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アオダイショウの飼育は初心者にオススメ|飼育する際の注意点も紹介

Author nopic iconナオミ
動物・ペット / 2019年08月14日
アオダイショウの飼育は初心者にオススメ|飼育する際の注意点も紹介

アオダイショウの特徴

日本にいる蛇の種類はおよそ40種類程と言われていますが、今回紹介するアオダイショウは日本人にとって最も身近な蛇の内の一種です。

生息域は沖縄以外の日本全土であり、森林部だけでなく都市部でも見られることがあります。そのため「人と共に暮らす蛇」と呼ばれるほど人との距離が近い蛇です。

アオダイショウの体色は基本的には黄褐色や緑色と表されることが多いですが、その個体差は大きいです。

脱皮前の個体は体色が濃くなることが多く、反対に脱皮直後の個体は「青大将」の名前のとおり青みがかかった体色に変化します。また、北海道などの寒い地方に生息する個体も青色が強い傾向にあります。

模様の特徴として「背中に四本の黒褐色の縦縞がある」がよく挙げられますが、この模様が無い個体も多く存在します。

大きさ

アオダイショウは日本本土最大の蛇であり、その大きさはおよそ1mから2mです。しかし全長2mを超える個体も野生・飼育を問わずよく見られます。

全長の平均はオスの方が大きいですが、2mを超えるような大型の個体ではメスの方が多くなる傾向にあります。

日本最大級の大きさと聞くと少し身構えてしまいがちですが、基本的には温厚な性格のため危険はまずありません。

寿命

アオダイショウの寿命は飼育下では10年から20年程と言われています。大型の蛇の中では平均的な寿命です。

また、日本の天然記念物に指定されている「岩国のシロヘビ」の中には30年近く生きた個体もいたとされ、きちんとした飼育を行えば非常に長い付き合いのパートナーになることができるペットです。

なお野生下での寿命はまだ正確には把握されていません。

アオダイショウ飼育の必要性

今回なぜアオダイショウの飼育をオススメするのかというと、アオダイショウが特に日本人にとって非常に身近な蛇だからです。

古来より「人と共に暮らす蛇」として日本人の傍にいたアオダイショウは、様々な理由で「共に暮らしやすい」のです。

アオダイショウ飼育の必要性1:伝統的でなじみがあるスネーク

「人と共に暮らす蛇」という称号は伊達ではありません。森林地帯だけでなく市街地でもよく見られるアオダイショウは日本人にとって昔から身近な蛇でした。

餌であるネズミを食べるために家屋に侵入したアオダイショウは、そのまま害獣駆除のために飼育されることも多く、家の守り神のような存在として扱われてきました。

また、白化個体(アルビノ)のアオダイショウは神の遣いとされ、特に蛇信仰の盛んな山口県岩国市では白化個体を優先的に保護した結果、白化が自然に遺伝する環境にまでなっています。

アオダイショウ飼育の必要性2:価格が非常に安い

アオダイショウの流通価格は5000円前後といったところです。日本国内の蛇とはいえ、蛇の価格としては非常に安い部類に入ります。

これほどまでに安い理由ですが、日本固有種であるために日本の気候に完全に適応しており、業者による飼育や繁殖が容易であることと、そもそも野生個体を捕獲して流通させているパターンが多いことが挙げられます。

捕獲された個体の場合はまだ人に慣れていない可能性もあるので、購入時にはきちんと確認しましょう。

アオダイショウ飼育の必要性3:数十年以上の長寿命

アオダイショウの寿命は飼育下では10年を優に超えます。平均では10年から20年といったところですが、20年以上生きた個体も確認されています。

一般に大型の蛇は寿命も長い傾向にあるため本来特筆すべき点ではないのですが、アオダイショウは特別な手間をかけなくても長寿命になる個体が多いことこそが特長と言えます。

現代社会において、一人暮らしの社会人などはペットにかける時間を取ることが難しいです。しかしアオダイショウはただ普通に生活しているだけで長い時間共に暮らすパートナーとなってくれます。

アオダイショウ飼育の注意点

アオダイショウは比較的飼育が容易な部類の蛇ですが、それでも細心の注意を払うべき点は正確に理解していなければなりません。

個体識別や成長の把握、そして爬虫類の飼育には必ずついて回る温度対策がアオダイショウの飼育の注意点として挙げられます。

アオダイショウ飼育の注意点
  • マムシと間違って販売されるリスク
  • 成長後の大きさを考慮する
  • 蛇は繊細な生き物
  • 真夏の温度対策が必須

アオダイショウ飼育の注意点1:マムシと間違って販売されるリスク

アオダイショウを飼育にあたって、特に幼体の購入時にはマムシとの混同に気を付けなければいけません。アオダイショウの幼体は、毒蛇であるニホンマムシに擬態しているためです。

アオダイショウの販売業者は、繁殖個体ではなく野生からの捕獲個体を販売していることが多いです。もちろん大半の業者はきちんと同定を行って販売していますが、杜撰な業者の場合ニホンマムシの幼体を間違えて販売している可能性があります。

アオダイショウに限った話ではないですが、ペット購入時には販売業者の見極めも大切です。

アオダイショウ飼育の注意点2:成長後の大きさを考慮する

アオダイショウの成体は最大で2m以上になり得ることを考慮して飼育環境は整えなければなりません。

アオダイショウの成長についてですが、幼体からでも1年程で1メートルにまで成長し、5年程かけて2メートル前後まで成長します。当然幼体のサイズに合わせた飼育環境ではいつの間にか窮屈な状態になってしまいます。

飼育ケージの大きさは幅50cm高さ60cm以上のものならば、成長しても十分なスペースを確保できます。

アオダイショウ飼育の注意点3:蛇は繊細な生き物

蛇はストレスに弱い生物であり、アオダイショウも例外ではありません。過度な接触などはできるだけ行わないようにしましょう。

蛇の飼育の醍醐味の一つに「ハンドリング」があります。蛇を自分の手や肩に乗せて絡ませる行為であり、全長2mにもなるアオダイショウではその迫力も満点です。

しかし蛇は本来ストレスに弱い生物であり、過度な接触は大きなストレスの元になります。触れ合いたいという気持ちはできる限り抑えて、触る回数はできるだけ控えてあげましょう。

アオダイショウ飼育の注意点4:真夏の温度対策が必須

アオダイショウに限らず、爬虫類などの変温動物は高温に非常に弱いです。現代日本の真夏の室温にはとてもではないですが耐えられません。

日本固有種であるアオダイショウは日本の気候に適応していますが、あくまで適応しているのは外気温の話であり、現代日本の室温では話が変わってきます。

特に真夏の室内などは危険域である30度を優に超えてしまうため、冷房などで室温を26度前後で保つようにしましょう。扇風機を使う場合はアオダイショウに直接風が当たらないように設置しましょう。

アオダイショウの飼育方法

アオダイショウの飼育方法は基本的な蛇の飼育方法とほとんど同じです。アオダイショウ特有な飼育方法などもないので、初めて蛇を飼育する人にとっての入門編としても問題ありません。

アオダイショウの飼育方法
  1. 飼育場所を確保
  2. 大きめの水槽を購入
  3. 床材とシェルターを導入
  4. 水やり・餌やり
  5. 繁殖のさせ方

アオダイショウの飼育方法1:飼育場所を確保

アオダイショウは国内最大級の蛇の一種のため、飼育場所が占有するスペースもそれなりに大きなものになります。具体的なケージの選択については後述しますが、最低限「大型の蛇」を飼育するという前提はきちんと理解しておきましょう。

また、夏の温度対策で冷房が必須のため、冷房が十分に機能する部屋での飼育を強く勧めます。

アオダイショウの飼育方法2:大きめの水槽を購入

アオダイショウを始めとした大型の蛇の飼育では一般的に「とぐろを巻いた状態の3倍程度の面積」の飼育ケージが必要とされます。

アオダイショウの全長は最大で2mを超えることもあるため、水槽を飼育ケージとして使用する場合は、少なくとも幅50cmのものを用意しましょう。

またアオダイショウは樹上棲の蛇のため、飼育ケージの高さも重要になります。ケージ内のレイアウトにもよりますが、仮に登り木を配置する場合はケージの高さは60cm以上のものが望ましいです。

アオダイショウの飼育方法3:床材とシェルターを導入

飼育下でのストレスを軽減するために、床材はできるだけ交換が容易な物を、そして環境に慣れさせるためのシェルターを必ず用意しましょう。

アオダイショウは頻繁にフンをするため、床材はなるべく簡単に交換できるものが初心者にはおすすめです。新聞紙やキッチンペーパーは手軽かつ大量に入手できるので、アオダイショウがフンをしたらすぐに取り除き、週1回ペースで床材は全交換しましょう。

また、蛇は狭く暗い場所を好むためシェルターも必須です。アオダイショウは成長が著しいため、成長に合わせて順次大きさを調整しましょう。

アオダイショウの飼育方法4:水やり・餌やり

アオダイショウの水やりは「飲み水」と「水浴」の2つの用途を兼ね備えているため、水入れは大きめのものを用意しましょう。

アオダイショウは脱皮をする際に水浴が必要です。そのため脱皮不全を起こさないためにもアオダイショウがとぐろを巻いた状態できちんと収まるサイズの水入れを設置しましょう。
また、アオダイショウは力も強いため、水入れはひっくり返されない程度の重さがあるものが望ましいです。

餌に関しては、飼育開始直後はまだ人に慣れていないので、飼育環境に慣れてきてから数日おきに与えていきましょう。

アオダイショウの飼育方法5:繁殖のさせ方

アオダイショウは冬になると冬眠を行い、冬眠から醒めてそのまま気温が温かくなる4月から6月にかけて繁殖を行います。

アオダイショウの産卵は交尾の2ヶ月後に行われます。4cm程の大きさの白い卵を一度に4個から17個産み、約2ヶ月後の秋頃には孵化します。

野生下のアオダイショウは朽木や大きな石の下などの湿った場所で産卵を行うため、飼育下でも同様の環境を作ってあげると繁殖が可能です。また、産卵後の卵は専用の産卵床を用意して隔離しておくと、親に食べられることなどが無くなるため安心です。

アオダイショウが頻繁に脱走して困るときの飼育方法

本来樹上棲の蛇であるアオダイショウは主に上方向への移動が多く、対策をしていなければ、まず間違いなく飼育ケージから脱走してしまいます。

大型種であり力も強いアオダイショウは単に蓋をしただけの飼育ケージでは簡単に脱走してしまうため、脱走対策も講じなければいけません。

アオダイショウが頻繁に脱走して困るときの飼育方法
  1. 頑丈な蓋で脱走口を塞ぐ
  2. 監視カメラを設置
  3. のびのびした空間作り

アオダイショウが頻繁に脱走して困るときの飼育方法1:頑丈な蓋で脱走口を塞ぐ

まず何よりも、脱走口となる飼育ケージの蓋を厳重に塞ぐことが重要です。市販されている飼育ケージの蓋そのままでは、アオダイショウの力に負けてしまうことが多々あります。

飼育ケージの蓋をしっかりと閉めることはもちろん、蓋の上に重しを乗せることで容易に蓋を開けられないようすれば、脱走の頻度はぐっと減少します。

アオダイショウが頻繁に脱走して困るときの飼育方法2:監視カメラを設置

どんなに飼育ケージ自体の脱走対策を厳重にしていても、「蓋の閉め忘れ」などといったヒューマンエラーによる脱走は起こりえます。実際に脱走してしまったアオダイショウを捕獲するためには監視カメラの設置が有効です。

元々野生下でも家屋を棲み処とすることが多いアオダイショウは、一度飼育ケージから脱走しても完全に屋外へ逃亡はせず、室内のどこか狭い部分に侵入することが多いです。

したがって飼育ケージのある部屋を見渡せる監視カメラを設置すれば、脱走先を確認できるため捕獲しやすくなります。

アオダイショウが頻繁に脱走して困るときの飼育方法3:のびのびした空間作り

そもそもアオダイショウが脱走する理由は現状の飼育環境にストレスを感じているためであり、飼育環境の改善が最も有効です。

アオダイショウが飼育環境そのものを気に入らずに脱走しようとしている場合、厳重な脱走対策を施して脱走を防いだとしても、ストレスが溜まり続ける一方でありアオダイショウにとって非常に良くない状況が続くだけです。

アオダイショウが頻繁に脱走する場合、多くは蛇と飼育用品のサイズがあっていないことが原因です。飼育ケージやレイアウト品のサイズをより大きなものに変更してみましょう。

アオダイショウにオススメの餌

アオダイショウの餌は一般的な蛇と同様で問題ないです。冷凍マウスや小型の卵、鶏肉などを幼体では3日に1回、成体では10日に1回程の頻度で給餌するとよいです。

また、アオダイショウは2ヶ月に1回脱皮を行いますが、脱皮前には餌を食べなくなるため生活周期の確認を怠らないよう気を付けてください。

アオダイショウにオススメの餌1:SAfarm国産冷凍マウスピンクL 20匹

アオダイショウに限らず、蛇の餌の定番として真っ先に挙げられるのが蛇に必要な栄養の全てが詰まっている冷凍マウスです。アオダイショウは大型の蛇のためサイズはLが妥当です。

「SAfarm国産冷凍マウスピンクL」の場合、前述した頻度で解凍したマウス2匹分を給餌してあげてください。幼体の場合は解凍する前に半分に切り分けて与えると食べやすいサイズになるため、スムーズに給餌が行えます。

アオダイショウにオススメの餌2:【有精卵】豊橋産うずら 有精卵 30個入り

原則としてアオダイショウの餌は冷凍マウスが最善ですが、食欲旺盛だったり、反対に冷凍マウスを食べなくなったら、うずらの卵などを与えるのもよいでしょう。

成体のアオダイショウは、マウス以外の餌も求めることがあります。脱皮前以外で食欲の減衰が見られた場合、餌の種類を変えてみると解決することが多いです。

うずらの卵は野生下のアオダイショウの主食の一つであるため、餌の変化によるストレスを限りなく少なくすることができます。

アオダイショウにオススメの餌3:鶏もも正肉大容量2kgブロイラー 鶏 もも肉 業務用 ブラジル産 鳥肉 とりもも

うずらの卵と同様に、冷凍マウス以外の餌として違和感なく与えられるのが鶏もも肉です。野生下のアオダイショウはスズメなどの小鳥も主食としているためです。

アオダイショウの餌として、鶏もも肉の優れた点は実はそれほどありません。栄養価では冷凍マウスが最善ですし、ブロック肉のため、給餌の際にいちいち切り分ける手間がかかります。

しかし、鶏もも肉の優れた点は「人間も食べられる」ということです。むしろ飼い主の食事用の余りの一部を与えるような感覚で給餌しましょう。

アオダイショウの飼育方法を学ぼう

アオダイショウの飼育は初心者にオススメ|飼育する際の注意点も紹介

ここまでアオダイショウの特徴や飼育方法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。必要な情報はできる限り簡潔にまとめたつもりです。

この記事を読んで実際にアオダイショウを飼育したいと思った方は、販売業者との綿密な相談を必ずして下さい。あなたがしっかりとアオダイショウに関する知識を蓄えることこそが、これから10年以上あなたと共に暮らすパートナーのためなのです。

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