見返りを求めがちな人の特徴・性格
自分がどうなのか、この機会に見つめ直してみましょう。周囲の人たちとの信頼関係を築いていく、ヒントになるでしょう。
特徴は?
ただ、思い返してみてください。友人や知人、家族に対してそんな怒りや落胆を度々感じる機会が多くありませんか。そんな人は、要注意です。相手に対して常に見返りを求めてしまう人の典型的な特徴のひとつにあてはまります。
無自覚なことが多いです。相手に見返りを求めてしまうだけに、相手がそれ以上のことをしてくれないと腹が立って仕方ありません。友人にそのことを話しても共感されることは少なく、「そんなに怒ること」と不思議がられることも多いでしょう。
性格は?
最初は良い人かと思ってしまい、気を許してしまいがちです。相手に気に入られてしまうと何かにつけて寄って来ては見返りを求められたり、突然キレられたりと思ってもみなかったような面倒な関係に巻き込まれてしまいがちです。
性格に共通して言えるのは、常に上から目線で「してあげた」という意識が強いことです。自分だったらこの程度は許されるという勝手なルールにより、横柄で強引な態度になりがちです。自分のことは棚上げをした自分ルールによって、やたらと人の批判や説教をしたがります。
面倒見の良い人は、自分のそういう傲慢さを自覚できている人です。それを隠すために人当たりの良い仮面を被っているので、人間関係をこじれさせる一番厄介なタイプとなります。
見返りを求める心理
承認欲求
それは生まれて間もない乳児でさえ持っている要求です。ママを求めて泣いたり、目がある程度見えてくる頃には、目が合うとにっこりと笑います。ほめられるのが大好きで、ほめてもらいたくていろんなアピールを始めます。その欲求は大人になっても無くなることはありません。「認められたい」その思いは、私達の行動を決めさせる大きな衝動となります。
人をほめる心理
ところが自分に甘く他人に厳しい目を向け始めてしまうのが、私たち人間の性です。人の悪口・批判はどんどん出てくるのに、意識しなければささいなことでは相手を褒めようという心理にはなりません。そのため、人よりどこか秀でている部分がなければ、ほめられる機会は少なくなってしまいます。
その現実を受け入れられず、何とかしてほめられたい・認められたいという欲求を抑えることが出来ない人がいます。そのような人が用いる手段のひとつが、「見返り」です。
見返りを求めないようにする方法
まずは自分が世の中においてどの位置にいるのかを見つめ直す必要があります。容姿や学業、仕事のレベル、得意分野など。ここで自分を過大評価してしまうことが、承認欲求を助長させてしまいます。「自分はもっとモテてもいいはずなのになんでモテないのだろう、仕事の評価をもっとされるべきなのに、どうして評価されないのだろう」そんな思いで頭の中は占められてしまいます。妥当な評価も、理不尽な評価としか思えなくなります。
自分を良く知ることで、周りから認められるにはもっと努力が必要だとようやく気がつくことができます。他人の目からではなく、自分自身が誇れる自分でいられるかが重要です。それが自信へとつながります。
他人の目を気にして右往左往することなく、我が道を迷いなく進んで行けるようになるのです。見返りを気にせず、自分がやりたいと思ったことをやる。そんな自分に変われるはずです。
見返りに関することわざ紹介
そんなことわざを2つ紹介しましょう。
情けは人のためにならず
「情けをかけるのは、その人のためではない。自分がやりたいからやっていることであり、その情けを恩と感じた人は別の誰かに情けをかけ、めぐりめぐって自分に返って来る」という意味です。
見返りを求めてその人を助けるのではないため、その人からの見返りは全く求めていません。ただふとしたときに誰かに助けられたとき、この恩をまた誰かに返してあげよう。そういう意味です。
世界の人々にこの思想が浸透したのなら、世界はもっと平和になるに違いありません。
魚心あれば水心
自分に自信があれば、相手の出方を待とうという心理にはならないでしょう。結果を恐れず、強気に相手に自分の気持ちを伝えることが重要です。
見返りを求めない人付き合いの仕方
その思いに共感してくれた人たちは自然にあなたの周りに集まり、お互いを尊敬しあえる関係が築けるようになります。見返りを期待する必要もない、お互いを認め合えた関係です。
そして他人からの評価を欲しがらないことです。見ている人はちゃんと見ていてくれています。その人たちに恥ずかしくない自分でいられるよう、気をつけましょう。常に客観的に自分を見ることができるように心がけることが大切です。
自分をもっと好きになろう!
それは「プライド」の問題でもあります。真のプライドとは「自分自身の評価」です。プライドは本来、他人の評価などで傷つけられるものではありません。これが「他人の評価」で成り立っているプライドであれば、メッキのように脆く、すぐに剥がれてしまいます。
自分自身をまずは認めてあげましょう。なりたい自分をイメージして、そんな自分になれるように努力してみましょう。それが自信へとつながり、自分のことをもっと好きになれるようになるはずです。自分を愛することができるからこそ、他人に本当の愛を注ぐことができるようになります。欲しがることのない、穏やかな気持ちで心が満たされるでしょう。