デリカシーのない人に傷つけられないために
側で聞いていた人たちは、「気にすることないわよ」「いつものことだから」と慰めてくれるでしょう。けれども、言われた本人は気になってしまいます。たとえば、「ちょっと太った?」と朝の挨拶がわりに言われたとしたら、「お昼ご飯は食べずに我慢しようかな?」と本気で思ったりしてしまいます。
デリカシーのない人に、心無いことを言われても傷つかないようにするために、どうすればよいのでしょうか。
デリカシーの意味
ここで取り上げるデリカシーとは、日本特有の言い回しで、「~に欠けている」、「~がない」などで、よく使われる意味を示します。「デリカシーに欠けている人」や「デリカシーがない人」とは、「感覚が細やかでなく、大雑把な人」または「無神経な人」のことです。
デリカシーがない人の特徴とは?
デリカシーのない人の特徴の2つ目は、すぐに思ったことを口にします。例えば、いつもは元気溌溂としている女性がふさぎこんでいると、普通の人は「女性に何か良からぬことがあったのかな?」と推測し、当たらず触らず、けれど元気づけるように接すると思います。デリカシーのない人は、「彼氏と別れたの?」など、無躾に言い放ちます。
デリカシーのない男性は無神経!
例えば「今日は生理中でしょう? イライラしているみたいだったから」という言葉を無邪気にいう男性も少なからず存在します。生理的なことを面と向かって話す相手は、お医者さんと家族だけで十分です。
デリカシーのない男性は、無神経なだけで悪気があるわけではないので、腹を立てても逆効果です。「ほら、やっぱりイライラしている!」と有頂天にさせるだけです。だから、無関心を装うに限ります。
デリカシーのない女性は話を聞かない!
デリカシーのない女性は、よく自分の話をしたがります。沢山の聴衆に囲まれて、自分の話をすることが得意です。けれども時偶、「私は○○で服を買うけど、あなたはどこで買うの?」など、質問してくれることもあるでしょう。けれど、それは純粋に「あなたが買う服の店」が知りたいわけではありません。話の流れを方向転換するための手法の1つにしか過ぎません。
デリカシーのない女性は、自己主張しかしない、他人の話をきかないという特徴が顕著です。
デリカシーのない人への対応!
彼氏がデリカシーのない人だったら!
何故ならば、デリカシーのあるなしは、その人の生まれ育った環境に、深く関係していることなので、簡単にデリカシーのある人に変わることはありません。もし、毎回、彼氏のデリカシーの欠けた言葉や態度に心を傷つけられているようならば、なるべく早めに別れを決断した方が良いでしょう。
もしも、心が傷つけられたとしても、気長く愛を育てていけると思えるならば、急がずに丁寧に彼氏の言葉や態度のデリカシーのかけらを探し育ててあげてください。
デリカシーのない彼女とお茶をするときの対応方法!
ただし、いくらデリカシーのない彼女でも、話し相手がいなくなっては、彼女の方が傷ついてしまうでしょう。いつもは傷つけられている側が、今度は逆に傷つける側に回ってしまうことはスマートではありません。そうならないために、彼女が独りぼっちになりそうならば、みんなが笑顔になるような話題、たとえば映画やテレビドラマなどを提供できたらベストです。
デリカシーのない先輩は扱いづらい!
ただ、本気でぶつかり合う必要が出てきた場合、デリカシーのない先輩には申し訳ありませんが、一枚上手になって理詰めで話をして、納得してもらうように心がけるといいでしょう。デリカシーのない人は想像力が不足しがちなので、想像力を補うように話していけば、勝算は高いでしょう。
もし上司がデリカシーのない人だったら?
デリカシーという感情のきめ細やかさがなくても、その会社は、上司の地位にまでは登れるということです。デリカシーのない上司は、きっと、その頭脳一本勝負でその地位を勝ち取ったのです。誰かに媚をうったり、他人を陥れたりしたわけでもないはずです。何故なら、そんな感情の機微にもっとも疎いのが、デリカシーのない人だからです。だから、仕事の面では尊敬できる上司のはずです。
それでもデリカシーのない言葉に傷つけられて、心が折れて出社拒否になってしまうとするなら、それはデリカシーの問題ではなく、パワーハラスメントです。社内、社外を問わず、然るべき処置をとるのが最善の対処方法です。
身内同士が一番デリケートな場面に遭遇しやすい?
そんなとき、デリカシーのない発言は、時には笑いを醸し出したり、時には怒りを呼び戻したりするものです。そう考えれば、一概にデリカシーのないことが悪いとも決めつけられません。たとえば、離婚が目の前にちらつくほどの喧嘩をしていても、お腹がグゥと鳴ったり、おならがプゥと聞こえたりすると、「デリカシーのない人ね」と言いながらも笑ってしまうでしょう。
そして、笑い合って気持ちも落ち着いてきたら、「さっきは傷つけることを言って悪かった」とデリカシーのない売り言葉に買い言葉を反省する余裕もでてきます。もしかすると、デリカシーとは、誰にでも時と場合によって、あったりなかったりするものかも知れません。
デリカシーのない人にならない為に大切なこと!
たとえば、自分の学歴や才能に満足している人に対して、ズケズケと「学歴は?才能あるの?」と聞いたとしても、デリカシーのない質問にはならないからです。逆に、心に触れられたくない事がある人にとっては、デリカシーのない質問ということになってしまうでしょう。
自分の言葉や態度が、もしかするとデリカシーのない人と思われている可能性は0%ではないということを心の片隅に置いておき、いつでも誰かと出会うときは、大切に思う気持ちと慈しみを忘れずにいましょう。