愛想とは?
『愛想』とは人に接するときの態度のことを指しています。いつも笑顔でいる人や好感の持てる相手を『愛想がいい』といい、愛想がいい人ほど愛嬌もあり周囲から好かれ可愛がられることが多いでしょう。愛想がいい人と一緒にいると自分まで明るくなれたり、人を自然と惹き付ける力があると言えます。
愛想がいい人の性格・特徴
『愛想がいい』と言われる人は生まれ持った性格ももちろんありますが、自分で意識して愛想よく振る舞うことも多くあります。普段から外で愛想よく振る舞うように心がけていれば意識せずとも自然に愛想の良い振る舞いができるようになります。
『愛想よく振る舞う』というのは自分の意識次第でどうにでもできることなのです。職場で『あなたには愛想がたりない・・・』と上司に言われたことがある人もいるでしょう。心がけ一つで愛想よく振る舞えます。今回は『愛想がいい人』についてご紹介させて頂きます。愛想のいい人になるにはどうしたらいいのでしょうか?
いつもニコニコしている
愛想のいい人の特徴としてまず挙げられるのは、いつも『笑顔』でいることです。笑顔で応対することで周囲も話しかけやすく、場の空気を明るくすることができます。もしもあなたが相手に話しかけたとき、ムスッと不愛想に返事をされるより笑顔で明るく返事をされた方が好感が持てませんか?人というのは表情から様々なことを読み取っています。
無表情や微笑をされるより明るく応対された方が誰だって気持ちがいいはずです。話しかけられたり挨拶をされたとき。にこやかに明るく対応するように心がけていればそれだけで『愛想がいいな』と思われるはずです。そして、一人でいるときもムスッとした表情にならないよう心掛けましょう。ちょっとしたことに気を付けるだけで周囲も話しかけやすくなるので一気に好感度もアップすることでしょう。
人と関わることが好き
愛想がいい人というのは基本的に人と接することが好きです。そのため、周囲とコミュニケーションをとることが苦痛ではありません。例えば自分の苦手なタイプの人に話しかけられると困ってしまうこともあるでしょう。ですが愛想のいい人はそのような素振りすら見せません。
人と接すること、人との付き合いを築き上げることが愛想のいい人は好きなので自然と笑顔で明るい対応ができるのです。それだけに限らずどんなタイプにも話を振ったり、色々なことに興味を向けるので誰にでも愛想良く接することができるのです。
一人でいる時間が大切と言う人に対し、愛想がいい人というのは誰かと時間を共有することが好きで人と過ごす時間を有意義だと感じているので根っからの愛想の良さを持っているともいえるでしょう。
一人でいる時は暗い
普段から愛想よく笑顔で振る舞っていると周囲からは間違いなく『愛想のいい明るい人』という風に印象付けられます。時にそれがネガティブなイメージを持たれる原因ともなるのですが、普段がにこやかで明るくいために、普通のテンションの時や真顔でいると『暗い・機嫌が悪い』というイメージを持たれやすくなります。普段愛想がいいだけにそのギャップが激しすぎるためのイメージダウンと言えます。
また、常に笑顔で明るくいるためふとした瞬間につかれてしまい真顔に戻ってしまうこともあります。その瞬間を見た人からは『怒らせたかな・・』といらぬ心配をされることも珍しくありません。愛想がいいというのはある意味気が抜けなくなってしまうのかもしれません。
人に嫌われることを恐れている
『愛想がいい人』が誰に対しても明るく愛想よく振る舞う裏側には『人から嫌われたくない、人から好かれていたい』という気持ちが隠されています。嫌われたくないがために普段から笑顔で対応しておりニコニコと表情豊かに過ごしているでしょう。笑顔でいることで嫌われないよう自分を守っているのです。
確かにムスッとしているよりも笑顔でいる方が人からは好かれます。そのことから『愛想がいい人』というのは人に嫌われることを非常に恐れていると考えられます。以前トラウマになるような『何か』があったのかもしれません。人は意識して愛想よく過ごしている人が多い、ということは愛想のいい人でいることがその人にとっての武器なのでしょう。
人によって態度を変えることも
愛想よく振る舞う人でも人によって態度を変えることも多くあります。『愛想がいい人』というのは自分にとって気に入られたい、好かれたい相手には好感をもたれるように愛想よく振る舞い、嫌悪感を感じたり仲良くなろうと思わない人に対しては冷たくあたることがあります。その態度の急変ぶりに隠されているのは『自分にとって利益になる人とのみ仲良くできればいい』と考えている人もいるということです。
全ての人に分け隔てなく愛想よく振る舞える人はごくわずか。人間なので損得感情もあり『人を選ぶ』ことをするのです。愛想がいい人というのは表面的に意識して作っていることが多いため、思いもよらないところでそのギャップを目の当たりにすることもあるでしょう。
このタイプの人で多いのは言うなれば『媚を売る』タイプ。上司やリーダー格には気に入られるために愛想よく振る舞い、逆に自分より下だと判断した相手には冷たい態度をとります。こういった相手と関わるとトラブルに発展しやすいので注意が必要です。
本音を隠す
『愛想がいい人』というのは人から嫌われたくないあまり、自分の本音を隠していることが多いです。たとえ頭に来るようなことを言われたとしてもグッとこらえ、笑顔で返すこともしばしば。相手に対して言いたいことがあっても、不快な思いをさせられたとしても決して表情に出さず普段と変わらないにこやかな対応をします。
そのため、本人にはストレスがたまりますが周囲は何とも思わないため改善する余地すらありません。指摘しないことで嫌われることを避けているのですが、それが自分の大きな負担となっていることさえも我慢し続けるのです。いつも笑顔でいて人に不快感を感じない人というのは難しい話でしょう。人間だからこそ笑顔の裏には様々な感情が渦巻いているのです。
愛想がいい人の長所と短所
愛想がいい人の特徴を見て着ましたが、いかがでしょうか?周囲に当てはまっている人や自分自身当てはまるところはありましたか?次は『愛想がいい人』の長所をご紹介させて頂きます。意識的に作れる『愛想の良さ』で愛想のいい人はどのような長所を併せ持っているのでしょうか?
人に好かれやすく嫌われにくい
『愛想がいい人』というのは人から好かれやすい傾向にあります。普段から笑顔で対応をするため周囲も接しやすく溶け込みやすいです。人から好かれるというのはとても難しいことです。愛想がいい人というのは、笑顔での応対だけでなくコミュニケーションスキルや話術もあるために相手の興味を惹くことも得意だと言えるでしょう。
愛想がいいというのは相手にとっての印象が良くなるだけでなく、それは自分自身の一生の財産ともなるのです。愛想がいいとその場の雰囲気を明るくするだけでなく、ほかの人の気分まで明るくする力を持っています。そのため、安易に嫌われるようなこともありません。
好かれることは難しいが嫌われることは簡単だ、そんな言葉がありますがまさにその通りと言えます。
人付き合いが上手い
愛想のいい人というのは人付き合いも上手く、一緒にいて心地よい空間を作り上げることができます。もともと人付き合いが好きだということもあり、自分でも気づかないうちにコミュニケーション能力が磨かれていくのです。
そのため、相手の気持ちを考えながら話すことはもちろんのことですが、人に対する暖かさをもっているのです。誰だってそっけない態度をとられるより自分のことを考えてくれている、と感じると心地が良いのではないでしょうか。
愛想のいい人というのはそういった行動が自然とできるため、嫌味のない応対に好感が持たれるのでしょう。お互いに好感が持てれば一気に距離も縮みます。愛想のいい人は『人と人との距離』を縮めるのが上手く、人の心にスッと入っていけるようなそんな魅力を持っているのです。そしてより広い人間関係を築き上げることができるのでしょう。
愛想がいい人は人を引っ張る力がある
『愛想がいい人』の長所としてさらに挙げられるのが、人を引っ張る力があるということです。いい意味で人を自然と巻き込むことができるのです。言い方を変えればリーダーシップがあるに近いですが、決してリーダーシップがあるわけではありません。
自分自身が引っ張っていこうとしなくても周囲が好感を持つことで自然と周りには人が集まり、そして力を貸してくれるのです。普段から愛想がいいことで周囲から好かれていて人望が厚いため、仕事やプライベートでも得をすることが多いのも特徴の一つだと言えるでしょう。
ここまで愛想がいい人の長所をご紹介させて頂きました。愛想よく振る舞う、というのは良いことばかりに見えますが、一方で短所もあります。次は人から好かれたいという思いが人一倍強い『愛想がいい人』起こる短所を見ていきましょう。
愛想よくしすぎて疲れる
愛想がいい人というのは先述したように常に笑顔でいることがモットーのようなもの。意識的に『笑顔』でいることが多いのも事実です。笑顔でいるということはそう簡単なことではありません。慣れないうちは目や頬がピクピクと痙攣することもあるでしょう。嫌なことがあっても表情に出さず笑顔でかわすことは容易ではありません。
愛想のいい人というのは自分のテンションが下がったりすることで周囲の空気が変わってしまうことも敏感に感じ取っています。そのため周囲から心配されるような状況をなるべく避けたいがためにさらに『笑顔』でいることを自分自身で望んでいるのです。
普段から人付き合いが好きでコミュニケーションが上手かったとしても、常に笑顔でいることは大変です。それでも笑顔は欠かさず周囲とは接しています。愛想よくしすぎることは自分の負担になりうるのです。
八方美人に見えることも
愛想がいいというのは時には不快な印象を与えてしまうこともあるでしょう。『八方美人』というのが『だれに対しても如才なく振る舞う人』を指す言葉ですが愛想がいい人と非常に似ています。時に愛想の良さは『腹黒い人』という印象を持たれかねません。なぜなら笑顔でいることで自分の本音を隠しているからです。
時には自分の本音を織り交ぜて接してみても良いのかもしれません。
就活で愛想がいいことのアピール方法
就活で愛想の良さをアピールするのであれば会社に着いた時からそれは始まっています。まずは面接だけでなく面接会場にいく道のりまでも笑顔を忘れないようにしましょう。社員や受付、会社へ訪れたお客様に出会うことがあるかと思います。そういったとき避けるのではなく自然な笑顔で挨拶を心がけましょう。
企業ではほかの社員や、防犯カメラなどを使い陰からどのような様子かチェックしている場合があります。そのため気を抜かず普段通りの愛想の良さをアピールしていきましょう。就活をする上では面接以外の場をいつチェックされても大丈夫なように自分で意識して挑むことが大切です。
もちろん面接中も笑顔やハキハキとした対応、そして面接官が話していて心地の良い雰囲気を作れるよう努めましょう。
愛想がいい人に向いている仕事
『愛想がいい人の就活でのアピール方法』をご紹介させて頂きました。そんな『愛想がいい』と言われる人にはどのような仕事が向いているのでしょうか?次は具体的に『愛想がいい人』にな職業をご紹介していきます。
サービス業全般・接客業など
愛想がいい人に向いている職業は多数ありますが、中でも愛想の良さを活かすのであればサービス業がです。サービス業では一に笑顔、二に笑顔。何よりも笑顔が大切です。お客様を相手にする仕事をするうえで必須条件だとも言えるでしょう。
普段から愛想がいい人というのは無理することなく笑顔でお客様に応対することができ、お客様からの好感や評判も得やすいです。お客様からの好感度が上がるということは自然と売り上げにもつながります。笑顔がない店員にはお客様も話しかけにくいため、自然と好感の持てる笑顔の良い店員へ集まっていくのです。
そういったことから、愛想のいい人ほどサービス業は転職だと言えるでしょう。
営業
顧客宅に伺い訪問販売を行う営業や、クライアント先に赴く営業など営業マンと言われる種類は様々にありますが、人を相手にモノを売る、商談を行う仕事に向いているのも愛想がいい人と言えるでしょう。人を相手にするということは相手の気持ちを考えて発言したり、相手に居心地の良い空間を提供しなければなりません。そのため、愛想が良い人でないと務まらないという一面も持っています。
愛想がいい人というのは普段から意識していることを活かすことができ、そして大きな成果へ結びつけることができるので大きな達成感も得られるでしょう。
受付・秘書業務
受付や秘書などは会社の顔ともなる存在です。企業の窓口には必ず受付の方がいらっしゃいますが、不愛想な方に出会ったことがありますか?仮に不愛想な態度をとられたらどうでしょうか?その企業に対するイメージすらもマイナスなイメージになってしまうと思います。
そのため、愛想がいい人というのは社長の側近を務める秘書や、会社の顔である受付に向いていると言えるでしょう。どんな時も笑顔と落ち着いた口調を心がけ、心のこもった対応、そして誠実な対応ができるならばあなたにとっての天職だと言えるでしょう。
案内係
サービスカウンターや案内係なども愛想がいい人に向いている職業だと言えます。初めて訪れた場所でどうしていいか分からない・・・どこに何があるかわからない・・・そんな時に頼りとなるのがサービスカウンターであって案内係の方々です。不安な中優しく笑顔で応対されれば一気に不安も吹き飛ぶことでしょう。
そんな優しいおおらかな雰囲気を持てるのは愛想がいいからこそ。愛想がいい人にはその笑顔や雰囲気、対応の仕方を活かし人と接する仕事が一番に向いていると言えます。
愛想がいい人になる方法
愛想がいい人でいることは短所よりも多くの長所があることが分かりました。そんな愛想がいい人になりたいと思った人もいるのではないでしょうか?そんな人がすぐに出来る愛想がいい人になる第一歩をご紹介します。
明るい対応と笑顔
愛想がいい人になるための第一歩は明るい対応と笑顔です。初めにも記載していますが笑顔でいることは簡単ではありません。ですが、明日からでも実践できることなのでぜひ挑戦してみましょう。いつもより多く笑顔でいることから心がけていきましょう。
すこしずつ積み重ねることで、笑顔や明るい姿の自分が自然と身についていくはずです。
ネガティブ感情を置いていこう
いつもだったらネガティブに考えていたようなところも、意識的にネガティブ感情を置いていけるようにしてみましょう。マイナスに考えてしまった時こそ立ち止まってみてください。そしてプラス思考で考えたとしたらどうなるか、自分の中で思い直してみましょう。
ネガティブに考えてしまうと自然と笑顔が奪われてしまいます。批判や愚痴、自分を卑下することをひとまず辞めて暖かな気持ちになるよう心掛けていきましょう。
暖かく優しさを忘れずに
周囲に対して暖かく優しい気持ちを持つことも愛想がいい人になるステップと言えるでしょう。人は誰しも暖かく優しく接してもらえると嬉しいものです。いつも常にそうすることは容易ではありませんが、そう心がけることで自然と暖かな雰囲気は醸し出されるでしょう。
笑顔や明るさだけでなく、優しさや暖かさまで持ち合わせていると周囲も更に話しかけやすくなるでしょう。
愛想よく振る舞うことで人生をより豊かに
愛想がいいということは周囲から好感が持たれやすく、自分の人生をより豊かにする一つの方法だと言えます。愛想がいいからこそ得るものは多く、それは自分だけでなく周囲にとっても大きい存在だと言えるでしょう。
愛想がいい人になる第一歩として肝心なのは『笑顔』でいることです。『出来ることから少しずつ変えていく』という意識を持つことで、周囲の反応も変わってくるかもしれません。あなたにとって彩り豊かな人生の糧となるよう、今まで避けていたことにも是非挑戦していってみてはいかがでしょうか。