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思慮深い人の11の特徴・診断・思慮深い人になる3つの方法

思慮深いとは

「思慮深い」は、注意深く、用意周到に行動できる人をほめる意味で使われることが多い言葉です。思慮深い人は自分だけでなく周りの人全員が利益を被ることができるように考えています。

思慮深い人は、気遣いができる人です。適切な気遣いをするためには、まず状況を注意深く観察して、自分のするべきことをみつける必要があります。思慮深い人は普段からこれをやっているので、素早く行動に移すことができます。

思慮深いの意味

「思慮深い」とは、「思いやりがある」「物事を注意深く十分に考える」という意味です。また、このような性質を持つ人を「思慮深い人」と言います。

「思慮」は「いろいろと考えをめぐらすこと」という意味です。動作に「深い」が付くと、「じっくりと丁寧に」「細部まで注意して」という意味になります。「思慮」が「深い」ということは、1つのものについて掘り下げてじっくりと考えをめぐらすという意味になります。

思慮深いの同義語

「思慮深い」には「思いやりがある」と言う意味と「十分に考えて」という意味があるので、それぞれの同義語を紹介します。

「思いやりがある」という意味では、「機転の利く」「察しの良い」が挙げられます。「十分に考えて」という意味では、「考え深い」「頭の回転が速い」「道理をわきまえている」「慎重な」が挙げられます。

考える対象が人の時は「おもいやり」、物の時は「周到に考えて」と言う意味になります。

思慮深い人の特徴11コ

以下に、思慮深い人の特徴を11個ご紹介していきます。思慮深い人は、頭の中がいつも整理整頓されていて、頭脳明晰な人です。対人関係においても、人間を丁寧に観察してその場に応じて対応することができるので、礼を欠くことなく、気遣いを上手くすることができます。

これらのような行動を良くする人が周りにいたら、その人は物事をよく考えて慎重に行動する「思慮深い人」であると考えて良いでしょう。

特徴1:よく考えてから行動する

思慮深い人は、感情に赴くまま行動することはありません。喜怒哀楽をストレートに表すことに抵抗があるので、嬉しい時もそのまま両手をあげて喜ぶことはなく、第三者からは「よくわからない人」と思われることも少なくありません。

けれども、たとえば嬉しいという感情があれば、それをどうやって相手に正確に伝えられるか、考えます。そして、計画をたて、嬉しい気持ちを伝えるための最善の努力をする人です。

特徴2:返答に時間が掛かる

思慮深い人は、会話の1つ1つの言葉に対してもその都度その意味や、話者の気持ちをよく考えてから最善と思われる返事をしようとするため、返答が遅いことがあります。これは、口語でのコミュニケーションでもそうですが、より考える時間のあるメールなどの文章でのやり取りで顕著です。

知り合いからなかなか返事が来ないと感じたら、その人の性格を考えてみましょう。思慮深い人なら、返事をどうするべきか考えていることでしょう。

特徴3:不測な事態に慌てない

思慮深い人は不測の事態に対しても漠然と不安がることはなく、落ち着いて現状を把握しようと努めます。いつもとは違う何かが突然起きて、どうしたらいいのか周囲がパニックになりかけている時に、冷静に状況を正確に把握できるのは、思慮深い人です。

情報を集めたり、観察したり、総合的に思索したりして事態を収束するように努めます。思慮深い人の落ち着いた所作は、不安にかられている周囲の人に安心感と信頼感を与えてくれます。

特徴4:メモをよく取る

思慮深い人は人の話や気づいたことをよくメモに取ります。これは、どんな言葉や行動も、その後の自分の行動を考えるための材料になると考えているからです。

メモを取るということは、それが自分にとって重要だと感じているということです。重要性を感じ取るためには、まずその物事の意味を正確にとらえる必要があります。思慮深い人はこれができるため、さまざまなことを自分のストックに取り入れるためにメモを取ります。

特徴5:約束は守る

思慮深い人は約束は絶対に守ります。一度した約束を絶対に遂行できるようにそのほかの計画を立てていくため、ダブルブッキングやキャパオーバーなど、約束を守れない状況にならないからです。

約束を守るためには、「約束を確実に覚えていること」と「約束を遂行できる状態にあること」が必要です。思慮深い人は、必ずこの2つを満たすことができると確信したときにしか約束を結ばないという責任感を持っています。

特徴6:深く狭い人間関係

思慮深い人は、限定された人間関係の中では、深く関わりあうので、究極的な友情が成立することが多いです。また、その情熱的で誠実な友情を人生の糧とする場合も多くあります。

もし、悩みや相談事を思慮深い人に打ち明けるとすると、あらゆる角度から慎重に状況を紐解いて助言を与えてくれます。そして、悩みや相談事が解決するまではとことん深く関わって熟慮して、寄り添ってくれる優しい人です。

特徴7:人の話をよく聞く

思慮深い人は、相手の話を注意深く聞きます。一般的に、何かを話している最中は黙っているときよりも思考力や集中力が低下します。思慮深い人は、黙って人の話を真剣に聞くことで、その意味や、自分にできるアドバイスがないか考えています。

話している最中に口をはさんだり、自分の話をしだしたりすることは、自分の「話したい」という気持ちの解消にはなっても相手の悩みの解消にはなりません。

特徴8:物事を掘り下げて考える

思慮深い人は、物事を「深く」考える人です。表層だけを撫でて満足してしまうのではなく、その物事の心理や原理など、根本的なところまで理解しようとします。

これをすることで、他の物事に対しても簡単に理解できるようになることもあります。1つ1つの物事に全力で、真剣に取り組むことが思慮深い人の特徴の1つです。

特徴9:思慮に没頭しやすい

思慮深い人は、常に何かを考えています。そんな時、いきなり話しかけても、上手く対応できません。間近にいる人の話も聞き逃したり、見逃したりしがちです。

それは、思慮深い人の大きな特徴の1つで、思考に没頭してしまうことから起きる現象です。もし話を聞き逃されてしまっても、思慮深い人はこれを反省し、今はどのようにしてあなたにお詫びをしたらいいのかと一生懸命に考えています。

特徴10:余計なことは言わない

思慮深い人は、おしゃべり好きな人の話の聞き役にはなりますが、自分から会話を楽しむことはごく親しい友人同士以外ではありません。

聞かれたら答える程度の会話しかしないので、話が膨らまずに、気まずい会話に終始することが多いでしょう。

日常会話には、テンポやタイミングが大事なので、思慮深い人は自分のノリの悪さを自覚している場合もあるので、相手やその場の雰囲気を壊したくないという配慮がはたらいています。

特徴11:物事を多角的な視点で見る

思慮深い人は、物事を1つの方向からではなく、多角的な視点で見ることができます。「深く」考えるだけでなく「広く」考えることもできることが思慮深い人の特徴です。

1つの要素を突き詰めて考えて出した答えは、現実とは合わないことが多々あります。これを避けるため、思慮深い人は自分の蓄えた知識のすべてを使って1つの物事を総合的に考えようとします。その結果出てきた答えであれば信頼することができます。

「思慮深い」という性質は、別の角度から見ると一見「ノリが悪い」「堅い」と思われがちですが、上記したようにとても良い面もたくさんあります。しかし、自分ではこの良い点に気づかずに、自分の欠点だと考えてしまう人もいるでしょう。

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グッドポイント診断

思慮深い人かの診断項目

あなたが思慮深い人かどうか、診断形式で見ていきましょう。

1.行動する前に考えている

2.すぐに返事をできないときがある

3.いつも非常事態のことを考えている

4.メモを取ることが多い

5.約束は絶対に守る

6.親友はいるが友達はあまり多くない

7.人の話をよく聞く方だ

8.物事を深くまで細かく考える

9.考えることに集中して話が耳に入らなくなることがある

10.余計なことは言わない

11.色々な方向から物事を考える

思慮深い人になる方法3つ

思慮深い人になり、他の人から信頼を得るためには、次の3つのことに気を付けて行動するようにしましょう。思慮深い行動は、他人に評価されるだけでなく、悪い状況に陥らないようになるために自分のためになります。

また、思慮深い行動をしようと心がけているうちに、だんだんとそれが癖になり、本当に思慮深い人になることができます。まずは無理にでも深く考える癖をつけるようにしましょう。

方法1:行動する前によく考える

行動を起こす前に、その行動をする意味、その行動で起こると予想される事態、周りの人の気持ちを最初から最後までよく考えましょう。これによって、軽はずみな行動による状況の悪化を防ぐことができるでしょう。

行動しながら考えるというタイプの人もいますが、このタイプの人は運を味方につけている場合があります。これではいつでもうまくいくとは限りませんので、よく考える癖をつけましょう。

方法2:将来的なリスクにも目を向ける

今とる行動を考えるとき、その行動によって将来的に起こる可能性のあるリスクについても考える癖をつけましょう。目先のリスクやメリットにばかり気をとられがちですが、少し先の未来のことについて考えることは非常に重要です。

先のことを何も考えずに行動すると、将来後悔することになってしまいます。過去にやったことは変えられませんので、やる前に考えましょう。

方法3:軽はずみな発言は慎む

発言をする前に、その言葉が周りの人に及ぼす影響についてよく考え、軽はずみな発言をしないようにしましょう。言葉は行動よりも簡単に外に出てしまいます。言ってから後悔するということをなくすために、一度頭の中でよく考えてから発言しましょう。

「ノリ」を気にしすぎて、とにかく早くレスポンスをすることばかりに集中するのは良くない傾向です。時には慎重に考えてから落ち着いて言葉を選びましょう。

よく考える癖を身につけ、思慮深い人を目指そう!

思慮深いという性質は、社会生活において他の人の信頼を集め、自分も最悪の状況に陥ることが少なくなるという意味で、とても有益な性質です。

良く考える癖をつけ、思慮深い性質を手に入れましょう。この性質は、絶対にあなたのキャリアに良い影響を及ぼします。日常生活でも、良好な人間関係を続けるために働くでしょう。

真面目な人の特徴とは?

「思慮深い」と似た性格に「真面目」があります。「真面目」な人は、「思慮深い」性質を含んでいるといえます。

真面目な人は、規則や物事の善悪を何にかけても守ろうとします。一種の「融通の利かない」性質を持った人です。この特徴も社会生活では有利に働くことが多いです。不真面目より真面目な人の方が結局はうまく生きていくことができます。

「考慮」の意味
真面目な人の特徴
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