仕事の物覚えが悪い人の特徴とは?
そんな物覚えが悪い人にはいくつか特徴があるので、この記事でご紹介していきます。
話を中途半端にしか聞いていない
相手の顔を見るだけでも、真剣に聞いているかどうかは分かります。真剣に聞いている人は、相手の目をきちんと見ています。反対に、真剣に聞いていない人は、目線が下を向いていたり、キョロキョロとしていることが多いです。
記録に残さない
記録に残すことは、あとで見てもすぐ思い出せるので、非常に重要な作業になります。記録に残す方法は何でも構いません。メモを取ったり、写真を撮ったり、ICレコーダーで録音したりと、様々な方法があるので、その時に適した記録方法を採用しましょう。
自分を過大評価しすぎている
過大評価する人は、また、教えられた事を忘れてしまった罪悪感を感じることなく、他人のせいにする傾向があります。教えてもらったのにド忘れしてしまったと反省の態度を示さず、平気な顔をしています。さらに、教えてもらっているにも関わらず、教えてもらっていないと言い訳をする人さえいるほどです。
物覚えが悪い人の改善方法とは?
些細な事でもメモを取ってもらおう
また、あとから見ても分かりやすいメモになっているか確認しましょう。ここで、注意すべき点があります。メモというのは、誰が見てもわかるマニュアルではなく、取った本人が記憶するためのツールです。教える人はこのことを念頭に入れたうえでメモの取り方を教えてあげないと、「自分のメモの取り方と違うからなかなか覚えれないんだ」といった誤解を招く可能性があります。
覚えていた事を褒めてあげよう
すでに教えたものの中で、簡単な内容でいいので試しに質問をしてみて下さい。見事正解したら、そのときはちゃんと褒めてあげましょう。そうすると、物覚えが悪い人は「自分でもできる」といった満足感を得るでしょうし、「次も頑張って覚えよう」とやる気も出てくるはずです。それに、教える側も教えられる側も、どちらも嫌な気分にならずに、お互いの信頼関係を深める事ができるでしょう。
しかし、褒めてばかりではダメです。覚えていなかったり理解していなかった場合は、きちんと間違いを指摘しましょう。指摘する回数は、褒める回数より少なければ尚いいです。アメとムチは上手に使い分ける事が大切です。
過程からしっかりと教える
物事を教えるには、最初に必ず順序立てて教える事が大切です。「こうなるからこうするんだ」というように理由と結果を明確にすると、前回教えてもらった内容と結びつけて新しいことを理解できるようになります。このほうが効率良く教える事ができ、教わる側も覚えるスピードが早くなります。
物覚えが悪い部下や新人の教育方法とは?
では、具体的にどのように改善すれば物覚えが良くなるのでしょうか。
教えたことをチェックリストに入力する
物覚えが悪い人には特に、言葉だけでは不十分なため、チェックリストを作成することをおススメします。チェックリストはExcelで作成するのがいいでしょう。作成はいたって簡単で、3列あればもう完成です。A列には「覚えなければならない項目」、B列には「教えた日付」、C列には「教わった人が説明できるかどうか」を入力し、リスト化するだけです。
このチェックシートがあれば、どこまで教えているか第三者にもすぐに分かります。それに、チェックリストを作成する事により、教えてもらった人は「どんどん覚えていっている」と自信を持てるようになるでしょう。
GOALの設定をしてみよう
そこで、上記で紹介したチェックリスト作成に加え、GOALを設定しましょう。ここで言うGOALとは「期限」の事を言います。仕事をいつまでに覚えるべきか決めるのは当然のことですが、その際1つ1つの内容にGOALを設定する事が大切です。
このようにGOALを細かく設定する事により、教える人は進捗内容を簡単に把握する事ができます。また、教える内容が極端に多かったり少なかったりと偏らないようにすることもできます。物覚えが悪い人ほど、教える量は毎日ある程度均一にしておきましょう。
怒るのではなく叱る
叱る時のポイントは、なるべく短い時間で終わらせる事です。長い時間叱ると、知らぬ間に何度も同じ事を繰り返して、本当に伝えたい事を伝えられず、結果的に怒ってしまいます。物覚えが悪い部下や新入社員は、他の社員と比べ注意される回数も多いので、怒られると精神的にも参ってしまいます。そうならないようにするのも、教える人の大事な役目であると言えます。
その人に合った改善方法で有意義な人生を手にしよう
このような物覚えが悪い人は、あなたの周りにも必ずいるはずです。職場に物覚えが悪い人がいると、業務の負担になることが多いですが、それでもしっかりと教育する事で必ず改善していきます。改善方法は一人一人異なりますが、その人の性格に合った方法で根気強く改善していく事が必要です。そうすることで、時間の経過とともに、会社にとって有能な人材に成長してくれるはずです。
物覚えが悪い人も、自分はダメなんだと思い込まず、1つ1つ確実に仕事を覚えていきましょう。そうすれば、いずれは仕事が楽しくなり、人生を有意義に過ごせるようになるでしょう。