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本籍の移動の手続き方法・デメリット・必要な書類|パスポート

Author nopic icon鈴木 裕
各種手続き / 2018年05月04日
本籍の移動の手続き方法・デメリット・必要な書類|パスポート

本籍とは

一部の就職や結婚、パスポートの取得などさまざまな物事に必要となる本籍地ですが、今回はその本籍地の移動やそれにかかわる書類などについて説明します。

そもそも本籍って何?

本籍について簡単に説明すると、戸籍に筆頭者と共に記載される住所のことで、筆頭者などの戸籍に記載される人物が戸籍を作る際に指定し、同じ戸籍に記載される人物全てに適用されます。

また一部例外を除き、正確な地名さえわかれば日本国内のどの場所でも指定することができます。例えば皇居や離島などを指定したとしても問題ありません。

本籍を移動することにメリットはある?

もちろん、メリットは存在します。たとえば現住所に本籍を移動した場合、本記事にもたびたび登場する戸籍謄本という書類を取得する際に便利です。

また、もしもあなたが離婚などをすると、あなたの戸籍には(詳しくは書きませんが)バツ印が付きます(よくバツイチなどと表現するのはこれが語源です)。本籍を移動すると新しい戸籍からそのバツ印が消えるので、バツ印が気になるという方にはメリットと言えます。

本籍移動の手続きの手順は?

ここからは本籍の移動方法について、順を追って説明していきます。

ただし通常、本籍は筆頭者の許可なく移動はできません。また配偶者がいれば配偶者の許可も必要になります。具体的に言えば、あなたが未婚の場合筆頭者はあなたのお父様かお母様になるでしょう。結婚していれば、あなたかあなたのパートナーが筆頭者です。

詳しくは後述しますが、あなたが未婚である場合を除いて、許可なく本籍を移動することはできないので注意してください。

まずは移動先の詳しい住所を調べましょう

当たり前ですが、移動先の住所が分からなければいけません。

自分の今の住居などが移動先であれば問題ないでしょうが、皇居に移動するなら皇居の住所を調べなければなりません。

著名な場所や、自分に縁のある場所などを本籍地にする場合はしっかりと確認することが重要です。届け出た後に間違えたからといっても修正はできませんし、だからといってまた届け出るのも最後に説明する、本籍の移動に関するデメリットに深く関わってきます。

ちなみに一例ではありますが、富士山の山頂は県境未定地といって、詳しい県境が定まっておらず、ここに本籍地を置くことは事実上不可能です。

次にどこに本籍があるのか確認しましょう

本籍を動かすには、現在の本籍地と移動先の住所がわからないといけません。たとえ移動先が決まっても、自分の本籍地が分からなければ移動は不可能です。

家族に聞いてみる

家族の誰かが知っている可能性があります、確実性に欠けますが、最も早く答えの得られる方法といえます。

運転免許証を確認してみる

もし、あなたがICチップが入る以前の古い運転免許証(平成18年以前)をお持ちの場合はそちらの本籍の欄に記載されています。

もし、ICチップ入りの新しい運転免許証しかない場合は近くの警察署にあるIC免許記載内容確認装置という機械で確認できます。この場合は免許証取得時、あるいは更新時に設定した4桁の暗証番号が2つ必要ですが、本人が免許証を持って直接申し出れば確認することが可能です。

本籍地記載の住民票を取得する

お近くの市役所や出張所の窓口で本籍地記載の住民票を取得すれば、そこに記載されているはずです、住民票交付申請書の本籍地の欄にチェックを入れて記入し提出してください。

住民票の取得には、手数料が掛かります、これは各自治体により差がありますのでご注意ください。

また、脱線しますが住民票にはマイナンバーを記載してもらうことも可能です。こちらは申請理由を記入する必要がありますが、「銀行に提出するため」などと記入すればよいでしょう、もしマイナンバーを忘れてしまった場合など、覚えておくと良いでしょう。

移動する場所が決まった!

あとは必要書類や印鑑を用意して本籍地、移動先、ご自身の現住所がある地域、このいずれかの管轄の市町村役場に持っていって、申請すれば本籍の移動は完了となります。

次は必要書類や印鑑について個別に説明していきましょう。

必要な書類を集める

現在の本籍地が分かり移動先が決まれば、次は書類を用意します。必要なものは転籍届、あるいは分籍届、戸籍謄本、そして転籍届の場合は筆頭者と配偶者の印鑑、分籍届の場合はご自身の印鑑です。これらを順に説明していきます。

また、本籍というものは結婚にも絡んできます、こちらは必要書類など変わってきますので、
後に個別に書いていきます。

転籍届

こちらは、戸籍に記載された人すべての本籍を移動する場合に使います。特別な理由が無ければこちらを用意することになるでしょう。

分籍届

こちらは届け出をした本人のみが戸籍を移動するための届け出です。あなたが筆頭者や配偶者であれば、こちらを提出することはできません。これはつまり現在の籍から外れるということになり、離婚です。この場合は離婚届けを提出して一旦元の籍に戻る必要があります。

これはあなたが未婚で、かつ結婚するわけでもなく、自分を筆頭者に新たな籍を作る届け出になります。あるいは、筆頭者と配偶者が亡くなっている場合に本籍を移動する場合もこちらです。

戸籍謄本

これは、あなたの現在の本籍地に原本があります。また、本籍地の窓口以外で取得することはできませんが、郵送での対応は可能ですので、本人か代理人が本籍地の管轄窓口に取得しに行くか、各市町村の窓口に備え付けの請求用紙に必要事項を記入して、本籍地の窓口に郵送しましょう。

郵送する際の手順などは、請求する窓口に連絡し、よく確認してからおこなってください。

印鑑

転籍届を提出する場合には、筆頭者と配偶者の印鑑が必要です。これは、シャチハタなどでなければ認印でも構いません。また、転籍届を窓口で記入する場合は、筆頭者と配偶者の両名が窓口まで出向く必要があります。ですが片方が亡くなっている場合は存命している方とその印鑑だけで問題ありません。もちろん、先に転出届を記入済みの場合は印鑑は必要ありません。

分籍届を提出する場合には、届け出る人(本籍を移動して新しい籍を作る人)の印鑑があれば結構です。こちらも認印で問題ありませんし、先に分籍届を記入した場合は、印鑑は必要ありません。

実際に手続きにはどれくらいかかるの?

通常、書類さえそろってしまえば手続きには1時間もかかりません、ただし戸籍謄本を郵送で取得する場合は、約1週間から2週間ほどかかってしまうので注意が必要です。

結婚することを籍を入れるというが?

実は、籍を入れるというと現行戸籍法で言えば結婚とは違う意味になりますが、そうであっても結婚のために婚姻届を記入する際にも、本籍は関わってきます、そんなわけで、今度は婚姻届について見ていきましょう。

婚姻届に本籍を記入する

婚姻届を提出するということは、あなたかあなたのパートナーが筆頭者となり、新たな籍を作ることになります。つまりはこの時、必ず新たな本籍を指定しなければなりません。

筆頭者や配偶者の本籍地にするもよし、2人の愛の巣を選んでもよし、ちょっとロマンチックに、2人の思い出の場所に移動してしまうのも、全てはあなたたち2人の自由です。ただしあなた方のお子さんの本籍地もそこになります。そこはくれぐれも念頭に置いておいてください。

婚姻届はどこに提出するのか?

婚姻届を記入して、さぁ役所に提出しよう、でも、どこの役所が受理してくれるのでしょうか。もちろん、婚姻届けもどこに提出するのかは規定があります。

提出先には制限がある

転籍、分籍届と同様に婚姻届けにも提出先に制限があります。

しかし、昨今、挙式をおこなったリゾート地でそのまま婚姻届を提出した、なんて話も聞いたことがあるでしょう。婚姻届を提出する事のできる場所は、夫となる者の本籍地、妻となる者の本籍地、婚姻届に記載した新たな本籍地、そして、夫となる者、あるいは妻となる者の所在地、これらのうちいずれかに該当する管轄の窓口に提出することが可能です。

つまるところホテルなど、一時的であれあなたが生活の拠点にしている場所を管轄する役所であれば、どこにでも提出が可能です。しかしたとえば、「自宅から遠いリゾート地で挙式をおこなったけどなにか理由があって提出ができなかった。だけど、後から郵送して受理してもらおう」は不可能です。あくまで現在の所在地でなくてはなりません。

委任状を書けば窓口に行く必要はない?

委任状というと、通常は役所に届ける書類は本人が届けなければならないものが多く、先に述べた届け出でも必要だと思われがちですが、実は転出届、分籍届、婚姻届、の3つは届け出に不備がなければ委任状は必要ありません。極端な例を言えば、目の前の知らない人に頼んで持って行ってもらっても大丈夫です。

本籍地は重要な個人情報です、知らない人に頼むのは絶対にやめましょう。

ただし不備があった場合は届け出人以外は訂正できないので一度持って帰っていただくか、後日役所から連絡が来て、本人が出向くことになります。

本籍地を移動したけど?

ここまで説明して、本籍の移動に成功できたとしましょう。しかし、本籍移動にはデメリットもあります。

ここからは本籍移動に関するデメリットを紹介していきます。

本籍を移動するデメリットって?

たとえばあなたが本籍を移動すると、現在の本籍地(移動前の本籍地)には除籍謄本という書類ができます。これは移動を繰り返せばそれだけ数も増えるのですが、もしあなたが亡くなった場合、この除籍謄本が全て必要になってきます。すなわち、あなたが転籍を繰り返せばそれだけ家族に手間をかけてしまうことになります。

各種書類などの記載変更手続き

本籍地は、パスポートや運転免許証、クレジットカードなど、さまざまなものにあなたの情報として記載あるいは登録されています。もし本籍を移動すれば、そのすべてに変更の手続きを行わなければなりません。

本籍が著名な場所にあるということ

その人にもよりますが、著名な場所に本籍があれば、なんでこんなところに、と白い眼を向ける人もいるでしょう。

パスポートって手続しないと旅行できなくなる?

大丈夫です、もしパスポートに記載された本籍に違いがあっても、旅行できないということはまずありません、ただし本人確認などで時間を取られる可能性はあるため、もし心配であれば必ず手続きはしておきましょう。

新たなスタートを切りましょう!

もしあなたがこの記事を読んで本籍を移動を決意したのなら、確かに本籍の移動にはデメリットや面倒な手続きなどがありましたが、本籍を移動するということは、また新たなスタートを切るということでもあります。

親元を離れ、みずからの新たな籍を作り、時には、そこに配偶者や筆頭者として、あなたのパートナーの名前が記載され、いずれはあなたの子もその籍に名を連ねることでしょう。

これまでに書いてきたように、本籍地はさまざまな事柄にかかわる重要な情報です。ここまで読んでいただけた方なら本籍の移動に関してを熟知し、また、移動する際にも失敗するようなことはないでしょう。