「物怖じしない」とは
「物怖じしない」とは、好奇心旺盛で、恐れを知らないということです。積極的にチャレンジする態度のことを表します。
前向きで、普通の人なら尻込みするようなことにもチャレンジする様子、またそのような性格を持った人に対して使います。
「物怖じしない人」とは
物事に対して動じたり、臆病になったりすることのない人を物怖じしない人といいます。勇気のある人と言うこともできます。
物怖じしない人は何事も自分の力で突き進むことができ、行動を起こすことに対して躊躇がありません。物怖じしない人には共通した特徴があり、それらの行動の背景となる心理があります。
そもそも「物怖じする」とは
「物怖じする」とは、「恐れたり、しり込みしたりする」という意味です。未知の経験や、相当な努力が必要とされる場面では、多くの人が物怖じします。
漢字のとおり、「物」を「恐れる」という意味が基本であり、躊躇ったり、不安から乗り気にならなかったりする状態のことを指します。
物怖じしない人の特徴
物怖じしない人はどのような特徴を持っているのか、見ていきましょう。物怖じしない人は、ポジティブで好奇心旺盛な人が多く、前へ前へと進んでいきます。
気持ちのコントロールが上手な人が多く、自分のモチベーションを常に高く持つことができる人が多いです。
特徴1:チャレンジ精神がある
物怖じしない人は、新しいことや未知のことを恐れずに、逆に好奇心を持ってチャレンジしたいと考えます。挑戦することが物怖じしない人の生きがいの1つでもあります。
知らない物や人を前にすると、消極的になってしまう人もいる中で、物怖じしない人は自ら積極的に飛び込んでいくことが可能です。
特徴2:行動力がある
物怖じしない人は、新しいことに興味を持つだけでなく、自分で実際にやってみる行動力を持っている傾向にあります。好奇心を持て余すことなく、自分の体を動かしていろいろなことを体験します。
特徴3:人見知りしない
物怖じしない人は人間関係に対しても恐れを知らないので、知らない人に出会っても積極的に交流することができます。そのため、なかには人見知りをしない人もいます。
物怖じしない人は、自ら進んで友達の輪を広げることができるので、周囲の人にも活動的な良い雰囲気を与えることができます。
特徴4:物事に動じない
物怖じしない人は、自分の軸をしっかり持っている人が多いので、他人のきつい言動や窮地に陥った状況に際しても動じない傾向にあります。自分の行動に自分で責任を持っているからです。
物怖じしない人は、フットワーク軽くさまざまなことにチャレンジしますが、新しいものだけが好きなわけではなく、自分の心に素直に行動しています。
特徴5:失敗を引きずらない
物怖じしない人は、失敗をしてもすぐに気持ちを切り替えて次に進むことができる傾向にあります。失敗をくよくよ引きずるより、行動して挽回しようと考える人が多いです。
不利な状況にあっても行動力を生かして、まずは体を動かすことができるのが物怖じしない人の特徴です。
新しいことや、今の安定した状況を変えることには大変な勇気が必要になり、多くの人は物怖じしてしまいます。しかし、いくら安定していても、自分に合わない仕事をいつまでも続けることは精神的にも体力的にも良いこととは言えません。
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物怖じしない性格のメリット・デメリット
物怖じしない性格を持つ人は、積極的で人間関係も広く、メリットが多いように感じますが、デメリットもあります。具体的にどのようなメリット、デメリットがあるのか見ていきましょう。
恐れを知らないということは、一見すると「無鉄砲」のようにとらえられてしまうこともあります。メリットは守りつつ、デメリットにも気を付けて自分を磨きましょう。
物怖じしない性格のメリット
明るく積極的な「物怖じしない」性格には次のようなメリットがあります。これらのことは、キャリア形成にも有利に働く場合があります。
社会生活でも物怖じしない行動が求められる場面は多々あります。なかなか自分の殻を破れないという人も、次のようなメリットがあることを考えると、ときには勇気をだして行動することも必要です。
メリット1:経験が積める
物怖じしない人は自分からさまざまなチャレンジをするため、いろいろな経験を積むことができるといえるでしょう。はじめは仕事に関係ないと感じられることでも、どこかでつながる場合もあり、このメリットは侮れません。
多くの経験を積むことで、総合的な人間力が向上します。これによってまたさらに新しい世界へ飛び込む自信を持つことができるようになります。
メリット2:人脈を築ける
物怖じしない人は、積極的に知らない人と交流できるため、人脈を築くことができる可能性が高いです。新しい人と知り合うと、その友達とも知り合うことができるため、どんどん人脈が広がっていきます。
社会生活において重要なことは、良い人脈を築いて、困ったときに助けてもらえる状況を作っておくことです。自分から積極的にはたらきかけることでこれは実現します。
メリット3:スキルアップが早い
物怖じしない人は、「できないから」と言って躊躇うことはありません。従って、未熟でも挑戦をし続けることで物事の上達が早いことがあります。
スキルアップが遅い人の特徴は、プライドが高かったり、恥じらいの気持ちから「できない」状態を他人に見せたがらないことです。物怖じしない人は、これを恥じらわないためスキルアップが早いです。
物怖じしない性格のデメリット
上記のようにメリットも多い物怖じしない性格ですが、デメリットもあります。積極的に行動するということは、他の人から見て必ずしも良い印象になるとは限りません。
特に、和を重んじるような雰囲気を好む人から見ると、物怖じしない人は協調性がないとみなされることもあります。
デメリット1:空気を読まないこともある
物怖じしない人は自分の好奇心や興味に素直に、そして迅速に行動するため、空気を読まずに動いてしまうこともあります。他の人が「あえて」やっていなかったことに手を出してしまうと、反感を買うこともあります。
自分の軸を大切にすることは良いことですが、周囲の気持ちを考える癖をつけることが必要です。
デメリット2:生意気ととられるかも
下の身分の者や、初心者の人が、より上級のことにも手を出しすぎてしまうと、「生意気だ」と思われてしまうこともあります。はやる気持ちをぐっとこらえて、一段一段順を追うことも必要です。
物事の上達は自分の積極性にもかかっていますが、周囲との円滑な関係を築くことも必要です。相手から煙たがられて避けられないようにしましょう。
デメリット3:無鉄砲になる恐れも
物怖じしない性格の人は、物事に対する心配をあまりしない人が多いため、ときに「思慮不足」で「無鉄砲」な行動をとってしまうことがあります。好奇心のままに行動するだけではなく、それによって何が引き起こされるのか事前に考えるようにしましょう。
自己PRにおける例文
就職活動をする際に、自己PRで「物怖じしない性格」は有利に働くことがあります。ただし、先述したような「無鉄砲な性格」であると捉えられてしまわないように注意しましょう。
うまく表現することで、意欲にあふれて勢いのある人だという印象を与えることができます。以下の例文を参考に、アピールしましょう。
新卒の場合
私の強みは物怖じしないことです。何事にも臆することなく挑戦します。大学時代、厨房でのアルバイトで、豚肉のミンチが多く余るということがありました。
それを勿体ないと思い、豚ミンチを使った料理をいくつか提案しました。そのうちの一つが採用され、廃棄量を大きく減らすことができました。
現状の問題に対して解決策を考え、それを伝えていく力は御社で働く上でも役立てることができると思い御社を志望しました。
転職の場合
私は物怖じしない性格で、さまざまなクライアントとの仕事を円滑にこなしてきました。クライアントの意見に耳を傾けながらも、こちらからも積極的に質問したり意見を出すことで双方が妥協することなく満足して仕事を完成させることができました。
きちんと自分の意見を述べ、お互いが真に満足して仕事を進めることが大切だと考えます。私の考えや能力に合致し、それを役立てることができると感じ、御社を志望しました。
「物怖じしない」ことを活かす
このように、物怖じしない性格は強みになります。自分が物怖じしない性格だと感じている人は、それを積極的に活かしましょう。
物怖じせずに挑戦を続けることで、さらに挑戦する対象に出会うことができます。その積み重ねが人を成長させます。
他人の強みと自分の強みを補い合う
人にはそれぞれ強みがあり、それを補い合うことで物事をうまく回すことができます。自分ひとりですべてを背負い込む必要はありません。
自分が物怖じしない性格であれば、思慮深い人、消極的なタイプなら積極的な人とうまく協力していくことで、お互いに高めあい、100%以上の力を出すことができます。