Search

検索したいワードを入力してください

魚の骨が喉に刺さった時の対処法|料理時の魚の骨対策4つ

更新日:2022年04月11日

魚の骨が喉に刺さった時「ご飯を丸呑み」するのは危険なのをご存知でしょうか?魚の骨が喉に刺さったままだと、場合によっては感染症など危険な状態になることもあります。ここではどうしたら早く確実に魚の骨が取れるのか、自宅でできる処置方法も含めて解説します。

魚の骨が喉に刺さった時の対処法|料理時の魚の骨対策4つ

気をつけていても喉にチクリ!痛い魚の骨

近年は魚の消費量も減少傾向にあると言われていますが、「魚の骨が喉に刺さった」という事故はあとを絶ちません。

一般家庭で食べることの多いサンマ・イワシ・ウナギ、または骨が刺さりやすいタイなどの骨は、できるだけ毛抜きなどで抜いておきましょう。

とはいえ下処理したつもりでも、よく噛まずに食べると小骨が刺さることがあります。また市販のお刺身や切り身にも、骨や寄生虫が残っていることがあるので気をつけましょう。

昔ながらの対処法

魚の骨が刺さった時、「つばや水を飲み込む」「ご飯を丸呑みする」「足のツボを押す」「酢を飲む」など、昔ながらの民間療法で対処していませんか。

魚の骨が喉に刺さった場合、民間療法には意味がないばかりか、かえって深く刺さって取れなくなることがあります。

特にご飯やこんにゃくゼリーを飲み込む方法は、むせこみや窒息の原因にもなることがあります。子どもやお年寄り、風邪で喉が痛い時などは絶対にやめましょう。

正しい対処法を覚えておこう

魚の骨が喉に刺さっても、まずは落ち着いて鏡で口のなかを確認してみましょう。肉眼で魚の骨が見えれば、家庭でも対処できることがあります。

肉眼で魚の骨が見えた場合、喉を刺激しすぎないようにゆっくりとうがいをするか、太いものであれば、ピンセットを使って魚の骨を取ることもできます。

また魚の骨が刺さりやすいのは、喉の左右にある「口蓋扁桃」と呼ばれる部分で、病院で対応する患者の9割を占めるという説もあります。

魚の骨が喉に刺さった時の対処法

一般的に、魚の骨が喉に刺さった場合は、2つの危険性を考えなくてはなりません。それは誤った対処法による事故と、「魚の骨が抜けないことで起きること」です。

家庭でやりがちな「ご飯を丸呑み」するなどの民間療法は、誤嚥や窒息の危険がある他、魚の骨が深くまで刺さることで出血や感染症などのリスクも高くなります。

魚の骨が喉に刺さっても、確実に根元から抜けそうな骨だけを抜くか、はじめから何もしない方が安全でしょう。

症状

魚の骨が喉に刺さった場合、まず感じるのは「喉の痛み・違和感」でしょう。その他にも魚の骨が刺さることで起きる症状があります。

魚の骨が喉に刺さった時の症状で最も危険なのは、骨が深く刺さることで傷口が化膿して炎症を起こし、高熱が出ることです。

また知らず知らずのうちに魚の骨を飲み込んでいることもあるので、まずは喉仏の部分をつまんで左右に動かし、違和感がないか確認しましょう。

食卓・自宅での対処法

自宅や外食の席で、魚の骨が喉に刺さった場合、いきなり水やご飯を丸呑みしてはいけません。骨を喉深くに押しやって余計に処置が面倒になるからです。

魚の骨が喉に刺さった時は、鏡で骨のある場所を確認して、確実に根元から抜き取れる場合のみ毛抜きなどで抜く方法もあります。

とはいえ、小骨などが途中で切れると切開手術にもなりうるので、自宅で応急処置をするのなら静かにうがいをする程度にとどめたほうがいいでしょう。

痛みが続くときは病院へ

2、3日うがいをしても魚の骨が流れない、喉の違和感や痛みが続く時には、無理に自宅で対処するのは避けたほうが賢明です。

魚の骨が喉に刺さった状態は「魚骨異物症」という診断名がつき、場合によっては内視鏡を使った手術もありうるので、早めの受診をします。

また「魚の骨はカルシウムだからそのうち溶ける」という噂がありますが、これを妄信してはいけません。太い骨なら食道や胃を傷つけることもあります。

医者に行くなら何科がよいのか

ひと口に「魚の骨が喉に刺さった」と言っても、自覚症状はさまざまです。よくある喉の違和感の他、骨が刺さる場所によっては胃や食道が痛むこともあります。

一般的に魚の骨が喉に刺さったら耳鼻咽喉科にかかりますが、胃腸や食道に異変を感じるなら消化器科など、異変を感じる部位の専門医に相談しましょう。

まれなケースではありますが、肛門の痛みで肛門科を受診した所、魚の骨が直腸に刺さっていることが発覚した例もあります。

次のページ:料理時にできる4つの魚の骨対策

初回公開日:2018年12月10日

記載されている内容は2018年12月10日時点のものです。現在の情報と異なる可能性がありますので、ご了承ください。
また、記事に記載されている情報は自己責任でご活用いただき、本記事の内容に関する事項については、専門家等に相談するようにしてください。

Related