エレベーターに関する夢を見たときの夢占いの意味と心理
たとえば、夢の中で出社の途中、同じエレベーターに誰かと乗り合わせたとか、買い物の途中でエレベーターを利用したら、先に知人が乗っていたとか……。今回は、夢占いの判断材料として、エレベーターがどういう意味をもつとされているのかを、ご紹介します。
エレベーターを見る?待つ?乗る?
エレベーターを「見る」場合の心理
エレベーターを眺めながら、どのような心境であったかが、夢占いでは解釈の鍵となります。不安であったか。高揚感を感じたか。
エレベーターは、基本的には自らの精神的なエネルギーの投影とされます。
上昇するエレベーターを見て、孤独や不安を感じることがあれば、その疎外感の原因が、日常のどこかにあるはずです。
同じく上昇するエレベーターを眺めていても、そこに高揚感や喜びを感じ取るならば、基本的には吉夢であり、よいことを期待していいとされますが、楽をしてなにかを得ようとする甘い心も、どこかにあるかもしれません。たんなる吉夢ではなく、楽をしたい甘えの心の投影の場合もあると、夢占いでは教えているからです。自分の心のありように、いまいちど注意してみてください。
待ったり乗ったりせず、ただエレベーターを見かけただけなのに、それが起床しても記憶に残っているという場合は、現実逃避願望が強すぎたり、感情的に熱くなりすぎて物事が見えなくなっているのではないかと、夢占いが教えてくれていることも考えられます。おもい当たるふしがあれば、立ち止まってみることも必要でしょう。
エレベーターを「待つ」場合の心理
夢占いでは、現在の状況に不満があり、変わりたいと考えているときに見るとされます。とくに女性が見る場合は、玉の輿に乗りたいという願望のあらわれであると、夢占いでは教えています。
それでは、これから向かおうとしているのは、自分がいま居る階よりも、上でしょうか、下でしょうか。上にのぼるほうであり、高揚感や幸福感に満ちた心境であるなら、いま望んでいることが叶えられる可能性は高いでしょう。逆に、下におりるほうで、孤独や不安におそわれているのであれば、いまの願望は、叶えられないとみるべきです。
しかし、すべてがこう簡単に整理できるとはかぎりません。上にのぼるエレベーターを待ちながらも不安だったり、下の階に行こうとしているのに孤独感はなかったりする場合もあるでしょう。そのときは、夢占いが、結果がアンビバレントな状態になると示してくれているとみるべきです。
何かを手に入れても、それはあなたが想定していたものより不満足なものかもしれません。諦めたほうがのちのちほかのチャンスに恵まれるかもしれません。思い当たることがあれば、ここでは動くべきではない、ということです。
エレベーターに「乗る」側の場合
エレベーターに乗り込むということ
夢占いで重要視されるもう一つの解釈は、じつは性的欲求に関するものです。とくにこれはエレベーターに乗って上昇する夢に顕著なのですが、性的欲求を満たされたいという願望も、心のどこかに潜んでいる可能性があります。
上昇するエレベーターの夢
ただし、この場合でも上昇しながら不安や孤独を感じていたならば、夢占いが警告してくれているとみるべきでしょう。トラブルに見舞われるかもしれません。自分を見つめ直すのももちろんですが、周囲の動向に気をつけるようにしてください。
エレベーターで屋根を突き抜ける
空想癖におもい当たるふしがなければ、想定外の出来事が起こる前触れだとされています。地に足がついていない状態は、いまのあなたの立場が危ういものであることを示しているからです。そもそも人間は空を飛ぶ動物ではありませんから、夢占いでも非現実的なシチュエーションに至るということは、ありえないことが起こる前触れとみるのです。
下降するエレベーターの夢
不安や孤独を感じながら下降していったのであれば、自分がおかれた状況をもういちど良く確認しましょう。もしかすると、あなたの下した決断が間違っていると、夢占いが示してくれているのかもしれません。少なくとも、あなたの心は、ほんとうにそれで良いのかどうかを迷っているようです。じっくり、再検討してみてはいかがでしょうか。
エレベーターで地下に向かう
但し、エレベーターで地下にたどり着き、地下街であれトンネルであれ、その場所がなんとなくでも落ち着く場合であれば、肩の荷がおりてラクになることを暗示するとされていますので、深刻に受け取らなくてもよさそうです。もともとエレベーターホールに降り立つ夢は、それ自身がプレッシャーからの解放を意味していますが、地下の場合は、地に足が着いているわけですから、その意味合いが、よりつよいものとなるのです。
エレベーターがすでに満員である
何に取り残されているかについては、友人関係が上手くいかなかったり、職場の出世競争であったり、いろいろな原因が考えられるでしょう。自分の状況に即して考えていただくほかはないのですが、本人がおもうほど周囲は敵視したりはしていない、あくまでも本人の心のもちようなのだということも、夢占いは教えています。
同じ満員でも、無理やりにでもエレベーターに乗り込むことができた場合は、良くもあしくも窮屈な世界に生きているあなた自身の投影であるとみます。少し仕事や勉強から離れて、リラックスできるものを探したほうがよいかもしれません。
エレベーターが急上昇する
基本的に、エレベーターが上昇する夢は、本人がその状況に不安を抱いていない限り、夢占いでは吉であると判断します。本人の精神的なエネルギーが上昇基調に乗っていることを重視するからです。急上昇することは、運気の上昇のスピードもはやいということですから、今までよりはやく目的を達成できる可能性があることになります。
実際のエレベーターに乗ってみるとわかりますが、高層ビルのエレベーターは上昇速度も通常のものより早いのに、決して速度に不安になることはありません。利用者に不快感を与えないよう、速度制御が確実に行われているためです。
ここでいう急上昇とは、上昇するスピードが想定より早く、不安感を感じるということ。つまり夢占いでは、実際に出ているスピードではなく、それを自分がどう受け取ったか、で判断します。
かりに、どれだけスピードが出ていたとしても、全く不安感がないのであれば、吉夢とみて差し支えありません。むしろ、急上昇の波に乗るのですから、大吉とみてよいでしょう。
ただし、ひとつ条件があります。あなたが希望した階に、ちゃんと停止することです。
もし、急上昇しても屋根を突き抜けてそのまま空に放り出されるならば、それは空想癖のあらわれと夢占いではみますし、希望しない階で降りる羽目になるならば、想定外のことが起きると、夢占いが未来を警告してくれています。
また、急上昇するエレベータにあなたが不安を抱いている場合は、残念ながら吉夢ではありません。もしかすると実力が伴わないのに抜擢されて、結果として潰されるといったこともありうるでしょう。あなた自身がラクをしたまま、昇給や出世を望んでいることへ、夢占いが警告してくれている可能性もあります。気をつけるようにしましょう。
夢占いでは、急上昇するエレベーターについて、もうひとつ重要な解釈があります。急上昇するエレベーターは、性的な衝動が非常に強く、開放されたい気持ちが勝っている状況を示すというものです。エレベーターの夢は、欲求不満の夢とも言われますが、その代表的な例が、このケースなのです。
エレベーターに閉じ込められる
あなたひとりが閉じ込められているのであれば、無意識のうちに、周囲から孤立していると感じていることはないか、自分に問いかけてみましょう。「誰も判ってくれない」といった感情が無意識にあると、エレベーターにかぎらず、夢占いでは、空間に閉じ込められる夢につながることが多いとみます。しかし、そうおもっているのは自分だけで、周囲はそうおもっていない、悩みがあるなら伝えてほしいとおもっているものです。どうかひとりにならず、周囲に積極的に接触してみてください。そこから道も開けます。
しかし、最終的にもし脱出できたのであれば、孤独に悩むことがあっても、最後は道が開けることを、夢占いが教えてくれていますので、吉夢として考えましょう。
それでは、ひとりではなく、複数で閉じ込められる場合はどうでしょうか。
夢占いでは空間にひとりで閉じ込められる夢と、複数で閉じ込められる夢では、意味がことなります。複数で閉じ込められている夢は、あなたがあなた以外のひとびとを、無意識に同じ空間に閉じ込めている夢でもあると考えるのです。
つまり、あなたがそのメンバーを拘束して支配下に置きたいという願望のあらわれであると考えるとともに、そのメンバーからストレスにさらされ、自分の感情や欲望を常に抑圧されている状態にあることも意味します。
どちらが答えかわかりにくいときは、いっしょに閉じ込められたメンバーに身近なひとが居れば、そのひとに対する感情を思い起こしてください。それが、解釈のきっかけとなります。じつはこの夢をみる事例で多いのは、いじめの加害者・被害者の関係にある場合や、DVの場合なのです。
本人の気持ちを無視して、無理におしつけるようなことをしていないか。もしくは、あなたがされていないか。なにかを強制したり、あなたが強制されたりしていないか。夢占いはよく考えてみなさいと教えてくれています。他人を独占欲や支配欲の対象にしていないか。他人からされていないか。よく考えてみてください。
エレベーターから降りられない
それは、あなたのなかにある心の迷いを暗示しています。エレベーターの夢は環境の変化を意味しますから、そこから降りられないのは、あなたにまだ心の準備ができていないことを示しているのです。そして、あなたが現実にトラブルにあう可能性があることも暗示しています。それは、人間関係のトラブルであるかもしれません。いまの環境にストレスを感じて、身動きが取れなくなっているということも考えられます。
エレベーターが勝手に昇降する
最終的に、あなたの目的階で停まって、エレベーターホールに降り立つことができれば、まだましかもしれません。結果としては目的地にたどり着くのですから、波乱があっても最低限の目的は達成することができるとみます。
ありえない挙動に驚いてそこで目覚めたとなれば、夢占いからの警告と思って、なおのこと、自らの行くべき道について注意する必要があります。
エレベーターが急降下する
この項目は、急降下することに不安感を覚えていることが前提です。
夢占いでは、もっと現実的な考えをもつよう警告をうけていると解釈します。あなたの考えていることは、もしかすると絵空事とでも言ったほうが良いのではありませんか?急降下のスピードが早ければ早いほど、危機に近い状況であることを夢占いは警告しています。
エレベーターが落下する
高いところであればあるほど、地位・名誉・金銭といったものを失う暗示であり、人間関係のトラブルや突発的なアクシデントに見舞われることを想定して行動してください。あなた自身が、たぶん自分には解決できないであろうと感じていることはありませんか?
夢占いが、もっと慎重になるよう、示してくれているのです。
但し、落下するだけでなく、死んでしまう夢については、トラブルを打ち破り、新たな自分に生まれ変わる意味を持つとされます。これ以上落ちるところがなく、夢占いでは「復活」を意味するからです。
むしろ、死んでしまう一歩手前で救助されて助かる夢のほうが、トラブルを自力で解決できない、他人に助けてもらうしかないという意味となるため、よくありません。
エレベーターが暴走する
冷静にものを考えて行動するよう、夢占いが教えてくれています。
エレベーターが揺れる
揺れの範囲が小さいものであれば、現状に対応できず悩んでいるあなたの気持ちを表現したものであり、これからどうすればよいのか悩んでいる心境の反映とみることができます。
これが、地震のように立っていられない揺れともなると、周囲の環境が大きく変化するという夢占いの警告です。いま心にひめた結論は、あなたなりに一生懸命考えた結果かもしれませんが、一歩立ち止まって、よく様子をうかがうようにしてください。まだ、ものの見方としては中途半端なところがあるようです。
ただし、どんなに揺れたとしても結果として目的の階にたどり着くのであれば、現実でも波乱万丈ではあるけれど、所定の目的を果たすことができるでしょう。
エレベーターが止まってくれない
また、同じエレベーターが止まってくれない場合でも、自分が乗り合わせたエレベーターのボタンを誰かに押してもらえるだろうと期待していたのに、誰も乗り合わせたひとが押してくれず、希望階にたどり着けなかったということもあるでしょう。それは、現状の他人任せの甘えた態度が災いして、なにごとも自分の思うようにはいかないという夢占いからの警告ですから、気を引き締めて物事にあたるようにしましょう。
エレベーターが故障する
エレベーターで事故に遭う
ただし、エレベーターが落下するケースでも紹介したとおり、死んでしまう場合については、夢占いでは新たな自分に生まれ変わる「復活」を意味しますから、凶夢ではありません。
動かないエレベーター
休養が必要なのではないか、よく考えてみましょう。
エレベーターの行き先を押し間違う
どの階に行けばよいのかがわからない
エレベーターに誰が乗っているかで占う
エレベーターに見知らぬ異性と乗り合わせる
逆に、魅力を感じない見知らぬ異性が夢に登場する場合は、運気の低下を意味しますから、要注意です。
エレベーターに知人と乗り合わせる
ただし、あなたから話しかけなくても向こうから夢の中でいろいろと話しかけてきた場合は、それはあなた自身の心の投影であり、あなたの心の声だと理解してください。身近なひとの姿を借りて、あなたに注意すべきことを伝えてくれていると、夢占いでは解釈します。
どこにあるエレベーターなのか
これまで、エレベーターの動作や乗り合わせた相手という要素からくる解釈についてご紹介してきましたが、その背景とも言うべき、設置場所の影響も大きいものがあります。そのエレベーターが学校や職場にあるのか、デパートなのか、自宅なのかで、影響を与える範囲が異なると解釈します。
次の項目からは、大きく3つに分けて、設置場所の違いが与える解釈の違いについて、説明していきます。
高層ビルや学校、職場のエレベーター
たとえば、ひとつの例として、閉じ込められる夢をケースに考えてみましょう。学校や職場のエレベーターに閉じ込められる夢は、あなたが「勉強や仕事にストレスを抱いている」ということを暗示しているとみます。会社で突然重要な仕事を任されてプレッシャーを感じていたり、あとに引けない状況になってしまってはいないでしょうか。しかし、そこから最終的に脱出できたのであれば、途中は問題があっても最後は上手くいくと夢占いが示してくれていると解釈します。
デパートなどのエレベーター
ただし、駅やバスターミナルといった、公私の区別がつきにくいものについては、どちらを暗示しているかがそれだけでは判然としませんから、中身についてじっくり考えてみる必要がありそうです。
ここでも、閉じ込められる夢を例に、どのように解釈するのかを考えてみます。閉じ込められる夢は、周囲が理解してくれないと感じて孤立・孤独を感じていることと説明しましたが、デパートの場合はどうなるでしょうか。デパートは、買い物を楽しむところです。そこのエレベーターに閉じ込められるのですから、金銭にまつわる悩みがあり、それが孤立・孤独を招いているとみます。浪費癖を夢占いが警告してくれているのかもしれませんし、借金などの悩みを抱えている可能性もあります。ショッピングセンターなども、施設の性格上、同様に解釈できるでしょう。
自宅や知人の家
ほかのケース同様、閉じ込められる夢と組み合わせた場合、夢占いではどのように解釈するのかを考えてみます。すでに閉じ込められる夢は、周囲が理解してくれないと感じて孤立・孤独を感じていることと説明しました。このケースでは、家族関係や知人との人間関係にまつわる孤立・孤独ですから、どうしても言えない隠し事や悩みがあって、関係がギクシャクしている状態ではありませんか?
いっそのこと言ってしまえばラクになるのかどうかは、最終的に閉じ込められた状態から脱出できたかどうかを判断の基準にしましょう。もし脱出できなかったのであれば、まだいまは白状する時期ではありません。事態が好転するまで、辛抱して待つほうが良いと、解釈するのです。
どのような感情を抱いたかを重視して
夢占いで重視しないといけないのは、そのときにどのような感情を抱いたか、という点です。
動じない心、幸福な心であれば、幸運を招く吉夢であることが多く、不安やいらだちに支配されていれば、夢占いでは同じ行動でも凶となることが多い。その点を考慮しておけば、ここにないシチュエーションに遭遇しても、おおよその判断を自分で行うことができるでしょう。