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偽善者の9の特徴・診断・メサイアコンプレックス・偽善者は悪か

偽善者とは

人付き合いをしている中で「偽善者だ」と思う人に会う事もあるでしょう。友人や家族でも「この人は偽善者だ」と感じる事があるのではないでしょうか。また、自分自身も「あの人は偽善者だ」と思われてはいないでしょうか。

では、いったいどこまでが優しさで、どこからが偽善なのでしょうか。今回は、偽善者の人にはどのような傾向や特徴があるのかを解説します。また、もし自分が偽善者の場合、克服する方法もご紹介いたします。

偽善の意味

偽善(ぎぜん)とは、本心では打算的な事を考えながら、上辺だけはいかにも善い行いをしているようにみせかける事です。また、偽善的な事を行う人を、偽善者と呼びます。

本心では善い事をするつもりが無いのに、人に自分の事を善く見せかけようとして綺麗事ばかり言う人は、偽善者と言われても仕方ありません。

偽善の反対語

偽善の反対語は、偽悪となります。偽悪は、本当は悪い行いをするつもりは全くないのに、あたかも自分は悪であるようにふるまう事です。基本的に、自分が悪者であると人に伝えるメリットは低いので、偽善者と比べると圧倒的に数は少ないです。

わざと人に嫌な事を言ったり、乱暴なふるまいをしたりする人はたまにいます。偽善者が嫌いなので逆の事をわざとしていたり、不良に憧れたりなど、色々な理由があります。

偽善者の特徴9コ

ここでは、一体どのような性格の人が偽善者になりやすく、どんな特徴をしているのかを、9つに分けて紹介していきます。

偽善者には、色々な特徴があります。本当の偽善者は常に嘘で話を美化しています。ですので、話が本当なのか嘘なのか見極めるのは難しいです。偽善者の特徴をきっちり理解して、言動に惑わされないようにしましょう。

自己愛が強い

偽善者は、自己愛が強く、自分が人から特別だと思われたい気持ちが強いです。自己中心的で、理想の自分を人に見せたがる傾向があります。

基本的に、自己愛は誰でも持っているものであり、生きていく上では必要です。しかし、自己愛が強すぎる人は、人からは偽善者として扱われてしまいます。

自分の理想と周りからの評価がかけ離れていたり、自分が特別扱いされて当然という考えの人は、偽善的な行いをしている傾向があります。

打算的

偽善者は計算高く、必ず自分の損得を考えて行動します。もちろん、普通の人もある程度は自分にとって得がある事をしたいと考えます。しかし、社会生活においては時には自分の感情を押し殺し、損を取る事もあります。

対して、偽善者は基本的には自分の得になる事しかしない傾向があります。自分が損をするなら、意地でも動きません。

良い人を演じる

偽善者は、周りの人から好かれようとして、良い人を演じています。しかし、本心では自分の事しか考えていません。「自分で自分を褒めたい」から、「みんなから好かれている自分」を求めているという事です。

偽善者の行動基準は「いかに自分が良い人に思われているか」だけです。そのためならば手段は選びません。

口先だけで行動が伴わない

偽善者は、言う事は一人前ですが、行動がそれに伴っていないという傾向があります。言動と行動に矛盾があるため、その矛盾をどう隠そうか、常に考えています。

付き合い始めは相手を騙す事はできるでしょうが、付き合う期間が長くなればなるほど、矛盾は徐々に見抜かれてしまいます。

八方美人

偽善者は、人から良く思われたいがため、誰にでも都合のいい事を言います。自分が好かれるために、人に悪く思われるような事はあまり言いません。ですので、自分の意見の無い、人に合わせるだけの人間だと思われる傾向があります。

偽善者は、人間的魅力の薄い人だと思われる事が多いです。

他人の不幸を喜ぶ

自分中心の考えなので、自分の評価以外はどうでもいいと思うどころか、むしろ他人の不幸を喜ぶ傾向があります。他人の不幸と引き換えに自分が幸せになれる事を、心の中では考えています。

生きていれば当然、誰かが得をして自分が損をする事はあります。しかし偽善者は、自分が損をする事は我慢できません。

外交的

偽善者はまず「自分が正しい行いをしている」と周りにひけらかします。普段は外交的で非常に人付き合いが上手いです。また、外交的と似た言葉に「外向的」があります。

「外向的」は、人に興味があり、人と関わる事が好きという意味です。「外交的」は、人とコミュニケーションを取る事に積極的であるという意味です。

偽善者は「外交的」ではあっても「外向的」ではないため、人を警戒しやすく、内面的には人を信用していません。

裏表がある

表面的には優しく温厚な人に見えても、自分の不利益になる人には憎しみを抱いている傾向があります。

どんな人でも、良い所と悪い所はあります。良い所しか見えない場合、それは悪い所を上手く隠しているといえるでしょう。悪い部分が見えない人には、逆に注意する事も必要です。

綺麗事ばかり言う

偽善者の言葉は、人当たりのいい、無難な綺麗事ばかりです。ですので、偽善者の発言には上っ面しか感じられません。

感情に訴える発言ばかりで、どうすれば良くなるのかという意見は出せません。相手の事を本当に考えてはいないからです。

偽善者かの診断項目

偽善者かどうかの診断材料として、上で解説した9つの特徴をまとめました。よろしければチェックして下さい。

何個もあてはまる人は、改善の必要があります。

特徴1 自己愛が強いですか

特徴2 打算的ですか

特徴3 良い人を演じていますか

特徴4 口先だけで行動が伴わない人ですか

特徴5 八方美人ですか

特徴6 他人の不幸を喜んでいますか

特徴7 外交的ですか

特徴8 裏表がありますか

特徴9 綺麗事ばかり言っていますか

メサイアコンプレックスとは

メサイアコンプレックスとは、自分が救われるために、人に何かしてあげたいと思ったり、行動する事をいいます。人のためという大義名分をかかげながら、本当は自分の事しか考えていません。

親切を無理矢理押し付けるので、人からは嫌がられる事が多いです。しかし、当の本人は気付いておらず「あなたのためにやった」、「ここまでしてあげたんだから感謝して」など、自分勝手な考え方をしています。

メサイアコンプレックス(英: Messiah complex)とは、キリストコンプレックスまたはメシアコンプレックス、救世主妄想とも呼ばれる、個人が救済者になることを運命づけられているという信念を抱く心の状態を示す言葉である

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

偽善者は悪か

「しない善よりする偽善」という言葉があるように、偽善者が悪だと断定する事はできません。人間は誰でも多少なり打算的な考え方をしています。自分を偽善者だと思い、悩んでいる人もいます。

偽善が悪いものだと考えているなら、今後は自分の目的のためだけでなく、人のために行動するよう心がけましょう。自分が損をして人が得をするのがどうしても我慢できないなら、自分も相手も得をする方法を考える事が大切です。

素直で誠実な気持ちを大切にしよう

ここまで読んで頂き、自分自身が偽善者だと落ち込んでいる方もいらっしゃる事でしょう。偽善者でなくなるためには、人の事をもっと考えましょう。相手も自分と同じ人間です。良い事も悪い事も、素直に感じた事を大切にしましょう。

自分の事を隠して、人によく見られようとしても、長くは続きません。自分をもっとさらけだしていけば、人間としての深みが出てきます。上っ面だけだと、勘の良い人にはすぐに見抜かれてしまいますよ。

性格に難がある人の特徴は?

偽善者の特徴の例でもお伝えしましたが、性格に難がある人の特徴として「八方美人」と「打算的」があります。下記に、性格に難がある人の特徴として参考になる記事「八方美人な人の特徴」「打算的な人の特徴」を紹介しますので、あわせてそちらもご覧下さい。
八方美人な人の特徴
打算的な人の特徴
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