかなり異なっています。

ここでは、ふた通りの「手を引く」の意味の違いを意識して読んでみてください。

「○○の手を引く」の意味

「○○の手を引く」という表現では「手を取って導く」という意味を持ちます。手を取るだけではなく、その先へ導いていく動きを含む意味です。

また手を取るとは実際に手を繋いだり握る事だけではありません。精神的な理解や思いやりなどの「気持ち」を持って先に導くという使い方もできます。

この言葉を使う場合には「手を引かれるもの」と「手を引くもの」の二つが存在していなければいけません。

例えば「子供の手を引く」とすると、手を引かれる「子供」と、その子供の手を引く誰か・または何かが必要になるということです。もっと文章的にすると「大人が子供の手を引くのは当たり前のことだ」とすると理解しやすいでしょう。

「○○から手を引く」の意味とは?

「○○から手を引く」という表現では今まで続いていた関係を断ち切ることなどの理由で「退く」という意味を持ちます。

分かりやすい状況表現だと繋いでいた手を引っ込めるといった様子です。何かに対して伸ばしていた手を退く場合を表す表現になります。

例えば、今まで協力していた事業があるとしましょう。その事業の先行きが怪しくなってきたため協力をやめるといった場合は今までの関係を断つことになります。

その状況を文章にすると「わたしは、この事業から手を引きます」といった形になるでしょう。この文章での何かとは「事業」を指します。この事業から「先行きが怪しい」という理由により今までの関係を切って退くという意味を示すことになります。

「手を引く」の例文

ここでは「手を引く」が使われている例文をいくつかご紹介します。「手を引く」が使われている文章を見ることで使い方などを理解しやすくなりますし、応用を利かせた使い方なども知る事ができます。また、ちょっとした解説なども加えますので参考にしてみてください。

「○○の手を引く」の例文

「あなたが私の手を引く」
これは「あなた」が「私」の手を引いて導くという意味になります。手を引く側が「あなた」で手を引かれる側が「わたし」となっています。

「彼氏ならば私の手を引いてほしかった」
これは「手を引く」を願っている表現です。手を引かれることを「私」が願っているという形ですが、この文章でも手を引く側と引かれる側の立場が存在しています。

「夜道は危ないので彼女の手を引いて歩いた」
この文章には「彼女」しか出てきていませんが、彼女の手を引いた誰かがいるため文章が成り立ちます。

「○○から手を引く」の例文

「会社経営から手を引く」
会社経営という事柄から退くという意味です。この使い方では手を繋ぐなどの物理的な接触とは関係がないため間違えないようにしましょう。

「多くの人が手を引いた事業が成功した」
この「手を引いた」は事業を指していますが「多くの人が」という部分が先に来ています。「○○から手を引く」だけではなく「〇〇が手を引いた○○」といった使い方もできます。しかし、この文章では「手を引く」が「手引き」に取られる場合がありますので注意してください。

「手を引く」と「身を引く」の違いって?

「手を引く」と「身を引く」は似た言葉ではありますが意味に多少の違いがあります。

「手を引く」には手を取って導く、今までの関係を断ち退くという意味があります。それに対して「身を引く」は現状の地位や立場から退くという意味です。退くという点では似たような意味を持った言葉となっています。

「手を引く」と「身を引く」の違いの例

多少強引ですが「芸能界」を例にして考えてみましょう。「芸能界から手を引く」と「芸能界から身を引く」という文章は似ていても伝わる意味は違っています。

「芸能界から手を引く」は、言い換えると芸能界との「関係」から退くとなります。強調されるのは本人の立場や地位よりも「関係」です。印象としては芸能界に身を置く芸能人ではなくスポンサーなどの「周り」からの視点と言えるでしょう。

「芸能界から身を引く」は芸能界に元々ある自らの地位や立場から退くという意味を持ちます。身近なところでいえば引退などが「身を引く」にあたります。イメージでは「手を引く」より「身近さ」を感じるでしょう。

「手を引く」は慣用句?

慣用句には体の一部を用いた表現が多く存在しており「手を引く」も慣用句の1つとなっています。

慣用句は習慣のように長い間用いられてきた「ひとまとまり」の言葉・言い回し・文句です。二語以上の言葉が結ばれていて、異なる意味を持つものを慣用句としていますが、「手を引く」でいえば「○○から手を引く」という使われ方の方が慣用句としての体を成していると言えます。

慣用句は一種の比喩表現ともいわれており、言葉を成り立たせている字の意味だけで考えても、なかなか正しい意味にたどり着けないため、間違った使い方をしてしまう可能性が高いものです。しかし、慣用句を多く知っていると表現の幅が広くなるため活用する機会も多いでしょう。

ちなみに「手」を用いたものだけでも「手を付ける・手が空く・手のひらを返す・手がかかる」など多くの慣用句が存在するため、正しい意味を理解して活用してみましょう。