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埼玉の方言一覧|つらら/かんます/したっけ/なから

Author nopic iconそらあおぐ
方言 / 2018年04月18日
埼玉の方言一覧|つらら/かんます/したっけ/なから

埼玉県にも方言がある?

埼玉県には「埼玉弁」という方言があります。関東県内は標準語であるというイメージを持っている方も多く、東京の上に位置する埼玉県に方言があるということ自体、知らないという方も少なくはありません。

埼玉弁について知ると、私たちが普段から使っている言葉が埼玉弁だったり、意外と可愛い言葉使いであったり、面白い言い回しが多かったりなどすることを知ることができます。では、「埼玉弁」とはどのような方言なのでしょうか。

埼玉県の地域の特徴

関東圏内に住む人であれば埼玉県のイメージが湧きますが、埼玉県から遠くに住む人には、埼玉県がどのようなところかわからない人もいます。では、埼玉県とはどのような地域なのでしょうか。

埼玉県ってどんなところ?

埼玉県は関東平野の内部に位置する内陸県の1つです。3分の1を山地面積、残りの3分の2を平地面積が占めており、周囲には7都県が隣接しています。人口、県内総生産は全国第5位、人口密度は東京都、大阪府、神奈川県に次ぐ全国第4位となっています。

県内には全国最多の40もの市があり、同じ規模の人口を持つ自治体が多く存在することも特徴です。県庁所在地であるさいたま市は内陸県唯一の政令指定都市であり、東京のベットタウンとしてだけではなく、関東地方において、独自の重要性を持つ地域として発展してきています。なので、埼玉県に「都会」というイメージを持つ人は多いです。

また、夏は蒸し暑く、冬は乾燥した季節風が吹く日が多いことが特徴ですが、全国的に見ても快晴の日数が多く、過ごしやすい気候の地域です。

意外と知らない「埼玉弁」

方言とは、その地方特有の言葉のことを表します。生活環境や社会環境、発展の仕方や地域の特色など、長年蓄積されてきた言語が方言となって、同じ地域で暮らす人と人の大切な繋がりとして使われています。

方言と聞くと、関西弁、広島弁、福岡弁、沖縄弁などを想像することが多いです。どの方言も、温かみのある特徴的な言葉使いするため、地元の方言を聞くと安心感を感じます。

埼玉県にも方言があります。東京に近く、関東県内であることや、東京のベットタウンであることから、埼玉県に方言があることを知らなかった、という人は意外と多くいます。また、埼玉県民の人たちの中には自分たちが話す言葉を方言ではなく、標準語だと言う人もいます。

埼玉の方言の特徴

先に述べた通り、埼玉県の方言は「埼玉弁」です。埼玉弁は多摩弁や武州弁と呼ばれることもあります。では、埼玉弁とはいったいどのような方言なのでしょうか。

埼玉県の方言「埼玉弁」の特徴

埼玉弁は「ない」を「~ねぇ」と言ったり、「硬い」ことを「こわい」、「そうなのか」を「そうなん」と言ったりします。

これらは西関東方言に属する方言ですが、埼玉弁は東関東方言の要素も含んでいるため、単語にアクセントが無かったり、エ段の母音が共通語より狭く、イ段の母音に近い発音をするという特徴もあります。なので、「井戸」と「江戸」などが発音が同じように聞こえてしまうということがあります。

また、同じ埼玉県でも県西部に位置する秩父地方では秩父弁という埼玉弁とは少し違った方言を使用している地域もあります。

埼玉の地域別の方言

上記で述べた通り、同じ埼玉県でも少し違った方言を使う地域もあります。埼玉県は、中央、西部、秩父、北部、東部の5つの地域に大きく分けることができます。

この、それぞれの地域ごとに使用している方言に違いが見られることも埼玉県の方言の特徴の1つです。では、地域によって方言はどのように違ってくるのでしょうか。

中央・南部地域(川口市、さいたま市、大宮)

中央地域では下町言葉に近い方言を使用しており、アクセントに関しては東京都とほとんど変わりません。下町言葉とは下町の人々に用いられている言葉のことで、主に東京の下町で用いられてきた特有の言葉使いのことで、江戸言葉、江戸弁、江戸弁や江戸語とも呼ばれています。

そのため、埼玉県中央地域では「ひ」を「し」と発音した、恋慕音「アイ」を「エー」と発音するなどの特徴に似た方言を使用しています。なので、「東(ヒガシ)」を「シガシ」、「質屋(シチヤ)」を「ヒチヤ」などと発音するような特徴が見られます。

しかし、最近では東京と隣接していることもあり、ベットタウンとして発展してきていることなどから、ほとんど東京都と変わらない標準語に近い言葉を使用する埼玉県民が増えています。そのため、中央地域で方言が聞かれることは少なくなってきています。

西部地域(川越市、所沢市)

西部地域も東京都と隣接しており、アクセスもしやすいことから、中央地域と同じくアクセントは東京都とほとんど同じで、下町言葉や標準語寄りの言葉遣いをしています。しかし、同じ西部地域の中でも入間地域に関しては、多摩弁に近い方言を使用しています。

多摩弁とは、埼玉県入間地域とその周辺地域の他に、東京都多摩地域と神奈川県北部でも使用されている方言のことです。隣接する埼玉弁と合わせて、武州弁と呼ばれることもあります。

西関東方言に含まれる方言で、その地域に大きく共通するものが多いです。「あるよ」のことを「あんよ」、「落ちる」を「落っこちる」、「押す」を「えっぺす」などの方言があります。

北部地域(熊谷市、本庄市)

北部地域では群馬県に隣接していることから群馬弁に近い方言を使用しています。群馬弁とは西関東方言に分類され、主に群馬県で用いられる方言です。群馬県はかつての上州であることから、上州弁と呼ばれることもあります。

群馬弁よりの北部地域は一部の地域では無アクセントですが、その他は鼻濁音がなく、東京都寄りのアクセントであるため、さほど標準語との隔たりは感じられない言葉使いの印象となります。

秩父地域(秩父市)

秩父地域では埼玉弁とは別に秩父弁と言う方言を使用しています。秩父弁は隣接する山梨県や群馬県の方言の要素も多く見られる方言で、埼玉県から東京都に流れている荒川を境にして、東部と西部で微妙な語彙の変化がみられます。

「それでは」のことを「あちゃ」、「蟻」のことを「ありんどう」、「仲間に入れる」ことを「とんする」などと言い、埼玉弁とはまた違った特徴ある方言となります。そのため、同じ埼玉県民でも、秩父弁を聞いても意味が分からないということもあります。

東部地域(三郷市、八潮市)

東部地域では栃木県や茨城県に隣接していることから、茨木弁や茨城弁に近い方言を使用しています。特徴としては、「頭」を「あだま」、「茨城」は「いばらぎ」など、「か行・た行」が濁音で発音されたり、「イ」と「エ」の区別がなく同じ発音に聞こえることなどが挙げられます。

また、語尾に「だべー」や「だんべー」、「~べ」とつくような言葉使いもよく聞かれたり、「まだ来ねー」や「どうしるんだ」などのような、カ行・サ行の変格活用も特徴の1つです。

特徴的な語尾であり、「だべ」、「だんべ」などを語尾に用いることから北関東のイメージが強くなります。そのため、方言だけ聞くと茨城や栃木の人と思われることもあります。

埼玉の方言一覧

埼玉弁は本人が方言と意識していないことがあります。それは、他の地域の人が普段から使っている言葉と近いためです。では、埼玉弁にはどのような言葉があるのでしょうか。

あめんぼー

「あめんぼー」は埼玉県の方言で「つらら」のことを指します。埼玉県以外の人は「あめんぼー」という言葉を聞くと、水面をスイスイ滑るように動く虫の「アメンボ」を想像してしまいます。

なので、「アメンボがいる」、「アメンボが泳いでる」と言うと、埼玉県の人は「つらら」と意味が混同してしまい、一瞬判断に迷ってしまいます。

逆に埼玉県以外の人に埼玉弁で「あめんぼーができている」と言うと、「あめんぼー」が「つらら」のことと知っていないと、言葉の意味を理解することができません。

かんます

「かんます」は埼玉弁を知らないと、噛むや噛ますなどの意味と間違えて受け取ってしまいます。

「かんます」の正しい意味は「かき混ぜる」「かき回す」といった意味です。使い方としては「お風呂のお湯をよくかんましておく」「生クリームはよくかんまして作る」などのように使われます。

したっけ

したっけは「そしたら」と言う意味でよく使われます。なので、「したっけ、今日どうするん?」などのように使われます。また、「したっけね」と去り際に言うときは、「じゃあね」や「バイバイ」と言った意味にもなるので、日常会話でよく使われる方言の1つです。

なから

「たくさん」や「かなり」のことを「なから」と言います。日常会話でよく使われるフレーズの1つで、「今日はなから眠い」「なからお腹空いた」などのように使われます。

埼玉県以外の人にとっての「すごく」や「めっちゃ」と同じような意味なので、こちらも日常的によく使わる方言です。

あいけんち

「あいけんち」とは埼玉弁で「じゃんけんぽん」の意味になります。関西圏で使われる「じゃいけんホイ」や「いんじゃんホイ」などは聞いたことがある人は多いでしょう。それらと同様で、埼玉県でのじゃんけんの言い方となります。

じゃんけんをするときに、「あいけんち(じゃんけんぽん)、まだち(あいこでしょ)」と言った形で使われます。まったく別の言葉ではありますが、リズムは同じなので他県の方でも使いやすい方言です。

グーパージーレッピ・グーパージャス

じゃんけんのグーとパーを利用してグループ分けをすることがあります。そのときの掛け声を埼玉弁では「グーパージーレッピ」、または「グーパージャス」という言い方をします。初めてこの掛け声を聞くと、英語のように感じる人は多いです。

この方言には埼玉県の中でも地域によって少し違いがあり、他にも「グーとパーの分かれっこ」や「ぐっぱの分かれっこ」と言う地域もあります。ちなみに、あいこの場合は「オーラージャス」、さらにあいこの場合は「ジャス」のみを使用します。

あんだかやー

「あんだかやー」は人からの話に驚いたり、びっくりしたときに使われます。「あんだかやー、あんだかやー、○○じゃなかったの」などのように使います。

「あんだかやー」は「あんだかやー、あんだかやー」と繰り返し言うことがよくあります。繰り返し使うことで、「びっくりしたんだな」ということがより伝わってきます。

ささらほうさら

「ささらほうさら」は「めちゃくちゃ」と言う意味を表す方言です。「もう、ささらほうさらだ」などのように使われています。

初めて聞いた人にとって、意味を推測することすら難しい方言です。この方言には、少しなまりも入っていることが多いため、埼玉県の人に使うときには少し注意が必要な方言です。

だいじ

埼玉弁で「だいじ」とは、日常で使われる「大事」ではなく、「大丈夫」という意味を表しています。使い方としては、怪我や体調を心配されて「あー、だいじ だいじ」などのように使われます。

どっくむ

「どっくむ」とは「飲み込む」という意味です。「どっくむ」と聞くと、勢いよく飲むようあイメージを受けます。しかし、そのような意味ではなく「○○は、どっくんじゃだめだよ」など、いたって普通に飲み込むという意味で使われています。

むじっけー

「むじっけー」は「かわいい」という意味で使われています。「むじっけー」という言葉を聞いたことがない人は、虫みたいなイメージを持ってしまったり、難しいという意味で受け取ってしまったりなどします。

埼玉県の人に「むじっけー」と言われたときには、褒められているということなので、満面の笑みでお礼を言いましょう。

埼玉のかわいい方言の紹介

埼玉弁には可愛い方言が多いことも魅力の1つです。可愛らしくて使いたくなる言葉には、「かなっこりん(手がかじかんで冷たくなっていること)」、「あんね(あのね)」、「えんちょ(座る)」、「ほりねぇ(恥ずかしい)」などがあります。他にも可愛らしい言葉はあるので、お気に入りの埼玉弁を探しましょう。

「あーね」は埼玉発祥?

方言や地域独特の言い回しなどがメッセージアプリやSNSの普及などによって、全国的に広がるようになりました。「あーね」もその1つです。

「あーね」は主に若い世代の人に使われることが多いう言葉です。普段から何気なく使うことがある言葉ですが、この「あーね」という言葉は埼玉が発祥であると言われています。ただし、正確なことはわかっておらず、九州や群馬が発祥と言われることもあります。

埼玉の方言には魅力がある

埼玉県に方言があるということを知らないという人は意外と多いです。ですが、埼玉弁は可愛らしい言葉使いが多い魅力的な方言です。

可愛い埼玉弁をマスターして、お気に入りの言葉を使ってみましょう。埼玉県の人は埼玉弁があまり知られていないと感じている人もいるので、埼玉県出身の人と出会ったときには、埼玉弁を使ってみて、良い関係作りのきっかけにしましょう。