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おとなしい性格の人の特徴と心理とは|長所と短所・改善方法

「おとなしい人」というのはクラスに必ず1人はいたのではないでしょうか。学校だけでなく社会に出てもやはりおとなしい人はいるものです。時には「少し接しづらいなぁ……」と感じたり、口数が少ない相手にどう対処すればいいのか分からないと悩んだりされている方もいるかもしれません。

「おとなしい」ということは、長所にも短所にもとらえられることです。今回はおとなしい人の性格や特徴、おとなしいということが長所になる場合、短所になる場合について紹介したいと思います。

おとなしい人の性格や特徴って?

「おとなしい人」と一言で言っても、そう簡単に説明できるものではありません。「おとなしい人」とはどのような人のことでしょうか、その特徴と傾向を少しだけ整理してみます。

周りと距離を置き、自分からは話題を切り出さない人

おとなしい人の中にはなにかしらの理由があって、周りと距離を置いているという人も少なくはありません。周りと話していても、自分からはあまり話題を出さずに黙っていると「おとなしい」という印象になるようです。

「過去に人付き合いでトラブルがあった」や「性格的に自分から歩み寄れない」などの理由でそうなってしまったと考えられます。会話が弾まないので敬遠され、周囲から孤立してしまうこともあります。休憩時間なども独りで過ごしていることが多い様です。

周りと距離を置きたいと思っている人は、自ら他人に対してアクションを起こすことはあまりありません。もし、そのような人と仲良くなりたいのであれば、こちらから歩み寄るしか方法はありません。こちら側から歩み寄って、徐々に話していき、打ち解けてくると、あまりにも強固な意志の持ち主でない限り、向こうの方から自然と歩み寄ってきてくれるようになるでしょう。

おとなしいのは実は優しい故の照れ隠し?

おとなしい人の多くは優しい人だと言われています。
なぜ、おとなしい人の多くが優しい人なのかと言うと、おとなしくて優しい人というのは、非常に人の心に敏感な人であるがゆえに、控えめになってしまう場合が多いからです。

「自分の言動や行動で相手に迷惑はかけていないだろうか…」と過剰に思って行動するので、孤立してしまったり、仕事などでも「人に迷惑をかけない」という信条の元、静かに一人でてきぱきとこなしてしまうのです。

もし、そのような相手と仲良くなりたい場合は、気を遣われた時に「ちょっと待って」と声をかけるのが1番です。最初は気まずいかもしれませんが、一旦、打ち解け、向こうも自分を信用してくれるようになると、互いに深い仲になれるでしょう。

自分に自信がないが故におとなしくしている人もいる

おとなしい人の中には、自分に自信がないからという理由でおとなしくしている人もいます。「失敗したらどうしよう…」だとか「自分が足でまといになったら…」と考え、目立たないように行動したり、人前に出ることに臆病になってしまったりする人はいます。それらの不安さえ取り除くことができれば、周りのムードメーカー的存在になることがあります。

元々の自分に対する自信がないことで、おとなしいキャラを演じているだけなので、関わりあうには全く問題はありません。仕事や周りの環境に慣れて自信さえ持てれば、本来の性格を取り戻します。自信のなさでおとなしくなってしまう人に対しては、長い目で見守ることが必要です。

実はおとなしいんじゃなくてマイペースだった!

「おとなしい」と思われがちな人の中には、「自分のペースで仕事をやり遂げたい」という思いで仕事を黙々とこなすマイペースな人もいます。周りと歩調や会話を合わせることに気が回らないため、「おとなしい」と思われます。

おとなしいと思われる程マイペースな人は、基本、自分第一なので、会話やランチなどの誘いに乗るのも全て自分の気分次第で決めてしまいます。もしかしたら「あの人性格悪い」と思われてしまうこともありますが、どんな環境に置かれようともその信念を変えません。そうは言っても、自分の悪口などを聞いてしまうと傷つくナイーブな面を持ち合わせています。

独創的な価値観を持った人が多いので、「変わり者」と揶揄されることも多いですが、話してみるとその独創的な世界観に刺激される人も多くいます。決して「性格が悪い」で片付けられる様な人ではないようです。

よく分からないおとなしい人の心理

おとなしい人を見ていて「なんであの人あまり話さないんだろう」だとか「自分の意見を言った方が得するのに」と思ったりすることがあるかもしれません。

そのような場面に、おとなしい人の心理はどうなっているのかと言うと、答えは意外にシンプルです。一言でいうと、「人を警戒している」と言うことです。

あまり目立たない様に、角突き合わせて生きることを避けているため、自分の本心を言うことを避けます。集団行動をしても、「なんとなく自分の意見に沿っているのはこっちだから、こっちのグループにいる」などという感じです。あまり親しくない人に本心を見せることを警戒しているのです。そのため、本当に親しい人や信用出来る人の前だと「こんな面もあるの!?」と驚くぐらいに違う人も少なくありません。

他にも「しゃべったり、人と関係を持ったりするのが嫌」という理由だけで、人と距離を置き、おとなしくしている人がいます。話すことで自分の領域に他人が入ってくるのを警戒してしまうのです。

十人十色とまではいきませんが、おとなしい人は、様々な理由で人に対する警戒心を抱いています。警戒心をなくせた時、全く違う印象を持つことになるかもしれません。

おとなしい事は長所?それとも短所?気になるあれこれ

いつもおとなしくして過ごしている人を見てたり、実際に接してみたりすると、果たしておとなしいということは長所なのか、それとも短所なのかと考えさせられます。

では、おとなしいという特徴が、どのような場合には長所で、どのような場合には短所になるのでしょうか。紹介したいと思います。

「周りに迷惑はかけない」という信頼がおける

おとなしい人は、警戒心が強いので、常に周りを観察しています。そのため、仕事などを任された際も、「今自分は何を最優先すべきか」、「周りの人であればどうするか?」と思慮深く考えることができ、仕事をそつなくこなすことができます。

「周りに迷惑をかけるのが怖い」と思っている人も多いので、よく周りを観察して慎重に行動します。そのため、「勝手なことをしない」という面では信頼がおけます。そのような面では他人からの評価も高いと言えるでしょう。

おとなしい人の中には、全く会話をしようとしない人もいますが、最低限の会話ならできる人もいます。自分にとって必要だと考えることに対しては、最低限ではあってもコミュニケーションを取った方がいいと考えるからです。

おとなしい人は、「周りに迷惑をかけたくない」や「周りから悪く思われたくない」と頑なに思っている人がいます。そのような人は、自分勝手にうるさくしたり、とっぴな行動をとったりしないという信頼がおけます。おとなしい人は、外に声を発さない分、自分の中ではしっかりと考えを練っている人も多いので、とても思慮深いという長所もあります。

逆に自分勝手なんじゃない?と思われる可能性も

おとなしい人の行動を見て、「自分勝手なんじゃない?」と思う人もいます。周囲を警戒していたり、マイペースなのが原因でおとなしい場合、プライベートでは、周りとコミュニケーションを取るのが苦手なのだと片づけられます。しかしながら、仕事の関係者によっては「ただの甘え」だと言われてしまうこともあります。

理由がなんであれ、自分から他人に歩み寄れないというのは確かに問題です。周囲から浮き、「何を考えているか分からない」だとか、「自分の意見も言えない暗い人」だと言われてしまいます。

他人に対して警戒心を抱いてしまうというのは、相手にとってもいい気持ちはしないはずです。警戒心を抱いて黙っている相手に歩み寄ってくれる人は珍しいと思っていた方がいいかもしれません。

もし、自分がおとなしい人の特徴に当てはまっていて、克服したいと思ったのならば、今から少しずつ他人に対する警戒心をなくしていく努力をしてみましょう。自分から他人に少しずつ歩み寄り、なんらかの関係を築いていった方が、後々自分のためになるでしょう。

自分がおとなしいなーと思ってる人へ!効果的な改善方法!

既に自分はおとなしい人間だと自覚している人、この記事を読んでいて「もしかしたら自分はおとなしい人に分類されているのかも…」と不安になった人に、どうやったらその周りから「おとなしい」と言われている自分を克服できるかどうか、その方法を紹介したいと思います。

まずは自分から歩み寄る事が大切!適度な会話は重要

おとなしい人の中には、自分のコミュニケーション能力に自信が持てない人という人がいらっしゃるかもしれません。そうは言っても、コミュニケーションに自信がないからとウジウジしていたら何も変わりません。最初は何でもいいので、少しずつ周りの人に声をかけることから始めていきましょう。

最近ではおとなしい人イコール「コミュ障」とも呼ばれますが、おとなしい人全員がコミュニケーション障害であるわけではありません。少しずつ会話をして、今までのイメージをほぐしていけば、職場でも他の人とプライベートな話が出ても盛り上がる事はできます。できるだけ周りの人と会話をする。これを心がけていくのが効果的です。

自分を見つめ直す事はとても大事!それがまず第一歩になるかも

自分の中にコンプレックスがあることがきっかけで、「おとなしい人」になった人も多いでしょう。そんな時は、まず他人とどう関わるかを悩むことより、「自分はコンプレックスとどう付き合っていくのか」を見つめ直すことが大切です。

自分の何がコンプレックスなのか?なぜそのコンプレックスを抱えているのか?何に怯えているのか?など、分析する点は色々あります。コンプレックスをどう捉えるかのスタンスをきちんと考えておかないと、また誰かに傷つけられる可能性におびえてしまうことになります。

実際に他人に傷つけられることで、更におとなしい人になってしまう可能性もあります。そのようなことがないように、今の内にきちんと整理していくことが重要です。

原因は何か、そして解決する為にはどうすればいいのかときちんと筋道を立てれば、意外に気にしなくてもいいことだったということもありえます。もしそのコンプレックスを笑われたとしても「自分はできるだけのことはやった」と胸を張り、その笑いさえ蹴飛ばしていくことができれば、誰もそれについて笑わなくなるものです。

「めんどうくさい」で済まさない!協調性を持つ事は非常に大事

人と関わりを持つ事が面倒だと言って、おとなしい人のふりをしている人も、いないわけではありません。中にはそう言って他人との会話やコミュニケーションを避ける人もいます。

しかし「面倒くさい」からと言って、おとなしい人をふりをし続けることは、あなたにとってあまりいいことだとは言えません。周りからは「愛想が悪い」だとか「付き合いづらい」とネガティブなイメージを抱かれる一方です。

他人からのネガティブな評価を気にして日々を過ごしていくならば、いっそその「面倒くさい」をエネルギーに変えて、人と関わっていくだけで世界は変わってきます。自分から何もしないままで全てが上手く回るならば、人生苦労はしません。時には協調性を持って行動した方がいいこともあります。

おとなしいとしても常に自分らしく過ごす事が大切

おとなしい人の特徴や、はたしておとなしいことが長所なのか短所なのか、そしておとなしい事をどう対処すべきか紹介してきました。おとなしいという面は個人の一面であり、良い方に転がる時もあれば、悪い方に転がる時もあります。

「同じおとなしい人でも別の人は好かれてる」と思った時は、その好かれている相手は自分にない何かを持っているのかもしれません。逆に自分も他人が持っていないものをたくさん持っていることに気づきましょう。

「おとなしい人」が「おとなしくない人」になることが必要なわけではありません。ただ、人との関わり全く断っていると思わせてしまうのは損だということです。

「おとなしい」という面も、自分の小さな一面であって、他にも色んな面があることでしょう。例え今、自分がおとなしいという理由で他人に好かれていなくても、あなたの行動次第で他人からの評価はガラッと変わるものです。

どんな性格を持とうと、自分の人生の主役は自分です。「おとなしい人」と思われ続けることに悔いがなければ、そのままでも構わないでしょう。ただ、そうは思われたくないと思う方は、少しずつ心の壁を崩していくように心がけると人とのコミュニケーションも段々と上手になっていくはずです。

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