ついつい注目をしてしまう…
「目立ちたい」という性格の人、目立つことを求められる仕事や趣味を持つ人にとっては、目立つことが出来るのは大きな武器です。得られるものであれば、欲しがる人は少なくないでしょう。ただ、中には「出来るなら目立ちたくないのに…。」と考る方もいらっしゃいます。
今回はそんな「目立つ人」との特徴や性格、メリット・デメリットを紹介します。あなたに合った「目立ち方」について考えるきっかけとして、参考にしてください。
目立つ人の特徴や性格
よく使われる「雰囲気」とは
雰囲気の意味は「その人・物が醸し出す空気感・気配等を総体的に捉えたもの」といった、非常に感覚的な観念です。
ただ、その空気や気配というもの根本には、その人のもつ性格に関係があります。さらに言うと、その性格に起因した所作・外見から空気感や気配は生まれるものです。そう考えると雰囲気は決してコントロール出来ないものではなく、自身の性格や所作や外見から少しずつ変えていけます。
オーラはどんな人にも備わっている
目立つ人というのは、オーラ、つまりその人が持つ性質や心身の状態がその場に居合わせている周りの人よりもどこか特出するものがあり、それによって人の視線や意識を引き付けているのです。
性格と関係はあるの?
まず、「進んで目立ちたいと思うか否か」という点では、大きな分かれ道となるでしょう。やはり社交的であったり自分に自信のある、一般的に外交的と言われる人が前に出る傾向にあります。
ただ一方で、目立ちたがる人が必ずしも最終的に目立つとは限りません。物静かで自己主張が激しくない人でも、人を惹きつけたり目立つ人も確かにいます。その人がどういう意識を持つかの切っ掛けとして性格は関係しますが、必ずしも外交的な人が目立つという訳ではないようです。
外見と内面は表裏一体
そんな風に感じる方もいるかもしれません。確かに奇抜なファッションや個性的な髪形等、身に着けているものや容姿が目立つと、その人自身が際立つことに繋がるでしょう。
しかし、その外見になってしまうということは、あなたの性格や価値観といった内面の部分が大きく影響しています。少し人とは違うような服を着ることによってどう見られたいか…そんな深層心理が外見にも表れてくるのです。つまり、内面を整えることで変わる外見もあるのです。
「目立つ外見になる」と考えるのではく、「人とは違う内面を磨くという」。そんな目立ち方もあるのではないでしょうか。
目立つことのメリット
目立つことの良さとして、周囲の目を引くことで自分の行動や発言に注目をしてもらい易くなります。ではどのような場面で、目立つことが良く働くのでしょうか。例えば、
・芸能人や教師等、人の前に立って自分の存在を認識してもらうことが必要とされる仕事
・就職活動や営業等、周囲の人と比べられるシーンや人に印象を残したい時
・リーダーシップをとって人をまとめる必要がある時
上記のような場面では、目立つことはあなたにとって良い作用をもたらしてくれるでしょう。人に意識して注目されるということは、自分の考えを伝え易いということに繋がるのです。
目立つことのデメリット
例をいくつか挙げてみましょう。
・目立つべき人が他にいる場面で、自分が注目を浴びてしまう
・自分自身は目立ちたくないのに意図せず目立ってしまう
・普段から目立つため、ミスをしてしまった時等は失敗も一緒に際立ってしまう
上記のような場面が考えられます。
「悪目立ちをする」という言葉があるように、その場やその人の意志とは関係なしに目立ってしまうときがデメリットとして捉えられ易いようです。また性格として、人に見られることを得意としない人も、目立つことに対してデメリットと感じる傾向にあると言えます。
自分にあった目立ち方を探す
大切なことは、
・自分の性格や性質を知ること
・今自分はどんな目立ち方をしているのか、またはどんな目立ち方をしたいのか
・本当にその場では目立つ必要があるの
ということを、少し立ち止まって自己評価をしてみることです。それでもやはり「目立ちたい」という方は次のトピックにお進みください。
次は目立つ人の中にも、色んなタイプの目立つ人がいることをご紹介していきます。
好かれる目立つ人と嫌われる目立つ人の違い
しかし今まであなた周りに、こんな人はいなかったでしょうか。
・気が付くといつも、〇〇さんが中心になっていてまわりをうまく引っ張ってくれる
・〇〇さんはよくみんなに注目をされて、その上でいつも場を和ますような冗談を言ってくれる
また逆に
、
・〇〇さんはただ目立ちたがり屋であるだけで、まわりを見ていない
・周りに合わせられずに浮いているから目立っている
上記にようにただ目立つことだけを考えていると、「良くない目立ち方」になってしまいます。では、具体的にはどのような差があるか見ていきましょう。
周りを見ている人・いない人
特に会社が学校といったある集団の中での場合では、どのような形であれ、周りの人との関係があります。そんな時どんな風に周りをとらえているかが、重要な点になります。それぞれで見ていきましょう。
◇好かれる目立つ人
・自分が目立ちつつも、周りの人が何を考えているかやどう感じているかについて気配りが出来る
・ただ目立つポジションを守ろうとせず、周囲に合わせて柔軟に変化が出来る
◇嫌われる目立つ人
・自分が目立つために、自分本位になっている
・周囲とは関係なく、自分の考えや感情に頑固である
上記のように、周囲をどれだけ大切にしているかで、大きく差が開いてしまいます。
自分を客観的に見ている人、見れない人
◇好かれる目立つ人
どのようなことが作用して目立っているか、自分が目立つことで起きるメリットは何かを冷静に判断し、自分にとっても周囲にとってもより良い方向に判断や存在感を示すことが出来る。
◇嫌われる目立つ人
目立つことに一生懸命になりすぎて主観的にしか自分や物事を見ることが出来ず、結果ただ目立っているだけで浮いている人になってしまう。
このように、自分が今どのような立ち位置に置かれているかを判断する余裕は必要と言えるでしょう。
目立つことを目標にしてはいけない?
これは一見正解のようにも見えますが、危うい考え方でもあります。上記にも記したように、目立つことだけを目標としてしまうと、待っているのは「目立ちたがり屋」というレッテルです。目立ちたい気持ちだけでは、人に好かれる目立ち方は出来ない傾向にあります。
「好かれる目立つ人」は、目立ちたくて目立った人ではなく、自分や周りを大切にしながら自分にしかない個性や価値観を持つ人が多いです。
目的として「目立つ」のではなく、あくまで「目立つ」のは結果論と言えるでしょう。
浮くことと目立つことは違う
「目立つ」いうことは、確かにその場で周囲の人とは何か違う雰囲気や印象があるからこそですが、「好かれる目立つ人」は周囲の人達にも意識を向けられて目立っていることを適切に察知して自覚が出来ている人です。
周囲と違うことをしたい、自分の意見や存在を目立たせたいといった自分本位な考え方だけでは、「目立つ人」ではなく「浮いた人」となってしまうので気を付ける必要があります。
そのためには普段から、自分を冷静に見ることや周囲の人に注意を向ける習慣をコツコツと身につけることが良いでしょう。
目立つ人と存在感のある人の違い
この最後のトピックでは、「存在感がある人」について触れていきます。「目立つ人」と「存在感のある人」。意味としては一緒のように感じますが、この「存在感のある人」についての紹介が、「目立つ人」についてのまとめにもつながります。
存在感のある人について、見ていきましょう。
存在感がある人の特徴
例えば、
・〇〇さんがいると安心できる
・気が付くと〇〇さんがいつも集団の空気をいつも作ってくれる
そんな、主張が強いのではなく、その人自身の存在に影響力があり思わず意識してしまうような人です。存在感をがある人は、どのようなシーンでも多くの場合リーダーとなるような立ち回りをする傾向が往々にしてあります。
そうでない場合でも、場をまわしていく時に気が付くとその人が中心となっているような不思議な引力がある人です。滅多に意見を言わないけれど黙っているだけで場の空気を作れる人等、中には控えめで物静かな人だけど存在感がある。そんな人もいます。
存在感のある人の秘密
それは、これまでの目立つ人についてのトピックでも触れてきた「周囲とのバランスを考えられるかどうか」が重要な鍵となります。
目立つ人の中でも「好かれる目立つ人」と「嫌われる目立つ人」というタイプの違いがあるというトピックがありました。存在感のある人とは、この「好かれる目立つ人」の延長線上にいるとも言えます。目立つ人の中でも、周囲とのバランスに気配りが出来る人は素晴らしい人です。しかし、存在感のある人は気配りが出来つつ、周囲の空気ごと巻き込んでいくような魅力があります。
これが存在感のある人の特徴と言えるでしょう。
存在感のある人になるには!?
まずは、「目立ちたい!」といった自分中心の考えをぐっと我慢してみましょう。一見遠回りに見えます。しかし何度も触れましたが、目立つ人というのは必ずしも派手な外見や激しく自己主張が出来る人ではありません。
自分の意志をしっかり持ち自信がありながらも、周りの人達の様子や空気を感じていく柔軟な姿勢が必要です。その上で、自分の個性や芯をぶらすことなく真っすぐに人に伝えていきましょう。
そういった姿勢は人の目線を惹きつけ、自然と目立つ人、そして周囲に安心感をもたらせる存在感のある人に繋がっていきます。
周りの人と上手く付き合える「目立つ人」になる
ただ、自分の存在を人に知ってもらうことや注目をされるこ経験は、自信にもつながり、また自分の考えや思いを伝えたいという前向きな気持ちに繋がります。そして「目立つ人」に「人を思う気持ちや周囲を巻き込んでいく力」が加わると、「存在感のある人」と成長が出来ます。存在感のある人は人に寛容な人とも言えるでしょう。
周囲の人と自分の気持ちを大切にして、素敵な「目立つ人」「存在感のある人」になりましょう。