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職業観の作文での描き方・意味と例・勤労観との違い|小論文

Author nopic iconfukuizumi
学習 / 2018年04月04日
職業観の作文での描き方・意味と例・勤労観との違い|小論文

職業観とは?

面接や小論文の指導などで、自分なりの職業観を持つことが大事だと言われます。でも、職業観という言葉に、いまいちピンとこない人も多いことでしょう。今回は、職業観の意味や、面接などで問われた時の答え方などをご紹介します。

職業観の意味と例

それでは、職業観という言葉の意味と使われ方を見てみましょう。

職業観の意味

職業観とは、「ある職業に対していだく一定の概念」ということができます。もう少し易しい言葉にするとある職業に対するイメージと言い換えられます。

例えば、看護という仕事に対していだくイメージは、「人を助ける仕事だ」「体力が必要な仕事だ」「患者そんの生死に関わる精神的にタフな仕事だ」など、人によって違います。それが、看護という仕事に対するそれぞれの職業観ということになります。

職業観の使用例

職業観という言葉はどのような形で使われているのでしょうか。例を紹介します。

「キャリア教育では、生徒の望ましい職業観を育成する。」
「この前の企業の面接で、職業観を教えてくださいと言われて、頭真っ白になってうまく答えられなかった。」

職業観と勤労観の違いって?

職業観とよく並んで登場する言葉に勤労観という言葉があります。職業観と勤労観は何が違うのと疑問に感じる方もいるでしょう。その2つの違いをご紹介します。

職業観の意味

職業観とは、その職業の対する自分の考え方です。そのため、消防士という仕事に対しての職業観と、営業マンという仕事に対しての職業観は当然変わってきます。

勤労観の意味

勤労観とは、勤労、つまり働くということそのものに対しての自分の考えです。そのため、営業マンでも消防士でも電車の運転手でも、働いていることに変わりはありませんから、その職業の種類によって勤労観が変わることは原則的にありません。

教育の現場での職業観の意味

最近では非正規雇用が増えたり、3年以内に仕事を辞めてしまう若者が話題になったりして、教育現場でのキャリア教育における望ましい職業観、勤労観の育成が急務となっています。

望ましい職業観

教育現場などで形成されるべき「望ましい職業観・勤労観」とはどのようなものでしょうか。政府は答申などで、以下のようなものとしています。

本質的な認識
職業には貴賤がないこと
職務遂行にあたっては、規範の順守や責任が伴うこと
どのような職業であれ、職務には生計を維持するだけでなく、それを通して自己の能力を発揮し、社会の一員としての役割を果たす意義があること

態度
一人ひとりが自己をかけがえのない価値あるものとする自覚を持つこと
自己と働くことの関係について総合的な検討を通した、職業・勤労に対する自分なりの自覚を持つこと
将来の夢や希望の実現を目指して取り組もうとする意欲的な態度を持つこと

内面に形成されるもの

以上の「望ましい職業観・勤労観」では、具体的にこういった価値観がいいと言っているのではなく、職業観や勤労観は上記の条件を満たしてその個人の中に形成されるものとされています。そのため、職業観はこうでなければならないというような典型はありません。

働くということがどのようなことかという解釈は、育ってきた環境、経験、その時の状況などによって、変化していきます。まだ働いたことのない中学生と、職場に赴任して1年目の新人と20年も働いているベテランとでは、職業観・勤労観が違います。職業観とは、自分の中に育っていく概念と言っていいでしょう。

職業観の作文での書き方は?

就職の面接や小論文などで、自分の職業観を述べる場面が出てくることがあります。どのような内容を盛り込んで、どのように文章にすればいいのでしょうか。

小論文や面接では、職業観だけ聞かれたとしても、勤労観も合わせて述べる方がいいでしょう。両者の関係性は、まず働くということ自体に対する考え方である勤労観を土台として、職業観が養われるという構造ですので、職業観を語るには勤労観について考えておく必要があります。

小論文ではどのような聞かれ方をされるの?

小論文では、「あなたの職業観を述べなさい。」という聞かれ方はあまりしません。こういう出題をされたら職業観を聞かれているという例をあげます。

「あなたにとって、働くということはどのようなことですか」
「私にとっての○○(○○には医療や福祉など、職業が入る)」
「あなたの理想とする○○はどのようなものか(○○には看護師や教員など、職業が入る)」

このような出題形式が多くを占めています。また、職業観を聞かれるのは主に人と関わる専門職(看護、医療、福祉、教育など)の小論文や面接です。

出題と回答例

では実際に、どのように聞かれたらどのように小論文を書けばいいかを見ていきます。小論文の基本的な構造は以下のとおりです。

自分の考えはこうだと簡潔に述べる。(全体の2割程度)
その考えに至った経緯(経験、見聞など)を述べ、自分の意見を裏付ける。(全体の3割程度)
自分の意見を実践するために、今まで心がけてきたこと、これからやっていきたいことを述べる。(全体の3割程度)
最後にもう一度、自分の考えと今後の見通しを示す。(全体の2割程度)

例 わたしにとっての看護師

私にとって看護師とは、患者を見守り、回復を支援する仕事だと考えています。幼いころに入院をしたことがあり、その時お世話をしていただいた看護師の方がさまざまなケアをしてくれたおかげで、不安にならずに前向きにリハビリなどに取り組めたと考えています。

仕事とは、他の人の役に立つことだと考えています。人の役に立つということを考えた時に、真っ先に浮かんだのが、その看護師の方でした。そのため、私も看護師になり、病気やケガで落ち込んでいる人を励まし、回復の支援ができるようになりたいと考えています。

そのために、○○看護専門学校に入学できたら、勉強や実習などをとおして、具体的にどう支援していけるかを考えていきたいです。

例 あなたの理想の教員とは

私の理想の教員は、自らが学び続けられる教員です。高校三年生の時の担任の先生がそのような方でした。非常に厳しい方でしたが、今考えると、先生は自分に対して一番厳しかったのではないかと感じます。

大学を卒業してどのような仕事に就きたいか考えた時に、周りとともに成長できる仕事につきたいと考えました。そして周りと自分の成長を一番実感できる仕事を考えた時に、教員という仕事がそうなのではないかと思いました。

教員になったら、生徒の指導はもちろんですが、私自身も常に学び続け、生徒と一緒に成長していけるような教員になりたいと考えています。

エントリーシートにはどのように書くの?

エントリーシートにも、自分の職業観や勤労観を書く箇所があります。中には勤労観だけしか聞かないものもありますが、職業観も混ぜて述べた方がいいでしょう。

例 社会との関わりを持つ場

仕事とは、社会とのかかわりを持つ場だと考えています。人は社会と関わりを持たないと生きていけません。そのための手段が仕事だと考えています。○○という仕事をとおして、自分の仕事が、自分が会ったことのない人にも影響を与えることを考えると、非常に楽しみに感じます。

例 自分を成長させる場

仕事とは、自分を成長させる場だと考えています。最初は仕事の内容などがよくわからなくて段取りが悪いなどの苦しいことがありますが、それを乗り越えたら一歩成長できていると考えています。仕事をとおして、自分のできることや見識を広げていきたいと考えています。

レポートにはどのように書くの?

職場体験やインターンなどのあとに、レポートの提出が義務づけられていることがあります。このようなレポートでは、職場体験やインターンに参加して、自分の職業観、勤労観がどのような経験からどのように変化したかを書くといいでしょう。

例 体験入社のレポート

○月○日から×月×日まで、◆◆での体験入社に参加しました。その中で、仕事への価値観が大きく変わりました。

以前は、仕事とは生活の糧を得るために時間と労働力を提供するものだと考えていました。しかし、◆◆の社員の皆さんは、それぞれ目標を持って仕事に取り組んでいて、とても生き生きして見えました。仕事を通じて自分のやりたいことを発見できたという方もいて、仕事は自己実現の場であると感じました。

また、自分の仕事が必要とされているということが原動力になると話してくれる方もいて、社会参加の場でもあると感じました。この体験を忘れず、さらに仕事に対する考えを深めていきたいと考えています。

面接での職業観の答え方は?

就職の面接でも、職業観を聞かれることがあります。面接でも、話す内容は小論文の時と変わりません。しかし、小論文はある程度まとまった量の文章でまとめなければいけませんが、面接は簡潔に説明しなければなりません。

時間は1分以内、文字におこすと300字以内くらいになります。

面接ではどのように聞かれるの?

面接では、小論文と同じような聞かれ方をする他に、職業観を直接聞く質問ではなく、職業観に関しての質問も多く出されます。以下に例をあげます。

「仕事をする上で心がけたいことはなんですか。」
「教員は聖職だと言われますが、それについてどう考えますか。」
「入社して、職場にあなたはどのようなことを求めますか。」

どの質問も、職業観と勤労観をあわせて答えられるといいでしょう。

答え方の例

それでは、質問とその解答例を見ていきましょう。

例 仕事をする上で心掛けたいこと

仕事をする上で心掛けたいことは、まわりの意見をしっかり聞くということです。仕事は社会参加の場であると考えています。まわりの意見を取り入れないと、独善的になってしまうことがあり、それでは社会の役に立っているとは言えないと考えています。

特に若いうちは仕事に慣れていなかったりと、わからないことが多くありますので、まわりの人の意見をよく聞いて、行動したいと考えています。

日頃から考えておこう!

いかがでしたでしょうか。本来、この仕事はこういうものだという概念は、誰しも持っています。弁護士は頭が良さそう、先生は忙しそう、営業はノルマとかあって大変そうなど、そういう感覚です。

最初はそのような感覚を出発点にしていけばいいでしょう。例えば、なぜ営業はノルマが大変そうと考えたのだろうと自問してみましょう。そうすると、テレビの影響もあるでしょうし、知り合いから聞いた話の影響ということもあります。

次に、本当に自分の職業観は間違っていないかと検証してみましょう。先輩などに話を聞いてもいいですし、インターネットなどで調べたりすると、また違ったその職業の一面が見えて、あなたの職業観はどんどん成長していくでしょう。

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