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「でれすけ」の方言の意味と使う地域・使い方|ごじゃっぺ

Author nopic iconチルヲ
方言 / 2018年04月10日
「でれすけ」の方言の意味と使う地域・使い方|ごじゃっぺ

「でれすけ」の意味と使い方とは?

「でれすけ」という方言は「フラガール」という映画の中でよく使われていた方言なので、耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

「でれすけ」という方言は、「フラガール」の舞台である福島県や栃木県、茨城県など主に北関東で使われている方言です。北関東以外では、千葉県でも使われているところがあります。

「フラガール」では怒る時などに相手に向かって「でれすけ」と言い捨てることが多かった言葉ですが、その正しい意味は何なのでしょうか。また、どのような使い方があるのでしょうか。

「でれすけ」の本来の意味とは?

「でれすけ」の「でれ」とは「でれでれした」という意味です。「でれすけ」とはそれに男性の名前につける「助(すけ)」を合わせたもので、「好色でだらしない男」や「しまりのない男」という意味になります。

また、「でれすけ」の本来の意味とは、あくまでも男女間のようすについて使われる言葉となっています。

「でれすけ」の使い方とは?

「だらしない男」というのが「でれすけ」の元々の意味ですが、現在の北関東などでは「あほ」や「ばか」、「まぬけ」などの否定的な表現としての意味で使われることが一般的です。「このでれすけが」と言われたとしたら、それは「このばかものが」であったり「このまぬけが」と言われたということになります。

ただし、使う側としては本気で憎しみの気持ちを込めて言っているというわけではないことがほとんどです。言葉の裏には相手への愛情が込められていることが多く、言われる側もダイレクトに「あほ」や「ばか」や「まぬけ」などと怒られるよりもどこか温かみを感じられます。

言われても、そこまで落ち込むことがなく受け止めることができるという点が「でれすけ」という方言の良いところでしょう。

「でれすけ」と似た意味の言葉は?

「でれすけ」という方言と似た意味を持つ言葉は、「あほんだら」「木偶の坊(でくのぼう)」「唐変木(とうへんぼく)」などです。

「あほんだら」とは、主に関西地方で使われる方言です。「あほ」よりも語意を強くした「あほだら」が崩れた言葉で、「あほ」よりも強い怒りを込めて相手を罵る際に使われます。

「木偶の坊」とは、人を操り人形に見立てて「役に立たない人」や「気のきかない人」、「人の言いなりになっている人」を罵って言う言葉です。「唐変木」も「木偶の坊」と同じような意味の言葉で、やはり「気のきかない人」を罵る時に使います。

「あほんだら」も「木偶の坊」も「唐変木」も、「でれすけ」のように相手を罵倒する時に使われる言葉ですが、「でれすけ」よりもやや強い怒りを表す時に使われる言葉です。

「でれすけ」の方言を使う地域と意味は?

「でれすけ」という方言を使うのは主に茨城県、栃木県などの北関東と、福島県です。千葉県でも一部の地域で使われますが、都市部に近づくにつれあまり聞かれなくなります。

元々は「だらしない男」という意味の「でれすけ」ですが、北関東や福島県で一般的に使われている「でれすけ」は関西弁の「あほ」に近いニュアンスがあります。何かを失敗した相手に向かって罵る時に出る「でれすけ」ですが、言った側は本気で怒っているわけではなく、割とライトな感じで使っている場合が多いです。

「何やってんだ、でれすけが」と言われた時、そこには「しかたないなぁ、お前は」くらいの愛情に近いニュアンスが込められていると捉えて良いでしょう。

茨城県での「でれすけ」の意味の使い方とは?

茨城県の人が使う「でれすけ」の意味は、「賢くない人」「どんくさい人」「あほ」「使えない」「しょーもない」「だらしがない人」などです。茨城の人にとって「でれすけ」は相手を罵る時に使う万能な言葉ですので、いろいろなシーンで相手に不手際があった時に使います。

茨城の人と言えば怒りっぽくヤンキーな人が多いイメージですが、実際は根は優しい性格の持ち主という県民性です。口調が荒っぽいので、「このでれすけが」と怒鳴られるとあまり聞き慣れない人は委縮してしまいがちですが、言った当人はそこまで怒っていないことがほとんどです。

茨城人の性格として飽きっぽく忘れやすいという気質もありますので、例え怒っていたとしてもその怒りが持続しませんので、さほど気にする必要はないでしょう。

「でれすけ」はどこで聞くことができる?

実際に生の「でれすけ」という方言を聞くことは、なかなか難しいでしょう。「でれすけ」を日常的に使うのはお年寄りが多く、県外に出た若い人は方言を話すことはほとんどありません。

しかし、お年寄りが大勢集まる場所や、気がゆるんだ時などは若い人からも方言を耳にすることができます。

県内の小中学校

茨城県内の小学校や中学校は基本的に地元の子供たちが集まるため、訛りのある言葉をしゃべります。「でれすけ」も聞くことができるでしょう。高校に進学しますと、他県からの生徒の影響で訛りや方言をコンプレックスに感じ始め、あまり使わなくなってきます。

JR常磐線

JR常磐線は、茨城の人が多く利用する路線の1つです。お正月やお盆などは、都会に出た人が地元に戻ってくるために使うので茨城の人で混雑します。

故郷に帰るということで、誰もが自然と心がゆるみます。お弁当を広げてくつろいだ気分でいると、つい方言が出てしまうこともあるでしょう。

県内の道の駅

茨城県には娯楽施設が充実しているとは言いがたいです。そのため県内にある道の駅が気軽に行けるテーマパークとなり、いつ訪れてもたくさんの地元民で溢れています。お年寄りも多く来訪するので、比較的生の「でれすけ」を耳にしやすい場所であると言えるでしょう。

栃木での「でれすけ」の意味と使い方とは?

栃木県の方言、いわゆる栃木弁の最大の特徴と言えば、尻上がり調のイントネーションでしょう。前半はアクセントがなく平坦な感じですが、「〇〇だべぇ~」や「〇〇さぁ~」などのように語尾が上がる話し方をします。

他には「い」と「え」が混合してしまう特徴があります。色鉛筆を「いろいんぴつ」または「えろいんぴつ」などと発音してしまいます。

そんな栃木県の人が使う「でれすけ」の意味は、「あほ」「ばか」「なまけもの」などです。

「でれすけ」の使い方

栃木県の人も、茨城県の人と同じように相手に対して怒ったり、罵ったり、呆れたりする時などに「でれすけ」を使います。「このでれすけ畜生」などと言った時には「この大ばかやろう」、「ほんとでれすけだな」などと言った時には「本当になまけものだね」といった意味になります。

栃木弁も茨城弁のように荒っぽいところがあり、きつく怒られていると勘違いしてしまう語気の強さがありますが、栃木県の人が使う「でれすけ」にも、根底には相手に対する愛情があることが多いです。

「でれすけ」の方言を使うお店は?

北関東に縁のある人は「でれすけ」という方言に愛着を感じている人が多いです。響きがおもしろく興味を引くことから、「でれすけ」を店の名前につける店主もいます。

石垣島の「でれすけ」

沖縄県の石垣島には「Smile Kitchen でれすけ」という店があります。実家が茨城県の農家である店主が、中華や鉄板焼きなどで経験を積んできた腕をふるう店です。

店主自らが目利きをして厳選した石垣牛が地元価格で食べられるとあって、観光客に人気です。茨城県の実家より直送された野菜や特産品を使った創作料理も好評です。

塩尻の「でれすけ」

長野県の長野道塩尻北インターチェンジ、もしくは塩尻インターチェンジを降りてから車で約15分行ったところには「でれ助」という名前のラーメン屋があります。元力士という変わった経歴の店主が、力士時代に慣れ親しんだちゃんこ鍋を一般の人にももっと身近に味わってもらいたいという想いでオープンした、ちゃんこ味のつけ麺の専門店です。

力士を引退後、首都圏の人気ラーメン店を修行して回った店主の確かな腕で作られたつけ麺は、「腹もちは良いが、胃もたれしない」というコンセプトで、お年寄りや女性にも食べやすい優しい味わいで好評です。胃の容量によって大・中・小とサイズを選べるのも嬉しいところです。

古河の「でれすけ」

「でれすけ」という方言の本場である茨城県には、古河駅から徒歩で5分ほど行ったところに「おでん屋 でれすけ」という居酒屋があります。

名物は、黒い出汁だがスッキリとした味わいの「真っ黒おでん」です。置いてある日本酒の種類が豊富であることも売りの1つです。しめには、比内地鶏の卵と茨城県産米を使った「T・K・G(たまごかけごはん)」が味わえます。

他には、一晩以上かけてじっくり煮込んだ牛モツたっぷりのビーフシチューや、目の前でフランベしてくれる「炎のプリン」など女性に人気のメニューも充実しています。

「ごじゃっぺ」の方言の意味と使い方とは?

栃木県と茨城県では共通した方言がよく使われ、「ごじゃっぺ」はその中でも代表格の方言です。意味としては「でたらめ」「いいかげん」「まぬけ」などです。

「ごじゃっぺ」の使い方

「ごじゃっぺ」は、マイナスなことを表現する時に使える万能な罵声の方言です。相手が理解に苦しむことを言った時や、間違ったことをして失敗した時などに罵る表現として使います。

「なにごじゃっぺ言ってんだ?」とは「何をでたらめなことを言っているんだ?」と呆れ返る意味で、「なにごじゃっぺやってんだよ」とは「何をまぬけなことをしているんだよ」とばかにしている意味になります。

「でれすけ」と「ごじゃっぺ」の違いとは?

「でれすけ」と「ごじゃっぺ」は、元々の意味は違いますが似たような使い方をされています。どちらも相手をばかにしつつも本気で憎しみを込めているわけではなく、愛のある突っ込みであると考えると良いでしょう。言われたとしても、よっぽど語気を強めて言われたのでなければさほど気にする必要はありません。

ただし、どんなに愛のある否定表現だとしても「でれすけ」も「ごじゃっぺ」も相手がその意味を理解していなければ通じませんので、使う時には注意が必要です。

方言を知ると人柄が見えてくる

「でれすけ」という方言の意味と使い方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。「でれすけ」がよく使われる北関東出身の人の話し方は、キレが良いせいかケンカをしているように聞こえることもあります。その口調で「でれすけ」と怒鳴られると震え上がってしまいそうですが、その言葉の裏に隠された意味を知るとなんだか嬉しくも感じられてきます。

理解できない方言と出会った時には、どんどん調べてみると良いでしょう。その言葉の裏に隠された本当の意味を知ることで、その土地に住む人の人柄が垣間見えてくるでしょう。