緊張感をほぐす方法の紹介
大勢の人の前で話す時や、大事な場面で緊張することがあるでしょう。できるだけ緊張をしたくないと思い緊張をしない方法を探していませんか。緊張するということは、悪いことではありません。緊張感を持つことのメリットと、うまくつきあう方法をご紹介いたします。
緊張感を覚える場面は人それぞれ
どんな場面で緊張感を持つでしょうか。人前で緊張することもあれば、慣れない仕事をするとき、初対面の人に会うときなど、緊張するタイミングは人それぞれです。緊張すると、胸がドキドキしたり、呼吸が浅くなったりすることがあるでしょう。そのほかにも、手に汗をかいたり、手や足が震えたりすることもあります。しかし、緊張感を覚えるときの心理状況はとても似ています。
緊張する原因とは防衛本能
大昔、人間は狩りをして生活をしていました。獲物を捕まえるのは命がけで行うため、冷静な判断と、すぐに行動に移ることができるように、カラダの準備しておくことが必要でした。緊張すると呼吸が早くなるのは、酸素を多く取り入れようとしています。酸素を多く取り入れることによって、頭の回転を速くしていろいろな思考を巡らせることができます。
また、カラダが震えるのは、筋肉がすぐに動けるようにしていることの現れです。緊張する原因とは、本来人間に備わっている「防衛本能」です。呼吸が早くなったり、血液の流れが早くなったりすることは、危険な場面でも自分自身を守るために、カラダが準備をしています。
緊張感をほぐす方法
緊張感を覚えてしまった時に、緊張を隠そうとしたり、無くそうとしたりすることで、よけいに緊張感を意識してしまいます。緊張をしないようにするのではなく、緊張していることを受け入れるように考えましょう。人前に出たり、慣れないことをしたりする時には、緊張することは当たり前です。
緊張しないことを意識するのではなく、今やらなければならないことへ意識を向けることが大切です。緊張感をほぐすには、深呼吸をすることも効果的です。緊張感を覚えることで、無意識のうちに呼吸が浅くなり、カラダの末端へ酸素が行き渡らなくなってしまいます。酸素が十分に行き渡らないことで、手に力が入らなくなってしまったり足がすくんでしまったりします。
まずはゆっくりと息を吐きましょう。そのあとに、ゆっくりと息を吸いこみます。腹式呼吸を意識することも、効果的です。
緊張感が大切なタイミングとは
緊張感を持つことで、パフォーマンスを高めて、いつも以上の力を発揮することができます。緊張感を持つことのメリットと、緊張感が大切なタイミングとはどんな場面でしょうか。
適度な緊張感があることのメリット
適度な緊張感は、仕事やスポーツなど、結果を求められる場合には特に必要です。緊張感を持っていなければ、相手に不快な印象をあたえてしまったり、ささいなミスをしてしまったりする恐れがあります。緊張すると、自律神経が刺激されて副交感神経が活発になり、アドレナリンを分泌します。
アドレナリンを分泌することで、血圧や心拍数が高くなりますが、脳やカラダのパフォーマンスが上がります。いつも以上の力を発揮することができ、成功へ近づくことができるでしょう。
緊張感を持つことが必要なタイミングとは
緊張感を持つことは、悪いことではありません。緊張しないということは、リラックスをしている状態です。しかしリラックスをしていては、アドレナリンが分泌されず、脳の覚醒や集中力が低い状態で、よい結果を望むことはできません。適度な緊張感を持つことによって、ものごとに集中して取り組むことができ、持っている力を十分に発揮し、よい結果を望むことができます。
緊張感のある人の性格や心理的特徴
緊張感のある人の性格や、心理的な特徴は、どのようなことがあるでしょうか。また、緊張しやすい人の性格や特徴についてご紹介します。
緊張しやすい人の性格とは
・先のことを心配することが多い
・緊張が原因で失敗したことがある
・自分が他人にどう見られているのか気になる
緊張しやすい人の性格とは、過去の失敗を気にしたり、人にどう思われているかを気にしたりすることが多いでしょう。失敗をしたことをいつまでも気にしてしまうことで、また失敗してしまうかもしれないと思うでしょう。失敗したことで、人になにか言われるのではないかと思うこともあるでしょう。
また、先の見通しをつけることが得意な人も、失敗するかもしれないという予測をしてしまうことで、緊張しやすくなってしまうでしょう。緊張しやすい人は、自分の発言や行動に自信がないでしょう。
緊張しやすい人の心理的特徴とは
「緊張してはいけない」と、緊張に対して焦ったり、恐怖を感じたりすると、緊張によって失敗してしまったと思うでしょう。次にまた緊張感を覚えたときには、緊張によって失敗しないようにと思います。緊張しないことに集中するため、緊張感にばかり意識が向いてしまいます。集中しなければならないことに対してではなく、緊張感にばかり捕らわれてしまうことで、いつもの力を発揮することもできなくなってしまうでしょう。
緊張感のある人とは
緊張感のある人とは、自分の発言や行動に自信を持っています。自分に自信を持つためには、しっかりと準備や練習をしておくことが必要です。また失敗を恐れずに、ポジティブにものごとに取り組むことができます。自信を持って取り組むことで、小さな成功を積み重ねていきます。小さな成功を重ねることで、大きな成功を引き寄せることができます。成功が自信となって、適度な緊張感を持って行動することができます。
緊張感を高める方法
緊張感を高めるためには、集中力が重要です。集中力を高める方法を3つ紹介します。
緊張感と高めるためには集中力を高めることが重要
楽しいことに没頭している時や、夢中でものごとに取り組んでいるときには、集中することで適度な緊張感が保たれています。そのため、緊張感を高めるためには、集中力を高めることが重要です。集中力を高める方法を3つご紹介します。
・腹式呼吸を行う
・好きな音楽を聴く
・集中力に効果があるツボを押す
腹式呼吸を行う
腹式呼吸は、ゆっくり息を吐きだすことがポイントです。お腹をふくらませるように、鼻から空気を吸いこみます。息を吐きだすときは、口から少しずつゆっくり、お腹をへこませるように吐きだします。これをくり返します。腹式呼吸をすることで、深くゆったりした呼吸になり落ち着くことができます。
好きな音楽を聴く
クラシック音楽には、集中力を高める効果があります。しかし、クラシック音楽に限らず好きな音楽を聴くことで、緊張感をほぐしリラックスすることができます。雨音や、波の音などのBGMも気持ちをリラックスさせることができます。自分が聴いていて心地がよいと感じる曲を探してみてはどうでしょうか。
集中力に効果があるツボを押す
身柱(しんちゅう)首を前に倒したときに現れる、首すじの突起の下の場所にあります。ツボの周辺を心地いいと感じる程度に刺激します。
・気海(きかい)おへそから、指1~2本分下の場所にあります。マッサージするように押しましょう。
・湧泉(ゆうせん)足の裏の中心にあるくぼみの部分です。指で少し強く刺激します。
・百会(ひゃくえ)頭のてっぺんにあるツボです。両手の中指を当てて、3秒ほどゆっくり押します。頭部の血行を促進したり、リラックスしたりする効果を得られます。
ツボを刺激することで、集中力と緊張感を高めましょう。
緊張感とは成功へ近づくために必要なもの
緊張は欠点ではありません。特に、初めてのことをする場合や、慣れない場面では、緊張をしないという人はいません。しかし緊張することを恐れずに、うまくつきあうことで、集中力を高めるだけでなく、最高のパフォーマンスで取り組むことができます。緊張感をうまくコントロールすることで、思い描く成功へと近づくことができるでしょう。