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自己否定する心理・原因・診断するチェック項目・克服する方法・本

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人の心理 / 2018年10月23日
自己否定する心理・原因・診断するチェック項目・克服する方法・本

自己否定とは

自己否定とは、自分で自分を嫌いになったり、自分のことを否定してしまう状態です。一見すると自己否定は、自分のことをどうでもいいと考えているように見えます。

しかし、自分の事を嫌いになったり、自分を否定できるという事は、理想としている好きな自分や、今の自分を否定したくなるような理想的な自分があるということの裏返しです。この記事では、なぜ自己否定をしてしまうのか、その心理や原因についてご紹介します。

自己否定感とは何か

自己否定感とは、自己肯定感の反対で、自分を否定する感覚や、自分は大したこと無い存在だと感じる感覚です。別の言い方をすると、自己肯定感が低いとも言われます。

さまざまなトラブルの原因ともなるため、自己否定感はできるだけ早く克服したほうが良い状態です。ここからは、自己肯定感と自己否定感、そして自己否定感が招くトラブルなどをご紹介します。

自己肯定感とは

自己肯定感とは、自分を肯定する感覚や、自分を大切な存在だと感じる感覚です。言葉だけであれば自己愛と似ていますが、中身はまったく異なります。

自己肯定感とは、自分の良い部分も悪い部分も受け入れ、そのままの自分が居てもよいと感じることのできる感覚です。

自己否定感とは

自己否定感とは、自己肯定感の逆で、自分を否定する感覚や、自分を大切ではない存在だと感じる感覚です。自己否定感は言葉だけを見るとまったく反対に見える、自己愛とも関連しています。

自己否定感の根底には、自分は特別でなければいけないという偏執的な考えがあり、それにより、自分の良い部分も悪い部分もそのまま受け入れることができません。

自己愛とは

自己愛とは、言葉だけならば自己肯定感に似ていますが、自己否定感とよく似た概念です。自己愛は、自己肯定感を高めることができず、自己否定で空虚な心の隙間を埋めるために使われる、虚無的な愛のことです。

自己否定感が強い場合、良い部分も悪い部分も含めてありのままの自分を愛することができません。そのため、「自分は優れている」「自分は特別な存在だ」と思い込むことで、自己否定感により生まれた心の隙間を埋めます。

自己否定感は依存症の原因になることも

自己否定感が強い場合、ありのままの自分を愛することができず、自分の嫌いな部分などを排除しようとするため、心の隙間ができてしまいます。心の隙間には、さまざまなものが入り込みやすいため、場合によっては依存症の原因となることもあります。

対象が人であれば、しつこく付きまとったり、逆に悪い人に利用されてしまうこともあるでしょう。薬物やアルコールであれば、それぞれの依存症になる可能性があります。仕事であれば、病的に仕事に依存してしまいます。

自己肯定感と自己否定感の違いとは

自己肯定感と自己否定感の違いは、簡単に言うと、自己肯定感は自分の中に軸があり、自己否定感は自分の外に軸がある状態ということです。

自己肯定感がある場合は、良い部分も悪い部分も含めて自分だという軸があります。しかし、自己否定感がある場合、他人を軸にすれば他人の評価にいちいち影響を受け、薬物などが軸になれば薬物依存症、仕事が軸になれば仕事に依存するようになります。

自己否定の原因

子どもの頃からの成長過程を通して、自分の良い部分も悪い部分も否定する事無く受け入れて、集団の中での自分の役割を見つけ、結果的に自己肯定感を高めるのが一般的です。

しかし、自己否定感を持っている人は、さまざまな原因で精神的な部分での健全な成長が阻害され、結果的に自己否定感を持つようになります。そして、自己愛などで表面上、自己肯定感を持っているかのように振舞います。

ここからは、なぜ自己否定を行うのか、自己否定感を持つに至った原因についてご紹介します。

大事故や大災害、犯罪から生き延びた

多数の犠牲者が出るような大事故や大災害、犯罪に巻き込まれたが生き延びた場合に、他の人が命を落としたのに生き延びたという事実に、罪悪感を感じ自己否定してしまう場合があります。

立派な人や優れた人が多いのに生き延びてしまったという現実から、「犠牲になった人の分も生きねばならない」「努力しなければならない」という考えにとりつかれてしまいます。

親からの愛情不足

幼い頃から厳しく育てられた方が自信がつくという認識の人は多いです。しかし幼少期には、たっぷりの愛情を与えて甘やかさなければ、精神的な成長が停滞し、自己否定に陥る可能性があります。

子どもが、まだ自分ではほとんど何もできないほどに幼い時に、親からの無条件の愛情がある事によって、無条件に自分は存在してもいいという原始的な自己肯定感を得ることができます。

ほめられることが少なかった

親からの愛情がたっぷり与えられていたとしても、子どもの成長段階に応じて、適切に褒めたり叱ったりしなければ、自己否定感を持つようになります。

大人になり、しっかりとした自己肯定感を持てば、自分で努力し自分で認める事ができますが、まだまだ親に保護される存在である子どもは、親に認められることで自信をつけることができます。

努力しても認められなければ、虚無感などを感じ、自己肯定感を高めることができず、自己否定に陥るでしょう。

自分で決定を行うことが少なかった

「自分で決定し、決定に責任を持つ」という経験を積み重ねることで、自己肯定感が育ちます。決定と行動を繰り返すことで、得手不得手や好みなどが分かり、自分の興味を持ったことについてさまざまな経験ができ、経験が自信につながるからです。

しかし、親が子どもの意思を無視して強制的に習い事を行わせたり、決定を急かすと、子どもが「自分で決めた」という経験が乏しくなるため、自己肯定感が高まらず、自己否定につながります。

特別でなければならないと思い込んでいる

自己否定感の強い人は、特に理由や根拠も無く、「特別な存在でなければならない」と思い込んでいることがあります。

どんなことも上手にこなし、人付き合いが上手な人も居れば、目立った長所の無い人もいます。全ての人が特別な存在である必要はありません。自己否定感の強い人は、悪い意味で「今のままではダメだ」と考えてしまい、自己否定に陥ってしまいます。

自己否定する心理

一見すると、現状に満足していないように見える自己否定は、自分を否定しているだけで、その後どうするかというものが無いため無意味な行為です。下手をすれば、自己愛による歪んだ慰めや、各種の依存症に陥ることもあります。

自己否定感の高い人は、なぜ無意味な自己否定を行ってしまうのか、その心理についてご紹介します。

実は現実逃避している

現実逃避は、考えすぎて落ち込んでいるようにも見えますが、実は自己否定の手段です。生き辛さの原因となっている自己否定によって、現実から逃げている状態です。

問題が起きた時には、「対応などに問題は無かったか」「次からはどうすればいいか」などについて、問題から逃げず、現実を見て、色々と考える必要があります。しかし、自己否定する人は、「自分はダメだ」で終わってしまいます。苦痛はありますが、楽なのが自己否定です。

自分自身を無価値だと感じている

自己否定感が強い人は、自分自身について無価値だと考えています。自分自身を無価値だと考えているので、あらゆる物事も無価値だと考えがちです。

また、愛されることも無駄だと考え、人から距離を置いたり、歪んだ考えのまま理想の自分になろうとして失敗することがあり、ますます自分自身を無価値だと考えて落ち込むという負のループにはまります。

強い孤独感

自己否定感が強く、自己否定しがちな人は、自分自身について無価値な人間と考えています。自分自身すら信用していないので、人を信用することも人から信用されることもなく、酷い孤独感にもさいなまれています。

さらに、自分や他人を信用していない人間なので、人から信用されることも無く、誰も信用していないという雰囲気も合わさり、ますます近づきがたい雰囲気を出して孤独感が高まります。

誰も認めてくれないと考えている

自己否定感の強い人は、自分の能力や才能を誰も認めてくれないと考えていることがあります。実際に素晴らしい能力がある場合もありますが、多くの場合、これは自己愛によるものなので、実際には何の能力も無いことがあります。

ありもしない能力を人に認めさせようとする場合や、能力があると思い込んで高慢な態度になることがあるため、一見すると自己否定とは無縁な人物に見えても、自己否定を行っている事が多々あります。

自己否定しているか診断するチェック項目

ここまで、自己否定の原因や心理についてご紹介しましたが、自分自身が自己否定に陥っていないか気になる人も多いでしょう。そこで、自己否定しているかどうかをチェックする項目をご紹介します。

あくまでも目安ですが、ぜひ一度チェックしてみて、生き辛さの原因となる自己否定に陥っていないか確認してみましょう。

チェック1:自分が受け入れがたい存在だ

自分のことを、「嫌い」「ダメな存在」「無価値」と感じている場合、自己否定の兆候があります。自分のことが好きであっても、特定の場所や能力だけが好きな場合は自己愛の可能性もあるでしょう。

チェック2:自分は愛されるに値しない存在だ

実際に愛されているかどうかではなく、自分が愛されるに値しない存在だと考えている場合、自己否定に陥っている可能性があります。

実際に、多くの人に受け入れられない人も居ますが、自分の中で自分が愛される価値が無いと考えている場合は、少し問題があります。

チェック3:完璧主義である

物事は完全であるに越した事はありませんが、完璧でなければ無価値だと考える完璧主義の場合、自己否定に陥りやすいので注意が必要です。

世の中には完璧な人は居ませんし、完璧な物事もありません。多くの人は、良い部分も悪い部分も受け入れて毎日を過ごしています。完璧でなければ無価値と考えている場合は、すべてが無価値に感じられる危険があるので注意しましょう。

チェック4:人目が気になりすぎる

自己肯定感が確立している人の場合、「他人は他人」「自分は自分」と割り切り、人目や人の意見を気にしすぎる事はありません。しかし、自己否定感が強い人は、他人を信頼していないにもかかわらず、人目や人の意見にいちいち影響されます。

日本は恥の文化や出る杭は打たれる文化なので当てはまる人は少なくないですが、あまりにも人目や人の意見を気にしすぎる場合は、自己否定の兆候があるでしょう。

チェック5:賞賛を素直に受け取る

自己否定感が強い場合、賞賛を素直に受け取ることができません。自分を信用せず他人も信用していないので疑ってしまったり、自分を無価値だと感じているために賞賛も無価値だと感じてしまいます。

自己肯定感の高い人であれば、人を信用しているので疑うことも無いですし、自分の能力を信用しているので、努力と能力から得られた結果に対する賞賛として素直に受け取ります。

自己否定を克服する方法

自己否定感や自己否定は、性質の悪い癖のようなもので、一度やり始めてしまうと、なかなか直すことができません。

また、原因が生まれ育った環境にある場合などは、問題の根が深い場合も少なくないため、自己否定の克服は困難です。そこでここからは、自己否定を克服する方法のヒントをいくつかご紹介します。

究極的には自己否定も受け入れる

自己肯定感とは、良い部分も悪い部分も含めて自分自身であると受け入れる事ができる感覚です。自己否定を嫌だと否定しているうちは、「自己否定の自己否定」に陥っています。

自己否定する自分すらも自分であると受け入れることができれば、自己否定することもなくなるでしょう。しかし、それには大変な困難を伴います。

自分本位に行動する

自分で決めたことを自分で実行するというのは、自己否定感の克服に役立ちます。他人があなたに何かを言ったとしても、その人があなたの人生の責任を持つわけではありません。常識は必要ですが、自分がやりたいのであれば他人の目を気にせずに行いましょう。

完璧でなくても許容する

どんな物事にも良い部分と悪い部分があるのが当たり前なので、それを受け入れることは自己否定を克服する一歩につながります。

世の中には人も物も含めて完璧な存在はありません。科学ですら新たな理論により古い理論が覆されていきます。完璧なものなどありはしない中で、完璧を求めても無いものねだりになるだけで無意味です。

カウンセリングもひとつの手

自己否定は、生まれ育った環境に問題があるなど、問題の根が深いことが少なくありません。生き辛さを感じていても、自己否定を自分ひとりで克服するのが難しいのであれば、カウンセラーなどの専門家を利用するのもひとつの手です。

カウンセラーは専門家なので、依頼者が抱えるさまざまな問題の糸を解き解し、問題解決へと導いてくれます。気軽に利用してみましょう。

自己否定に関するおすすめの本

自己否定についてご紹介してきましたが、自己否定についてさらに深く知りたい人や、自己否定で悩む人にお勧めの本があるのでご紹介します。自己否定に悩んでいる人や身近に悩んでいる人がいる場合には、問題解決のヒントになるでしょう。

自己の肯定と否定と

非常に古い本ですが、昔から人々は自己の肯定と否定の中で揺れ動き、悩んでいたことが分かる本です。自己否定を、内から現れる強い欲求として扱い、自己否定に取り組む事は自己肯定につながるヒントとして、考え方などが紹介されています。

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昔の人だけど、考えてることは同じだなあと感心してしまいました。先人の智恵と経験を参考にして人生の糧にしたいと、そう思える内容でした。

自分が何者であるのか真剣に考えよう

自己否定は陥ってしまうと厄介な悪癖ですが、真剣に取り組むことで自己肯定に繋げることもできます。自分が何者であるのかを真摯に考え、人に対して謙虚に振舞えば、自己否定感は自己肯定感へと変えることができます。自分を認めるためにも、自分が何者であるのかを真剣に考えるとよいでしょう。

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