ラフな格好の基準とは
「ラフな格好」と指定された場合、どのような服装を着れば良いのかわからない、という人は多いでしょう。ラフな格好がわからないのは、ラフな格好という服装のイメージが人によって異なるため、基準が曖昧になっていることが原因の一つだと考えられます。
では、具体的にラフな格好とはどのような服装のことを指しているのでしょうか。ラフな格好の基準を説明します。
動きやすい服装
ラフな格好のイメージがわからない場合、「動きやすい服装かどうか」と考えるとイメージしやすくなります。
ラフな格好が要求される場面といえば、アクティブに動き回る日や、屋外のイベントなどが挙げられます。このようなシチュエーションには、動作を妨げないゆったりとしたサイズ感の服や伸縮性が高い素材の服、ヒールがないスニーカーが適しています。
ラフな格好の基準の一つとして覚えておきましょう。
カジュアルコーデ
「カジュアルコーデ」もラフな格好の基準の一つです。
Tシャツやデニム、スニーカーなどの動きやすい服装は、カジュアルなアイテムが中心となっています。カジュアルなアイテムはほかにも、パーカやスウェット、ジャージー素材などが挙げられます。
ラフな格好を選ぶ際の注意点
ラフな格好を選ぶ際には、下品にならないように注意する必要があります。
ラフな格好は、動きやすいカジュアルな服装が一般的です。しかし、露出が多いトップスや激しいダメージ加工が施されたデニム、清潔感がない服は、場合によっては下品な印象を与えてしまいます。
場の雰囲気を壊してしまうだけでなく、周りの人に不快感を与えてしまうこともあるので、ラフな服装でOKという場合でもTPOを十分考慮するようにしましょう。
季節別おすすめのラフな格好
カジュアルで動きやすい服装がラフな格好の基準ですが、具体的にどのような服装を指すのでしょうか。男女別・季節別に具体的なコーディネート例を紹介しますので、コーディネートの参考にしてみましょう。
男性:春
春はジャケットを取り入れたコーディネートがおすすめです。
春は日中は暖かくても朝晩は冷え込む日が多いので、どのような服を着れば良いのかわからない、という声が多く聞かれます。春物のカットソーにジャケットをプラスすれば、体温調節しやすくなるので、寒暖差が激しい日も快適に過ごすことができます。
また、ジャケットはきちんとした印象に見えるので、デートやおしゃれな店に出かけるときにもぴったりです。
男性:夏
夏はポロシャツを取り入れたコーディネートがおすすめです。
ポロシャツは襟がついているので、Tシャツよりきちんとした印象になります。デニムやスニーカーをと合わせても極端にラフな格好になり過ぎないので、大人のカジュアルコーディネートにぴったりのアイテムです。
リネン素材のジャケットを羽織れば、レストランの食事やコンサートに行くときにも対応することができます。
男性:秋
秋はトレンチコートを取り入れたコーディネートがおすすめです。
トレンチコートは、さっと羽織るだけでおしゃれに見えて、さまざまなテイストのコーディネートに合わせることができるので、季節の変わり目に重宝する定番アイテムです。
シャツやスラックスに合わせてきちんとした印象にまとめるのはもちろん、カジュアルなカットソーやデニムと合わせてもおしゃれに決まるので、大人のカジュアルコーディネートにぴったりです。
男性:冬
冬はチェスターコートを取り入れたコーディネイトがおすすめです。
チェスターコートはきれい目アウターというイメージが強いですが、きれい目からカジュアルまで幅広いコーディネートに合わせることができる、着まわしのしやすいアウターです。
ニットときれい目デニムを合わせて大人のカジュアルにするのも良いですが、ハットやスニーカーを合わせて大人っぽくラフな格好を楽しむのもおすすめです。
女性:春
女性の春コーディネートには、フレアスカートを取り入れるのがおすすめです。
ふんわりとしたシルエットのフレアスカートは、上品で女性らしい印象になるアイテムです。膝〜膝下丈のフレアスカートなら、カジュアルなトップスと合わせても上品な印象をキープできるので、幅広いシーンで着ることができます。
パステルカラーなどの明るい色のフレアスカートを選ぶと、春らしく華やかなコーディネートになります。
女性:夏
女性の夏のコーディネートには、シャツを取り入れるのがおすすめです。
夏の暑い日にはフレンチスリーブやノースリーブ、オフショルダーなど、肌が露出するトップスを合わせると涼しく過ごしやすくなりますが、シチュエーションによってはNGとなる場合があります。
リネン素材や吸水性に優れたシャツを合わせれば、肌の露出が控えめでも涼しく過ごすことができます。
女性:秋
女性の秋のコーディネートには、ツイードのアイテムを取り入れるのがおすすめです。
ツイードは太く短い羊毛を使用した生地で、厚手で丈夫な秋冬に適した素材です。ジャケットやパンツ、コートや帽子など、秋冬のさまざまなアイテムに使われています。
ツイードのアイテムは、コーディネートにプラスするだけで落ち着いた印象になるので、カジュアルなアイテムと組み合わせて使うと、大人っぽいカジュアルコーディネートになります。
女性;冬
女性の冬のコーディネートには、ダウンを上手に取り入れるのがおすすめです。
ダウンは防寒性に優れているので、雪が降るくらい寒い日の外出や寒冷地への旅行などに適しています。しかし、ダウンはカジュアルなアウターなので、すっきりとしたシルエットのものや、上品な生地が使われたものを選ぶと大人っぽいコーディネイトにも対応することができます。
目的別でみるおすすめのラフな格好
面接や法事などでは、きちんとしたスーツを着るのが基本となっています。しかし、中には「ラフな格好」と指定される場合もあります。
ラフな格好と指定された場合は私服を着用可と解釈しても良いですが、どんな服でも良いという訳ではなく、ある程度ルールが存在しています。
では、面接や法事で「ラフな格好」と指定された場合、どのような服装をすれば良いのでしょうか。コーディネート例と気をつけるべきポイントを説明します。
面接
面接で「ラフな格好」と指定された場合、ビジネスカジュアルに準じた服を選ぶようにしましょう。ビジネスカジュアルとは、「ビジネスの場にふさわしい清潔感のある服装」を指します。
男性の場合は襟付きのシャツにジャケット、ボトムスはスラックスやチノパン、靴はダークカラーの革靴を選びましょう。
女性は、ブラウスや襟付きのシャツにジャケットやカーディガン、ボトムスは膝丈のスカートかダークカラーのパンツがベストです。
法事
法事に参列する際、「平服でお越しください」と指定されたら、ダークカラーの落ち着いた服装を選ぶようにしましょう。
平服というと普段着をイメージする人が多いですが、法事の場合は黒やネイビーなどのダークカラーの服を指します。
男性は地味な色のスーツ、白のシャツ、黒か地味な色柄のネクタイを着用しましょう。女性は黒やネイビーのアンサンブルやワンピースを着用し、夏でもストッキングを履くようにしましょう。
場面に合わせて適切に服を選ぼう
今回は、ラフな格好の基準と、男女別ラフな格好のコーディネート例を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ラフな格好とは、カジュアルで動きやすい服装をイメージする人が多いです。しかし、面接や法事で「ラフな服装」と指定された場合、普段着を着用するとマナー違反になります。
ラフな服装といえども、シチュエーションによって一定のルールが存在しているので、適切な服を選ぶようにしましょう。