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浴衣が透けることの対処方法・白い浴衣は透けるのか・素材

Author nopic icon鍵谷零
カテゴリ:ファッション知識

初回公開日:2018年04月18日

更新日:2020年01月30日

記載されている内容は2018年04月18日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

浴衣が透けることの対処方法・白い浴衣は透けるのか・素材

浴衣が透けないための対処法・防止方法

夏の浴衣姿は日本の風物詩です。新作が発表される今の時季に「今年は何色を着ようかな」とワクワクしている方も多いことでしょう。最近ではアパレルショップでも簡単に格安で手に入るようになりました。

そこで気になるのが「浴衣って透けないの?」というお馴染みの疑問です。色や素材の選び方や、透けを防ぐ方法をご紹介します。

白い浴衣は透けるのか

爽やかで涼しげな白地の浴衣ですが、洋服同様、白はもっとも透けやすい色でもあります。これは生地の特性上、仕方のないことです。というのも浴衣は読んで字のとおり、入浴後に着る衣服として着られるようになりました。なので生地自体の通気性が良くなるように織られています。そのため、夏物の洋服と同じように薄く透け感のある生地で作られています。

洋服、浴衣を問わず、白という色自体が光の反射によって透けて見えるものです。分厚い絨毯のような生地ならともかく、人が身に纏う生地では裏地をつけない限り、白は他の色に比べて透けやすい色になります。

白い浴衣のメリット・デメリット

メリットは季節感を楽しめることでしょう。白い浴衣は清涼感、清潔感があり、夏ならではの清々しさを身に纏える衣服です。特に花火大会や夕涼みには白い浴衣が夜に映え、着た人を一層美しく魅せます。

デメリットは、上記で述べたように濃い色に比べて透けやすいことです。ですが、透けにしっかり対処をすれば、デメリットも怖くありません。

透けやすい浴衣の素材・生地

浴衣に多く用いられる素材と生地をご紹介します。生地自体が薄いものもありますが、どの素材も白や薄い色は透けて見えることが多いです。着る当日より前に試着してみて、どの程度透けるか確認しておきましょう。

綿(綿コーマ)

昔ながらの素材で、織りに凹凸が無い平らな生地です。肌触りが良く吸湿性もあり、洋服でも広く使われている生地です。旅館などの寝間着として使われている浴衣もほとんどが綿コーマ素材です。浴衣地ではもっともポピュラーでしょう。

汗もよく吸ってくれますが、夏物の生地としては少し厚めなので、他の素材に比べて透けにくいです。街着やお出掛け着として外出用に着る時には、浴衣用の下着を着ると透け防止になります。

温暖化の進んでいる現在では、熱が籠りやすく、暑く感じることがあります。真夏よりは初夏、または初秋の涼しい時季に着ることをおすすめします。

夏の天然素材としてもっともポピュラーな麻は、素材自体が熱を持たないため涼しく、麻独特のシャリシャリとした質感が特長の生地です。通気性に優れ、体から出た熱を発散させる効果があり、蒸し暑い日本の夏にはぴったりな素材です。

麻本来の質感はざらざらとしていますが、上質なものになると産地や織り方によって手触りや風合いが異なってきます。生地としては薄いため、濃い色でも透け対策は万全にしておきましょう。

汗や雨など湿った状態で圧縮すると皺になりやすい素材ですが、揮発性がいいので乾きやすく、何よりさっぱりとした着心地が夏向きと言えます。浴衣や着物だけでなく夏用の長襦袢としても需要が高く、浴衣を夏着物風に着る場合には麻素材の長襦袢を着るとより涼しく着られます。

綿麻

綿の触り心地と麻の通気性を合わせ、綿よりも涼しく麻よりも皺になりにくい、正に普段使いの浴衣にうってつけの素材です。市販されている既製品の浴衣だけでなく、浴衣地の反物でも多く見かけるようになりました。

生成色の糸で織られるので、全体的にナチュラルな雰囲気の色味になりますが、濃い色であれば透けないとは言い切れません。綿と麻、両方の特性が入っているため、構成する糸の細さや織り目の密度次第では、黒や濃色でも透けることがあります。

自宅で洗えるものが多く、麻よりも皺になりにくいため、着たあとのお手入れも簡単です。

ポリエステル

洋服ではよく用いられる一般的な生地で、化繊ならではのすべすべした質感とツヤ、振袖のような鮮やかでカラフルな色合いが特長です。

ポリエステルは熱がこもって暑くなりがちでしたが、科学技術の進歩によってそれも解消されてきました。自然素材よりも比較的透けにくい素材ですが、ブランドやメーカーによって織り方や生地の厚み、透け感が異なってくるので、他の素材と同様に着て確認しましょう。

その他

染めや織りなどの代表的な浴衣の生地をご紹介します。

絞り(しぼり)

木綿を糸で絞り、染料に浸けて染めたあと、糸をほどくと絞った箇所が白く残る技法を用いた生地です。浴衣地では有松鳴海絞りが特に有名です。以前は紺で染めたものが一般的でしたが染料の発達によって色数が増え、より華やかになりました。

絞った時にできる凹凸が肌に接する面を少なくすることで、風通しが良くなって涼感が得られます。また生地に立体感があり、凹凸によってできる陰影が透けを目立たなくすることに一役買っています。

手作業で行う伝統技法を使った丈夫な生地なので、浴衣としては高価で、着たあとのお手入れも気を遣いますが、透けにくく、とても上質な浴衣地です。

縮(ちぢみ)、しじら、楊柳(ようりゅう)

綿、麻、綿麻などで織られており、いずれもシボと呼ばれる凹凸が特徴的な織物です。種類によって違いますが、平面的な生地に比べて凹凸があるため、肌に接する部分が少なくて済み、汗で貼り付きにくく涼しさを感じられます。生地自体が細かいでこぼこになっているので、皺が目立ちません。

素材によって透け感は異なりますが、浴衣用はいずれも薄手です。透け対策は万全の状態で着用しましょう。

特に有名な小千谷縮、近江縮、阿波しじらなどの高級生地は、夏着物としての着用をおすすめします。

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168センチなので出目もとで買ってみましたが着られそうです。袖口やら人目に付くところを手縫いしてみたらいい感じになりました。生地も安っぽく見えず満足です。

綿絽

夏着物の生地である絽を綿で織ったものです。絽織りはそもそも横に細い透かしを入れた織り方なので、透け感が涼しげに見えます。

綿絽の浴衣は高級感があるので、浴衣として着るよりも普段着の夏着物として着た方が上品です。反物から仕立てる場合には「夏着物の仕立てで」と依頼すれば、衿裏や居敷当てが付いて夏用の着物として着られます。ただし、夏用の長襦袢を着なくてはならないため、浴衣としては少々着にくくなります。浴衣で着たい場合には「浴衣仕立て」で縫いましょう。元々透け感のある生地ですので、居敷当てを付けると腰回りの透けが目立ちにくくなります。

最近では既製品の浴衣で綿絽のものも売っています。既製品はほとんど居敷当てが付いていないので、綿絽の浴衣を選んだ場合には、夏着物用の肌襦袢と裾除けを着けると涼しく、上品な浴衣姿に見えます。

綿紅梅

絽のように元々透けるような織り方ではなく、細かいワッフル地のような格子状の凹凸ができるように織られているので肌に接する面が少なく、さらりとしています。細く上質な糸で織るため、綿絽よりも薄く、透けやすい生地になります。

生地としても高級な素材なので、浴衣としては高級浴衣の部類に入ります。綿絽と同じく、普段使いの夏着物に適した素材です。夏用の長襦袢や足袋を着けて、着物として着た方が適しています。綿紅梅の既製品の浴衣も通常の浴衣より高額で売っていますが、半巾の博多帯などを締めて格調高く着ることをおすすめします。

絹紅梅

綿紅梅と同じ織り方で絹を使うため、浴衣の中では最高級の生地になります。盛夏の着物である正絹の絽ほどではありませんが、よそ行きの夏着物として着る方が適しています。より薄く、透けやすいので、街着の浴衣として着る場合も、夏用の長襦袢を着た方がいいでしょう。

絹素材は水に大変弱く、縮みやシミになりやすい上に、直射日光に長時間当たると生地の色褪せ、ヤケの原因になります。きちんと対処をして、お手入れは呉服専門のクリーニングに出しましょう。

透けやすい・透けにくい浴衣の色

昔は浴衣といえば白か紺、というイメージでしたが、染色技術が発達したおかげで最近はさまざまな色の浴衣が売られるようになりました。生地や素材によっても変わってきますが、白や白っぽい色、淡い色がやはり透けやすい色として挙げられます。

透けやすい色

・白、生成りなど、白っぽい色

・白に近い淡色、薄い色(ピンク、水色、クリーム色、ラベンダー色など)

薄い素材はもちろんですが、厚手のものでも光の反射で下着などの色や形が分かってしまうことがあります。可能であれば試着をして、透け感や柄の出方を確かめてみましょう。「透けるから」といって着たい色の浴衣を敬遠するよりも、透けないように対処することが重要です。

透けにくい色

・黒、紺、紫などの濃色

・はっきりとした色(赤、青、濃いピンク、緑など)

薄い色に比べて濃い色の方が透けにくいですが、薄手の素材は光の加減で透けることがあります。やはり試着をして確認することをおすすめします。

透けないための対処方法

では、どのように対処すれば浴衣の透けを防げるのでしょう。浴衣の歴史の中では湯上がりの素肌に纏っていましたが、今は街着やおしゃれ着として着ることが一般的です。透け感は涼しさを演出するために必要ですが、肌や下着が透けてしまうと品が損なわれます。どちらも透けないように、中と外から防ぎましょう。

どんな色の浴衣であれ、透けるかどうかは実際に着てみないと分かりません。当日慌てることのないよう、事前に着用してみて、肌や下着が透けない組み合わせを選びましょう。

インナーで防ぐ

浴衣の下に着るインナーで防ぐ方法です。機能的な和装インナーが多く、初めての浴衣でも安心して着ることができます。

浴衣下(ゆかたした)

簡易的なインナーには「浴衣下(ゆかたした)」といわれる浴衣用のスリップがあります。上下が繋がっているため、安価で着る時に苦労しないことが特長です。

上から被るワンピース型や紐で留めるカシュクール型、袖の有無などさまざまなタイプがあります。ほとんどが膝丈前後で脚捌きが比較的楽に感じられ、普段着物を着慣れていない方にはスカート感覚で着られます。標準的な体型の方にはお手軽なインナーです。

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上は綿で汗を吸ってくれ、下はポリでスルスル(ステテコの上を)滑ってくれ、快適です。

肌襦袢と裾除け

身長が高いまたは低い方や、身幅がぽっちゃりしている方にはセパレート式の「肌襦袢」と「裾除け」がおすすめです。麻や綿楊柳、絽織りのポリエステルなど、夏用の肌襦袢と裾除けであれば通気性もよく、涼しく着られます。裾除けの代わりに「ステテコ」を履くと脚さばきが楽になり、風通しがさらに良くなります。

最近では肌襦袢に補正機能のついたものがあります。そういった補正付きの肌襦袢を選ぶと、タオルなどを巻く必要がないので、着崩れを気にせず浴衣を着ることができます。補正機能がある分だけ厚みは出ますが、下着の色は透けにくくなります。

ブラジャー

浴衣も着物も元々ノーブラで着るものでしたが、現代ではブラジャーを着けていないと不安に感じることでしょう。かといって普段身に着けているブラジャーだと、胸の谷間の凹凸が強調されてしまいます。その場合、手ぬぐいやタオルなどで胸元に補正が必要ですが、暑くなってしまうことが難点です。

着物用ブラジャーかスポーツ用ブラジャーを着用すると、着姿が美しく見えます。着物用は胸回りを着物に適した体型に補正してくれるものが多く、浴衣はもちろん着物の時にも重宝します。スポーツ用ブラジャーの場合は、あまりに濃い色だと布を重ねても透けてしまう恐れがあります。透けないように薄い色を選びましょう。

着物を着る機会も少ないし、スポーツ用ブラジャーはキツく感じるという方には、カップ型ではないナイト用ブラジャーがおすすめです。こちらも薄い色を選んで着用しましょう。

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着物はノーブラで着るのだと娘時代に習いましたが、指導者の偏見でした。
着姿が全然違います。

こちらは薄手なので胸が大きい方には心細いかもしれませんが、普通、、と、主観の問題でしょうが、まあ、普通くらいなら楽でいいと思います。

ショーツ

ショーツは普段着用しているもので構いませんが、白っぽい浴衣を着る時にはベージュや薄いピンクなど、透けても分かりにくい色を選びましょう。白は光の反射で逆に色が浮いて見えてしまうのでおすすめできません。ショーツの上にそのまま浴衣を着ないで、必ず浴衣下や裾除けなど、浴衣との間に1枚挟むようにしましょう。

それでも気になるようでしたら、ベージュのガードルを穿いておくと透け防止にもなり、脚の間の汗取りにもなります。また、ショーツ付きのステテコもありますので、こういった商品を利用するのもいいでしょう。

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通常はMサイズ着用、他の方のレビューを参考に大きめを購入
ローライズでふともも部分までをカバーできるのでとても良い
購入して1ヶ月ほど、すそ部分がめくりあがってくるかな?と
不安でしたが、毎日着用していますが傷み等なく良い
蒸れることもなく、涼しくて良かったです

夏着物風に着る場合

近年、高級浴衣だけでなく、浴衣を夏着物風に着るのが流行っています。夏着物風に着る場合には、夏用の長襦袢を着る以外に、ダミーの半衿と裾除けで長襦袢代わりに着る方法があります。長襦袢を着用するよりも枚数が少なくて済むので涼しく感じられます。

着物風に着る時は足元も素足に下駄ではなく、夏用の足袋と草履を穿いた方がいいでしょう。

外から防ぐ

内側から透けを防いでもまだ心配な方は、外からもガードしましょう。

日傘

「透ける」ことは光の反射によって起こる現象で、白はそれが特に起こりやすい色です。つまり昼間、外にいる時はなるべく光を遮ってあげればいいのです。反射や照り返しなどもあり、必ず防げる訳ではありませんが、透けとそれに伴う日焼けも予防できるので、あると便利です。

ショール

日除けの一環でもあり、夜や屋内の光による透け防止にもなります。夏用の薄手のもので、肩周りの透け対策には充分役立ちます。電車など空調が効いている場所では、風除けとしても重宝します。

メンズの浴衣も透けるのか

メンズの浴衣はレディースに比べて選べる色柄や素材は少ないですが、同じように透けます。大胆な柄もたくさんありますが、縞(ストライプ)や格子(チェック)などのシンプルな柄や無地を選ぶことが多い分、女性よりも透ける可能性が高いです。

「男性だから透けても大丈夫」とは思わずに、紳士のたしなみとして、きちんと透けないように対策をしましょう。

男性の透け防止方法

女性に比べて中に着込まなくても大丈夫ですが、着崩れて胸元や裾が乱れて肌が見えてしまっては、いくら肌に気を遣っていても下品に見えてしまい、あまり印象がよくありません。男性用の肌襦袢を着用するか、普段着ているインナーで首回りが深いV字のものを選んで着るといいでしょう。

浴衣はストンとした巻きスカート状になっています。腰回りがスカスカして落ち着かない方も多いので、ステテコを履くと改善されます。1枚履くだけで動きやすく、汗取りの効果も得られます。また、着崩れてしまった時も下着が丸見えにならないので安心です。身だしなみとして着ておきましょう。最近ではカラフルなステテコも市販されています。白っぽい色の浴衣の時は透けないように無地の白やベージュを選び、濃い色の浴衣の時はステテコの色で遊ぶのもいいでしょう。

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真夏のスーツのパンツ、下に何もはかなければ汗と梅雨でぐしゃぐしゃ、何かをはくととにかく暑い。私がツーパンツスーツを買わなくても良いのはこの商品のおかげです。「給水速乾」「給湿放湿度」が実感できます。何度かモデルチェンジされていますが、もう10年以上この生地を使用した製品を愛用しています。

濡れたら浴衣は透けるのか

白が光の反射によって透けやすい色であることはお伝えしました。では濡れたらどうなるのでしょう。汗や雨など、衣服が水を吸って生地が濡れ、肌に貼り付くことによってより透過性を増します。濡れたTシャツやブラウスなどを思い出すと、白は特に分かりやすい色でしょう。浴衣も白などの薄い色はとても透けやすいものです。

夏の天気は変わりやすく、突然雨が降る日もあれば、汗をたくさんかきそうな暑い日に浴衣を着ることもあるでしょう。まずは暑いからといって下着の上にそのまま着ないことです。上半身も下半身も布を1枚挟むことによって汗取りになったり、風通しをよくしてくれます。きちんと下着を身に着けることが、濡れによる透けを防ぐ手段になります。

そして濃い色の浴衣にすることも、大事な透け防止方法です。天気予報を確認し、雨や汗で濡れる可能性が高い日は、白い浴衣を避けることも重要です。

着たい色の浴衣を着よう

温暖化の影響もあり、より薄く、より涼しく感じられる生地も増えてきました。それと同時に透け防止の対策商品も開発されています。

「白い浴衣が着たいけど白は透けるから」という理由だけで、着たい色の浴衣を選ばないのはもったいないです。きちんと対策をすれば、透けても心配ありません。季節感のあるものだからこそ、着られる時に着たい浴衣を着て、楽しい夏を過ごしましょう。