気が利かないと言われて悩んでいるあなたへ
気が利かない人の中には、気が利かないという自覚がない人も多く、自覚がないからこそ、改善もできないというジレンマに陥っています。
「気が利かない」と言われたら、一旦自覚を持ち、自分の行動を振り返ってみましょう。ここでご紹介するような場面も、身に覚えがあるのではないでしょうか。
気が利かないと言われる場面
同じ性格の人間なのに、いる場面によって「気が利く人」になったり、「気が利かない人」になるのはなぜでしょう。
これは、環境によって、気を遣う相手や気を配る対象が異なるためです。すべての環境を熟知してあらゆる気配りのできる人というのは、多くはありません。
友達といるとき
・友人宅に訪問したときに、全く動かない
お客様然として、「手伝おうか」のひとこともなく、お茶が運ばれるのを待ち、片付けも手伝わないような人。
・ランチなどで手を動かさない
大皿を取り分ける、鍋の具を取り分ける、食事が運ばれてきたらお箸やスプーンなどを取り分けるなど、全くしない人。
家族と一緒にいるとき
・配膳の手伝いをしない
食事の準備をして、食卓に配膳しようとしているのに、食卓の上を片付けなかったり、テレビを視続けたりすると、主婦(主夫)に「気が利かない」と怒られます。
・ほかの家族への気遣いが足りない
受験生がいるのに、大音量でテレビをみている。持ち帰り仕事をしている人の横で、高いびきで寝ている。
職場
・指示待ち
すべての仕事で、指示を受けないと動けない。来客時にお茶を入れることすら、思いつかないと、「気が利かない人間」のレッテルが張られます。
・人の補助ができない
緊急で、雑用を含む作業に追われ、手が回っていない人が近くにいても、「手伝いましょうか」のひとことが出ない人。
気が利かない人の特徴6つ
これらの特徴を理解し、自分に当てはまらないか考えてみるだけでも、一歩「気が利かない人」から遠ざかることができます。
特徴1:言葉の真意をくみ取ることが苦手
知人の家を訪問したときに、「お客様なんだから、座っていて」という言葉を真に受けて、通された部屋でじっとしていると、気が利かないと言われてしまいます。
本当に相手が「手伝って欲しくない」「手出し無用」という意味で言っているのか、単に遠慮や社交辞令で断っているだけなのか、真意を汲み取ることが大切です。
特徴2:つい人任せにしてしまう
一応、取り分けが必要であることには気づいている、ということだけでも伝えれば、「気が利かない人」と思われることだけは回避できます。
ただ人任せにするのではなく、「下手だからお願い」の一言があるだけで、だいぶ周囲の受け取り方も変わってきます。
特徴3:単独行動が多い
周囲の者にとっても、必要な時に「あれ、いない」ということになるため、空気を読めない気の利かない人と思われがちです。
特徴4:天然と言われることが多い
「気が利かない」と思うと、気持ちがモヤモヤしたり、腹が立ったりしますが、「天然な人」なら、仕方ないかと思うこともできるので、柔らかい表現として「天然だ」と言われることもあります。
特徴5:自分の言動に自信が持てない
自分の言動に自信が持てないために、出遅れてしまい「気が利かない」という烙印を押されてしまうのは残念なことです。
特徴6:状況の把握が苦手
日ごろから、あまり他人とコミュニケーションを取っていない人は、いざというときに状況把握を的確にできなくなってしまいます。
気が利かないと言われ自信を失っている人におすすめ
この診断は、自分が知らなかった自分の強みを新たに発見できる診断です。「気が利かない」ということは、ひとつのマイナスポイントですが、それを超える強みを隠し持っている可能性もあります。
グッドポイント診断で、自分も知らなかった自分の強みを発見してみましょう。
気が利かない性格の治し方5つ
治し方1:積極的に動いてみる
たとえその行動が失敗に終わっても、この失敗経験により、次回の成功につなげることができます。行動せずにただ「気が利かない」といわれるよりも、前進できる可能性があります。
治し方2:交友関係を広げる
多少面倒臭くても、現在よりも交友関係を広げ、より多くの人に係ってみましょう。
治し方3:気が利く人の行動を真似してみる
周りにいる気が利く人を観察し、行動を真似してみましょう。
治し方4:自分の性格を受け入れる
受け入れたうえで、できないことは、「気が利かない」と言われる前に、「できないからやらない」宣言をしてしまうのも、一つの対応策となります。
治し方5:人の立場になって考えてみる
行動しているのに「気が利かない」と言われている人は、一度相手の立場になって、自分の行動を見直してみることも必要です。
気が利かない自分を認めてあげよう
受け入れたうえで、改善すべき点は改善し、改善できないところは、他の何かで補うよう考えましょう。気が利かないからといって、人間的に劣っているわけではありません。
ただ落ち込むのではなく、気が利かなくても、役に立てる自分を見出すのも大切なことです。