感情的になってしまう人いませんか?
あなたの周りに、すぐ感情的になってしまう人はいますか?ささいなことで怒ったり、すぐに落ち込んだり、イライラしている態度を露骨に表したりと、感情的な人に振り回された経験がある人は多いのではないでしょうか。また、ついかっとなって些細なことで周りの人と口論になり、時間が経って冷静になって考えてみたら、「どうしてあんなことを言ってしまったのだろう」と、後悔をした経験がある人も多いでしょう。
感情的になる人は、なぜ感情的になってしまうのでしょうか。どのようにすれば、感情をコントロールできるのでしょうか。今回は、感情的になる人の特徴や、感情的にならないための方法をまとめてみました。
感情的になる人の特徴
よく感情的になる人は、「いつ怒り出すかわからない人」「何を考えているかわからない人」など、他人に怖い印象を与えてしまいます。また、なぜ感情的になるのか理解できず、敬遠されてしまうこともあります。
感情的になる人は、どのような人なのでしょうか。感情的になる人の特徴を見ていきましょう。
理性がなくなってしまっている
感情的になっているときは、理性がなくなっている状態になっています。通常の場合、怒りなどの感情や本能的な行動衝動を、理性によってコントロールしています。理性が働くことにより、嫌なことを我慢したり、衝動的な言葉を発するのをぐっとこらえたりすることができます。しかし、理性がなくなっている状態だと、感情や衝動をうまく制御できなくなってしまいます。そのため、感情に任せて言葉を発してしまったり、衝動的に行動を起こしてしまうのです。
辛抱することや我慢することが苦手な人は、理性が弱い傾向があります。また、精神的に強いショックを受けたときも、理性が失われてしまい、感情的になってしまいます。
論理的に考えることが苦手
感情的になりやすい人は、論理的に物事を考えることが苦手な人が多いです。論理的に考えることができれば、物事を冷静に考え、多角的な見方をすることができるので、様々な状況や人の意見を考慮し、解決策を見出すことができます。
しかし、論理的に考えることができない状態だと、自分の感情にのみスポットを当てて物事を考えていることになります。周りの状況や他人の意見を一切考慮せず、感情に任せて突っ走ってしまうので、話がまとまらなくなってしまったり、水掛け論になってしまうこともあります。
甘やかされて育ってきた人
幼い頃から甘やかされて育ってきた人は、感情的になりやすい傾向があります。人間は大人になっていく過程で、自分の意見を話し合い、時に妥協したりしながら、周りの人と調和を図っていきます。そういった経験を積みながら、社会の中で自分の主張を提示し、欲求を満たしていくことを学びます。
しかし、甘やかされて育った人は、大人になっても泣いたり怒鳴ったりすることによって、自分の思うように他人をコントロールしようとします。感情的に訴えれば、誰かがなんとかしてくれるだろう、と思ってしまうのです。
感情的にならないための方法
感情的になることは悪いことではありません。目標へ向かうためのきっかけとなったり、モチベーションの維持に関わる大事な要素の一つです。しかし、感情的になっているときは、冷静さが失われている状態なので、特に仕事の場においては、スムーズにコミュニケーションが取れなくなってしまう可能性があります。
感情的になるのを防ぐことはできるのでしょうか?感情的にならない方法をまとめてみました。
言いたいことがあっても一旦言葉を飲み込む
感情的になる人は、その後どうなるのかということを考えずに、思ったことをすぐに口に出してしまう傾向があります。感情のままにどんどん言葉を発していくうちにヒートアップし、自分でも制御することができなくなってしまいます。
そうならないためにも、まずは言いたいことがあっても言葉を一旦飲み込み、一呼吸置いてから発言するようにしましょう。間をおくことによって、気持ちが落ち着かせ、感情のままに発言したらその後どうなるか、ということを想像できる余裕が生まれます。
客観性を身につける
感情的にならないためには、客観性に捉え、物事を冷静に見る習慣を身につけるとよいでしょう。自分の感情のみにスポットを当てて考えるのではなく、「他の人だったらどうなんだろう」と、他人の立場になって考え、一歩引いたスタンスで物事を考えるのです。
客観性が身につくと、自分の良いところや悪いところ、改善点に気づくことができます。そして、様々な方向から物事を見ることができるようになるので、問題に対し冷静に対処できるようになります。
感情的にならないための話し方
どうしても伝えたいことや、注意しなくてはいけないことがあるのにうまく言葉にできず、ついつい感情的になってしまい、口論に発展してしまったり、ケンカになって雰囲気が悪くなってしまった、という経験がある人は多いのではないでしょうか。特に家族や友達などの身近な人に対しては、遠慮がない分不満や怒りの感情が先行してしまいがちです。
言葉遣いや話し方を変えるだけで、感情的にならずに思っていることを伝えやすくなり、ぐっと円滑に会話を進めることができます。感情的にならない話し方をまとめてみました。
力を抜いて、穏やかに話す
感情的になっているときは、体全体が緊張している状態です。力が入りすぎている状態だと、ヒートアップしやすくなるので、深呼吸をして力を抜き、リラックスしてから話すとよいでしょう。
大事なのは、自分が今どう感じているか、感情思った理由は何なのか、そして何を伝えたいのか、ということを明確にして、穏やかに確実に相手に伝えることが一番の目的ということを認識しましょう。
話の目的を忘れない
感情に任せて言葉を発していると、話が脱線しやすくなります。感情のままに話しているうちに、自分でもなぜ怒ったり悲しんでいるのかが分からなくなってしまい、話にまとまりがなくなってしまいます。
そうならないためにも、自分は何を伝えたいのかを明確にし、話の本筋を忘れないよう心がけましょう。
気持ちをそのまま話す
怒っているときや不満があるときは、どうしても感情が先行してしまい、口調がきつくなりがちです。伝えたいことがあるのに、感情に任せてきつく当たると、相手も嫌な気持ちになり、話をちゃんと聞こうという姿勢がなくなってしまいます。結局伝えたいことが伝わらず、また同じような内容の喧嘩や口論を繰り返してしまうという悪循環になってしまいます。
伝えたいことやお願いしたいことがある場合は、感情的に怒ったり怒鳴ったりするのではなく、気持ちや事柄をそのまま言葉にして伝えると良いでしょう。例えば、「〇〇してくれた方がうれしい」「〇〇だったからすごく悲しかった」「〇〇だと助かります」などのように、きちんと言葉にして伝えることによって、相手にも内容がストレートに伝わります。
大事なところは感情を込める
絶対に曲げたくない主張や、自分が最も伝えたいこと、もしくはどうしても譲れない大事な部分のみ、感情込めて主張するようにしましょう。
注意すべきは、自分は何を主張したいのか、何を伝えたいのかということをはっきりとさせ、最も重要な部分を見失わないようにすることです。話の最初から最後まで感情的に話すのではなく、メリハリをつけて話すことが大事です。
感情的にならない気持ちの整理術
感情的になってしまう原因として、周りの環境や状況など、外的要因がきっかけとなっていることもあります。仕事や対人関係のストレスが溜まっていたり、上手くいかないことが続いたりすると、普段は気にならないことが気になったり、余計な一言を言ってイライラをぶつけてしまったりと、感情に任せた行動をしてしまいます。
このようにならないためにも、普段から気持ちを整えるえるように心がけましょう。そうすれば、感情的になってしまうのを防ぐことができます。
感情を発散する方法を持つ
イライラした気持ちや不満を抱えたまま放置するとストレスとなり、心身ともに悪影響が出てきてしまいます。人に自分の気持ちをぶつけてしまわないように、自分自身の感情を発散させる方法を持つことをおすすめします。
スポーツをして体を動かしたり、カラオケに行ったり、休日には遠方へ出かけてみるなど、気分転換をすれば自分自身が感情的になり心身ともに悪影響を及ぼすことを防ぐことができます。
自分の感情を理解する
どのような状況になったら自分は嫌な気持ちになるのか、怒りたくなるのか、悲しくなるのかなど、自分の感情がどのように変化するのかを知っておくとよいでしょう。
自分の感情をノートなどに記録するのがオススメです。その時の出来事や素直な感情を記録しておくことで、自分の感情の傾向が見えてきます。また、記録しておいたものを後から見返すことによって、冷静に状況を振り返ることができます。
気持ちを上手に伝えましょう
いかがでしたでしょうか?今回は、感情的になる人の特徴と、感情的にならないための方法をご紹介しました。円滑なコミュニケーションを取るためには、感情を抑えることではなく、感情を上手く人に伝えることが大事です。気持ちを整理し、話し方に気をつけるだけで、思っていることが格段に伝わりやすくなります。
感情を上手にコントロールし、自分の意見をスムーズに相手に伝えることができれば、仕事や家庭など、対人関係がより一層良い方向へ発展するでしょう。