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「勉強しろ」と親が言ってはいけない理由・言わない方法・本

Author nopic iconRain
学習 / 2018年04月14日
「勉強しろ」と親が言ってはいけない理由・言わない方法・本

「勉強しろ」と親が言ってはいけない理由・効果

いつの時代も子供の勉強は、子供の健康の次に親が高い関心を持ち、つい熱が入ってしまうことのひとつではないでしょうか。我が子にはきちんと勉強して受験で苦労をせず、良い大学に入って収入の良い職に就いてほしい。そう願うため、親はつい勉強しろ勉強しろと子供に言ってしまいがちです。

ところが言われる子供のほうは、勉強しろ勉強しろと言われれば言われるほど嫌になる、やる気を失くす、実際やらなくなる、そしてまた親は勉強しろと言わなくてはならない、そんな悪循環に陥ってしまってどうしようもないとお悩みの親御さんも多いのではないでしょうか。

子供に勉強しろとは言わないほうがいいというのはよく言われることですが、それはなぜでしょうか。「勉強しろ」のほかに何と言えば効果的なのでしょうか。

子供を勉強嫌いにさせる

子供に「勉強しろ」と言って、「はい、わかりました」とさっさと勉強部屋に行き勉強を始める子供がどれだけいるでしょうか。いたとしてもとても少ないでしょう。ならば言わないほうがましです。

勉強しろと言えば言うほど、子供を勉強嫌いにさせます。人間の本能として、人間は禁止されていることに興味を持ちます。「見てはいけないよ」と言われて隠されたものは見たくなるし、「このおもちゃで遊んではいけないよ」と禁止されれば、そのおもちゃで遊びたくなる。この人間の本能は数々の実験でも実証されています。

人間だけでなく動物も同じです。犬は飼い主が与えたブランケットで寝るより禁止しているベッドの上には乗りたがりますが、それもそのひとつです。やれと言われると人間も動物もやりたくなくなります。

子供が指示内容を理解しにくい

子供に勉強しろと言う親は、子供に何を勉強することを求めているのでしょうか。実は親自身があまりよくわかっていない場合があります。多くの親は子供が学校で何を習っていて、子ども自身がどこまで理解しているのかについてきちんと把握できていません。

親自身が勉強について漠然とした概念しか持っていないなら、それを子供にやるように命令しても子供のほうも「何をどう勉強すればいいのか」を理解することができません。子供は国語も算数も社会も理科も、そして英語も「勉強すること」がたくさんあります。

うざい

「勉強しろ」が口ぐせになっている親御さんは要注意です。「勉強しろ」と何度も子供に言っているうちに、「勉強しろと親が言っていること」が普通の状態になってしまい、子供が聞き流す習慣を付けてしまっている可能性があります。言葉が子供に全く響いておらず、それどころか「うざい親」だと思われてしまいます。

うるさい

何度も「勉強しろ」を言ううちに、子供はやったとしても言われないとやらない子になります。子供から主体性を奪い、子供の自立を妨げる原因となります。その上「僕は両親から人から言われなければ勉強ができない子供だと思われているんだ」と子供は感じるでしょう。親から信頼されていないことを悟ります。

嫌われることも

顔を見れば勉強しろとしか言わない親は、子供が小さいうちはまだ「うざい」「うるさい」で済んだとしても、子供が親を一人の人間として客観的に見るようになった時に、つまらない人間なのだと見下され嫌われることもあります。

「勉強しろ」と言わないで勉強させる方法

「勉強しろ」と言ってはいけない。でも子供は放っておいたら勉強しない。じゃあどうすればいいんだと途方に暮れる方もいるでしょうが、ちゃんと解決策はあります。

低年齢のうちから習慣づけさせる

これは小学校低学年のうちに済ませておくと後が楽です。中学生、高校生と年齢が高くなるほど難しくなります。放っておいても本人が目覚める時が来ればそれは幸運のひとつですが、飽くまでも運です。

子供が小学校低学年のうちは、宿題をするまでは遊びに行かせないなどルールを決め、親が時々(可能であれば毎日)学校で習っていることを見てやり、持ち物も確認するなど子供の勉強に常に関わっておくと、年齢と共に子供は一人でできるようになってきます。

指示を明確にする

「勉強しろ」の代わりに「宿題を早く済ませちゃいなさい」「国語の漢字テストの勉強をしなさい」「算数のドリルを3ページやりなさい」というように、具体的な指示を出すことでこれは解消することができます。

高校受験など目標を持たせる

日頃から子供と人生のことについて語る時間を持つようにすると、子供は目的意識を持ちやすくなります。勉強だけでなく、人の役に立つような人になってほしい、お金を稼げる仕事に就くと豊かな生活ができる、といったことなど、親の気持ちを常に子供に伝えるようにしましょう。子供は親の期待には応えたいと考えています。

親の真面目な姿勢を見せる

言うまでもなく、子供は親の背中を見て育ちます。親が毎日一生懸命に働いて真面目に生活をしていれば、その姿を見せるだけで子供は「自分のために働いてくれている親を裏切ることはできない」と悟ります。

口では子供に「勉強しろ」と言いながら、自分は仕事に行かなかったり、ギャンブルに手を出したり、低俗なテレビ番組を観てわははわははと笑っている姿を子供に見られている親は何を言おうと全く子供から言うことを聞いてもらえません。

褒める認める

人は誰しも誰かから認められたいという気持ちを持っています。子供も同じです。良い子だと思われたい、良い成績を取って親から褒められたいと思わない子供はいません。中間テストで50点だった子が期末テストで60点を取ってきたら、まず褒めましょう。親の期待値は60ではないとしてもそれは口に出さないようにしましょう。

「なんだ60点か、だめなやつだなぁ。俺は90点か100点しか認めんぞ」などと言ってしまったら、そこで子供はいっぺんにやる気を失くします。

物で釣るのはアリ!

いろんな考え方があり、物で釣って勉強させるのは邪道だと言う方もいるでしょう。しかし物で釣って結果的に子供が勉強するようになれば結果オーライです。実際これをやって効果的だったという報告はたくさんあります。

勉強して結果を出せば子供にとってはひとつの自信につながります。また子供は、勉強は親が物で釣ってまでやらせたいことなのだからとても大事なことなのだと理解し、子供に指針を与えることができます。

勉強を禁止する

これは極論ですが、先に人間は禁止されたことをやりたがるという話をしました。ならば勉強を禁止してみるのもひとつの方法でしょう。文字どおりに勉強を「禁止」することはできませんが、例えば勉強時間を限らせるなどすることはできるという意味です。

時間を限りなく与えられると、子供ばかりではなく大人もなかなか作業がはかどりません。また後でやろう、明日やろう、と延ばしてしまいがちです。これを逆手に取って、子供の勉強時間を制限付きにしてみるのは現実的かつ効果的に子供を勉強させる方法です。

「学校から帰ってから2時間だけ勉強(宿題)をすることを許可する。10時以降は禁止」など家庭でルールを決めましょう。大事なのは心を鬼にして守らせることです。宿題ができなければ子供が学校で怒られたり恥をかいたりするとなると親はついルールを緩めてしまいがちですが、先生から怒られたりみんなの前で恥をかきたい子供はいません。

「勉強しろ」と言われないで子供が育つとどうなるか

これは、前述しました「小学校低学年で勉強や宿題をする習慣づけができているかどうか」にかかっています。小学校低学年で勉強の習慣づけができている子供は、その後親が「勉強しろ」と言わなくても、中学、高校と自分で目標を定め、計画を立てて勉強できるようになります。

また「勉強しろ」と言わなくても子供が勉強するようになるための言葉掛けを親がしてきた家の子は同じく自分で勉強するようになります。

しかし小学校低学年で勉強の習慣づけが着いておらず、その後も一切親が「勉強しろ」に代わる言葉掛けを行ってこなかった家の子供は、高い確率で本当に勉強しなくなるでしょう。本人がよほどしっかりしていれば、自力で目覚める時が来ますが、そうでない子供は生涯にわたって目標を持って計画を立てるということが苦手になる可能性は十分にあります。

「勉強しろ」という教育に関するおすすめの本

「勉強しろ」と言わないで子供を育てるハウツーを書いた教育の専門家による著書もいくつか出ていますので、書店で見てみるのもおすすめです。

「勉強しろ」と言わずに子供を勉強させる言葉

法学者であり作家でもある小林公夫さんによる著書です。受験についての著書もお持ちで教育分野に詳しい著者が子供を勉強する気にさせる方法を伝授してくれます。

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この本のタイトルから「勉強をさせるようにする」、という内容だけが書かれてあると思うはずです。

しかし、勉強をさせるようにするだけでなく、筆者の塾講師としての経験を基に、子育てに良いと思われるこがたくさん書かれてあります。

小学校高学年から中学生の子育てに悩んだ親が読むことで、子供との関係が改善されるキッカケが見つかるかもしれません。

その他言葉や名言

勉強しろと言わなくても子供が心を動かされるような著名人の言葉をいくつかご紹介します。

■明日はなんとかなると思う馬鹿者。今日でさえ遅すぎるのだ。賢者はもう昨日済ましている。(チャールズ・クーリー)

■他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ(ジョン・ラボック)

■あきらめないことだ。一度あきらめると習慣になる。(斎藤茂太)

「勉強しろ」と言ってはいけない親

どの親も「勉強しろ」と言わない方がよいのは当然のことですが、「勉強しろ」と言ってはいけない親とはどんな親でしょうか。

中卒だから?高卒だから?

学歴は無関係とは言いません。しかし世の中には学歴に関係なく、立派な社会人となって並以上の収入を得て生活をしている人たちもたくさんいます。大切なのは、中卒で(高卒で)その後どういう道を進んできたかということです。

努力して手に職を付け職人になった、自分で事業を始めて成功し立派な社会人になった、などのケースなら、学歴は他人の誰からも我が子からも問われることはありませんし、自分に学歴がなくて苦労したから、子供には同じ思いをさせたくないという気持ちを素直に子供に言い聞かせられる親であるならば、子供は反感を持ちません。

子供からの信頼を得ていない親

子供は毎日親の背中を見て育っています。親が休日でもないのに働かずに家でゴロゴロしていたり、常にママ友や近所の人の悪口を言っていたり、夫婦仲が悪く互いにいがみ合ったりして子供に醜い姿を見せている親は、子供からの尊敬は受けていませんし、信頼もされていません。極端な例ですが、子供に盗みを教える親も実在します。

そんな尊敬も信頼もできない人から「勉強しろ」と言われても、子供の心に響くものは何一つありません。

今日から実践しよう!

子供に「勉強しろ」と言わなくても子供が勉強するようになる方法をいくつかお伝えしてきました。言われてみればどれも簡単で、すぐに実践できることばかりだとお気づきになったのではないでしょうか。低学年のうちに学習習慣を付けさせていなかったとお悔やみの方も今からでも大丈夫です。子供と共に親も成長するつもりで、試行錯誤しながら子育てをしていきましょう。

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