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読書感想文の構成の作り方・構成に沿った書き方|小学生/高校生

Author nopic iconfukuizumi
学習 / 2018年04月23日
読書感想文の構成の作り方・構成に沿った書き方|小学生/高校生

読書感想文はどう書くの?

夏休みの宿題や国語の課題などで読書感想文は定番の宿題です。読書感想文を書いたことのない人はいないのではないかというほど小学校や中学校の課題としてはポピュラーです。しかし、漢字の書き取りや計算ドリルなどと違って、読書感想文は自分で考えないといけないから苦手だという人も多くいます。読書感想文に何を書けばいいのかわからないという人もいます。

今回は、そんな読書感想文の書き方についてご紹介します。

読書感想文の構成の作り方は?

読書感想文に関わらず、文章は構成がしっかりできてしまえばあとは楽です。構成とは骨組みのことです。どのような順番でどのようなことを書くかを決めておきます。それができればあとは実際に文章を書くだけなので、支離滅裂な文章になることもありません。

基本的な構成の仕方

では、読書感想文のオーソドックスな構成はどのようなものでしょうか。

まず読書感想文ではあらすじを簡単に書きます。あらすじは本当に簡単に書きます。桃太郎であれば、「桃太郎というお話は、桃太郎が仲間と鬼退治をするお話です。」くらいで大丈夫です。一文でこの物語は○○という物語ですと紹介します。

あらすじのあとは印象に残った場面とその感想を書きます。簡単な形としては「この話の中で、○○という場面がありました。その中の○○という一文(もしくはセリフなど)について、◇◇と感じました。」というような形です。

最後に、この本を読んでこのようなことを学んだ、このようなことについて考えたなどの文章を入れましょう。そして、それを今後いかしていきたいというような形で文章をしめると読書感想文としてすっきりと終わります。

小学生の読書感想文の構成

多くの小学校で夏休みの宿題などに読書感想文が課されます。小学校の読書感想文は400字程度です。400字程度だと上に述べたことを書くと構成としてはだいたい埋まってしまいます。文字数が余る場合は、印象的な文章とそれを読んで感じたことをより詳しく書くといいでしょう。

中学生の読書感想文の構成

中学生でも読書感想文が課されることがあります。小学生より少し文字数が多くなり、600字から800字ほどの文字数を指定されることが多いです。

このくらいの字数になると、上に記した構成のほかに、自分の見聞きしたことや体験などを絡めて書くといいでしょう。自分にもこの主人公と同じようなことがあって、主人公の心情は書かれていなかったけど、こういうことなのではないかなど、自分なりの解釈を入れてもいいです。

また、その作者の作品が好きでたくさん読んでいる場合は、その作者がどのようなことを考えて書いたのかを考察してみてもいいでしょう。

高校生の読書感想文の構成

高校生で読書感想文を書く場合は、基本的な構成のほかに、ここはこう考えるとこの登場人物のその後の行動の説明がつくといったような解釈や、作者はこういうようなことを考えて書いたのではないかという考察などを入れるといいでしょう。

また、視点を変えて主人公と敵対している人の心情を考察するのも面白いでしょう。優れた小説では、主人公以外の人もそれぞれに独自の物語を持っています。その誰かに寄り添ってみることで、主人公に寄り添う読み方とは違う景色が見えることがあります。

社会人の読書感想文の構成

社会人の読書感想文の多くは読む本が決まっていて、それを読んだ感想を書くように言われます。感想文を読む方もその本の内容はわかっていますから、あらすじを書く必要はありません。

社会人の課題図書が決まっている読書感想文は、その本を読んでどう自分の考えが変わったかや、その本から何を学んだかを詳しく書きましょう。「もともとは○○についてこう考えていましたが、この本の特にこの箇所を読んで◇◇と考えるようになりました。」というような書き方です。

読書感想文の構成に沿った書き方は?

それでは、構成ができた後の実際の書き方を説明します。オーソドックスな構成であるあらすじ、印象的だった場面とそこで考えたこと、これからの生活にいかしたいことについて説明します。

あらすじ

あらすじは1文か2文程度で説明します。課題図書が決まっていて、みんながその本を読んでいる場合はあらすじは書かなくていいです。

例(かぐや姫)

「かぐや姫は、竹から生まれた女の子が、おじいさんとおばあさんに育てられ、月に帰るという物語です。」

印象的だった場面とそこで考えたこと

印象的だった場面の書き方としては、「○○の場面で、◇◇がこのようなことを言いました。」「○○の場面で、◇◇がこのようなことをしました。」というのが書きやすい形でしょう。

また、そこで自分が考えたことは、「そのセリフ(もしくは行動)について、○○と感じました。」というように書くといいでしょう。それを一般化して、このような行動をするのはこういうことだというようにより詳しく書きましょう。

例(かぐや姫)

「かぐや姫が月に帰ったあと、帝がかぐや姫からもらった不死の薬を山の上で焼いたという場面がありました。それを読んで、死なないというのはいいなと漠然と今まで考えていましたが、一人で永遠に生きていくのは案外つらいものなのだと考えました。

帝は愛するかぐや姫なしで永遠に生きるのは嫌だと考えたとあります。私も、私の親しい人がいなくなっても自分が生きていたら寂しくてつらいのではないかと考えました。そうすると、死なないのはいいなと感じられるのは案外幸せなのかと感じました。」

これからの生活に生かしたいこと

読書感想文の構成にかかわらず、文章のしめにはこれから心掛けたいことを書くと構成がすっきりします。この物語を読んでこういうことを学んだ、だからこれからの生活ではこうしたいというような形です。

例(かぐや姫)前記の続き

「このことから、普段まわりにいる人たちをもっと大切にしようと考えました。その人たちがいつか亡くなるということを意識したことはありませんでしたが、かぐや姫という不死身の存在と命に限りのある人間の対比を見て、今周りにいる人の命にも限りがあると感じ、大切にしようと考えました。」

読書感想文の構成の例

少し長めの読書感想文はどのような構成にすればいいのでしょうか。基本的に読書感想文は、こういうことを入れてはいけないという決まりはありません。そのため、構成も比較的自由にすることができます。

上にも書きましたが、基本的な構成のところで述べた3つの要素以外に、以下のことを入れると文章を足すことができます。

・自分の見たことや聞いたことを入れる
・筆者や作者の考えの考察
・脇役や敵役の視点に立ってみる
・情景描写の解釈

そのほかにも、自分の考えなどをうまく入れることもできるでしょう。

2000字の場合

2000字の場合は、かなりたくさんの要素を入れることができます。そのため、構成を考えるのも時間がかかりますが、構成をしっかりしておかないと書いているうちに訳がわからない文章になってしまう恐れがあります。

2000字の構成は例えば以下のようにするといいでしょう。
・あらすじ
・主人公の言動で印象的だったこととそれについて考えたこと
・主人公以外で感情移入した人物とその理由
・一番考えさせられた場面とそれについて考えたこと
・自分にも通じると感じた点
・読む前と読んだ後の考えの変化
・その考えの変化を自分の生活にどのようにいかしていくか

2000字程度だと構成の中にこのくらいの要素を盛り込むことができます。

5枚の場合

原稿用紙5枚はびっしり書くと2000字ですが、びっしり書くことはないので1800字程度になります。そのくらいの字数だと構成の中にいくつかの要素を盛り込むことができます。

原稿用紙5枚の構成は例えば以下のようになります。
・あらすじ
・一番印象的だった部分とその理由
・気になった人物とその人物がいることで物語にどのような効果があるかの考察
・筆者や作者がどうしてその人物を書いたかの考察
・筆者や作者が伝えたかったことの考察
・その物語が自分にどのような気持ちを起こさせたか、またその気持ちが今後にどう影響す るか

原稿用紙5枚で書くことができるのはこのくらいでしょう。少し難しめの構成になっています。

読書感想文の構成の比率は?

読書感想文の多くは文字数が決められています。どの要素にどのくらいの文量を割けばいいのかと迷う人もいます。どのくらいの比率で書いていくのが無難なのかを紹介します。

あらすじ

あらすじに割く文章の量は全体の1割程度で多くても2割です。400字では1割は40字なので、2行程度です。かなりさっぱりと書く必要があります。文字数が多い場合はそれに応じてあらすじも詳しく書いても大丈夫です。

印象的だった場面とそこで考えたこと

読書感想文はあくまで感想文なので、自分で考えたことを書かないと感想文としてふさわしくありません。そのため、ここが構成の重要な箇所となります。印象的だった場面に全体の3割くらい、それを受けて考えたことに4割くらいの文章を割きましょう。

文字数が多い場合にはここにほかの要素も入れます。文章をはじめ、中、終わりに分けると、あらすじがはじめ、印象的だった場面とそれについて考えたことが中、これからどういかしていくかが終わりとなります。だいたいその割合は1:7:2くらいが適当です。

よく、「主人公の相棒が死んだ時にとても悲しいと感じました。」という感想がありますが、これは感想としては浅いので、どうして悲しいのか、その死が作品にどのような影響を与えるのかなどを掘り下げてみましょう。

これからどういかしていくか

その本を読んで考えたことをどう今後に生かしていくのかを書くと読書感想文の構成としてまとまりのある終わり方になります。これは文字数の2割くらいを割くといいでしょう。ここも自分の考えを中心に書きます。

読書感想文は構成が命!

読書感想文は何も構成を考えずに書き始めると途中で何を書いているかわからなくなることがあります。そのため、読書感想文は構成が命と言えます。ある程度構成を考えて、どのくらいの文字数を割り当てるのか考えてから書き始めるのがいいでしょう。

これは読書感想文に限った話ではなく、ある程度まとまった量の文章を書く時は共通して言えることです。高校や大学でのレポート、卒業論文、就職してからの報告書など、たくさんの文章を書く機会があるでしょう。読書感想文はそういった場合のための練習でもあります。

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