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口答えする人の特徴と性格|仕事での上手な言い返し方

口答えとは

「口答え」と聞いて皆さんはどんなイメージを思い浮かべますか?
人の意見と自分の意見が違っていると、自分の意志を尊重させようとする人でしょうか?
教師や親など、目上の人の指導に対し反抗する子どもでしょうか?
「口答え」とは、「目上の人の言葉に言い返すこと」であると辞書には書かれています。
職場で上司に口答えする同期、学校で教師に口答えする生徒…。

あなたはついつい口答えしてしまうタイプでしょうか。それとも反抗している周りの友達や仕事仲間のことを、白い目で見ているタイプでしょうか。「口答え」という言葉を聞くと、どうしても良いイメージが湧かないですよね。

この記事では、どうしても口答えしてしまう自分の性格に悩んでいたり、子どもの口答えに悩むお母さんやお父さんはぜひ参考にしてください。

タイプ別に見る「口答え」の特徴

「口答え」と一言に言っても色んなタイプがあります。まずはタイプ別に分析してみましょう。

①反論・否定タイプ

まずは典型的な「理論・否定タイプ」。職場の例で考えてみましょう。

上司であるあなたは、部下の行動を見ていて気になることを注意しました。
例えば、「取引先への連絡はメールではなく、一度でも顔を見て挨拶するように。」と言ったとします。

そんなとき、この「理論・否定タイプ」の部下はこう答えます。
「メールでの連絡で必要事項は全て伝わると思いますが。」
「いちいち挨拶に行っていては非効率だと思います。」
「直接挨拶してなくても電話はしてます。」
などです。

こんな部下を見てあなたはどんな対応をしているでしょうか?

このタイプの場合、あなたに対して敵意や反抗心が表れているのがよく分かります。腹立たしいですが一番対処が簡単なタイプとも言えるでしょう。

②遮りタイプ

次に、一見反抗していないように見せつつも、反抗心を持っている「遮りタイプ」があります。

家庭の例で考えてみましょう。親であるあなたは、子どもの行動を見て気になることを注意しました。「最近部屋の掃除をちゃんとしてないんじゃないの?脱いだ服はちゃんと片付けなさい。」

そこで息子は答えます。
「うん、分かった。片付けるね。それより明日のテスト勉強しなくちゃいけないからまた後でやるね。」

一見素直に謝っています。特に反論したり文句を言ったりしてくることもなく、素直に聞いてくれそうな雰囲気です。

でも、実は親が思わず黙ってしまうような”テスト勉強”の話を代わりに出すことで、親の話を早々に片付けようとしているのが分かります。この「遮りタイプ」は、反抗していないように見せかけてあなたの意見に反発しています。

分かりやすい口答えタイプではないので、一見見逃してしまいがちですが、何度言っても同じことを繰り返すのがこのタイプ。どう言ったら親が黙るかを心得る頭の良い息子を見逃してはいけません。

③だんまりタイプ

最後に一番困る口答えタイプは、この「だんまりタイプ」です。

学校の例で考えてみましょう。教師であるあなたは、ディベートの時間にいつも黙っている生徒に問いかけました。
「○○さんも自分の意見を言ってみましょう。この問題についてあなたはどう思う?」

それに対し生徒は何も答えません。まるであなたの声は彼女の耳には届いていないかのように、だんまりを決め込んでしまいます。

だんまりを貫くというのは「口答え」しているようには見えなくても、あなたに対する立派な反発心を持っていることが表れています。もちろん人前で話すことが苦手な生徒もいるかもしれません。

ですが相手の意見に対してだんまりを貫いてしまうというのは、注意をするあなたにとって一番頭を悩ませるタイプです。反省しているのか、本当は思っていることがあるのかも分かりません。無言の反発というのは一番分かりにくく、こちらも同情してしまいがちな厄介なタイプです。

口答えする人に見られる特徴や性格は?

口答えをするという人に特徴的なことは、「はっきりと自分の意見を持っている」ということです。頑固な性格とも言えますが、一概にそうは言えないかもしれません。

上の立場であるあなたからすると、その行動を正すことで良くなってほしい、という思いがあるのと一緒です。相手にとって、その人なりの正義や主張があるからこそ、意見がぶつかってしまうのです。

それは口答えをする時に、何故自分がこの行動を取っているかという理由を口にする人は、特にそうであると考えられます。”この理由を言えば分かってもらえる”という気持ちがあるからこそ、反抗を言葉にして表すからです。

口答えをする人の特徴は様々ですが、結果的に良い方向に向かっているかどうかを冷静に判断する力が必要になります。

会社で部下を指導する立場にあるあなたならば、結果的に部下の行動が仕事をする上でプラスに繋がっているか。親の立場であれば、親として子どもにとって良いことは何かを寄り添って考えられているか。教育者であれば、その生徒を大人へと育てていくに当たって正しいことは何か。

①のタイプのように反発してくる人間は分かりやすいですが、②遮りタイプや③だんまりタイプは、指導する立場の人間が客観的に、冷静に判断しなければいけません。

口答えと子育ての関係はあるのか?

自分にとって気に入らない行動を取る人間に対し、「どんな育て方をされたんだ!」と怒る人がいます。

一人の人間が成長する上で”子育て”というのは、人格に大きな影響を与えます。子どもを持つ親としてはヒヤッとする話ですが、口答えと子育てに関係はあるのかを考えてみます。

自分の意見を持つことは良い事である

よく、引っ込み思案な子どもに、「ちゃんと自分が思っていることを言いなさい。」と親は言います。社会の中での自己を確立していくためには自分の意見を持ち、それを表現する力を身につけてほしいと思うのは親の考えのひとつです。

ですが社会に出ると、必ず上下関係というものが存在します。自分が思っていることを表現していい場所といけない場所が出てきます。

そこの境目を考え、感じることを同時に教えていかなければ、学校や職場で「口答えをする」人間になってしまうのかもしれません。

自信を喪失させる子育て

自分の意見を持つこととは逆に、「あなたの意見は間違っている」「大した考えではない」、または直接的に「頭が悪い」などと、子どもの自信を喪失させる教育もまた、口答えする人間を育てているかもしれません。

これは②の遮りタイプや③のだんまりタイプに多いですが、自分の意見に自信がない人は「どうせ主張しても聞き入れてもらえない」という気持ちが大きくあります。そのため自分の意見を相手に伝えることなく、その場をしのぐ力ばかりが育ってしまいます。

相手に従っているようで、結果的に反発心を示してしまう態度に繋がっているのです。

口答えをする人に、どうしたらいいの?

あなたがこの記事を読んでいるというのは、口答えをする部下や子ども、生徒に悩まされているからかと思います。

それでは具体的にどんな行動を取っていけばいいのでしょう?

もちろん「教育」というのはその相手によって正しいことは変わっていくものです。
しかし、一番大切なことは”自分を押し付けない”ということではないでしょうか?
あなたは部下に対して、「どうせこいつは自分より下の存在だ」という気持ちを持っていませんか?

人は、自分が見下されていることに関して敏感です。言葉で表していなくても、心のどこかで思っていることは、自然と行動や表情に出ているかもしれません。

あなたは息子に対して「親だから」と意見を押しつけていませんか?子どもであっても、一つの考えを持った人間です。子どものことが心配だからこそ、思っているからこそ取っている行動が、必ず正しいとは限りません。

「子どもが3歳ならば、親になってから3歳だと思え」という話はよくありますが、「大人」としての自分の人生は何十年もの歴史があろうと、教育者としてはまだまだ子どもと同い年であることを忘れないようにしましょう。

教育者であるあなたは、生徒のことを思うあまり、相手を急かしていませんか?自分の気持ちが通じないことに焦って、相手を急かしてしまうと、反抗心はもっと強くなってしまいます。自分の気持ちと相手の気持ちの大きさを揃える所から始めるといいかもしれません。

このように「口答え」に悩む人には色んなパターンがあり、色んな人間が関わっていることが分かります。自分を押し付けず、客観的に指導をすることで、まずは相手との信頼関係を築けるかもしれません。

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