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団地住まいは貧乏なのか・金持ちはいるか・貧乏なイメージの理由

Author nopic iconMasayumekko
カテゴリ:社会問題

初回公開日:2017年12月23日

更新日:2020年08月29日

記載されている内容は2017年12月23日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

団地住まいは貧乏なのか・金持ちはいるか・貧乏なイメージの理由

団地住まいは貧乏なのか?

民間の高層マンションなどが多く建設されるようになった現在、団地住まいという言葉の雰囲気で、「貧乏で低所得者層が住むところ」といった印象を強く持たれる人も多いのが実情です。現在、団地と言っても多種多様となっていて、さまざまな人たちが入居していますので、一概に団地住まいというだけで、貧乏と断定するのはできません。

では、団地とは元々なぜ建てられたのかを紹介します。

終戦後の日本って?

第二次世界大戦が終結し、その被害で住居が絶対的に少なくなった状況の中で、国が打ち出した政策の一つとして、団地の建設が挙げられます。

焼け野原になった土地に公共事業として雇用も確保し、多数の家と財産をなくした貧乏な人たちに、安全で快適な生活を送れるように次々と団地の建設が始まりました。団地に隣接して、病院、学校、食料品店なども建て居住環境を整えて行きました。

当時は新しい生活スタイルの団地生活とは?

それまでの日本の生活スタイルは、ちゃぶ台などの折りたたみ式のテーブルを出して食事をして、終わったらちゃぶ台を片付けて、そこに布団を敷いて寝るといった、食寝一体型の貧乏な暮らしをしている人が多く見受けられました。

建設の急増に伴い、団地という住まいは食寝別型といわれるダイニングキッチンという食事をする部屋と、寝る部屋が別にあるという、革新的で新しい生活スタイルの提案をしました。

また、その当時ではあり得なかった、水洗トイレの設置などもしたことによって、憧れのライフスタイルと話題になり、応募者が殺到して抽選率が跳ね上がり、その中で当選した人が入居する事ができるといった一大ブームを巻き起こしました。

経営団地は?

一時期、民間の会社が材木の調達から住宅の建設まで、一貫して行う経営団地という住居も存在しましたが、現在では、一個人会社が団地を建設する事が中々難しくなっているのも事実です。

団地という名称ですが、大きな敷地面積を一括で民間の会社が買い取り、一気に一戸建て住宅を建設したものを「○○団地」という名称を付けて販売している会社も存在しました。

実家なら?

当時は住環境がよく、団地の敷地内に公園も多数あり、車が通行することもなく安心して子育てをすることができた団地ですが、子供たちも成人し結婚したあとに残るは両親のみです。

次々と民間のマンションが建ち始め、魅力的な付加価値を付けていった中で、賃貸の団地に暮らしている両親は、ある意味貧乏と見られがちなのも事実です。

団地にも相当な違いはありますが、老朽化して建て替え寸前の団地は、間取りも狭く一戸建てに比べると相当な窮屈感があり、貧乏人が住む住居と考える人も多く存在します。

URって?

UR(日本住宅整備公団)と言われる大々的な団地が各地に建てられています。URは、市営団地のある一定以上の収入があると入居できない、または退去勧告をされるという条件とは全く逆で、ある一定の最低収入がなければ入居できないといった条件があるので、団地住まいといえども、貧乏人だけではなく高収入の人も多く住んでいるのも事実です。

賃貸料も古いところと立て替えた新築の物件とではかなりの差があり、民間の賃貸マンションよりも高額の物件も存在します。間取りも、以前の窮屈感のある間取りから、民間マンション並みの3LDKなども作り、敷地的に交通の便の良い団地は現在とてもの高い物件となっています。

団地住まいが貧乏というイメージの原因はこれ!

高度経済成長の時代にあこがれのライフスタイルだった団地住まいが、なぜ今現在は貧乏というイメージとなってしまったのでしょう。

バブル時代の到来と共に、一戸建てや分譲マンションの建設も多数となり、その時代に分譲物件を購入した人も多いのが事実です。

そんな中で老朽化した団地に住んでると、外見ももちろんですが、分譲に移り住むことができないという短絡的な考えの人が、貧乏というイメージで団地に居住している人の事を言い始めました。

底辺って本当?

そもそも先行しているイメージによって勝手に判断され、団地住まいは底辺だとか貧乏だとかを普通に話す人も多く存在しますが、団地には色々な種類があります。

市営団地、都営団地などは、貧乏人が安心して住めるようにというコンセプトで建てられたもので、一般的に底辺と言われる可能性もありますが、シングルマザーや障害者、また現在の年金では、到底暮らす事が難しいとされる年金受給者にとってはとても有難い住居だと言えます。

自治体なども積極的に活動をして、老人会や子ども会など、季節ごとの行事を開催して住民の交流を図ったりしています。

なぜ団地住まいは貧乏のイメージなのか?

では、なぜに団地住まいは貧乏のイメージが強いのでしょう。分譲マンションとの比較では、やはり構造上の違いがあり、団地の壁は薄いものが多く、お隣の声が聞こえたりもします。天井も低い作りで、長身の男性は部屋の移動などには背中を丸めないと通れなかったりもします。

最近の民間マンションは賃貸、分譲に関わらず見栄えの良い物が多く、比較するとやはり団地の方が見劣りして、貧乏な感じを受けるのも事実です。

団地は自然も多く住環境も良いので、子供たちが敷地内の公園などで、夕方まで元気に外で走り回ったりする事も多々見受けられます。

そんな状況を一戸建てや分譲マンションに住む大人が見て、下品、安普請、貧乏などと言い出した結果イメージが悪くなっていった可能性があります。

団地に貧乏ではない・金持ちの人はいるのか?

団地には種類があり貧乏ではなく、ある程度余裕のある生活を送っている人も中にはいます。最近では、民間マンションを考慮に入れて、タワーマンションのような感じの団地も建設され、そこにお住まいの人も少なくありません。

賃貸物件も分譲物件もあり、一概に団地住まいが貧乏と言うのは、決して正しい知識ではないのも事実です。団地にお住まいで毎年数回海外旅行に行かれる方もいますし、高級外車に乗ってる人もなかには存在します。

賃貸であろうと分譲であろうと、自分の収入の中でどこに重点をおくかという観点は人それぞれです。比較的安い賃貸料や返済で住居を確保して、自分の趣味のために出資されてる人もかなり多く存在します。

団地は年収の低い貧乏人が住むのか?

団地は大規模なところが多いので、そこに居住されてる人の収入や、仕事の形態も実にさまざまですので、貧乏人もいれば裕福な人もいます。また団地によっては、年収の上限、下限を設けています。

市営団地は、市町村によって年収の上限も条件も違います。ある市では、市営団地に入居を希望する際には、月収20万円以下という条件のあるところもあり、居住人数も関係してきます。生活に困窮している貧乏人にとっては、とても有難い住居となります。

URに関しては、逆に最低年収が入居条件の一つとなっていて、それ以上の年収がないと申し込む事ができません。申し込み時に年収を証明する書類も必要となります。

もし興味のある人は、住みたい市町村などに問い合わせて聞いてみましょう。

将来住むなら団地!

いかがでしたか。一時期は大だった団地ですが、現在は老朽化が進み、建て替え予定の建物も多くなりつつあるのが現状です。

ただし、設備などはとても充実している所も多く、病院、スーパー、幼稚園、保育園、学校などの施設も多く、小さいお子さんを持つ家庭や高齢者が居住するには、現在においても住みやすい環境と言えるでしょう。

貧乏人が集まる団地もありますが、賃貸マンションの高い家賃や一戸建ての返済で、大変な思いをするよりも、比較的家賃の安い団地に居住して、趣味に旅行にお金を出せる余裕を作るのも選択肢の一つです。

将来的に建て替えが進み、民間マンション並みの質の高い団地が建てられることによって、再度憧れの団地住まいと話題になる可能性もあります。引っ越しを考えている人は、休日に近くの団地に散歩がてら行って見て団地の良さを実感してください。