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いい加減な人の特徴と性格・無責任との違い・上手な付き合い方

いい加減な人の特徴

いい加減な人のことを、何に対しても中途半端という一言で終わらせてしまうのは簡単ながら、社会生活の中ではいい加減な人たちとも上手く折り合って行かなければならないシーンもたくさんあるのが現状です。

いい加減な人の常識を疑ったり必死に諭そうと試みても、相手にとってはどこ吹く風。こちらのストレスは溜まっていくのに相手がそれを理解できないのには、理由があります。

あなたの周りのいい加減な人と円滑にコミュニケーションを取りつつ、上手く交わしていくために知っておきたい事とは何か!?

まずはいい加減な人に共通する5つのポイントに注目してみました。

約束を守らない

いい加減な人というのは、約束事に関してのルーズさが際立っています。微妙な遅刻は日常茶飯事。中には自分が言いだした約束でさえ、知らぬ存ぜぬを通してしまう程の奔放さを見せるのが特徴です。

その反面、自分が待たされることには感情をむき出しにする場面もありますので、いい加減な人に対して「お互い様」という価値観は通用しないことも肝に銘じておく必要があります。

いい加減な人にとっては過去も未来もなく、現在こそが一番といった感覚が先行していると言えそうです。

金銭感覚がルーズ

その人の人となりを判断する材料でもあるお金の取り扱い方。最後の円単位まできっちり計算する人が几帳面であるとするなら、いい加減な人は端数を省いて計算しがちです。

お金の管理は正にどんぶり勘定。レシートを受け取らない傾向も強く、明細のチェックなどは基本的にしない方がほとんどのようです。

次々に好みも変化するので、買い物は大好き。ところが品物を買った時点で満足し、開封すらしないで放置してしまうのも、いい加減な人に多く見られることです。

最終的な残高が見合っていれば良しとする傾向もあるようなので、公的な場面では安易に任せることのできないタイプと言っていいでしょう。

多弁である

いい加減な人は、なぜかおしゃべりな人が多いものです。

幅広い話題に対応することができるため、一見すると博学と勘違いされがちですが、実は浅く広くと言った感じで内容はあまりなく、相手によってコロコロと話をすり替える一貫性の無さも見受けられます。

うっすらとしか知らないことでも面白可笑しく話す人は、要注意。彼らにとっては自分の信頼度よりも、今が楽しいかどうかの方が大切なのです。

鵜呑みにしたこちらの方が後で恥ずかしい思いをすることにならないよう、いい加減な人の話は半分聞いて、後は聞き流すくらいの方がいいでしょう。

整理・整頓が苦手

公共の場所ではある程度必要とされる、整理・整頓のマナー。ルーズな人の特徴はそういったところでも頭角を現します。

脱いだ靴を並べる、レストランで退席する時には椅子を戻すといった大半の一般人なら自分ですべきことの一つ一つがなぜか苦手な傾向にあり、現状の回復にはあまり関心がないのも特徴です。

仕事では使う相手を思いやって準備することも多いものですが、残念ながらそういった細かい配慮が苦手なのがいい加減な人。周りはこの点をよくわかっておかないと、大きな失態につながりかねません。

理屈・屁理屈が多い

良くおしゃべりする割には内容が希薄で一貫性に欠ける。そんないい加減な人の言動には、さらに注意すべき厄介なところがあります。

それは、こちらが返した話に対して変な理屈を展開してみたり、屁理屈で捻じ曲げようとする事もあります。結局は何が言いたかったのかわからないままに決裂することもしばしばで、あとは放置といった大胆な幕切れを迎えることも珍しくはありません。

前後の状況はほとんど無視でまくし立てる能力には長けているため、思わず正論を言っている方が押し負かされそうになるので注意が必要です。

いい加減な人の性格

先に挙げた5つの特徴からも推測できますが、いい加減な人というのは責任を取りたがらない人です。

自分のことは棚に上げて物を申すタイプが多く、非常に自己中心的。場合によっては感情をむき出しにして自分の意見を通そうとするので、自己主張が強い人と捉えられることもあるようです。

ただ、ルーズな人には悪気がありません。そのため、いくら他人からいい加減さを指摘されても悪気がないので自省することもなく、ますますいい加減な人の傾向が強まっていくと言ってもいいでしょう。

周りの人にとっては非常に迷惑な話もありますが、これはいい加減な人に良く見られる性格の一端で、本人にとってはあくまでも“良い加減”。すなわち自分にとっては痛みを伴わない程度のよさを無意識のうちにキープしている状態といえるかもしれません。

どこか憎めない楽観主義的な部分も持ち合わせていて、途中で頓挫したことはさておき、早くも次のことを考えるようなアグレッシブさがあるのもいい加減な人の性格です。

いい加減と無責任の違い

「いい加減」と似ていて、その意味の違いが判りづらい言葉に「無責任」というものがあります。どちらも最終的な落としどころを他人に任せるという点では同じように見えますが、あえて違いを見つけるならば、故意か故意でないかです。

いい加減な人の性格でも触れたように、周りからいい加減と認知されている人の多くは、行いのすべてに悪気がなく故意ではありません。

対して無責任は、いわば未必の故意。何となく事の成り行きが怪しくなってきたところで責任放棄してしまうという点で、いい加減より質(たち)が悪いといえるでしょう。

何事も途中で投げ出す無責任な人は、年齢に関係なく自分への甘さを克服できないままのことが多く、臆病者という見方もできます。

いい加減な人の対処法や上手な付き合い方

生活の様々なシーンで出会ういい加減な人。得てして自分がそうだとは思っていない場合が多く、指摘されても理屈をこね、それを独自の理論で自分のペースに持って行くような器用さもありますから、その対処の方法も知っておいて損はありません。

次は、いい加減な人と接する際にできるだけ嫌な気分になるのを避け、最終的に責任転嫁されずに済む方法としてのをご紹介します。

どの程度いい加減な人か見極める

よくしゃべり、初対面の人とのハードルも低いのがいい加減な人。ただ、そのいい加減さは親密になればなるほどエスカレートしますから、油断は禁物です。

いい加減な人に翻弄されることを避けるためには、早めに相手の素質を見極めることが重要だと心得ましょう。

いい加減な人に対して「説明すればわかってくれるだろう」などという甘い考えは通用しないことを念頭に、適度な距離感で接することが大切です。

“類は友を呼ぶ” いい加減な人の集まりに注意

自分に甘い傾向から、いい加減な人同士は非常に気の合う仲間としてグループを形成していることもあります。

偶然にもあなたがいる環境にいい加減な人たちのグループが存在するとしたら、注意しましょう。周りがいい加減な人の色に染まってしまわないよう、年長者や信頼できる人の協力を得て基本路線を崩さないようにする努力が必要です。

いい加減な人に過度な期待はしない

生まれ持った性格や年月をかけて培った思考は、なかなか変えられるものではありません。仮に恋人や夫婦の関係であっても、それは大変難しいことです。

もし、相手のいい加減さがマイナス要因だけではないと感じるなら、その性質を逆手に取った付き合い方をするというものです。

いい加減な人への頼み事は、ほぼ望み通りに完結しないと見込んで最初から大きな期待を寄せない。そうすれば上手く運ばなかった時の物的・心的リスクも最小限で済むというものです。

自分がいい加減な人にならないためには

「周りからいい加減な人だと思われたくない」常にそう考えて行動している人にいい加減な人はいないと言っていいかもしれません。

周りからいい加減な人のレッテルを張られる人の多くは、他者の目よりも自分の気持ちを優先に考えます。反省の意識も低く、自分にとって不利益な指摘は右から左に聞き流せてしまいます。

あなたが今後もいい加減な人と言われないで済むために気をつけたいポイントをまとめてみました。

自分の言動に責任を持つ

最低でも自分で言いだしたことくらい覚えておきましょう。みんなが納得する結果を得られなかったとしても、自分の発した言葉に責任を持って真摯な態度を示せば、あなた=いい加減な人とはならないはずです。

身の回りを整える

素晴らしい学歴や仕事の出来不出来も大切でしょうが、それらが本当に効力を発揮するのは、ある程度の付き合いがあってこそです。

周囲の人は、あなたの身だしなみや持ち物の管理などから瞬間的にどんな人間であるか推察する場合があります。人目に触れるところは常に気を配り、物腰からもいい加減な人のイメージを払拭しておく必要があります。

時は金なりの意識づけ

決められた時間に沿って行動することは、誰もが子どもの頃から繰り返し訓練されていることではないでしょうか。

いい加減さと無縁の人は、どんなに緩やかなルールでもその次のタイミングはないものと思い、早めの行動を心がけるものです。時間の有効活用と他者の信頼を得るためには、何事も出たとこ勝負はしない方が得策です。

言葉のキャッチボールを大切に

あれもこれもと話の幅を広げすぎるとどうしても内容が薄くなり、あまり自信のない話題にまで首を突っ込むことになります。そういった浅はかさが、他人にとってはいい加減とみなされてしまうので、人と会話する自分の様子を客観的に見る目を養いたいものです。

「一方的に話を進めない」、「知ったかぶりをしない」などちょっとした心がけであなたの印象には大きな差が生まれることを知りましょう。

本当の意味での“程よさ”に近づくためには

いい加減の意味を、人にによっては「適当」と考える場合もあるでしょう。適当は、その状況にあった適度な量や質などを表す言葉。ただこの言葉が人間関係に置き換わると、なぜか中途半端やアバウトといったニュアンスに変わってしまいます。

適当やいい加減を、その人の個性とする風潮は決してマイナスばかりではありませんが、それが自然と受け入れられる環境というのはとてもレアなものではないでしょうか。

必要最低限のマナーや常識を踏まえつつ、自分にも相手にも適度な加減を身に付けていく。言葉にすると少し難しいようですが、大人としてよりよく生きていくことの極意は、これに尽きるといっても過言ではありません。

ここでご紹介した内容が、より良い明日へと繋がるヒントとなれば幸いです。

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