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うんざりする人の特徴とうんざりした時の対処|仕事・自慢・人間関係

「うんざりする」ってどういうこと?

「うんざり」とは、いい加減嫌気がさす、もう沢山だという気持ちを表す言葉です。誰かに対して「もううんざり」と思うまでには、イラッとさせられる出来事が何度もあるものです。はじめは激怒する程のことでもなく、「まあこの位許してあげなければ」と我慢するのですが、繰り返されるとだんだんとストレスが溜まっていきます。つまり、うんざりする人は「ひとつの事を見るとそこまで悪いことはしていないが、付き合い続けていく内にだんだんと嫌気がさしてくる人」であるといえます。積み重なったストレスは一度爆発すると中々おさまりません。その人が近寄ってくるだけで気分がムッとしてしまうというケースも少なくないのです。

うんざりする人の特徴 職場編

日常生活でよく見かける「うんざりする人」の特徴をシーン別に紹介します。職場での人間関係で特にうんざりさせられるのは、立場上はっきりものが言いにくい上司です。

話が長い上司

一度話し始めると長くなる人がいます。要点だけまとめれば1分もかからない連絡事項を、10~20分以上も使って話すような人もいます。話す側は思いついたことを順番にしゃべっているだけなので話が長すぎるという感覚が薄いのですが、話しかけられた部下は、「いつになったら自分の作業に戻れるの?」という焦りと不安が募ります。

特に厄介なのは、肝心の結論がいつまでたっても出てこないような話し方をする上司。話の結論が予測できれば、その後のレスポンスを考えながら話を聞くことができますが、結論がさっぱり分からないとどう聞いていいのか分からなくなってしまいます。あげくの果てに最初と最後で話の筋がズレたり結論が変わったりすると、「なら最初からそう言ってよ!」とイラッとさせられてしまいます。

すぐに呼ぶ上司

「○○さん、ちょっと来て」と自分の席に頻繁に部下を呼ぶ上司がいます。部下の出してきた書類をチェックしていて、気が付いたことがあるとその度に部下を呼びつける、ちょっとしたミスを「これってなに?」と質問する、こんな「ちょっと」が一日の内に何度も繰り返されます。もちろん仕事を円滑に進める上でコミュニケーションは欠かせないものですが、落ち着いて自分の席についていられない程頻繁に呼びつけられては仕事に集中することができずにうんざりしてきます。

同じ話を何度もする上司

同じ話を何度もする上司にもうんざりさせられます。「その話は前にも聞きました」とは言いづらく、ただ時間が過ぎていくのを黙っているのは辛いものです。特に上司の自慢話は、聞く度に初めて聞いたように驚いてコメントをしなければならない雰囲気になるので、聞いたことのある自慢話が始まると「またか」とうんざりしてきます。

声が小さい上司

ぼそぼそと小さい声で話す上司に悩まされていませんか。声が小さい上司は部下にとって厄介な存在です。部下は仕事の連絡や指示を聞きとるため、上司の声に必死に耳を傾けなければなりません。困ったことに、こういう上司に限って自分の声が小さいという自覚がないのです。聞き返してもほとんど同じトーンで「だから、○○○だよ」と繰り返す場合もあります。部下は「だからそれが聞こえないんだって!」とうんざりしてきます。

お菓子や食べ物を配らせる上司

「これ、買ってきたから皆で食べて!」そんな風に、たびたびお菓子や食べ物をふるまってくれるサービス精神旺盛な上司も、部下にとっては気苦労が絶えない場合があります。もちろん頂きものはありがたいことですが、上司は持ってくるだけで、職場での配布は部下にさせる場合があるのです。部下にとっては、貴重な休憩時間を割いてお菓子の配分を考えたり、不在の人への対応などを考えたりしなければならず、大変手間がかかります。上司自身はいい事をしているつもりでも、部下への配慮が足りない為にうんざりさせてしまうのです。

うんざりする人の特徴 友人編

友人との付き合いの中でも、常に周りをイラッとさせる人がいます。具体的な特徴は次の通りです。

愚痴や文句が多い

口を開けば誰かの愚痴や文句ばかり話す人は周りをうんざりさせてしまいます。職場の後輩に腹が立つ、家族が言う事を聞いてくれない、彼氏が素っ気ない、足腰が痛い、お金が無いなど、身の回りのありとあらゆる不満をまるで呪いのように吐き続けます。聞く側の人間は、最初は親身になって聞こうとしますが、だんだんと愚痴を言う人自身にマイナスイメージを持ち始めます。一つ一つの事柄には納得できても、会うと必ずネガティブな話題になるので一緒にいても楽しくありません。自分が単なる愚痴や文句のはきだめにされているのではないかと感じ、会うのが嫌になってきます。

人の話をすぐに忘れる

他人の話した事をすぐに忘れてしまう人がいます。「今年は○○祭りに行こう」だとか、「年末に○○が結婚するらしいよ」といったような不確定の予定を忘れてしまい、実際に準備する段階になって初めて聞いたような顔をするのです。話した側は「人の話を聞いてないの?」とイラッとします。通常は、誰かと話をした予定があれば、たとえはっきり決まっていなくてもある程度見通しを立てて過ごす人が多いのです。忘れっぽい人は直前になって予定を見るので、お小遣いが足りない、別の用事を入れてしまったというような理由で結局断らなければならないことになり、誘った側はだんだん関わるのが嫌になってきます。

SNSに夢中

SNSの世界にどっぷり浸かって生活している人は一緒にいる人をうんざりさせてしまうことがあります。生活の中心がSNSになっていると、「自分をネット上で良く見せること」に意識が集中してしまいます。友達と食事をしている様子をSNS上で報告するのは良いですが、友達の写真や情報を確認せずに載せたり、SNSに載せる前提で行き先を考えたりしていると、友達は「単にSNSのために利用されているのでは?」と不快な気持ちになってきます。特にSNSに載せる為の写真写りをやたら気にする人は大変厄介です。出かけた先での記念写真をカメラマンのように何度も撮り直し、「顔がでかく見える」「目が小さく見える」などと言って同行者を付き合わせます。ひどい場合だと友達の髪形や服装まで変えさせようとします。こんな人は友達をうんざりさせてしまいます。

損得勘定にこだわり過ぎる

旅行に行ったり食事をしたりする際に、ささいな金額や価値の違いにとらわれる人がいます。「これよりもこっちの方が得かな?」と食事のメニューに悩んで他の人を待たせたり、他の人が選んだものが良かったと分かると長時間テンションが下がったりと、周りからして見ればどうでも良いことに執着する人は周りをうんざりさせてしまいます。特に旅行先でささいな出費にこだわる人は同行者に面倒をかけます。旅先では予定外の出費もあるものですが、損得にこだわる人は我慢ができず、急に機嫌が悪くなってしまいます。このような人は同行者をうんざりさせ、もう一緒に旅行に行きたくないと思われてしまいます。

うんざりする人の特徴 人間関係全般編

地域や家庭を含めた人間関係の中でうんざりさせられる人の特徴を紹介します。

人の話を聞かない

自分の話に夢中で人の話をほとんど聞かない人は、周囲の人間をうんざりさせてしまいます。自分の悩みや楽しかった事は非常にドラマチックに語るのに対し、他の人の話題には「ふーん」のような淡白な返答しか返しません。他人の悩みに対してもびっくりする位ドライで、「気にするなよ」の一言で終わらせてしまいます。話している相手からすると「私を怒らせたくてわざとやっているのか?」と思えるほどのギャップがありますが、実際はそんなつもりはなく、ただ自分の話が遮られるのが嫌で、早く話を断ち切りたいだけなのです。

自慢話が多い

何かにつけて自分や自分の家族の自慢話をしたがる人は、顔を見ただけでうんざりされてしまいます。今度○○に旅行に行く、○○の懸賞が当たった、息子がいい大学に受かったなど、会うたびに様々な自慢を聞かせられると、聞く相手は見下されたような嫌な気持ちになります。このようなうんざりする人は、例えスーパーで姿を見かけても、見えていないふりをして避けられてしまうようになるでしょう。

他人の変化をいちいち指摘して来る

「その髪形、中学生の時もしてたよね?」「今日のお弁当、おかずが1個少ないね」こんな風に他人の外見や持ち物などの変化をいちいち指摘する人は、確実に相手をうんざりさせます。言う本人は気が付いたことを口に出しているだけで、大した意味はありません。でも言われた方は「ダサいってこと?」「手抜きってこと?」という風に言外の意味を読みとってイラッとします。こういう場面が繰り返されると、相手側はだんだん一緒に過ごすことにストレスを感じ始めるようになります。

人の意見に対して黙り込む

誰かが言った意見に黙り込む癖がある人は、相手をうんざりさせてしまいます。例えば、いつも酔いつぶれて帰ってくる旦那に奥さんが「もっとしっかりして。飲む量を考えてよ」と言っているのに、「そうだね」とも「難しいんだ」とも言わずただむっつりと黙り込んでしまう、そんな人がいます。言う側の人間も、1回や2回なら気にしないかもしれませんが、何か意見する度に黙られると「何で黙ってるの?何か言いたい事があるなら言いなさいよ」と思うようになってきます。沈黙というのは思っている以上に相手をイライラさせるものです。すぐに黙り込んでしまう癖のある人は気をつけるようにしましょう。

うんざりする人を我慢し続けているとどんな事が起こるの?

仕事の効率がダウンする

職場でうんざりする人に翻弄されていると、仕事の効率がダウンします。配慮が欠けていることで自分に思わぬしわ寄せが来たり、イライラしながら仕事をしなければならないことでミスにつながったりと、仕事を円滑に進めることができなくなってきます。

ポジティブな気持ちが減る

うんざりする人の言動にイライラしながら付き合っていると、次第に相手の行動を先回りして思い悩むクセがついてしまいます。例えば「飲み会に誘われたけど、服装や髪形を指摘されるから嫌だ」とか、「どうせSNSに載せたいんだろうな」というようなネガティブな気持ちが先行し、イベントを心から楽しむことができなくなります。

ストレスによって心身の安定を損なう

特に立場的に避けにくい職場の上司を相手にうんざりする事が続くと、心身に疲労が溜まって体調不良を起こしやすくなります。「仕事だから」と我慢していて、ある日いきなり会社に行けなくなるというケースは少なくありません。

ある時いきなり怒りが爆発し、人間関係が壊れる

うんざりする人のせいで溜まりに溜まったストレスが何かのきっかけで爆発し、思わぬ場面で怒りをぶちまけてしまう場合があります。このような時ほど事態は悪化するものです。他人をうんざりさせる人は自分が悪い事をした感覚が全くないので、怒られてもぽかんとしています。周囲の人間が事情を分かっていないと、かえって怒っている人をヒステリックに感じて遠ざかってしまう場合があるのです。

うんざりする人との付き合い方

うんざりする人の言動を我慢しているだけでは自分の生活に悪影響が出てしまいます。かといって真正面から非難するのも得策ではありません。うんざりする人の性格を変えることよりも、自分の行動や心の持ちようを変えることで上手く付き合っていくことが重要です。具体的な対処法は次の通りです。

仕事上でうんざりする人との付き合い方

仕事上で誰かにうんざりするのは、やはり、自分のパフォーマンスに悪影響が出ることになるからでしょう。話が長い、何度も呼び止める、声が小さいといった厄介な上司がいるとスムーズに仕事を進めることが難しくなってきます。

このような場合は、とにかく自分の仕事量と必要時間を明確にして、あらかじめ上司に伝えておくことが必要です。「ちょっといい?」と呼ばれたら、「今週中に終わらせなければならない仕事があるので、その後でお話させていただいてもよろしいですか?」という風に伝えると、緊急の用事以外は話しづらくなります。この時はあくまでも急いでいる雰囲気を出しましょう。きつい言い方をする必要はありませんが、あまりニコニコしていると緊張感が伝わりにくくなります。

うんざりする旦那との付き合い方

旦那に対する苛立ちや怒りは、相手への期待が大きいことから発生しやすくなります。旦那だから頼もしく振る舞って欲しい、男らしく妻を気遣って欲しい、こちらの言いたいことをすぐに理解して欲しい、こんな考えが誰しもあるからこそ様々な苛立ちを抱えるのです。相手に期待すること自体は悪い事ではありませんが、穏やかな気持ちを保つためにはあえて期待しすぎないことも必要なのです。

また、家庭内で生じたストレスはその場その場で発散していくことが重要です。「どうせ言っても伝わらないから」と黙って溜めこんでしまうのではなく、「もうサイテー」「許さん」ぐらいの冗談っぽい一言を発するようにしましょう。自分も少しは気が楽になりますし、相手を多少動揺させる効果があります。

うんざりする自慢話の対処法

会うと必ず自慢話を始める人にうんざりさせられない為には、2つの方法があります。

1つ目は「あくまで別世界の話として楽しむこと」です。自慢された時にうんざりしてしまうのは、自分と比較してしまうからです。事業が成功して儲かった話なら、どんな風に成功したのか、何が決め手になったのかを詳しく聞いてみるのもいいでしょう。テレビで成功者のドキュメンタリーを見るような感覚になれば、意外と楽しく聞くことができるかもしれません。

2つ目の方法は、「すごいですね」などの簡単な相槌を繰り返すことです。何を言われても「すごいですね」と返していると、言っている相手も自分も何がすごいのかよく分からなくなってきます。自慢している人もだんだん話す気が失せてくることでしょう。

うんざりする人間関係の断ち切り方

自分の周囲にうんざりする人が多い場合は、精神的に弱い人に付け入られる隙を持っているのかもしれません。精神的に弱い人は、誰かに寄り掛かることで自分を保とうとします。そういう人に寄り掛かられやすい人は、自分自身もどこか弱い部分を持っているものなのです。自分自身の心の持ち様を見直してみることも重要です。

上手な付き合い方で良い人間関係を築こう

うんざりする人の特徴や対処法についてまとめました。職場やプライベートの場に現れる、うんざりする人との付き合いは非常にストレスフルです。しかし、我慢し続けていると自分自身のライフスタイルに悪影響を及ぼしかねません。うんざりする人との上手な付き合い方を身に付け、より良い人間関係を築いていきましょう。
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