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本籍の筆頭者が死亡した場合・調べ方・出生届との関係|離婚

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各種手続き / 2018年05月02日
本籍の筆頭者が死亡した場合・調べ方・出生届との関係|離婚

本籍とは

「本籍」とは、戸籍に記載される人が任意に定める日本国内の場所のことです。戸籍は本籍として定める場所を管轄する役所に保管されます。本籍は「戸籍の管轄場所」を意味するものなので、住所や所在地とは異なります。

現住所を本籍に定める人もいれば、自分の実家や先祖代々の墓のある場所を本籍に定める人もいます。本籍は居住地と関係なく、日本国内であればどこでも自由に定めることができます。著名な場所を本籍として定める人も数多くいて、皇居、大阪城、阪神甲子園球場、沖ノ鳥島、北方領土などは特に人気の場所として知られています。

本籍地とは

厳密に言うと「本籍」と「本籍地」は同じではありません。「本籍」は戸籍のある場所で、「本籍地」は戸籍を管轄する市町村のことです。本籍を記入する時は「〇丁目〇番地」までの詳しい住所を記入し、本籍地を記入する時は「〇県〇市」までの記入となります。

しかし「戸籍を管轄する自治体」=「本籍地」とする考えと、本籍のある場所を「本籍地」とする考えの両方があり、本籍と本籍地の違いについて明確にすることは難しい状況です。賃貸契約を結ぶ時などは、本籍を記入する欄には「〇丁目〇番地」までの詳しい住所が求められる場合もあります。

本籍の戸籍の筆頭者とは

本籍の戸籍の筆頭者とは、戸籍の最初に氏名が記載される人のことです。婚姻している場合は、夫か妻のどちらかが筆頭者となります。未婚の場合は、親が健在であれば筆頭者は父親か母親となります。ただし、未婚の場合でも成人していれば「分籍」という形で新しい戸籍を作ることができます。その場合、自分自身が戸籍の筆頭者となります。

本籍の戸籍の筆頭者が死亡した場合

本籍の戸籍の筆頭者が亡くなった場合、戸籍の手続きはどうすればいいのだろうと不安に思われている方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、現在の戸籍制度では、戸籍の筆頭者が亡くなったとしても新たに次の筆頭者を定める必要はありません。

例えば戸籍の筆頭者である父親が亡くなった場合、今度は母親を筆頭者にしなければならないのではないかと考えますが、筆頭者は父親のままで問題ありません。その理由は、戸籍の筆頭者の名前は同じ本籍に複数の戸籍がある場合に識別するための「インデックス」に過ぎないからです。

戦前の戸籍制度では「戸主」が戸籍の筆頭者となる決まりがありました。戸主が亡くなると新しく戸籍を作り替えなければならなかったので、戸籍の筆頭者も変更されることとなります。しかし、現在の戸籍制度では戸籍を作り替える必要がないので、筆頭者の変更も必要ありません。

戸籍の筆頭者と世帯主の違いとは

住民票の世帯主とは、その家族の生計を主に担っている人のことです。それゆえ、戸籍の筆頭者と住民票の世帯主は同じである必要はありません。戸籍の筆頭者は、未婚の場合は両親のどちらか、結婚している場合は夫か妻のどちらかになります。

婚姻前の夫の姓が夫婦の姓になっている場合、戸籍の筆頭者は夫になりますが、夫婦の家計を担っているのが妻であれば、世帯主は妻となります。この場合、戸籍の筆頭者が死亡しても世帯主に変更はありませんが、戸籍の筆頭者と世帯主の両方が夫だった場合、生計を支えるのは妻か子に変わるので世帯主の変更が必要となります。

本籍の戸籍の筆頭者の調べ方

本籍の場所は、両親に聞いたり、運転免許証などを見れば分かりますが、自分の本籍の戸籍の筆頭者はどのように調べればよいのでしょうか。戸籍の筆頭者の調べ方は、結婚している場合とそうでない場合で異なります。

自分で調べる方法としては、結婚している場合、夫か妻のうちの旧姓のままの方が筆頭者となります。未婚の場合、両親のうちの祖父母からの姓を引き継いでいる方が筆頭者となります。

上記の方法で戸籍の筆頭者が確認できない場合は、住民登録のある役所で「本籍地・戸籍筆頭者の記載」のある「住民票の写し」を取得することで確認できます。「住民票の写し」の取得は有料(一通300円)ですが、役所の窓口や電話での問い合わせには応じて貰えないので注意しましょう。

本籍の戸籍の筆頭者が祖父だった場合の対処法

結婚している場合、本籍の戸籍の筆頭者は夫か妻のどちらかとなり、未婚の場合は両親のどちらかが筆頭者になります。戸籍の筆頭者が祖父になることは「養子縁組」をしている場合を除き、絶対にありえません。

祖父と養子縁組をした場合、戸籍上は祖父が「父」、孫が「子」となるので、事実上は祖父が筆頭者である戸籍に入ることになります。結婚などで新しく本籍を定める場合、養子縁組によって自分の戸籍の筆頭者が祖父になっていたとしても、特別な対処は必要はありません。

「未婚の母」から生まれた子供の場合でも、祖父が筆頭者となる戸籍に入ることはありません。未婚の母親の場合、出産後に自分と子供だけの新しい戸籍を作らなければなりません。母親とその子供が母親の両親の戸籍に一緒に入ることはできないので、「親子3代」が同じ戸籍に入ることは不可能だと言われています。

本籍の戸籍の筆頭者が複数いる場合

本籍の戸籍の筆頭者は1人だけとは限りません。例えば、2004年の時点で皇居に本籍を定める人は、公表されているだけで2,100人は存在します。それゆえ、皇居を本籍とする戸籍の筆頭者は複数存在することになります。一族みんなが同じ場所に本籍を定めているという家も珍しくなく、同じ場所を本籍とする戸籍の筆頭者が複数いたとしても不思議な話ではありません。

婚姻届は本籍の戸籍の筆頭者が書くのか

婚姻届は、署名と押印がそれぞれ本人のものであれば受理されます。それゆえ、署名・押印以外の箇所は誰が記入しても問題ありません。婚姻届を提出するのは夫婦のどちらか一方でも構いませんが、「届出人の署名・押印」「証人の署名・押印」の箇所はそれぞれ本人が記入しなければなりません。代筆であることが判明すれば、無効となるので注意しましょう。

婚姻届には夫婦それぞれの本籍と戸籍の筆頭者を記入する箇所がありますが、この箇所も戸籍の筆頭者本人が記入する必要はありません。

結婚すると本籍はどうなるのか

婚姻届を提出すると、夫婦という新しい家族が誕生し、新しい戸籍が作られます。婚姻届には「婚姻後の夫婦の氏・新しい本籍」を記入する箇所があります。婚姻後の夫婦の氏を「夫の氏」か「妻の氏」から選択し、選択した氏を持つ方が自動的に新しい本籍の戸籍の筆頭者となります。

結婚後の本籍については、夫婦の新居やどちらかの実家に定める人がほとんどですが、日本国内であればどこに定めても構いません。ただし、夫婦の氏として選択した方の人が分籍や離婚によって既に戸籍の筆頭者となっている場合、本籍欄には何も記入しません。

出生届とは

「出生届」とは、赤ちゃんを戸籍に登録するために法務省の戸籍課が管轄する行政機関へ提出する書類のことです。出生届の提出先は「赤ちゃんの生まれた場所」「両親の本籍地」「届出人の所在地」のいずれかを管轄する役所になります。出生届の提出の際は、医師や助産師が発行した「出生証明書」を添付しなければなりません。

本籍の戸籍の筆頭者と出生届との関係


出生届には、赤ちゃんの住所(通常は両親の住所)のほかに、両親の本籍を記入する箇所があります。赤ちゃんの戸籍は、ここに記入された本籍に登録されることとなります。本籍を記入する箇所の下に「筆頭者の氏名」を記入する箇所があるので、赤ちゃんが入る戸籍の筆頭者の名前を記入します。

現在の戸籍制度では、結婚によって夫婦の戸籍が新たに作られるので、夫婦とその子供達で1つの戸籍となります。それゆえ、赤ちゃんの戸籍の筆頭者は父親か母親のどちらかになります。本籍を現住所と関係のない場所に定めていたとしても、両親以外の名前が筆頭者になることはないので覚えておきましょう。

本籍の戸籍の筆頭者と離婚した場合

戸籍の筆頭者が離婚した場合、戸籍の筆頭者に変化はありません。一方で、戸籍の筆頭者でない人が離婚した場合、戸籍を変更する必要があります。ここでは戸籍の筆頭者を夫として、離婚後の妻の戸籍がどうなるかを以下に紹介していきます。

離婚後に元の戸籍に戻る場合

戸籍の筆頭者でない人が離婚した場合、原則として1つ前の戸籍に戻ることになります。1度目の離婚後に旧姓(親の姓)に戻ることを選択していれば、2度目以降の離婚後に最初の夫の姓を名乗ることはできません(A)。1度目の離婚後に夫の姓を名乗ることを選択した場合、2度目以降の離婚後に旧姓(両親の姓)を名乗ることはできません(B)。

A:田中(旧姓)→鈴木(結婚)→田中(離婚)→加藤(再婚)→離婚後は田中か加藤のどちらかの選択となる

B:田中(旧姓)→鈴木(結婚)→鈴木(離婚)→加藤(再婚)→離婚後は鈴木か加藤のどちらの選択となり、旧姓の田中は選択できない

新しく戸籍を作る場合

離婚後に両親が亡くなっていた場合、両親の戸籍には入ることはできないので、新しく戸籍を作らなければなりません。新しい戸籍は旧姓で作ることもできますが、上のBのように元夫の姓で新しい戸籍を作ることもできます。

子供がいる場合

離婚した母親が子供の親権を持つ場合、離婚後に子供と一緒に両親(子供の祖父母)の戸籍に戻ることはできません。母親は両親の「子」なので両親の戸籍に戻ることができますが、「孫」は入ることができないからです。それゆえ、母親と子供が同じ戸籍に入るには、母親が戸籍の筆頭者となって新しく戸籍を作らなければなりません。

母親の旧姓で新しく戸籍を作り、そこに子供の戸籍を移動させた場合、子供の姓は母親の旧姓に変更されます。子供の姓を変更したくない場合は、元夫の姓のまま新しい戸籍を作り、そこに子供の籍を移動させることができます。

自分の本籍を確認してみよう!

今回は、本籍の戸籍の筆頭者の調べ方・戸籍の筆頭者が死亡した場合・離婚した場合について紹介しました。みなさんの中には自分の本籍がなぜその場所にあるのか、疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。もしそうであれば、これを機にご自身の本籍を確認してみてはいかがでしょうか。

未婚の方であれば、運転免許証の本籍欄を確認したり、ご両親に尋ねてみたりするのが最も簡単で早い調べ方でしょう。もし本籍地が現在の住まいと遠く離れた場所だとしたら、その理由を調べてみるのも面白いのではないでしょうか。ご自身のルーツにまつわる新しい発見ができることを期待して、ぜひ一度本籍を確認してみましょう。