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福岡の方言一覧|ちゃ/あーね/ちかっぱ/くらそうか/なして

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カテゴリ:方言

初回公開日:2018年02月28日

更新日:2020年08月29日

記載されている内容は2018年02月28日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。

また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

福岡の方言一覧|ちゃ/あーね/ちかっぱ/くらそうか/なして

福岡の方言の一覧

福岡と言えば、明太子やとんこつラーメンを思い浮かべる人も多いでしょう。福岡は海に近いので、新鮮な魚介類が豊富です。食べ歩きをしたくて福岡を旅先に選ぶ人もいます。新しい物好きの福岡の人は、東京の人に負けないぐらい流行に敏感です。福岡の人の人情に魅かれて、他県から移り住んだ人もいます。

しかし、福岡の名物はそれだけではありません。忘れてはならないのは、方言です。

日本の各地には方言があり、それぞれの地域の特徴を反映しています。そこに住んでいる地元の人しか分からない独特の言い方も存在します。

ここでは福岡の方言の魅力について知ってもらうために、それぞれの意味と使い方をまとめましたので参考にして下さい。

ちゃ

「ちゃ」という語は語尾につけます。「です」「ます」にあたる、断定を表す方言で、主に北九州地方で使われます。福岡市周辺では「ちゃん」と言います。ある行動をする決定をしているときや、ある物事に確信を持っているときに使います。

例えば「今日は買い物に行くっちゃ」は「今日買い物に行きます」という意味です。買い物に行くことを心に決めているということを表しています。

また「この服の方が可愛いっちゃ」は「この服の方が可愛いです」と確信していることを表現したいときに使います。誰かがどの服を買うか迷っているときなどに、このように提案することができます。

少し語調を和らげて言いたいときは、「ね」をつけて「ちゃね」と言うこともできます。「この服は高いっちゃね」と言えば「この服は高いんですね」という意味になります。

あーね

「あーね」は相手の言ったことに対して、相槌を打つときに使います。「あー、そうなんですね」「なるほどですね」という意味です。人の話をあまり聞いてないように聞こえる表現ですが、真面目に相手の話を聞いているときにも使います。北九州市近辺でよく使われる方言です。

友人から恋愛や仕事の悩みについて相談を受けたときなどに、この方言を使います。相手の話を聞いていることを示し、同感・理解していることを表します。

例えばコンピューターのある機能についての使い方が分からず、誰かに使い方を教えてもら ったとします。「ここをクリックすればいいよ」と言われたとしたら、「あーね」と返答することができます。「あーなるほど、わかりました」という意味です。

ちかっぱ

「ちかっぱ」は「力いっぱい」という意味です。全国的に使われている「超」にあたる方言です。「すごく」「とても」に言い換えることもできます。主に男性に使われる方言です。

「この車、ちかっぱ高い」と言えば「この車、とても高い」という意味になります。「高い」という形容詞を修飾し、程度の高さを示しています。

「朝寝坊して、遅刻しそうやったけん、ちかっぱ駅まで走った」といえば「朝寝坊して、遅刻しそうだったから、力いっぱい駅まで走った」という意味です。この場合、「走った」という動詞を修飾しています。

憤慨したときには「ちかっぱムカついた」といって怒りを表現する人もいます。「とてもムカついた」「超ムカついた」という意味です。

男らしさを強調した、少し乱暴に聞こえる表現でもあるので、女性向けの表現ではありません。

くらそうか

「くらす」は「殴る」を表す方言です。「くらそうか」というのは「殴ろうか」という意味で、怒りを表して、人を脅すときに使います。

この方言は、本気で喧嘩を仕掛けるときに使う場合もありますが、ほとんどの場合は冗談まじりに使います。ただ大げさな表現しているだけで、本当に殴ることを意味したものではありません。

例えば「そんなこと言いよったら、くらそうか」は「そんなこと言っていたら、殴ろうか」という意味です。このように言うと、相手を牽制する態度を示すことになります。

この「くらそうか」は男らしさや強さを強調するために使われることが多い方言です。冗談とはいえ、かなり威圧的に聞こえます。男性であっても、人柄の悪さや教養のなさを示すことになってしまう可能性があります。もちろん、女性が使うべき方言ではありません。

なして

「なして」は「なぜ」「なんで」という意味の疑問詞です。「なぜ」と同じように、多くの場合、文の初めにつけます。主に年配の人が使うことが多い方言です。疑問を抱いたときなどに、「なして」と言って理由を問います。

例えば「なしてそんなこと言うと」とは、「なぜそのようなことを言うのか」という意味になります。相手の発言に異論があるときや反論するときに使います。

また「なしてあたきがせないかんと」と言えば「なぜわたしがしなければならないのか」という意味になります。「あたき」は「わたし」を示します。「せ」は「する」を、「せな」は「しなければ」を意味します。「いかん」は「いけない」「ならない」という必須の行動を表す表現です。

すねる

「すねる」は「ひねくれる」を意味し、不平がましい態度をとることを表す表現です。北九州周辺では「はぶてる」という表現を使うこともあります。これも、ふてくされて態度を示すことを意味します。

福岡の人が言うとすれば、「なしてそげんすねとうと」と表現できるでしょう。「なして」はすでに説明したように「なぜ」という意味です。「そげん」は「そんなに」を表し、「なぜそんなにひねくれているのか」という意味になります。

不平な態度を示し、ひねくれている人に対して「そげんすねんでもよかろうもん」と言うときがあります。「よかろうもん」は「いいでしょう」という意味です。「そんなにひねくれなくてもいいでしょう」という意味なので、相手を慰めたり、説得したりするときに使います。

北九州の人は「なににふてくされているのか」という意味で「なんはぶてちょーん」と言うことがあります。

なんしようと

「なんしようと」という言葉はよく使われます。「なにをしているの」という意味です。他にもこれとほぼ同じ意味の「なんばしよっと」「なんばしようと」という言い方もよく耳にします。

「なんしようと」は男女共によく使います。年齢にかかわらず、多くの人がこの表現を日常的に使っています。例えば、友人に電話をかけて「今なんしようと」と言えば、「今なにをしてるの」と聞いていることになります。

よく親が子供に向かって、「あんた、なんしようと」と言います。子供が何か良くないことをしているのを発見したときに、親がこのように言って叱ることがあります。

「なんばしよっと」「なんばしようと」も同様の意味の表現ですが、主に年配の人が使います。

しゃ

福岡の方言にも敬語があることをご存知でしょうか。代表的なものには、動詞と「しゃ」を組み合わせた言い方があります。

例えば「お客さんが来んしゃった」というのは、「お客さんが来られた」「お客さんがお見えになった」という意味の敬語表現です。

子供が「学校の先生がこういいんしゃった」と言うことがあります。「いいんしゃった」は「言われた」という意味です。つまり「学校の先生がこのように言われました」ということを伝える表現です。もし「いいよんしゃった」と言えば、「言っておられた」という進行形を含む敬語表現になります。

敬語表現ですから、身内の者のことについて述べるときには使いません。「母が来んしゃった」と言うのは間違いです。

せからしい

「せからしい」は「うるさい」「面倒くさい」「煩わしい」を意味する福岡の方言です。最近よく使われる全国的な俗語の「うざい」という言葉とほぼ同じ意味です。

「せからしか」という言い方をすることがよくあります。これは「うるさいな」「面倒くさいな」「煩わしいな」という意味です。「隣の人の話し声が大きいけん、せからしか」と言えば、「隣の人の話し声が大きいから、うるさいな」と不平を表す表現になります。

また「せからしい」と同じ意味で「しゃあしい」「しゃあらしい」という別の福岡の方言もあります。「セールスの電話が何回もかかってくるけん、しゃあしい」は「セールスの電話が何回もかかってくるので、煩わしい」という意味です。

ばってん

博多弁を使うばってん荒川というローカルタレントがいたのをご存知の方も多いでしょう。もう亡くなりましたが、鼻の下に大きなホクロを付けて、おばあさんを演じるお笑い芸人でした。この名前から「ばってん」という方言について知ったという方も多いはずです。

「ばってん」は「けれども」「しかし」を意味します。主に年配の方が使います。

文中で使う場合、「今日は寒かったばってん、庭掃除ばしたったい」と言うことができます。これは「今日は寒かったけれども、庭掃除をしたんです」という意味です。

同じ意味ですが、文頭に使う場合もあります。「きょうは寒かった。ばってん、庭掃除ばしたったい」ということもできます。強調したいときは「ばってんがくさ」と言います。「今日は雪が降って寒かった。ばってんがくさ、歩いて駅まで行ったったい」と言えば、「それにもかかわらず、歩いた」と強調することになります。

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