寿退社とは
寿退社とは、結婚を機に会社を退職することを指します。文字のとおり、「寿」は「結婚」を意味しています。
婚約が決定し、会社を続けるのか、また寿退社をした方がよいのか、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、寿退社のメリット・デメリットについて、以下で詳しく紹介いたします。
メリット
寿退社の最大のメリットは、夫婦の時間が多く作ることができることです。共働きをしていると、どうしても夫婦の時間にすれ違いが生じ、夫婦の時間を作ることが難しくなってきます。
寿退社をしたことにより時間に余裕ができ、相手の時間のペースに合わせることができます。また、時間に追われないことも精神的なメリットと言えます。時間に追われない生活をすることで、心に余裕が生まれます。
デメリット
寿退社のデメリットといえば、経済面です。共働きのときとは違い、専業主婦になりますので、相手の収入のみでの生活となります。相手の収入のみでの生活となれば、感覚的には今までの半分程度の金額で生活しなければならないことになります。
また、相手の収入で生活すると思うことで、気兼ねして自分の買い物などができにくいということもあります。
寿退社をするときに行うべきポイント8つ
寿退社をする際には、守っておくべきポイントが存在します。
寿退社をする際に行うべきポイントを各項目ごとに8つ、詳しく紹介いたします。これから寿退社を考えていらっしゃる方は、以下のポイントを、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント1:寿退社する予定の3ヵ月前に報告
寿退社の意思を伝えるタイミングで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。寿退社が決定すれば、予定している日にちの3ヶ月前までには、上司に報告するようにしましょう。
仕事の引き継ぎには、約3ヶ月が必要となります。寿退社をすることになったからと言って、突然退社するというのは、社会人としてマナー違反です。退社後に自分の仕事を後任してくれる方のことも考えると、3ヶ月前の報告は大切なポイントです。
ポイント2:最初は上司に相談・報告
寿退社をすることになった際には、まず初めに上司に相談・報告を行いましょう。寿退社をすることになるからと言って、相談や報告なしに退社することは社会人として非常識と言えます。
会社側が行う、退社の手続きもありますので、必ず直属の上司に寿退社を相談・報告するようにしましょう。相談・報告をする際は、簡潔に、決まった事実を述べるようにしましょう。
ポイント3:繁忙期などはなるべく避ける
寿退社を伝えるタイミングで大切なことは、時期を見極めることです。退社する意思を早く伝えることばかりに気を取られ過ぎて、会社の繁忙期などに相談・報告をすることは避けた方がよいと言えます。
せっかくの報告が、マイナスイメージになってしまう可能性もあります。時期を見計らって報告することが大切です。
ポイント4:仕事の引継ぎは細かく正確に
上司への相談が終われば、仕事の引き継ぎに入ります。仕事の引き継ぎについては、上司と相談してどのように引き継ぐのか、誰に引き継ぐのか、などを決定しましょう。
仕事の引き継ぎは、限られた時間で行わなければなりません。自分が退社した後も困ることのないように、後任者の方へ細かく正確に引き継ぐようにしましょう。
ポイント5:備品などの返却・私物の整理
仕事の引き継ぎなどがひと段落つけば、会社の備品などを返却したり、私物の整理をしなければなりません。会社から支給された物は、必ず会社へ返却するようにしましょう。仕事で使用していた名刺や、取引先などの名刺については、上司に直接手渡しするなどの心遣いが大切です。
ポイント6:健康保険や住民票などの手続き
会社を退職することに必要となる手続きが、多々あります。健康保険や住民票などの手続きがそれにあたり、退職者はこの手続きを必ず行う必要があります。退職の手続きについては、手続き関係を担っている部署がありますので、その担当者とやり取りをすればよいでしょう。
ポイント7:お世話になった人に必ず挨拶を
寿退社が決定したら、お世話になった方々への挨拶をすることは、社会人にとって非常に重要なことです。
お世話になった方々へ、今までの感謝の気持ちを、心をこめて挨拶をするようにしましょう。上司や後任の方と一緒に挨拶をするのも良いでしょう。社外の方へ挨拶をする際には、上司と相談して決定してください。
ポイント8:最終出社日の挨拶は丁寧に
身の回りの整理整頓も終わり、仕事の引き継ぎも完了したからといって、最終出社日の挨拶を怠ってはいけません。最終出社日には、今までの感謝の気持ちを込めて、より丁寧に挨拶をするとよいでしょう。
最終出社日の定時前に、再び挨拶まわりに行くのも、相手に感謝の意を表すことができ、よいでしょう。
寿退社をするあなたにおすすめのアイテム
寿退社で退社の挨拶をする際に、ちょっとしたプチギフトを渡すと挨拶がしやすくなります。会社で配るものですので、仕事の合間にちょっと口にすることができるような、このようなギフトが喜ばれるでしょう。
寿退社後の働き方も考えておこう
結婚し、寿退社をしたものの、ずっと専業主婦でいるとは限りません。寿退社後の働き方についても、考える必要があります。また働きたいと思ったときに、すぐ行動に移すことができるように、寿退社をした後も、自分の働き方について考えてみましょう。
働ける時間帯を決めてパートに就く
専業主婦になり、家事に専念していくと、家事の効率が上がり、働くことができる時間を見つけることが可能な場合があります。
そのような場合、パートなどで短時間での働き方が可能になります。最近では、インターネットなどでも求人を見つけることができますので、利用してみましょう。短時間でも働くことで、収入があることで、経済面で余裕が生まれるでしょう。
職業訓練校を活用
転職や再就職に役立つ技術や資格を身に着けたいと考えている方には、職業訓練校を活用するという手もあります。
職業訓練校というのは、再就職をする方を対象にした、公共職業訓練を行う施設です。職業訓練校では、無料で授業が受講できる上に、受講手当などの補助金を受け取ることができる制度もあります。
細かくコースが設けられていますので、興味のある方は、こちらを活用するのも良い方法です。
自宅でできる内職
専業主婦に人気の働き方として挙げられるのが、自宅で行うことにできる内職の仕事です。内職などの在宅ワークでは、決まった時間などに縛られることなく、自分のペースで仕事をすることが最大のメリットです。
家事の合間などでも、時間があればすぐに仕事を始めることが可能です。自宅で、自分の好きな時間に仕事をするスタイルが、専業主婦の方に人気となっています。
知識さえあればフリーランスも可能
内職などの在宅ワークは、企業から委託された仕事をこなしますが、知識があればフリーランスで働くことも可能です。自分の知識を活かし、自分の時間で働くことができるのが、フリーランスの最大の強みです。
時間に縛られることなく、自分自身で仕事をするスタイルも、人気の仕事スタイルです。知識のある方などは、フリーランスで働くことに挑戦してみるのも良いでしょう。
寿退社するときは会社に早めの報告を
寿退社する際には、自分の意思だけでは決定することはできません。会社に勤めている以上、仕事を後任者に引き継ぐことは、責任を持って行わなければなりません。
早めに報告をすることで、会社側も退職の手続きなどを素早く行うことができます。会社を円満に退社するためにも、寿退社をする際には、早めに相談・報告を行うようにしましょう。
結婚後の仕事の悩みを解決
結婚後には、仕事を続けるべきか、寿退社をして家事に専念するか、という選択肢があります。結婚後も仕事を続ける場合には、仕事の悩みが独身時代よりも多くなる可能性もあります。
結婚後の仕事の悩みは、抱え込まずその都度解決していくことが大切です。また、仕事の悩みを打ち明けることのできる相手を確保しておくことも大切でしょう。