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仕事の物覚えが悪い人の特徴とは|改善方法と教育方法について

仕事の物覚えが悪い人の特徴とは?

あなたの周りには、何度教えても仕事が身につかないような「物覚えが悪い人」はいるでしょうか。そんな人に対してあなたは、「この前も教えたのに何でできないの?」と困り果てているのではないでしょうか。

そんな物覚えが悪い人にはいくつか特徴があるので、この記事でご紹介していきます。

話を中途半端にしか聞いていない

物覚えが悪い人は、人の話を中途半端にしか聞いていない事が多いです。教える側が真剣に教えていても、上っ面の返事しか返ってこなかったり、教えた事に対して質問がないかと聞いてみても何も反応がないことが多いです。

相手の顔を見るだけでも、真剣に聞いているかどうかは分かります。真剣に聞いている人は、相手の目をきちんと見ています。反対に、真剣に聞いていない人は、目線が下を向いていたり、キョロキョロとしていることが多いです。

記録に残さない

記録に残さないのも、物覚えが悪い人の特徴です。教えている人は、相手が何も記録を残そうとしなければ、不安になったりイライラしてしまうのは当然です。人間の脳は、物事を記憶してから4時間経過すると、その半分は忘れてしまいます。よって、記録に残したり、反復練習したりすることで、教わったことを忘れないようにします。

記録に残すことは、あとで見てもすぐ思い出せるので、非常に重要な作業になります。記録に残す方法は何でも構いません。メモを取ったり、写真を撮ったり、ICレコーダーで録音したりと、様々な方法があるので、その時に適した記録方法を採用しましょう。

自分を過大評価しすぎている

自分を過大評価するのも、物覚えが悪い人の特徴として挙げられます。「自分はメモを取らなくても、これくらいの内容なら聞くだけで覚えられる」と信じ込んでいる人は、記録を取らないため、結局物覚えが悪くなります。その時は覚えていても、少し時間を空けると忘れてしまいます。

過大評価する人は、また、教えられた事を忘れてしまった罪悪感を感じることなく、他人のせいにする傾向があります。教えてもらったのにド忘れしてしまったと反省の態度を示さず、平気な顔をしています。さらに、教えてもらっているにも関わらず、教えてもらっていないと言い訳をする人さえいるほどです。

物覚えが悪い人の改善方法とは?

物覚えが悪い人は、ずっと物覚えが悪いままなのでしょうか。答えは違います。時間はかかるかも知れませんが、教える人により、必ず改善していきます。そこで、そのために具体的に何をしたらいいか、改善方法を3つご紹介します。

些細な事でもメモを取ってもらおう

上記の通り、物覚えが悪い人は、教えられたことを記録に残そうとしません。よって、まずは簡単なメモを取ってもらうようにしましょう。メモを取った事がない人は、メモの取り方すら分からない人が多いです。そこで最初は、教える人が取ったメモを参考のため見せてあげるといいでしょう。

また、あとから見ても分かりやすいメモになっているか確認しましょう。ここで、注意すべき点があります。メモというのは、誰が見てもわかるマニュアルではなく、取った本人が記憶するためのツールです。教える人はこのことを念頭に入れたうえでメモの取り方を教えてあげないと、「自分のメモの取り方と違うからなかなか覚えれないんだ」といった誤解を招く可能性があります。

覚えていた事を褒めてあげよう

人は、いくつになっても他人から褒められると嬉しくなります。これは物覚えが悪い人でも同じです。

すでに教えたものの中で、簡単な内容でいいので試しに質問をしてみて下さい。見事正解したら、そのときはちゃんと褒めてあげましょう。そうすると、物覚えが悪い人は「自分でもできる」といった満足感を得るでしょうし、「次も頑張って覚えよう」とやる気も出てくるはずです。それに、教える側も教えられる側も、どちらも嫌な気分にならずに、お互いの信頼関係を深める事ができるでしょう。

しかし、褒めてばかりではダメです。覚えていなかったり理解していなかった場合は、きちんと間違いを指摘しましょう。指摘する回数は、褒める回数より少なければ尚いいです。アメとムチは上手に使い分ける事が大切です。

過程からしっかりと教える

教える人は、仕事をとりあえず覚えて欲しい一心で、一気に教え込む傾向があります。期間が定められている場合、一気に教えて反復練習させることが、効率的な教え方だと思い込んでいるためです。しかし、教えてもらう側としては、とりあえず覚えるといった方法ではなかなか理解できるようになりません。物覚えが悪い人には尚更難しいことです。

物事を教えるには、最初に必ず順序立てて教える事が大切です。「こうなるからこうするんだ」というように理由と結果を明確にすると、前回教えてもらった内容と結びつけて新しいことを理解できるようになります。このほうが効率良く教える事ができ、教わる側も覚えるスピードが早くなります。

物覚えが悪い部下や新人の教育方法とは?

部下や新入社員の中には、物覚えが悪い人が1人や2人いるでしょう。物覚えが悪い人は、集団で生きていく社会の中では、評価が低くなってしまう傾向があります。そんな物覚えが悪い人を上手に育てられるかどうかは、上司や先輩社員の力量によります。

では、具体的にどのように改善すれば物覚えが良くなるのでしょうか。

教えたことをチェックリストに入力する

教える人・教えられる人の双方が、何を教えて何を教えてもらっていないかをきちんと認識することが基本になります。

物覚えが悪い人には特に、言葉だけでは不十分なため、チェックリストを作成することをおススメします。チェックリストはExcelで作成するのがいいでしょう。作成はいたって簡単で、3列あればもう完成です。A列には「覚えなければならない項目」、B列には「教えた日付」、C列には「教わった人が説明できるかどうか」を入力し、リスト化するだけです。

このチェックシートがあれば、どこまで教えているか第三者にもすぐに分かります。それに、チェックリストを作成する事により、教えてもらった人は「どんどん覚えていっている」と自信を持てるようになるでしょう。

GOALの設定をしてみよう

社会人として働くとなると、労働時間中は当然賃金が発生します。そのため、物覚えが悪い人でも誰でも、一定期間内にきちんと仕事を覚えなければいけません。

そこで、上記で紹介したチェックリスト作成に加え、GOALを設定しましょう。ここで言うGOALとは「期限」の事を言います。仕事をいつまでに覚えるべきか決めるのは当然のことですが、その際1つ1つの内容にGOALを設定する事が大切です。

このようにGOALを細かく設定する事により、教える人は進捗内容を簡単に把握する事ができます。また、教える内容が極端に多かったり少なかったりと偏らないようにすることもできます。物覚えが悪い人ほど、教える量は毎日ある程度均一にしておきましょう。

怒るのではなく叱る

物覚えが悪い部下や新入社員がいると、教える人はイライラしてしまいます。イライラした状態で注意するのは、「怒る」という行為になります。注意をする時は、感情的にならずに冷静に「叱る」ことを心がけましょう。

叱る時のポイントは、なるべく短い時間で終わらせる事です。長い時間叱ると、知らぬ間に何度も同じ事を繰り返して、本当に伝えたい事を伝えられず、結果的に怒ってしまいます。物覚えが悪い部下や新入社員は、他の社員と比べ注意される回数も多いので、怒られると精神的にも参ってしまいます。そうならないようにするのも、教える人の大事な役目であると言えます。

その人に合った改善方法で有意義な人生を手にしよう

ここまで、物覚えが悪い人の特徴とその解決策をご紹介してきました。

このような物覚えが悪い人は、あなたの周りにも必ずいるはずです。職場に物覚えが悪い人がいると、業務の負担になることが多いですが、それでもしっかりと教育する事で必ず改善していきます。改善方法は一人一人異なりますが、その人の性格に合った方法で根気強く改善していく事が必要です。そうすることで、時間の経過とともに、会社にとって有能な人材に成長してくれるはずです。

物覚えが悪い人も、自分はダメなんだと思い込まず、1つ1つ確実に仕事を覚えていきましょう。そうすれば、いずれは仕事が楽しくなり、人生を有意義に過ごせるようになるでしょう。

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