子煩悩の意味
子供のことを自慢したり、周りの迷惑を顧みず自分の子供しか目に入らないという可愛がり方ではなく、子供にやさしい態度をとる男性に対して使われる言葉です。
子煩悩の父親の行動
子煩悩な人というのは、そのことを自覚している人も少ないですし、他人に指摘されて初めて気づく人もいます。次から紹介する行動に当てはまる数が多い人ほど子煩悩の傾向が強いので、メリットもありますが注意しなければいけないこともあります。
行動1「帰宅が早い」
早く帰宅して、家族で食事をしたり団らんする時間を大切にし、子供と風呂に入ったり、一緒に遊んだり、特に子供と触れ合う時間をたくさんとろうとしてくれます。
行動2「休日の計画を立てるのが好き」
子供が喜んでいる顔を見たくて、そして子供にさまざまな経験をさせたいと思い、いろいろなところに連れて行ってあげたいという気持ちが強いので、父親が自ら率先して計画を立てます。
行動3「待ち受けは子供の写真」
手帳の間に子供の写真が挟んであったり、職場のデスクの上にも置いてあったりしますが、恥ずかしいと思うこともなく、むしろ誰かに指摘されると嬉しそうに子供の話をします。
子煩悩の父親の特徴
子煩悩な人は子供だけではなく、他人や特に女性にも優しかったり、家庭的で周囲からの評価も高かったりする人が多いです。それでは、実際にはどのような特徴を持った人が「子煩悩の父親」と言えるのか、具体的に見ていきましょう。
特徴1「子供好き」
男性は赤ちゃんをあやしたり、女の子とおままごと遊びをするのは苦手という人も多いですが、子煩悩な人だと、そういったことも恥ずかしがらずにすることができます。
特徴2「家庭的」
妻の負担を軽くするために、育児や家事も自分から積極的に参加し、それを苦と思うことなく自然なこととしてやってくれます。
特徴3「世話好き」
質問されたら丁寧に答えてくれたり、困っている人がいたら助けてくれたりするような面倒見がいい人なので、おせっかいなところもありますが、頼ってくる友達や後輩も多くいます。
特徴4「心配性」
子供がある程度小さいころは心配性なくらいが頼りになりますが、子供が成長してきても変わらずに心配ばかりしてしまうので、思春期に入る頃には子供にうざがられてしまうこともあります。
勉強に口を出したり、帰宅時間や遅いと何度も連絡をしたり、母親も心配性な家庭だと少しは抑えるようにしたほうがいいでしょう。
特徴5「子供の意見も尊重」
一家の長としての威厳を出すというよりは、家族内の意見を調整し、母親とバランスを取りながら子供を育てていきます。
特徴6「責任感が強い」
たとえ妻が出かけるとなっても、その責任感から妻不在中の子供の世話や家事もきちんとこなそうとするので、妻も安心して預けて出かけることができます。
特徴7「仕事人間ではない」
家に仕事を持ち帰ったり、仕事で疲れた顔をしていたりするのも嫌なので、仕事がどんなに大変でも子供には見せないようにします。
子育てに奮闘するパパたちに読んでほしい本
奥さんが妊娠中の人から、子育てに悩んだり、子供をめぐって夫婦間の関係に行き詰ったりしているパパまで、幅広く納得できる内容です。
子煩悩の父親のメリット
それだけに子煩悩の父親が与えるメリットも大きく、家庭環境や子供の将来も違ってきてしまいます。
それでは、そのメリットについて具体的にご説明していきます。
メリット1「子供が愛情を感じて過ごせる」
「お父さんは仕事が忙しいし、なかなか一緒に遊んでくれない」と子供が感じている家庭もありますが、父親が子煩悩だと、母親だけでなく父親からの愛情も感じられる家庭環境になります。
子供が成長してある程度大きくなってからも、父親と仲がよかったり、父親にも相談したりすることができるので、子供の精神安定面でもとても大切なことです。
メリット2「子供の自信を育成する」
子供が何かにチャレンジしようとすると、いろいろ言ってしまいたくなる母親とは違って、父親というのは危険がなければ口出したりせず見守ります。自転車の補助輪を外す練習などを想像してみるとわかりやすいでしょう。上手くできればそれが子供にとって自信となります。
メリット3「家庭内の雰囲気がよくなる」
子供を叱るときも、上でもあげたようにきちんと子供の意見を聞くので、ただ頭ごなしに叱るわけではないので子どもの不満も溜まりません。
父親が家族それぞれとうまく接することによって、家庭内の雰囲気はよくなります。
子煩悩な行動の注意点
注意点1「物の与えすぎ」
子煩悩の父親は、働きづめなくても仕事より家庭を優先にできるだけの収入があり、金銭的に余裕がある傾向があります。父親自身が自由に使えるお金があるので、子供のためにお金を使うことに抵抗がないです。
注意点2「子供のわがままを必要以上に許す」
時には心を鬼にして「ダメなものはダメ」ということも子供にわからせる必要があります。その際にはもちろんダメな理由を説明し、途中で折れたり許したりしてはいけません。
注意点3「可愛さで周囲が見えない」
大人であれば当然わかっているマナーを、子供だから少しくらいいいだろうという考えで突き通してしまうことは周りは迷惑ですし、子供にとっては結果的に悪い影響を与えることになってしまいます。
子煩悩でも威厳をもった父親になろう
そこで父親が甘やかしてしまうと、子供は効く耳をもたないまま成長してしまいます。時には毅然とした態度で接し、父親としての威厳を子供に感じさせるようにしましょう。
幼い頃の父親の接し方は人間形成にも大切
特に子供が幼い頃は育児に関して父親の出番も多く、幼い頃から子供としっかり関係を作ることで、成長してからの父子関係も良好でいられるかが変わってきます。
子供の人間形成にとって、父親との関係は重要なポイントです。子煩悩はメリットだけではないので、子供との関わり方を今一度再確認しましょう。