地頭がいいとは?地頭がいい人の特徴・チェックリスト
一般的に、「頭がいい」と言うと、さまざまな物事を理解していたり、博識であったりといったイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。それに比べて「地頭がいい」という言葉は、日常的には口にしたり耳にする機会は少ないかもしれません。そのため、「頭がいい」と「地頭がいい」の違いもよく分からないという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、今回は「地頭がいい」という言葉をテーマにして、「地頭がいい」という言葉の意味や地頭がいい人の特徴などをご紹介していきます。
「地頭がいい」とは?意味・読み方
「頭がいい」という表現は、日常的に使いますが、「地頭がいい」という表現は、日常会話ではあまり使う機会がないかもしれません。「地頭がいい」という言葉が、どのような意味なのか、いまひとつピンと来ない方もいらっしゃることでしょう。ぜひ、この機会に「地頭がいい」の意味や読み方について、確認してみてください。
「地頭」の意味
これらのことから「地頭」とは、知識や学歴などの努力による頭の良さではなく、頭の回転の速さであったり、理解力が高いといった、元からその人が持つ勘やセンスの良さを意味するといえます。
よって、「地頭がいい」とは、知識量や教養と関係ない、その人が本来持っている能力が優れているということを意味します。
大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。「地頭がいい」「地頭を鍛える」
「地頭」の読み方
「地頭」には複数の読み方がありますが、「地頭がいい」の場合の「地頭」は、「じあたま」と読みます。
「地頭」の上記以外の読み方としては、「じとう」が挙げられます。しかし、「じとう」という読み方をした場合は、上記でご紹介した「地頭」の意味と異なる、「平安末期、所領を中央の権門勢家に寄進し、在地にあって荘園管理に当たった荘官。(※2)」「 鎌倉幕府の職名。(※2)」「 江戸時代、知行取りの旗本。また、各藩で知行地を与えられ、租税徴収の権を持っていた家臣。(※2)」といった意味となります。
このように、読み方が異なると意味も全く異なるものになるので、「地頭」という言葉を会話などで使う場合は、読み方にも注意しましょう。
地頭がいい人の特徴
ぜひ、自分自身の言動や周囲の人の性格などに当てはめてみてください。「地頭がいい」とはどのような性質を表しているのか理解しやすくなります。自分や周囲の人の意外な一面を知ることができるかもしれません。
地頭がいい人の特徴【1】:理解力が高い
また、問題点や本質をすぐに理解する能力に長けているため、たとえ物事につまずいたり、わからないことがあったりしても、比較的すぐに解決できる傾向にあります。
上記のように、持ち前の理解力を駆使して、物事をいつもスムーズに進めていたり、習得するのが速かったりする人は、地頭がいい人である可能性が高いでしょう。また、複数のことを同時に進行できたり、幅広い物事に対応できたりと、器用な立ち振る舞いができる点も、地頭がいい人の特徴です。
地頭がいい人の特徴【2】:想像力豊か
このように、地頭がいい人は豊かな想像力を駆使して、物事の展開や結果を予測した上で行動を起こすことができます。そのため、準備不足や見切り発車による失敗が少ない点も、特徴の1つです。
また、想像力で他人の気持ちや感情を読み取る能力が社交の場で発揮されれば、人付き合いが上手く、良い人間関係を築くことができると言えるでしょう。
地頭がいい人の特徴【3】:自分なりの考え方や価値観を持っている
しかし、胸の奥には自分なりの考え方や価値観を持っている場合もあり、「どのような状況でも自分の考え方や価値観は譲らない」頑固な一面も兼ね備えているいます。それは良く言うと「自分を持っている」「ぶれない」と表現することができますが、人によっては、「頑固」「自分勝手」などマイナスに受け取られてしまう危険性もあるでしょう。
自分なりの考え方や価値観を持っているという地頭がいい人の特徴は、メリットにもデメリットにもなる可能性があります。
地頭がいい?悪い?チェックリスト
・人付き合いが得意・好き
・突然の変更やトラブルにも、焦らず対応できる
・ちょっとしたことにも疑問を持ちやすい
・物事や物語の先の展開を予想した時、当たることが多い
・好奇心旺盛でフットワークが軽い など
地頭がいい人は、上記でご紹介したように想像力や理解力の他にも、コミュニケーション能力や適応力が高い傾向にあります。また、いろいろな物事に興味を持ち、独自の価値観を持っている人が多いので、多趣味で幅広い分野で活躍する人も「地頭がいい」と言われやすいでしょう。
また、好奇心旺盛な方やさまざまな物事をスムーズにこなすことができる器用な人も、「地頭がいい人」である可能性が高いでしょう。
どうすれば良くなる?地頭がいい人になる方法
そこで続いては、地頭がいい人を目指す方法や思考などをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみて下さい。
地頭がいい人になる方法【1】:固定観念にとらわれない
そのため、地頭がいい人になるには、思考を柔らかくする必要があります。その為には、固定観念にとらわれないようにする訓練が必要です。固定観念にとらわれてしまうと、常識などを重視してしまい、視野が狭くなりがちです。狭い視野では、トラブルなどに臨機応変に対応しづらくなりますし、さまざまな物事に対して、好奇心を抱きにくくなる可能性があります。
地頭がいい人は、視野が広く、好奇心旺盛である人が多いので、固定観念にとらわれず、柔軟な思考を育むことが大切です。時々、常識や当たり前だと思っていることを疑ってみる機会を作ってみましょう。
地頭がいい人になる方法【2】:相手の気持ちを考える
人と話す際には、より相手の気持ちを意識して接するようにしてみましょう。相手の気持ちを想像する習慣をつけることで、想像力も育まれ、地頭がいい人に近づくことができるでしょう。
地頭がいい人になる方法【3】:疑問を持つ
日常生活でも常に疑問を持つようにし、物事と深く向き合うことで、地頭がいい人へと近づくことができるでしょう。疑問を持つことで、好奇心が育まれたり、想像力がより豊かになったりします。
疑問を持つということは、地頭がいい人に特徴的なさまざまな能力を高めることができるでしょう。常識や当然のことだからと言って見逃すのではなく、さまざまな角度から物事と向き合い、積極的に疑問を持つようにしてください。
地頭がいい人は、コミュにケーション能力や理解力が高い
「自頭がいい」という表現は、「頭がいい」と違い、日常的には聞きなれない表現ですが、理解力やコミュニケーション能力が高く、器用な人を表す表現です。チェックリストなどを通して、「意外と自分が当てはまる」という方や、「思い当たる人物がいる」という方も、いらっしゃったのではないでしょうか。
地頭がいい人は、広い視野や柔軟な思考を持っており、それにより高い理解力や豊かな想像力を発揮することができます。地頭の良さは、生まれ持ったセンスや勘、思考や性格が関係している部分もありますが、努力次第で、地頭がいい人を目指すことも可能です。そのため、今現在、「自分は地頭がいい方ではないかもしれない」と感じている方も、諦める必要はありません。
視野を広げ、柔軟な思考を意識することで、地頭がいい人の思考や考え方に近づくことができます。日常生活で少し意識してみるだけで地頭を鍛えることができるので是非意識をしてみてください。
※1: 「goo辞書」によると、「地頭」とは、「大学などでの教育で与えられたのでない、その人本来の頭のよさ。一般に知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。
※2:平安末期、所領を中央の権門勢家に寄進し、在地にあって荘園管理に当たった荘官。・ 鎌倉幕府の職名。・ 江戸時代、知行取りの旗本。また、各藩で知行地を与えられ、租税徴収の権を持っていた家臣。