ああ言えばこう言うの意味
ああ言えばこう言うとは、一言で言うと、相手の言うことに素直に従わず、いちいち理屈をこねて逆らうことです。筋の通らない理屈で言い返したり、言葉による言い争いをしたり、答弁などで態度を曖昧にしてその場をやり過ごそうとするさまのことを言います。
ああ言えばこう言うに関することわざ
ああ言えばこう言うは、「西と言われれば東と言う」や「右と言えば左」、「山と言えば川」と言ったりします。
他にも、「筋の通らない理屈で言い返す」の意味と似ていることわざは、減らず口をたたく・屁理屈をこねるなどです。「言葉による言い争いをする」の意味と似ていることわざは、売り言葉に買い言葉があります。「答弁などで態度を曖昧にしてその場をやりすごそうとする」の意味と似ていることわざは、のらりくらりと言い逃れるがあります。
ああ言えばこう言う人の心理
ああ言えばこう言う人の心に隠されているのは、対抗意識が強くて、劣等感が強いという傾向にあります。相手が話したことを否定して、屁理屈を並べてしまう人や本人は頭がよくて、正論を言っているつもりなのですが、聞いている周りは、うんざりしてしまうのです。
例えば、TVで釈明会見などをしている人たちを見るとだいたい素直に陳謝している人は少なく、「ああ言えば、こう言う」人達が多いのです。何故かと言うと、本人は自分を守るために聞いてる方が「?」と思うようなことであっても自分を正当化するために、理屈を言って相手の攻撃をかわしているように見えます。
そうしないと自分のメンツが保てず、人としての自信を失ってしまうからといえるでしょう。そういう意味では、心は強くないのかも知れません。相手の攻撃を避けるために「ああ言えば、こう言う人」になってしまうのです。
ああ言えばこう言う人の特徴
あなたの周りにも一人はいるであろう「ああ言えばこう言う、いちいち屁理屈で返してくる」人は自分では気付いていないかも知れません。でも、周りはうんざりしていることもあります。
ここでは、「ああ言えばこう言う」人の特徴を紹介します。
「でも」「だから」から話が始まる
相手の話を否定してしまう「でも」や「だから」を使って話始める人、あなたの周りにもいませんか? 何を言っても、「でも、それは違うよ!」「だから、違うよ!」と話の腰を折られたり、否定から話を始められると、会話を続けようという気持ちもなくなってしまうのです。
こちら側が何かを話しても、「でも」「だから」とされると、ああ言えばこう言う人だなと思われてしまうのです。
プライドが高い
プライドが高くて、何をするのも「私が一番!」と思っている人、プライドが高く自分が一番と思っている人もああ言えばこう言う人な可能性が高いです。「私が言っているんだから、間違いないのよ!」という態度も取ってしまうのです。とにかく、相手に負けたくないという気持ちが道理の通らない理屈になってしまうのです。
アドバイスを聞かない
相談を持ちかけておきながら、こちらがアドバイスをしてもアドバイスを聞こうともせずああ言えばこう言う屁理屈で対抗しようとする人も可能性は高いです。アドバイスをされても、「それ、もう知ってるよ。」「あぁ、あれはダメ。」などと知ったかぶりをしてみたり、否定をしてみたりするのです。
こういう人は、自分の中に答えを持っていて、それ以外はすべて受け入れられない、自分に同調・共感してくれる言葉だけしか聞こうとしないものなのです。
一言多い
相手の言葉に対して、その言葉の何倍もの言葉で返してくるような人は、きっと負けず嫌いなところがあるのです。こちらが「もういい!」「こっちの負け」だと思うまで、ああ言えばこう言う屁理屈で攻めてくるのです。対抗意識が高すぎて話していても疲れそうな相手なのです。
知ったかぶりをする
何かを言っても「それ知っているよ!」「これって、あれでしょ?」など知ったかぶりをする人、近くにいたりしませんか? ああ言えばこう言う人は、一度やっただけで何でも知っているというような顔をすることがよくあります。アドバイスしても「もうやったよ!」などと言ってしまうこともあるのです。
ああ言えばこう言う人の性格
先ほどもお話ししたように、「ああ言えばこう言う」人は、対抗意識が強く、劣等感も強いことが挙げられます。
そして、「否定に走る。何かにつけて文句を言う。人を批判する。」のです。ああ言えばこう言う人は、「他人に否定されたくない」とか「自分を肯定したい」という気持ちが強固にあることです。そして、どんなことにも何か言わないと気がすまない人なのです。
ああ言えばこう言う人の対処法
耳を傾ける割合を変える
ああ言えばこう言う、屁理屈を並べる人と話すと、イライラしたり腹が立ったりしてしまう人と言う人は、相手と真剣に向き合おうとする部分があります。
しかし、どんなにそういう相手と向き合っても、苦手は苦手だし、好きではないのに好きにはなれません。100%の力で向き合っているとこちら側が疲れてしまいますので、耳を傾けるのは半分程度の割合に減らすと良いでしょう。何か言われても間に受けずに聞き流したり、100%の力で相手にしなかったりすることで、ああ言えばこう言う人からのアピールも少なくなってきます。
ああ言えばこう言う、屁理屈を並べる人ほど、自分に向き合ってくれる人にかまってほしいと近づいてきますから、相手の反応が薄いと他の人に話そうと自然に離れていくものです。適切な距離で接したいと考えるなら、100%ではなく50%の力で向き合うのがよいでしょう。
逆にいいように使ってやるくらいの気持ちで接する
ああ言えばこう言う人についムカついてしまう気持ちはよく分かりますが、皮肉屋にはこっちがムキになって食いついてしまうほど逆効果なのでここはあなたが大人になって適当にあしらう程度の付き合い方がベストです。
もし、向こうからあなたの方に近づいてきて皮肉を口にする場合、「そうやって人が離れていくんだよ」と決して口には出さずに、「ああ、なんて憐れな奴なんだ」とあたたかく見守っておくのがベストです。
あまり感情的にはならない
あくまでも冷静に説得するという姿勢が重要です。ああ言えばこう言う人と会話をしていると、感情的になり「これだけ言っても分からないのか」という表情や態度を示すと、相手も同じような姿勢で否定しようとして来ます。
そうなると、いつまで経っても平行線のままになってしまいます。こちら側は、屁理屈ではなく「理屈」であることを冷静に証明していくことが、対処法として重要です。
ああ言えばこう言うを改善する方法
アドバイスをされたら、一旦受け入れてみる
自分の方から相談をしているのに、相手からアドバイスをもらったとき、「もう知ってるよ、もうやったよ、こっちの方が良いと思う」と言ってしまうことはないでしょうか?
せっかく、アドバイスをされているので、そのような返答をせずに、アドバイスを一旦受け入れてみるようにしてみるのも効果的です。相手の話を否定から入るのではなく、肯定から入るようにすると、相手に不快を与えることは減るでしょう。
「でも」「だから」と言う前に、一度肯定する
会話をしているとき、「でも」「だから」を言うと、相手は否定されたと感じます。しかし、「でも」「だから」と言う前に、「そうだよね。」と一度肯定を入れてみてください。
「Yes,but」方式です。そうすることにより、肯定があると相手の感じ方は変わってきます。
冷静に話をするように心がける
ああ言えばこう言う人は、考える前に口にしてしまっていることが多いのです。なので、口にする前に、一度冷静になることを心がけましょう。そうすれば、「あんなこと言わなきゃよかった・・・」と後悔することが減っていくことでしょう。
素直な自分に
「ああ言えばこう言う」「屁理屈を言う」の言葉にあまりいいイメージはないことでしょう。ああ言えばこう言う人は、周りから煙たがられたり、うざがられたりとどうしても、損してしまいがちなところがあります。
本人は、気付いてないことも多いため、知らないうちに嫌われてしまったり・・・ということも少なくありません。あなたもそうならないためにも、「ああ言えばこう言う」人にならないように気をつけましょう。