人生における目的の見つけ方とは?
誰しも豊かな人生を目指しています。誰一人として不幸な人生にしようとは思っていません。だからこそ幸せになる目的が重要だと分かってはいます。
しかし、大半の現代人は、目標や夢を聞かれても明確には語れないものです。夢や目的を持つことが大事だと知っておきながら、なぜ現代人は探さないのでしょう?そして、その見つけ方について探っていきましょう。
人生の目的がないとどうなるのか?
人生の目的がないということは、終着点を定めていないということです。当然のことながら、生き物は生まれてきたその日から死に向かっていきます。そうしたことからも、目的がない、あるいは見失った人は「死≒目的」という図式に陥ってしまいがちです。
近年、自殺者が後を絶たない風潮にも繋がっているかもしれません。あるいは目的がないと、不安や苦悩ばかり積ってしまい、そこから離れられなくなっていきます。そして、人生を楽なことに費やそうとし始めます。
人生の目的がわからない人の原因と対処法について
人生の目的がないことは、必ずしも悪いことではないとも言えます。仮に、人生の目的がないからこそ、自分の直感や現実を受け入れて真摯に生きていく人もいるはずです。それは、個人として納得して生きているのだから良いことです。
しかし、多くの人々が、そんなに聖人や修行僧のようではない筈です。誰しも迷い不安の中で押しつぶされそうな居心地なのは、明るい未来を目標に出来ないからです。ここでは、そうなった原因と対策について触れていきます。
人生の目的が見えず分からない主な原因
人生の目的が分からない原因①「孤独への恐れ」
人生の目的がわからない原因の有数にあがる理由は、孤独というものに対処できないところから発生しているということです。孤独≒悪という勝手なルールを築き上げている人ほど、孤独が怖くて何もチャレンジしないからです。
これをやると人に嫌われる、友達が減るかも?という不確かな恐れが、自分自身の可能性も潰しているのです。とりあえず平凡なままが安心なので冒険しないでおくほうが都合がいい、そんな囚われた生き方なのです。
人生の目的が分からない原因②「自由の意味を知らない」
適度に忙しい、適度にやりがいがある時は、人生を最高にエンジョイしていると感じるはずです。ところが、その適度が一番問題です。何かの事情でそんな生活が変化する場合が、時として起こり得ます。
環境や職場、立場が変わることで訪れる転機に対応することが出来なくなった人は、目的どころか生きる気力すら見失っていきます。日本人は自由に振舞うこと、行動することが下手です。また、自由になってしまうと不安になるのです。
人生の目的が分からない原因③「過去のトラウマがある」
人生は、失うことが多いと言われます。喜びの時ももちろんありますが、大半は何かが自分の目の前から消えてしまうことのほうが多いようです。それは、友人・知人・家族など身近な人々ほど関連性が高いのです。
あるいは、環境の劣悪した中で過ごした人は、その辛さを引き摺ってしまうケースもあります。過去に起こったつらい出来事が、トラウマとなって悲観的なまま人生を送り続ける人は、生きる目的を見失いがちです。
人生の目的を見つける主な方法
人生の目的を見つける方法①「願望や嫌な事と向き合う」
先ずは紙と鉛筆を用意します。そこに真ん中で線を弾きます。片方のスペースには「願望」と書きます。そして、もう片方のスペースには「回避」とでも書いておきましょう。
つまり、今あなたが頭の中で思い巡らす全ての願望と回避したい嫌なことを、箇条書きでアウトプットして書いてみましょう。目標・目的と大げさに考えなくても良いのです。あなた自身に「欲」は、あるはずです。
その欲をはっきり分かっていないから、目的が出来ないと思えば当然のことです。欲のレベルを軽視しないことからスタートします。
人生の目的を見つける方法②「プラス面に置き換えてみる」
紙に書き出したリストをよく眺め、願望をどうしたら実現できるのか一つづつ考えてみましょう。その実現過程を順番に思い描きます。
例えば「マイホーム」なら、資金や条件、場所について思い描き、どうしたら資金繰りできるのか、何をすれば今の自分にとって必要か?などが分かってきます。それを再び紙に書いてみましょう。
また、やりたくないことのリストは、逆の発想で思い描きます。克服する方法なども調べてみましょう。つまり、リストはすべてプラスに置き換えて想像を繰り返します。
人生の目的を見つける方法③「簡単なことから開始する」
上記のような作業をしていくうちに、案外、今すぐに出来ることや簡単な作業も思い浮かぶことがあります。そうなった時は、素直にその作業を行う段取りをしましょう。簡単なことを毎日続ける習慣が、重要です。
例えば誰かに今の辛い気持ちを伝えたいのなら伝えればいいのです。その方法は、色々あります。「人に会いに行く」「ブログを書く」など、無理なく続けられる自分なりな方法を見つけましょう。そして続けることが、大切です。
人生の目的に言及した名言
ここでは、人生の目的にマッチした名言をご紹介いたします。偉人や有名人は、どのような目的意識を持っていたのでしょうか?その細々した心情は、彼らの残している名言や格言の中に生きています。
人生について書きたいなら、まず生きなくてはならない
こちらは、文豪ヘミングウェイの言葉です。まさにその通りで、人生の目的を見つけるには、まず生きなければ話になりません。途中で諦めたりしないことが肝心です。何があろうと生きることに執着する、それ自体がもう目的となっていきます。
誰かの為に生きてこそ人生には価値がある
こちらは、アインシュタインの言葉です。人生の目的は主観的になりがちですが、その背景には、「他者への貢献」も含まれています。人は一人では生きていけないとよく言いがちです。その意味は誰かと共に生きるというより、誰かが喜ぶ為に生きると解釈するほうが励みになります。その上で目的が見えてくるのです。
毎日毎日の足跡がおのずから人生の答えを出す、きれいな足跡にはきれいな水がたまる
こちらは、相田みつをの残した名言です。コツコツと自分が正しいと思えることを続けていけば、いつかその答えが分かるというもの。「きれいな水がたまる』という表現のセンスがある優れた名言の一つです。
どうやって生きるかなんてことは、誰も他人に教えられないよ!それは、自分自身で見つけるものだ
こちらは、ジャマイカのレゲエシンガー、ボブ・マーリーの言葉です。生きざまが常に前向きで戦うシンガーだったこともあり、責任の所在がはっきりしているパワーのあるメッセージです。人生のことは分かっているようでいて、つい甘えてしまうのが人の性(さが)です。
人生それ自体に意味などない!しかし、意味がないからこそ生きるに値するのだ
こちらは、フランスの作家アルベルト・カミュの言葉です。目的が見出せない人にとって、「あ、それでも生きていいんだ!」と安心させてくれるような言葉です。しかし意味を持った生き方を探せと逆説的に捉えることも出来ます。先ずは簡単なことから始めてみましょう。
何のために意味なんか求めるんだ?人生は願望だ、意味じゃない
こちらは、喜劇王チャールズ・チャップリンの残した言葉です。コミカルな動きで有名なチャップリンではありますが、苦労を重ね生きた人です。先ずは貪欲に求める何かを見出すからこそ、人生は華々しいものになるのでしょう。正直に生きる方法とも言えます。
人生の秘訣とは、自分でそれを見つけないと意味がないのだ
こちらは、「月と六ペンス」などの小説で知られる作家サマセット・モームの言葉です。他人任せな、他人に主導権を握られた生き方ではなく、自分で自分のことを決めるのが人生という意味に捉える事が出来ます。
人生の義務は、ただひとつしかない!それは幸福になることだ
こちらは、ヘルマン・ヘッセの言葉です。人生の目的を集約すればまさにこの通りです。誰一人として不幸せを求めて生きてはいません。そこにハマっている必要はないのです。誰だって幸せになる為に明日を迎えるのですから。
人生の目的に関する本の紹介
ここでは、人生の目的についてを述べている書籍を特集します。何をしたらいいのか分からないという方は、まずは先人の知恵を拝借することで、何かしらのヒントを得られます。しかも、これは習慣的に続けることで実現性が高まります。読書こそ、誰でも出来る成功体験の一つです。
人生の目的に関する本①「人生の目的~自分の探し方、見つけ方~」
「ユダヤ人大富豪の教え」で有名な著者の人生哲学とも言える本です。本当の自分らしさや人の幸せを追求した、後悔しない生き方を考えさせられる一冊です。自分の才能と目的を見出す為の羅針盤になるな本です。
今年、自分の人生の目的を明確にし、行動していきたい。しかし自分の考え方はあっているのか、不安がありました。
この本を読んで、私の考え方は大丈夫だと安心することができました。
とても素直に読むことができました。
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人生の目的に関する本②「人生の目的が見つかる魔法の杖」
人生の目的について「魔法の杖」と称して、綴られています。やりたいことをいかにして見つけるかの指南本です。毎日が何となく終わってしまう現代人の多くに知ってもらいたい一冊です。
自分の人生をどうしていいか分からなかってけど、この本を読んで少し安心しました。
僕は今までどうしたら後悔しない楽しい人生を送れるかを考えて、メチャクチャ悩んでいて、いろんな自己啓発書を読んできたのですが、この本が一番しっくり来ました。
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人生の目的に関する本③「ザ・ミッション 人生の目的の見つけ方」
「現代の哲人」という別名もあるドクター・ディマティーニによる本です。内容は、彼が南アフリカの若者向けに行ったメソッド「人生の目的=ミッションを探すためのメソッド」を編集してまとめたものです。目的を考えゆくゆくはリーダーとなるまでの過程を描いています。
生き生きと過ごしたいんだけども、特に使命感もなく、何が自分にとって大事かが全然わからない人は読んでみると良いかもしれません。
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人生の目的に関する本④「天職・ソウルメイトを引き寄せる「マヤ暦」の教え あなたの「生まれてきた目的」がわかれば、奇跡は起きる。」
本来、人は誰しも人生の目的をもって生まれてきています。そんな自分の目的・ミッションを認識し宇宙は味方にすることで人生は輝き出すという内容です。古代マヤ文明の儀式で使われた「ツォルキン暦」を通じた人生の目的を見出す本です。
家族全員、腑に落ちる感じで、ならビックリといった感じ。
人生の目的も、しっくり。
怠けると、やっぱりその道に戻す為、何かが起きていたんですよね。
不思議でしたが、納得しました。
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人生の目的と目標にはどんな違いがあるのか?
目的と目標、この二つの言葉は頻繁に使用されます。しかしながら、無意識のうちに、その時の気分で使い分けている人が、多いかもしれません。どちらも同じ意味、類似語という感覚です。しかし、目的と目標の言葉の意味には違いがあります。
目的あっての目標である
先ず最初に決めておきたいものは、「目的」です。最終的に行き着きたい場所、状態のことを目的と称します。ゴールと思えば良いでしょう。人生における自分らしいゴールを見出して一歩踏み出す。それが行動です。
目標はステップとして設定するもの
では、「目標」とは何でしょうか?これは、階段を登る途中の目印と思えばいいでしょう。仮に、本を一冊読み終えるのが目的であり、各一章ずつ読み込む毎日の習慣が目標と思えば分かりやすいかもしれません。目標とは、目的を制覇する為に達成させたい細かなステップ・ポイント地点のことを指します。
人生の目的を決める際の事例
先に述べたように目標と目的をはき間違えてしまうと、長い人生における幸福度も変わってきます。ここでは、目的と目標の違いを事例にその区別を考えていきます。あなたにとって何が人生の目的であり、目標なのでしょうか?
事例①「結婚」を目標・目的にした場合
「結婚する」ことが目標なのか、それとも目的なのか?その違いで、かなりの差が出てしまいます。結婚式を挙げることに憧れを抱いている方が、多いかと思われます。もし、結婚そのものが目的となってしまうと、人生のその後のビジョンが分からなくなることも無きにしも非ずです。大事なことは、結婚後の夫婦の暮らしです。そこに目的があるか否かなのです。
事例②「進路」を目標・目的にした場合
受験生は、まず志望校合格を目指して勉強をします。受験こそ、最初に人がビジョンや目標・目的を作りやすい環境です。しかし、これも目標と目的を間違えてしまうと誤算が生じてしまいます。
特に昭和の頃は、有名校に合格すれば人生が安泰などという妄想に駆られて目的そのものが、「受験」になってしまった世代です。しかしながら、本当は受験などは通過点でしかない筈です。受験は目標達成の一つです。
目的は、自分にふさわしいやりがいのある生き方を求めることにあります。
事例③「貢献」を目標・目的にした場合
仕事をするということは、自分やその周辺の人々の暮らしの安定ややりがいにウェイトが置かれます。そこに、「人の役に立ちたい」という希望が湧いてきて目標や目的にする前向きな方もいたりします。そこで、今の仕事を辞めて、もっと社会貢献したいという目的を持ち始めます。
しかし、冷静に考えていただきたいのは、たとえどんな仕事であろうと大小限らず、仕事というのは本来誰かを満たすためにあるものではないでしょうか?人の為に貢献したいと表向きで言う方は、その裏側をしっかり考えてほしいものです。貢献とは自分を犠牲にすることです。それでもやりたいのなら、本当の目的になっています。
人生の目的を失ったときにすべきこと
人生の目的を見失ってしまった時にやるべきことは、何でしょうか?そのいくつかの方法について、述べていきます。また改めて、人生の目的を見直して軌道修正していきましょう。
人生の目的を見失ったら?①「一旦立ち止まってみる」
人生の目的が分からないと不安になったら、その不安を抱えている自分を確かめましょう。無理に直そうとしなくても良いのです。その代わり、一旦休んでみることも必要です。仕事がうまくいかない、メンタルが弱っているなど、そのような時は休息することも必要です。そのような信号を心の奥から送っている、と思えばいいのです。焦る必要性などありません。
人生の目的を見失ったら?②「一歩だけ行動する」
しかし、いつまでも休んでいる場合でもありませんから、しばらくしたら一歩だけ踏み出しましょう。つまり、行動するのです。どんなことでも構いませんが、せっかくなら今まで自分がやったことのないものを選ぶのが最良です。
スポーツでも絵でも音楽でも、仕事というより趣味や娯楽に関することのほうが、一生を支える糧になる可能性が高いと言えます。思わぬチャンスが舞い込む可能性もあります。
人生の目的を見失ったら?③「自分以外の人の幸せを考える」
また、自分中心になりがちな心をもっと開放するという方法もあります。その際の対象は「他者」です。身近で何かを悩んでいる方、もしくは何かの計画を持っている方に接触してみるといいでしょう。小さなことでも援助するような姿勢をもってみると、再び「社会も悪くないな」と思えてきます。誰かの為に自分の能力を試すことは、本当のやりがいに通じていきます。
人生の目的を持てば楽しくなります!
人生には様々な出来事があるから、ひたすら生きているだけもスリリングで楽しいという捉え方も出来ます。冒険のような人生は、ある意味憧れです。
しかし、現代人のほとんどが毎朝同じ電車やバスに揺られ、とっぷり陽が暮れる頃に疲れて帰る毎日です。なかなか人生の目的や意義を考えないものです。
だからこそ、ここで考えることが何より大切です。人生の目的がはっきりすれば、豊かな日々への布石になります。明日どんな楽しいことをしようか?と前向きになれるでしょう。