「いいことないかな」と思う理由は?
暇な時間が多い時の「いいことないかな」
例えば、お店勤めをしているのですが、何故か今日はお客様がほとんどやって来てくれません。仕事が退屈で仕方がありません。どうにも暇だなと思いつつ、ショーケースの掃除でもしてみます。
かなり時間が経過しただろうと、ふと時計に目をやると、なんと、あれからまだ5分しか経っていません。おかしい、もしかしてこの時計止まっているのではないかと、疑ぐりの念を抱くほどです。もう家に帰りたいと思っても終業時間までには2時間もあります。暇で退屈でつまらない。時間を持て余している時、人は「いいことないかな」と思ってしまいます。
暇な時間が少ない時の「いいことないかな」
それでも働いた分の残業手当が付けばまだマシな方ですが、ひどい時にはサービス残業や休日出勤が発生することもあるかもしれません。家族サービスはおろか、自分の時間さえ持つことができません。
このように忙しくて心にゆとりがなく、目の前のことにただ追われている時、人は「いいことないかな」と思います。
このように暇が多くても、少なくても「いいことないかな」と思う人。特に仕事を時間で拘束されるサラリーマンやパート社員にありがちですが、これらの考え方の人に共通していることは、仕事に対して「やらされ感」で取り組んでいる人が多いということです。それはいい悪いでは無く、そのような傾向になりがちであるということです。
やらされ感から来る「いいことないかな」
作業効率の向上はコストカットを実現し、さらなる収入を生み出します。彼らの事業は拡大して、生活水準が向上します。
逆に自営業者は暇を嫌います。彼らにとって、暇は即収入減につながります。収入が下がれば事業が縮小し、労働者に賃金さえ払えなくなります。時には大きな借金をしてしまうこともあります。そうなればまともな暮らしさえもできません。
したがって、自営業者にはやらされ感がありません。彼らは忙しさをこの上なく楽しみ、暇ならば忙しさを求めて必死に仕事を探します。それこそ「暇を望む暇」がありません。「いいことないかな」と思うどころではありません。
仕事は忙しいけどプライベートが充実していない
実際に仕事が忙しいといわれる人を見て下さい。有名な会社の幹部や、会社を興して責任者として忙しく働く人たちに限って、仕事もプライベートも充実しているものです。彼らは時間の使い方がとても上手なのです。彼らは仕事の忙しさを楽しみ、プライベートも満喫しています。
したがって、仕事が忙しいけれどプライベートが充実していないと言う人は、仕事の忙しさを理由にして、プライベートの充実を怠っている人だと言えます。このような人は、仕事が忙しくても、忙しくなくても「いいことないかな」と思うものです。もっと言えば、仕事の忙しさ無しに、プライベートの充実もあり得ないということです。
「いいことなんかなくてもいい」それは本心なのか?
人は幸せになるために、この世に生を受けたのです。そうでなければ、生まれてきた意味がありません。まずは自分が幸せになり、その幸せを人に分け与えていく。それが人の中で生きるということです。
「いいことないかな」から幸せが舞い込む幸せな習慣へ
目標を立てる
但し、目標の立て方を間違えると、再び「いいことないかな」という思いが、目を覚ます可能性があります。
まずは、目標を立てる際には、あまりにも高すぎる目標を立ててはいけません。高すぎる目標は、それを実現できない可能性が高まります。もし目標を実現できなかった時、その目標を修正して、新たに実現可能な目標を再設定できれば良いのです。
しかし、目標実現に失敗した時、目標実現の意欲さえ失い、努力を怠ってしまう人がいます。その時、そのような人は「いいことないかな」が再びはじまってしまいます。
目標は、少し頑張れば達成できるレベルで設定しましょう。そして目標達成感を味わいながら、また、更に少し頑張れば達成できる目標を設定することを繰り返していく事が大切です。
旅行の計画を立てる
旅行に出発して、目的地に到着すると、そこはガイドブックに載っていた写真そのものの景色です。そこでの見知らぬ人達との出会い、心打たれる美しい景色、頬がとろけ落ちそうな美味しい料理を満喫できます。
こんな楽しい旅行の最中に、「いいことないかな」と退屈な心を持て余すことはありません。旅行から帰ればまた次の旅行に行くために、頑張って仕事に打ち込むこともできます。
幸せオーラが出ている友達と遊ぶ
幸せオーラの出ている人は、常に幸せなことを考えているものです。「いいことないかな」という思いは、おそらく心の隅にも存在しないことでしょう。彼らとの付き合いで、彼らの考え方を学び、感化されることで自分にも幸せオーラが乗り移ります。
まずは幸せオーラが出ている人を探すことから始めて、積極的に付き合ってみましょう。そうなれば「いいことないかな」と思うことは無くなります。
趣味を作る
もし仕事がうまくいかない時、没頭できるくらいの趣味があれば気分転換ができます。すると新たな仕事への新しいアイディアが浮かぶことも多々あります。すると再び仕事がうまくいくものです。
仕事と趣味で生活のメリハリをつけることで「いいことないかな」という思いから解放されるものです。
考え方の習慣を変える
ただし自分の考え方を前向きにするには、少しの努力が入ります。それには上記したような、幸せオーラが出ている人と付き合い、その人の考え方に自分の考え方を近づける努力をしてみてください。また、心のことが書いてある書物を読むことも有効です。
「人は考えていることがその人自身」です。常日頃の考え方はその人の生き方を支配します。よく周りの人たちを観察してみてください。前向きな考え方の人は前向きな生き方をし、後ろ向きな考え方の人は、後ろ向きな考え方をしています。
どちらを選ぶかはその人次第です。できることなら、少しの努力で考え方を前向きにして、「いいことないかな」という思いから解放されてみたいものです。
もう今日から「いいことないかな」なんて思わない
人は少しの努力で十分幸せになれます。焦ることはありません。まずはできることから始めてみましょう。すると「いいことないかな」という思いが自分の中から消えて、いつのまにか幸せへの道を歩んでいる自分に気付くことでしょう。