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インドの神様に対する基本的な考え方|インドの神様の名前と種類

Author nopic icon小路りょう
運気 / 2018年01月19日
インドの神様に対する基本的な考え方|インドの神様の名前と種類

インドの神様の基本的な考え方

インドの神様は一体どこに由来しているのでしょうか。インドの宗教をご存知でしょうか。一番有名なのはヒンドゥー教で、インドの神様も基本的にヒンドゥー教が中心です。ですがとてもたくさんの神様がインドにはいらっしゃいます。それはなぜでしょうか。

インドの神様はなぜ多いのか

インドの神様を語る上で、インドの宗教は欠かす事のできない要素です。インドといえばカースト制を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そのカースト制はバラモン教から生まれました。一番高い地位のカーストは「バラモン」と呼ばれ、神をも従える地位とされていました。それを証明するため「ヴェーダ」という経典を作って崇めるようになりました。

「リグ・ヴェーダ」と呼ばれる最高経典の中に、インドの神様が多く出てきます。それが今に繋がるインドの神様の起源になっていますが、それがどんどん変容していくのです。

まずバラモン教に対抗して仏教(ジャイナ教)が生まれました。そこへイスラム教が伝来し、偶像崇拝を嫌うイスラム教によってインド仏教は衰退していきます。バラモン教は仏教に押されながらも、土着信仰(その土地に根ざした信仰)を取り込んで変化していく事で存続、勢力を増やしていきました。こうしてバラモン教が変化したのがヒンドゥー教なのです。

「変化」というのはどういう事かというと、ヒンドゥー教の伝わっていない地域の神様を、「それはヒンドゥー教の◯◯神の生まれ変わりだ」ということにしてしまうのです。日本で例えると、道端のお地蔵様にヒンドゥー教の名前をつけてしまう、というイメージです。これを繰り返す事で信仰を広めていったのです。

さらに仏教は、バラモン教と敵対していたこともあってかヒンドゥー教に取り込まれています。のちにご紹介する「ヴィシュヌ神」は仏陀の生まれ変わりとされているのです。

こうしてインドの神様は、バラモン教が土着信仰を取り込み、仏教やイスラム教と絡み合う中で性格付けがなされ、形成されてきました。そこにはヒンドゥー教の「神様は本来一つ。ただ何にでも姿を変えられる」とう考え方がありました。

こうした背景から、インドの神様はとても色々な表情、性格を持つとても個性的な存在なのです。

インドの神様の名前と種類

「神様は何にでも姿を変えられる」という考え方から神様が生まれているため、インドには本当にたくさんの神様います。まずはもっともポピュラーな、ヒンドゥー教の神様3人をご紹介します。

創造神ブラフマー

創造神ブラフマーは、日本の神様でいう所の梵天にあたる神様とされています。宇宙の創造をしたという神様で、インド哲学の考え方を神格化したものとも考えられています。

宇宙に何もない時代、まず暗闇の中に「地・水・風・空・火」の5つの要素を作り出しました。しかし実体化することは難しかったので、ブラフマー神はまず水の中に種をまきました。その種から「黄金の卵(ヒラニヤガルバ)」が育ち、ブラフマーま自らがその卵から生まれることでまず自分を実体化したのです。肉体をえたブラフマー神は卵を半分に割って天と地を作り出しました。その天地からあらゆる物を創造したのがブラフマーなのです。

お姿としては水瓶、「聖典ヴェーダ」を携えていらっしゃいます。実はあまり具体的な神話のないブラフマー神は、インドではあまり人気がないようです。

元祖ストーカー⁉︎ブラフマー神が複数の顔をもつ理由

インドであまり人気がないブラフマー神ですが、奥様が大好きな神様です。

サラスヴァーティーの美しさに一目惚れしたブラフマーは、どこまでも彼女を追いかけ、追いかけ抜いて妻にするのですが、その好意は顔の数にあらわれたのです。その美貌をどこからでも見られるように、ブラフマー神は顔を4面にしてあらゆる角度から彼女を見つめ続けたとのことです。その熱意に観念して、サラスヴァーティーはブラフマー神の奥様になったということです。

そしてこのサラスヴァーティー、日本の弁財天に当たる神様です。サラスヴァーティーが携えていルものははヴィーナと呼ばれる楽器です。日本の楽器、琵琶はここに由来しているといわれています。弁財天が持っているのが琵琶ですから、なるほど、うなづけます。

維持の神ヴィシュヌ

三代神の1人、ヴィシュヌ神は宇宙の維持を司る神様です。蛇に乗った姿で描かれることが多く、4本の手には円盤・棍棒・法螺貝・蓮華を持っています。

ヴィシュヌ神の特徴は何と言っても色々な神様に変身することです。化身といい、サンスクリット語でアヴァターラと言います。ネットで自分の代わりとして設定する「アバター」の語源はヴィシュヌ神からなのです。

土着信仰やバラモン教がヒンドゥー教に吸収されていく中で、多くの神はヴィシュヌ神の化身として置き換えられた結果、見知らぬ神様がいたらヴィシュヌ神の化身だよ、で済まされてきました。それで人々も納得していたのはすごいことです。

ブッダもヴィシュヌ神が化身した姿

ブッダは仏教の教祖ですが、実は成り立ちにヴィシュヌ神が関わっているのです。

魔族から経典ヴェーダを守るために、ヴィシュヌ神はブッダとして生まれました。それから彼は、真の教えから遠ざけるための邪教として仏教を作り、魔族を説き、改宗させたとのことです。そうしてバラモン教とヴェーダの教えがわからなくなった魔族は力を持てなくなり、結果としてインドの神々の力が増したということです。仏教がまさか偽の宗教とは、インド神話の想像を超える考え方がうかがい知れるエピソードです。

先にも述べたように、いく先々でヴィシュヌ神はその地の神様の化身として、現実の人々との関わりを深めています。その結果インドの人々にとても身近な神様として信仰を集めていったのです。

恐怖と畏怖の神シヴァは大人気!?

インド三代神の1人、最後は破壊の神、シヴァ神です。ブラフマー神が創り、ヴィシュヌ神が維持した世界を壊して作り直すのがシヴァ神です。破壊というと恐ろしいイメージですが、世界が終わりに近づいた時もう一度世界を作り直すためにゼロにする、という役割をになっている神様です。

お姿としては、他の神様と違い修行者として描かれます。虎の皮の腰布をつけ、伸ばし放題の髪といったいでたちです。キラキラした冠や装飾品はつけていないことも特徴です。

シヴァ神は破壊の神でありながらインドでとても慕われており、別名もたくさんあります。暴風雨神ルドラ・舞踏の神ナタラージャ・獣の神パシュパティ・恐怖と殺戮の神バイラヴァ・ガンジスを支える者ガンガーダラ、等々別名は、なんと千を超えるといわれています。それぞれの別名で民俗信仰に関わっていますので、色々な性格がシヴァ神に加わり、親しみを増しているのです。

シヴァ神は、女神をたくさん持つ事で人気を得ている神様でもあります。殺戮と恐怖の女神、カーリー神は、生首片手に夫シヴァの上で踊り狂っている姿が有名です。悪魔を倒した喜びで踊っているのですが、強すぎてそれだけじゃ飽き足りなくなり、暴走するカーリーを止めているのがシヴァ神というなんともシュールな絵面です。

そんなところが、シヴァ神がインドの人々に好かれる要因の一つでしょう。

シヴァとパールヴァティの純愛

インドでとても人気の神様シヴァ神、は奥さんからの「好き好きアピール」で結婚していることも有名です。シヴァ神は最初の奥様サティはブラフマー神の息子の娘、つまり孫でした。サティはシヴァ神の野性味溢れる姿に心を奪われ、父の反対を押し切ってシヴァ神と結婚します。

反対を押し切ったことを根に持っていた父ダクシャは事あるごとにシヴァ神をのけものにしました。その事である日父娘は大げんかをし、ダクシャはサティを殴って罵倒してしまいました。

悲しみにくれたサティは焼身自殺してしまいます。怒利狂ったシヴァ神は義父のダクシャの首をはね、焼けたサティの遺体を片時も離さずに世界を放浪しました。遺体がどんなに痛んでも臭っても自分から離さず、世界は闇に包まれました。見かねたヴィシュヌ神がシヴァ神から遺体を取り上げ、シヴァ神も正気に戻りました。

その後のシヴァ神の凍りついた心を溶かしたのがパールヴァティでした。パールヴァティはサティの生まれ変わりで、死を超えてシヴァ神の元へ戻ってきたのです。初めはサティが忘れらないシヴァ神に相手にされなかったパールヴァティですが、それにも関わらずシヴァ神のそばにい続け、生涯を共にしたのです。

パールバティは、自分を信仰しない夫シヴァ神の信者に意地悪をし、シヴァ神に怒られています。パールヴァティが反省し、仲直りしたという逸話も残っています。シヴァ神とパールヴァティが一体化した像や絵画はこの逸話に由来しています。

ちなみに先に紹介したカーリーは、パールヴァティが怒った時の化身です。激怒すると夫を凌駕する力を発揮するのが、この神様なのです。

ガネーシャはどんな神様?

ガネーシャはどんな神様なのでしょう。姿形から、象の神様と思われている人も少なくないのではないでしょうか。実はガネーシャはシヴァ神の息子なのです。ではなぜ象の姿をしているのでしょう。

ガネーシャはパールヴァティの垢から生まれました。パールヴァティはガネーシャの姿形を美少年に作りあげ、自分がお風呂に入っている間に門番をさせました。問題はそれが夫であるシヴァが留守だった事です。

帰ってきたシヴァ神は、見知らぬ美少年が門番をしており中に入れてくれないことに激怒し、ガネーシャの首を力一杯跳ね飛ばしてしまいました。首は遠くへ行ってしまいました。お風呂からあがったパールヴァティはもちろん激怒し、怒り狂ってシヴァを問い詰めます。息子と知り、また、パールヴァティの怒りっぷりに恐れをなしたシヴァはガネーシャの頭を探しに行きました。

しかし遠くへ飛ばしてしまったので、首は見つかりません。仕方なくシヴァは通りかかった象の首をガネーシャの体の上に乗せて生き返らせたのです。そのためガネーシャは象の頭を持った姿になったのです。

ガネーシャがなぜ象の頭なのか、それは夫婦喧嘩のせいだったのです。意外な生い立ちですね。なんともインドらしい神様です。

インドの神様の像

インドといえば象、というイメージをお持ちの人も多いのではないでしょうか。まさにインドにおいて象は深く愛され、生活に深く関わっている存在です。宗教儀式や行進、タクシーでもあり、結婚式にも欠かせない、それほどインドの生活に深く根付いているのです。

インドで象がどのような存在なのか、またどのように扱われているかをご紹介します。

白い象は特別

インドにおいて象は特別な存在ですが、特に白い象はインドだけでなく東南アジアで広く神聖視されています。インドでは特にヒンドゥー教の経典に象学という項目があり、学問として古くから像が研究されてきています。その中でも白象は特別な存在として記録がされています。

その大きな理由は、象が宗教と深く関わりがあることです。仏教では、ブッダは白象に姿を変えて母親の胎内へ入ったとされるため白象は神聖視されています。そこに起因して絵画でも白象はよく描かれ、よくみる所では普賢菩薩ののる神獣として白象が描かれています。

インドの神様、ガネーシャも絵画では白象の姿で描かれることが多く、特別視されていることがここからもわかります。このように、白象はインドのみならず東南アジア全体で大切にされているのです。

真っ白でなくても良い

白象というと真っ白なアルビノでないといけないかというとそうではありません。象の体の表面、部分的に白い部分がいくつかあれば白象として認められます。つまり判定基準を満たせば白象と見なされるのです。

白象であるかの判定基準まであるとは、象がいかに大切に扱われているかが伺い知れます。

象は働き手・財産・ペット・神の遣い、だからこそ

インドの人にとって象はいなくてはならない存在です。インドの人にとって象は一緒に働く働き手であり、ペットでもあり、また財産であり神の遣いです。

インドにはヒンドゥー教のお祭り、ホーリー祭というものがあります。実はその前夜祭がジャイプールの象祭りなのです。ホーリー祭は世界一カラフルで世界一過激と名高い祭りですが、象祭りは見るだけで圧巻です。

各地方をおさめるマハラジャたちが、自慢の象を美しく彩って参加します。象にベルベットをかけ、ゴールドやピンク、ホワイトで美しく飾り立てて、その美しさを競います。その象たちが一堂に介する広場は圧巻の一言につきます。象のデコ盛り、と言いたくなるほどの豪華絢爛さで、いかに象がインドの人に愛されているかがわかります。象に関するイベントが一日中行われる、象が中心のお祭りなのです。

象は乗り物であると同時に神の遣いでもあります。美しく飾り立てた象に乗ることで、マハラジャたちは自らの地位の高さを誇示しているのです。

インドの神様に関する占い

インドの神様は個性的であることをご紹介してきました。やはり神様は占いにも影響しています。インドの占いの中でも、インドの神様に関係している占いをご紹介します。

インド数秘術

インド数秘術は、数秘術にインドの神様を照らし合わせたものです。数秘術で言われる運命数の出し方はインド数秘術でも同じです。生年月日を1桁になるまで足す方法です。
(例:1987年7月2日生まれ  1+9+8+7+7+2=34 3+4=7 運命数は7)

インド数秘術では、運命数をダーマナンバーと呼びます。ただしナンバーは9までで、数秘術のようにゾロ目はありません。それぞれのダーマナンバーに守護する神様がリンクしているのがインド数秘術です。

ダーマナンバーとインド神一覧

さて、ダーマナンバーは出せたでしょうか。各ダーマナンバーにリンクするインドの神様は以下のとおりです。インドの神様は個性が強く、何の神様かわかりやすいです。ですから守護神がどれかわかると、数字の持つ意味もイメージしやすいでしょう。

(1)スーリヤ…勇気と行動の神
(2)シヴァ…破壊の神
(3)ヴィシュヌ…維持の神
(4)ガネーシャ…商売と富の神
(5)ラクシュミー…美と幸運の神
(6)スカンダ…愛と奉仕の女神
(7)ナラシンハ…神秘の神 
(8)シャニ…試練の神
(9)ハヌマーン…戦いの神

インドの神様に関する本

インドの神様について、深い興味がわいてきたのではないでしょうか。インドの神様についてもっと深くしるためにおすすめの本を紹介します。

インド、象の神様と言えばこの本

ベストセラーにもなった「夢を叶えるゾウ」水野敬也著は、インドの神様ガネーシャが大活躍するビジネス本です。この本からガネーシャがインドの神様と知った方も多いほど、ガネーシャが大きく取り上げられた内容になっています。ガネーシャが主人公にビジネスの手ほどきをするのですが、ガネーシャは商売の神様、とても面白く読める内容です。

シリーズ内ではガネーシャだけでなく、仏教のブッダも出てくるので神様界のことまでわかってしまう楽しいストーリーです。ガネーシャに対する親近感が湧くこと間違いない一冊です。

仏教徒の関連を知るなら

インドの神様は仏教とも深い関わりがあります。日本で知られる仏教は、インドの神様とも密接に関係があるのです。少し詳しく知りたくなった方には「仏教とインドの神」ひろさちや著をおすすめします。

ひろさちや先生は東京大学でインド哲学を学んだ、宗教学の大家です。ひろさちや先生の「さちや」はサンスクリット語のサティヤからとられているほど、この分野に精通されています。

ヒンドゥー教の成立から、仏教の発生と展開、インドの宗教(バラモン教・ヒンドゥー教・仏教等)からヒンドゥー教の神話まで、辞典のように使える一冊です。

まだまだ奥が深いインドの神様

インドの神様について少し詳しく紹介してみましたが、「奥が深いなあ」と感じた方も多いのではないでしょうか。イメージとしてはいくつかあっても、実態は複雑で起源もさまざまです。

他国の宗教について知識や理解を深めることは、世界を知る大きな一歩です。インドの神様について今までよりもっと深い興味を示し、自分の世界を広げていきましょう。

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