鼻につくの意味とは
一般的に「鼻につく」と使用される言葉の意味は、うっとうしくて嫌な感じがする・どうも気に入らない・ことばが嫌味に感じられるといった表現に使用されることが多いです。元は、においが鼻に残って離れないなどの様子を意味する場合にも用いられています。
さらに、気分や感情を表す慣用句としても多く用いられており「鼻が高い」や「鼻持ちならない」など人の気持ちを分かりやすく表現していると言えるでしょう。昔の人々は、ちょっとした感情を表すのにことわざを使われていますが本当に上手に表現されています。
鼻につくの意外な由来
まず「鼻につく」の意味が、自慢する、ひけらかす、傲慢、と言った意味になることが分かって頂けたと思います。
また由来としては、今からおよそ180年前に中国で起こったアヘン戦争の時代に、西洋人を初めて見てその「鼻」の大きさに驚いたからだそうです。そしてその時の西洋人がみんな傲慢で威張っていた事から、「威張る、傲慢」=「鼻が高い人種」ということで、「鼻につく」という文言が作られたのだそうです。
鼻につくの類義語
鼻につくの類義語や「鼻」が使われている言葉を集めてみたので、ご紹介したいと思います。
鼻に当てる
「はなにあてる」と読み、言葉の意味は自慢するという意味です。
小鼻をうごめかす
「こばなをうごめかす」と読み、得意げな様子を見せる様子を表します。
目糞鼻糞を笑う
「めくそはなくそをわらう」と読み、自分の欠点には気づかず、他人の似たような欠点を笑うことのたとえを表します。現代ではあまり使われなくなった表現だと言えるでしょう。
鼻につく人の特徴
鼻につく人の特徴として挙げられるのは、男女ともに共通する特徴を持っています。例えば、自慢話が多い・自分のことが一番好きなナルシストやぶりっこな態度を取る人などが挙げられるでしょう。それでは、他にも鼻につく人の特徴はどんなものがあるのか考えてみたいと思います。
上から目線の態度
会社や学校、習い事のなどの場面で指示を受ける場合やアドバイスを頂くとき常に上から目線の態度をされると誰でも鼻につきます。いくら上司であっても、できる人ほど謙虚であり言葉使いも丁寧で誰からも好かれています。どんな人でも常に敬意をもって接することが大切です。
媚びる人
こちらも男女関係なく、人に媚びる行為は鼻につきます。「媚びる」という行動は決して悪いことではありませんが、人によって態度を変える行為は周囲からも嫌われ、陰口の対象になってしまうことでしょう。また、媚びる人は「自分に自信がない」など保身的な気持ちがあるため安全な場所を確保する気持ちが人一倍強いと言えます。
容姿端麗
これは、今までの「上から目線」や「媚びる」といった行動ではなく嫉妬心や疎ましく思われてしまう特例でしょう。現代語で表すと「イケメン」や「美人」が当てはまり、知らないうちに人から嫌われたり反感を買ってしまうことがあります。その人にとっては普通のことでも相手の人にとっては、羨ましく思われることもあるので発言には十分に注意したいものです。
声のトーンが違う
異性と同性では話している表情や声のトーンがあからさまに違う人がいるようです。これは女性に多く見られており、分かりやすく言うと「ぶりっこ」という言葉が当てはまるでしょう。
言わなくても察してくれ
何かしてほしいこと、気付いてほしいことがあるのにあえて言葉を濁したりアピールしてくる人がいます。私たちはエスパーではないので、言葉にしないと相手の考えていることなど分かりません。伝えたいことがあるときは、勇気をもって言葉にして託しましょう。
鼻につく話し方
聞き手をイラッとさせる鼻につく話し方と言えば、今まで紹介した中の「上から目線」や「自分の話ばかりする」といった行動が挙げられるでしょう。それでは、他にも鼻につく話し方にどんなものがあるのか考えてみたいと思います。
否定から入る
人は「でも」や「だけど」のように、否定から入る話し方をされると言い訳や自分の意見を否定されたような印象を持つため話す気がなくなるそうです。もしかしたら、皆さんもこのような経験が1度はおありではないでしょうか。
語尾を伸ばす
語尾を伸ばす話し方は、今の若者の話し方の特徴の1つではないでしょうか。「だよね-」や「よろしくお願いしまーす」などの日常会話や挨拶も含めて語尾を伸ばす言い方は、人をイライラさせるのでやはり鼻につくようです。
人の話を聞かない
学校や職場でも「人の話を聞かない」人はたくさんいます。このような態度を取られると、普段は温厚な人でさえやはり鼻につくようです。おそらく、他人よりも自分のことを優先的に考える特徴があるのでしょう。
タメ口で話す
初対面や自分より立場が上である上司に対し、タメ口で話す行為は社会人としてマナーが明らかに身についていません。自分では「フレンドリー」や「人懐っこい」、「話しやすい」などの印象を与えているつもりでも他人からしてみれば鼻につく行為と言えます。目上の人には、敬意をもって正しい言葉遣いで接することが大切です。
自分の話題にすり替える
鼻につく人と話していると、こちらが出した話題を自分の話題にすり替えようとする傾向があります。一見、相手の話を聞いているように見えても実は自分がそれ以上に話せるタイミングを狙っているのです。つまり、その場を仕切りたいという強い思いからそのような行動に出るのだと言えるでしょう。
鼻につく行動
さて、今までは鼻につく人の特徴や話し方について考えてきました。今度は、少し出しゃばったり自慢話が多いことが当てはまる「鼻につく行動」について他にどんなものが挙げられるのか考えてみたいと思います。
完璧主義者
自分の完璧さをアピールしたがる傾向が強く、他人に対してとても厳しい印象を与える人が多いと思います。また、発言に関しても嫌味な言葉や批判めいた言葉が多く話を広げようとしないのが特徴と言えます。
主導権を握りたい
主導権を握りたいタイプの話し方の特徴は、「私」や「自分」と言った発言が多く自分の良い会話しかしないことが多いです。また、他人の話に割り込んで主導権を握りたがるので周囲からは鼻につく存在として嫌われるでしょう。
自慢話が多い
これも男女共通の「鼻につく行動」と言えるでしょう。いくら仲の良い相手でも、自分の自慢話ばかりされると聞いている相手も当然疲れます。自己主張が強すぎると、やはり周りからは敬遠されてしまいます。
他人と比較する
学校にも職場にも、何かにつけて他人と比較する人はいます。例えば、仕事やプライベート、家族の関係もすべて完璧にこなしている人。しかし、完璧な人間などこの世には1人もいません。人と比較したりせず、自分だけの「売り」を大事にしていきましょう。そうすれば、自然と周囲の人たちからの印象も変わってくるはずです。
人のせいにする
例えば、自分が失敗した場合でも相手のせいにしたり指導者のせいにして逃げる人がいます。
「世渡り上手」、「根回し上手」など社会で生き抜いていくには必要な力かもしれません。しかし、周囲からの評価は下がる一方でしょう。素直に自分の過ちを認める素直さや勇気を持つことも大切です。
「世渡り上手」、「根回し上手」など社会で生き抜いていくには必要な力かもしれません。しかし、周囲からの評価は下がる一方でしょう。素直に自分の過ちを認める素直さや勇気を持つことも大切です。
鼻につく人への対処法
いかがでしたでしょうか。鼻につく人の特徴・鼻につく人の話し方・鼻につく人の行動を順番に説明してきました。最後に鼻につく人への対処法を一緒に考えていきましょう。少しでもお役に立てれば幸いです。
軽く受け流すことも必要
相手の行動や発言を聞いてイラッとする原因は、自分もその人と同じレベルにまで下がっているからです。例えば、小さい子供に腹の立つ言葉を言われたとしてもほとんどの人は腹を立てたりはしません。なぜなら、自分がその小さい子供のレベルにまで下がっていないからです。
しかし、相手が大人となると同じレベルで怒ってしまうのです。ですから、たとえ鼻のつく言動や話し方をされても子供だと思ってスルーしてみて下さい。きっと受け流すことが出来るはずです。
相手の長所を探してみる
どんなに鼻のつく人が嫌いだったり、話したりしたくなくても1つだけでも良いので長所を探してみましょう。実際、自分で考えてみても難しいし抵抗感もあると思います。しかし、そのような人たちとうまく付き合えることが出来ればもっと自分自身が成長できるはずです。
鼻につく人の特徴を知り上手にお付き合いしていこう!
鼻につく人の特徴として挙げられるのは、男女ともに共通する特徴を持っており、自慢話が多い・自分のことが一番好きなナルシストやぶりっこな態度を取る人などが挙げられるでしょう。相手の長所を見つけてどんな人とでも気軽に付き合っていける大人の余裕を身につけましょう。