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専業主婦の年金の支給額はいくらなのか・手続き方法|離婚

Author nopic iconあこにこ
年収・給与 / 2018年05月08日
専業主婦の年金の支給額はいくらなのか・手続き方法|離婚

専業主婦の年金の支給額はいくら?

年金をいくらもらえるのかは、老後の生活をどう過ごすか考えたときに、気になる問題ではないでしょうか。

専業主婦であれば自分で年金の手続きをしていない場合もありますので、なかなか実感がわかないのも仕方ありません。そこで今回は、専業主婦が知っておきたい年金の疑問を詳しく解説していきます。

いつから支給されるの?

年金は専業主婦でも基本的に65歳から受け取れます。繰り上げ・繰り下げといった制度を使えば、もっと早く60歳から受け取りたい場合や、反対に70歳から受け取りたい場合などに、そのときのライフスタイルに合わせて臨機応変に支給開始を決められます。

支給額は?

専業主婦の場合は、20歳~60歳まで保険料の未納がなければ779,300円を受け取れます。見直しされて金額が変わることもありますが、2018年時点ではこの金額が毎年支給されることになります。

特徴別!専業主婦の年金はどうなる?

専業主婦は夫が会社員や公務員の場合は、特別な事情で手続きが必要になるケースがあります。年金の仕組みと一緒に特徴別に解説していきます。

年金の第1号・第2号・第3号とは?

年金制度は大きく分けて3種類の被保険者に分かれます。第1号被保険者は自営業や学生、第2号被保険者は会社員や公務員、そして第2号被保険者の配偶者として扶養に入ると第3号被保険者となります。第1号は国民年金とよばれ、第2号は厚生年金とよばれています。

夫が会社員や公務員の専業主婦は第3号です。しかし夫が自営業者で第1号だと、自分も第1号として国民年金に加入します。専業主婦でもパートをしている場合は、収入が130万円を超えると夫の扶養の対象から外れ、自分で第2号の厚生年金に加入することになります。

年金には受給資格がある!

年金を受け取るためには受給資格を満たさないといけません。現在は平成29年8月1日に法律改正があり、10年間(120ヶ月)の保険料納付期間があれば年金の受給資格が得られます。もし10年間に満たない場合は、60歳を過ぎてから年金支給が始まる65歳の間に、任意加入で保険料を支払って受給資格を満たせますので安心です。

夫の死後はどうなる?

専業主婦が夫を亡くした場合は、厚生年金から遺族厚生年金を受け取れます。それと同時に夫の扶養から外れるので、自分の国民年金の保険料を自分で支払う必要があります。夫が自営業の場合は、国民年金から遺族基礎年金を受け取れます。

ただし、夫が65歳未満で直近の1年間に保険料未納がある場合は、年金を受け取れなくなるので注意しましょう。65歳以上でも未納期間が1/3以上あると受け取れません。

離婚したらどうなる?

年金が第3号の専業主婦が離婚した場合は、離婚分割という制度があります。夫が厚生年金で納めていた保険料を最大50%で分け合えます。2008年4月からの期間だけの適用ですが、半分の期間納めていたことになります。

しかし未納期間があることになってしまうので、市区町村の役所に相談しましょう。離婚後は専業主婦ではないので第3号から外れます。会社員や公務員として働くなら第2号の厚生年金に加入し、親元で養ってもらう期間があるなら、第1号の国民年金に手続きしましょう。

専業主婦の年金の手続き方法

専業主婦に関わる年金の仕組みがわかってきたところで、実際に年金の手続きについて説明します。

国民年金の保険料が免除される

専業主婦の多くが加入している第3号被保険者の手続きは、夫が会社を通じて書類申請します。

年金制度は全員が保険料を支払う国民年金が基本です。会社員や公務員は国民年金の保険料を入れた厚生年金の保険料を支払っているのですが、夫の扶養に入っている専業主婦は第3号被保険者として国民年金の保険料を免除されます。

年金手帳とは?

年金手帳は年金を受け取るための手帳です。20歳になったときに市区町村の役所で国民年金の手続きをすると郵送されて手元に届きますので、大切に保管しましょう。10代のうちに結婚をしてそのまま第3号に加入した場合は、会社で手続きをするので年金手帳はありません。

ねんきん定期便とは?

ねんきん定期便は、日本年金機構から毎年1回送られてくるハガキや書類のことです。第3号の専業主婦かどうかに関係なく、年金に加入している全員に届きます。今までの自分の年金の記録が載っているので、受給資格があるかどうかや未納期間がないかチェックできます。

専業主婦がしてしまいがちな年金未納

年金は一ヶ月でも納めない期間があると未納として扱われてしまいます。専業主婦が自分で年金の手続きをする機会は少ないので、未納があっても気づかない場合があります。それでは、詳しく解説していきましょう。

年金未納は人生の節目に多い?

年金制度の基本は必ず全員が国民年金に加入することです。そのため、手続き上の関係で専業主婦がしてしまいがちな年金未納がいくつかあります。人生の節目であわただしい時期に見落としてしまいがちですので、心にとどめておくと安心です。

夫が転職した

専業主婦の年金手続きは夫の会社を通じてされていますので、転職で会社が変われば新しく手続きをしなければなりません。この手続きに一ヶ月以上期間が開いてしまった場合は、その期間の国民年金の保険料を支払うことになります。

これは忘れがちな一番の落とし穴で、支払っていない場合に未納期間として扱われますので気をつけましょう。

夫が65歳以上になる

年金の第3号被保険者にはある条件があって、自分が何歳であっても夫が65歳以上になれば対象から外されてしまいます。自分と夫の年齢をしっかり覚えておき、もし自分が60歳になる前に夫が65歳になれば、国民年金への手続きを忘れないようにしましょう。

65歳から年金を受け取れますので、夫の年金受給手続きも一緒に済ませることをおすすめします。

夫が自営業者

専業主婦でも夫が自営業者なら厚生年金ではなく国民年金ですので、夫も妻も国民年金の保険料を支払う必要があります。厚生年金と国民年金の違いをしっかり覚えておきましょう。夫が会社から独立する場合にも注意するポイントです。

パート収入が130万円を超えていた

年金だけでなく税金の控除にも関わることですが、扶養に入る配偶者の収入条件があり、130万円の壁とよく言われています。注意点は、給与の収入が確定した時点ではなく、「130万円の収入の見込みがある」となった時点で扶養の対象から外されてしまうことです。

パートを始めるときの基本シフトを会社側と決めておきましょう。130万円には残業代や特別手当もふくまれますので、残業を頼まれることがあれば計算が必要です。

第3号の届け出をしていない時期がある

専業主婦の第3号被保険者の手続きは、現在は出し忘れをなくすために夫が会社を通して申請していますが、平成初期やそれ以前では妻が自分で役所に届け出ることになっていました。念のため昔の未納期間がないか、ねんきん定期便を確認してみましょう。

年金が未納だと困る?

年金には受給資格があり、保険料を支払った期間が合計で10年間(120ヶ月)に満たないと、年金が受け取れなくなります。受給資格があっても、保険料の未納期間があると受け取る金額が減ることになるので、未納がないように気をつけましょう。

未納期間が長くて受給資格がない場合や、受け取れる金額が少ない場合は、60歳から任意加入で保険料を支払えます。任意加入することで受給資格を得られますし、満額に近い支給額にできます。

専業主婦も年金を増やせる?

年金は決まった金額がもらえますが、厚生年金よりは支給額は少なくなります。国民年金を受け取る専業主婦でも、もらえる金額を増やす方法があるのでご紹介します。

年金を増やす方法とは?

専業主婦がもらえる年金を増やすためには、繰り下げ制度を利用してみましょう。第3号でも国民年金の第1号でも繰り下げが利用できます。夫婦の年齢差によっては加給年金ももらえます。個人型確定拠出年金(iDeco)も最近では使いやすくなっています。

繰り下げるとどうなる?

年金は65歳から受け取れますが、繰り下げ制度を使うと70歳からでも受け取れます。繰り下げで遅く受け取ると、一ヶ月遅らせるごとに全体の支給額が増えてお得です。収入や貯蓄面で不安がなければ、繰り下げ制度を利用するのがおすすめです。

もし貯蓄に不安があり、年金を65歳よりも早く受け取りたい場合は、繰り上げ制度を利用して60歳から受け取ることも可能ですが、一ヶ月早めるごとに全体の支給額が減ってしまうことを覚えておきましょう。

加給年金とは?

年金の納付状況によっては手続きだけで年金が増える場合もあります。加給年金といい、厚生年金の保険料を未納なしで20年以上払った方が年金を受け取るときに、妻が65歳未満の場合や、子供が18歳未満の場合には、224,300円が加算されます。必ず届け出ましょう。

加給年金は65歳になると打ち切られますが、65歳からは妻の年金に加算されるようになり、これを振替加算といいます。年齢制限があり、昭和41年4月1日以前の生まれの方までです。ただし、繰上げで65歳より早く年金をもらっている場合は加給年金および振替加算は支給されません。

個人型確定拠出年金(iDeco)とは?

2017年に専業主婦でも個人型確定拠出年金(iDeco)に加入できるようになりました。宣伝も多いので、名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。税金対策にもなりますので、取り扱っている金融機関に相談してみましょう。

専業主婦のための第3号被保険者は廃止される?

年金制度の第3号被保険者は、厚生年金に入っている配偶者が対象ですので、専業主婦のための年金制度とよく言われています。国民年金の保険料が免除されるため、中には「保険料を支払っていない人が年金を受け取るの?」と疑問の声をあげる方もいます。

国民年金は世帯の収入が基準

年金制度は世帯の収入を中心に考えて利率が決められていますので、専業主婦でも共働きでも独身でも、世帯の年収が一緒なら受け取れる国民年金は同じ金額になります。扶養から外れて自分で働いて厚生年金の保険料を支払っている方は、国民年金に厚生年金の分をプラスして年金を受け取れますので、見方によっては不公平ではないともされています。

第3号被保険者の年金制度は縮小の方向性へ

年金を扱っている厚生労働省からは、第3号被保険者の対象を縮小する方向性を打ち出されています。しかし課題も多く、単純に縮小しただけでは専業主婦の家庭への保険料負担が急に増えてしまいますし、怪我や持病、妊娠・育児で短時間労働にならざるをえない人への配慮も議論されています。

すぐには廃止される心配はありませんが、縮小される方向で動いていることは意識しておきましょう。

専業主婦こそ年金のチェックをしよう!

今回は、専業主婦の年金について詳しく解説しましたが、いかがでしたか。専業主婦だからこそ、年金のことは夫に任せているからと油断せずに、自分でねんきん定期便を毎年チェックして、未納がないか確認することが大事です。

ライフスタイルに合わせて、何歳から年金を受け取るかを計算してみるのもおすすめです。年金制度を賢く使い、しっかり老後にそなえましょう。

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