毎日がつまらない人の特徴
こんな天国のような地球に住みながら、毎日がつまらないを口癖にして、この地球を地獄のごとく生きている人は案外多くいるものです。顔色は悪く覇気がありません。口を開けば「毎日がつまらない〜」「何かいいことないだろうか〜」ばかり言っています。
まずは毎日がつまらない人の特徴について、考えてみましょう。
毎日がつまらない人① 社会人
最初は大きな夢を抱えていた
学生から社会人になる時、人は大きな夢や希望を抱えています(どうも最近の新入社員は、それほどでもない傾向にあるらしいのですが)。しかし1年、2年…5年、10年と月日を重ねていくうちに、いつしか最初の頃の大きな夢や希望がだんだんと小さくなってしまう場合が多くあるものです。
いわゆる現実に直面するとでも言ったら良いのでしょうか。気の合う仲間たちと楽しく付き合い、バイトで貯めたお金を好きなことだけに使い、有り余る時間をのんびりと好きなことをして過ごしていた学生時代。毎日がつまらない?いや、楽しくて仕方がありません。
しかし、いざ社会に出ると、学生時代のように思うようにはいかない場面に多々遭遇することになります。
夢のある社会が天国から地獄に
段々と社会の荒波に接する機会が増えてくると、残念ながら社会に入る前に抱いていた夢が、少しずつ少しずつフェイドアウトしていく社会人が多くいるものです。
授業に出席するのが大変だとか、試験勉強が難しいとか言っても、学生は学校に授業料を支払い通学しています。いわば学生は学校にとってのお客様です。多少好き勝手してもお咎めなどありません。毎日がつまらないなどと感じることもあまりありません。
一方、社会人は自らの労働力を会社に提供することで、その見返りとして給料が得ることができます。少し厳しい言い方ではありますが、逆に言えば給料に見合った労働力を提供することができない人は給料をもらう資格がありません。つまりは会社には必要とされない人物ということになります。社会とは厳しいものです。(でも一方で楽しいこともたくさんあるのに…。)そうなると、毎日がつまらないということになります。
やがて毎日がつまらないということなる
そういう人の特徴として、まず一つに、社会人になる前の夢が、あまりにも現実とかけ離れすぎていたと言えます。もちろん大きな夢を抱くことは、これからの社会を生き抜く上で大きなモチベーションとなりますので、それ自体はとても良いことであります。しかし、あまりにも現実とかけ離れた夢は、叶うどころか一つのつまずきを契機にして、儚く消え去ってしまうものです。
次に、毎日がつまらない人の社会人の特徴として、物事を暗く考えてしまいがちな人が多いと言えます。ちょっとした失敗をきっかけに投げやりになり、「どうせやっても無駄だ」「私ってどうしてダメなんだろう」「もうどうでもいいや」などと考え、諦め、下を向きます。社会は困難の連続です。でも、やり甲斐の連続でもあります。その度に落ち込んでは前に進むことができません。やがては「毎日がつまらない〜」ということになります。
毎日がつまらない人② 主婦の場合
結婚生活に大きな期待をしていたのに
一緒に住む家選びや設置する家具類選びをする時間は、数々の困難を乗り換えようやく結ばれた二人にとっては、とても楽しいひと時です。やがて新しい二人の生活が始まり、それから子供にも恵まれます。お互いがそれらの結婚生活の中での様々な経験を通じて、精神的に成長していくことはなんと素敵なことでしょうか。毎日がつまらないなど、考えにも及びません。
それがいつしか気が付いてみると、毎日がつまらないという状況になるのは何故でしょうか。
結婚は契約であり、その契約を履行する責任がある
逆に言えば離婚は、どちらかがその契約を守らずに他の異性にうつつを抜かすとか、仕事をしないで毎日酒を飲むことに明け暮れているなど、結婚の時に交わした契約事項を守らないと言うことです。そうなれば、慰謝料などのペナルティーが生じるのは当たり前のことです。
話が少し外れましたが、結婚生活とは決して甘いばかりのものではなく、二人にはその生活を守るための責任があると言うことです。それ故毎日がつまらないと感じる時もあるものです。でも責任感が人を成長させることを忘れてはいけません。
毎日が同じことの繰り返しに
しかし、結婚するとOL時代のような自分中心の生活をすることが難しくなります。お金に関しては、自分の好きなことにお金を使えていたものが、旦那と協力しながら毎月の家のローンや光熱費を払っていくようになります。毎日の食費もバカになりません。
また結婚生活では、食事の準備や掃除洗濯などの家事といった、やらなければならない主婦としての役割があります。お互いに話し合いながら、旦那と協力してその役目をこなしていかなければなりません。
やがて子供ができれば、その子の面倒を見るようになります。子供はとても可愛いものです。ましてや自分の子供となれば、目に入れても痛くないほどでしょう。でも時には手がかかり言うことを聞かず、大きな声で思い切り叱ることもあれば、思わず手が出てしまうこともあるでしょう。
そんなことの繰り返しが、結婚生活では何年も続きます。「あ〜、最初に思い描いてた結婚生活とは程遠い〜」、そんなことを感じ始めてしまえば、毎日がつまらないと思うようになってしまう主婦もいることでしょう。
毎日がつまらない人③ 大学生
大学生活は楽しいものです
これから始まる大学生活は、本当に楽しいものです。高校生の時のような、いわゆる親や先生の監視の目が緩くなります。3年生ともなれば、朝から夕方まで授業に縛られことが少なくなります。専攻する科目だけを受ける形になることが多いからです。空いた時間は、アルバイトをしてお金を稼ぐことができるし、サークルにも参加できます。
どのように過ごすかは個人の選択に委ねられるため、ある意味自由な時間を自分でコントロールすることが必要になります。つまり自らの意思で自らの行動を決定していき、社会人になるための一歩を踏み出しているとも言えます。
大学生活は社会人になるための準備期間
自分の将来像を描きながら目標に向かって努力することは、とても楽しくてワクワクすることです。最初のうちはその目標と現実とのギャップにつまずき、戸惑うことも多々あります。しかし、努力を通じてそのギャップを少しづつ埋めていく作業は、この上なくエキサイティングな経験です。
おそらく多くの大学生はそのように大学生活を送っているとは思います。毎日がつまらないとは決して感じることがありません。
一方で目標を見間違うと…
大学に入学することだけを目標に受験勉強をしてきた学生にとって、いざ大学合格という目標を果たしてしまえば、その後の目標を見失いがちになります。前記したように、大学生活はとても楽しいものです。また甘い誘惑も待ち構えています。
友人との遊びに明け暮れたり、学問をそっちのけにしてアルバイトばかりをしたり。もちろん、友人との交流やアルバイトを通じて社会に接する部分を持つことは、大学生活において最も有意義な時間ではあります。ただ、あまりにもそちらのことばかりに特化してしまうと、結局は将来のことを見据えた行動ができず、時間に流させるが如く大学生活を終えることになります。
意志を持たず時に流されるていると、ふと気付いた時には、毎日がつまらないと感じる事になりかねません。
毎日がつまらない原因とは?
理想と現実のギャップがあまりにも大きすぎる
物事に対する期待も同じことが言えます。期待とは、自ら獲得するものではなく、相手先から与えられるものです。つまり、努力無しに恩恵を受ける事に近いものがあります。すると、その期待が想定をはるかに下回った時、人は裏切られたと感じます。
それらのことが度重なり起こる事により、理想や目標を実現する意欲が失われ、人は毎日がつまらないと、感じる様になります。
物事を否定的に考えてしまう
何度も失敗を重ねた上で、理想や目標を手に入れられた時の達成感は、これを経験した事のある人にしか味わうことが出来ません。その達成感が、新たな目標へと自分を駆り立てるキッカケとなるものです。
しかし、一つ二つの失敗で心が傷つき、自分を見失い、時に流された生き方を選択してしまう人がいます。「私は何をやってもダメだ」と自暴自棄になる人。「失敗したのは私の責任ではない。あの人の責任だ」「私には運が無いのだ」と失敗を自分以外の人や物事のせいだと決めつけてしまいます。
その様な人は、それらのことがきっかけとなり、毎日がつまらないと感じ始めてしまう傾向があります。
もともと毎日を楽しもうという気持ちが無い
そういう人は、自分自身が毎日つまらないと感じていますが、それを自分以外の人にも強要する傾向があります。自分以外の人の感情を暗くさせることで、自分の存在価値を確認するのです。嫉妬深く、用心深い、人の幸せが何よりも受け入れ難く、妬むことに長けています。
そうする事の気持ちの裏には、その人自身がとてつもない劣等感を抱いているといえます。劣等感の強い人は、ちょっとした他人の言動で卑屈になったり、あるいはちょっとした他人の反応で優越感を感じたりします。劣等感と優越感は表裏一体です。
自分の意志が確立されず、自己肯定感がないために他人の反応にものすごく左右されるので、毎日が楽しいなどとは程遠い生活です。まさに毎日がつまらないと言えます。
毎日を楽しむための改善方法
現実に即した理想や目標を掲げてみる
毎日がつまらないという人の傾向として、高すぎる理想や目標を設定するのとは逆に、低すぎる理想や目標を設定することがあります。低すぎる理想や目標を達成しても、決して達成感を味わうことができません。あくまでも適度に設定することが重要です。
この地球という星は、自らが行動することでいくらでも状況を変えることができます。行動なくして、状況を変えることはできません。
どのような理想や目標を設定したら良いのか分からない時は、自分が過去に経験した記憶の中を遡り、楽しかったことや嬉しかったこと、人に褒められたことや尊敬の念を寄せられたことを思い出してみましょう。その記憶の中には、きっと理想や目標を達成したことが含まれているはずです。新たなる目標設定のヒントがきっと隠れています。
まずは日々の生活の中での目標を設定して、一つ一つ達成していく習慣を身につけましょう。毎日がつまらないなどと嘆いている時間はありません。
物事を肯定的に考える習慣を身につける
人は何も考えていないと、自然と悪い方へ思考が流されていくようになっています。それは自らの身を守る上での、当たり前のことのようです。例えば冬に寒くなれば風邪を引いてしまうのではないか、もうすぐ大きな地震が起きるのではないか、今年の夏は暑いから熱中症にならないようにしないとなど、次から次へと否定的な思いが浮かんできます。
テレビや新聞、ネットを見ていてもそれらのような暗い話題ばかりが報道されます。これでは毎日がつまらないと感じろと言われているようなものです。
しかし、過剰な心配や否定的な考えは、心配事や否定的なことを呼び起こします。自分の周りの人たちを観察して見てください。いつも心配ばかりしている人は、心配事を呼び起こします。いつも苦虫を噛み潰したような顔をして、イライラしている人はイライラするようなことを呼び起こします。
逆に、いつも笑顔を絶やすことなく、楽しいことばかりを考えている人は、楽しいことを呼び起こします。いつも人に優しくすることを考え、実行している人は、人に優しくされることを自らにも呼び起こします。毎日がつまらないなどと微塵も感じることはありません。
少しでも状況を変えたいと思うのであれば、普段から物事を明るく肯定的に考える習慣を身につけましょう。
もう毎日がつまらないなどと言わせない
毎日がつまらないと思う人と毎日が楽しいと思う人には、決して大きな差があるわけではありません。ちょっとした考え方や行動を変えるだけで、つまらない生活を毎日が楽しい生活に変換することが誰にでもできます。
まずは、毎日が楽しそうな人をじっと観察をして、その人の考え方や行動を真似てみることから始めて見てはいかがでしょうか。きっと自分にも取り入れられることがたくさんあるはずです。
1日2日で諦めてはいけません。それらを習慣として身につけ、自分のものとしてください。もう毎日がつまらないなどとは言わせません。きっと毎日が楽しくなりますよ。