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豆腐メンタルの特徴や治したい・改善したい人のための対処法

豆腐メンタルって何?その特徴と対処方法は?

みなさんは豆腐メンタルという言葉を聞いた事はあるでしょうか。豆腐メンタルとは、心が豆腐のように柔らかくて弱い人のことをさします。アニメ『遊戯王デュエルモンスターズ』にでてくる闇遊戯の心が弱かったというエピソードが、豆腐メンタルという言葉の発祥だと言われています。

豆腐はちょっと触っただけで崩れてしまいます。そんな豆腐のように心が弱く脆かったら、生きていくことは、さぞかし大変なことでしょう。あなたの周りには、そんな豆腐のように柔らかいハートをもった「豆腐メンタル」の人はいますか?もしかしたら、あなた自身が豆腐メンタルなのでしょうか?

今回は、豆腐メンタルの特徴と対処方法についてまとめました。

豆腐メンタルな人の特徴は何?

豆腐メンタルな人はどんな特徴をもっているのでしょうか。いくつかの特徴をまとめました。

スグに心が折れる

豆腐メンタルな人は、ちょっとしたことでスグに心が折れてへこみます。普通の人であれば笑って済ませるようなことでも、いちいち落ち込んでしまうのです。「そんなことで落ち込むなんて」と、周りの人も驚きますし、対応に困ってしまうでしょう。

ちょっとした冗談のつもりで言ったことが、豆腐メンタルの人にとっては、かなりなダメージになることもあるようです。誰しも人の言葉で傷つくことはありますが、豆腐メンタルの人の受けるダメージは常人の想像をはるかに超えているようです。

トラウマを抱えている

豆腐メンタルな人は、深いトラウマを抱えていることがあります。それは幼少時に受けた心の傷の場合もありますし、ある程度大人になってから自尊心を傷つけられた体験をしたり、自信を喪失することになった体験がトラウマになることもあります。

深く記憶に刻まれたトラウマがもとで心が弱くなってしまうことがあるようです。このような人は、普通の人はなんとも思わないようなことで傷つき、落ち込んでしまうのです。

人の顔色が気になる

豆腐メンタルの人は、人の顔色が気になります。それは自分に自信が無いからです。自分に自信がある人は、人にどう思われようと何を言われようと平気です。人の顔色を全く気にしないふてぶてしい人も、ある意味ふつうではないでしょう。

しかし、あまりにも人の顔色を気にしすぎるのは本人のストレスになり、大きな負担になってしまいます。

人に合わせるために自分の気持ちを殺す

豆腐メンタルの人は、自分に自信が持てないため、いつも人に合わせようとします。よく言えば協調性のある人ともとることができます。しかし、人に合わせるために自分の気持ちを殺すことが増えると、本人にとってそれが大きなストレスになってしまいます。

人に合わせられない人は、それはそれで、問題があります。しかし、人に合わせすぎるのも問題です。自分で意識的に計算して切り替えられるならよいのですが、うまくコントロールできない人は人に合わせることがストレスになってしまうでしょう。

マイナス思考

豆腐メンタルの人は、基本的にマイナス思考です。何でも悪い風に考えるので、どんどん気分が落ち込み、ストレスが増えるのです。なんでもかんでもポジティブに考えるのも危険ですが、マイナス思考が過ぎるのも本人にとって問題です。

考えようによっては良くも悪くも取れるようなことであっても、マイナス思考の人は、全部悪く考えてしまいます。とても損な性格だともいえるでしょう。

人が信じられない

豆腐メンタルの人は、人から傷つけられることをいつも恐れているので、基本的に人が信じられません。簡単に人を信じたら、傷つけられるかもしれないと考えてしまうのです。人を信じられないため人に頼るべき時に頼ることができず、それがもとで苦労したり苦しんだりします。

人が信じられなくなってしまった原因は、幼少時や大人になってから受けたトラウマが原因なこともあり「もっと人を信じなよ」と言われても簡単に信じられないところが、豆腐メンタルの人の辛いところでもあるでしょう。

初対面の人と話すのが苦手

豆腐メンタルの人は、初対面の人と話すのが苦手です。自分の挙動を笑われたらどうしようとか、恥をかいたらどうしようとか、嫌な事を言われたらどうしようなど考えてしまい、その結果、初対面の人と話すのが嫌になってしまうのです。

メンタルの強い人が「旅の恥はかき捨て」とか「死ぬわけじゃなし」などという言葉で軽く片付けるような些細なことであっても、繊細な豆腐メンタルの人にとってみれば「死んだほうがまし」と感じるほどの大きな失態・苦痛であることも多いのです。

自分のペースを乱されると混乱する

豆腐メンタルの人は、キャパシティが狭いことが多いです。つまり、一度に出来ることが少ないのです。そのため、自分のやり方やペースを乱されると混乱しがちです。身の回りに、そういう人がいるのを見かけたら、できるだけそっとしてあげましょう。

新しい事にチャレンジすることが苦手

豆腐メンタルの人は心が弱いため、失敗を恐れます。失敗することで恥をかいたり、怒られたり、自分自身がまだまだ至らないことを知り落ち込むのが辛いのです。

しかし誰でも新しい事にチャレンジすれば失敗をしますし、何かを知りたければ恥をかきながら、時には怒られながら、その道を良く知る人に尋ね学んでいかなければいけません。豆腐メンタルの人は、自分の無知を人に知られるのを恥と感じ、失敗したくないと思っています。そのため、新しい事にチャレンジするのが苦手なのです。

努力ができない

豆腐メンタルの人はすぐに心が折れてしまうため努力が出来ません。努力とは、出来るようになるまで何度もチャレンジを続けるということですが、豆腐メンタルの人は途中で落ち込んだり嫌になったりして、続けることをやめてしまうのです。

途中でやめてしまうと、ますます「どうせ自分は駄目なんだ」と考えるようになり、思考が負のスパイラルに陥ります。どんな小さなことでもいいから、一つでも成し遂げれば、それが自信につながるのでしょうが、それが出来ないから苦しんでいるのでしょう。

受身で消極的

豆腐メンタルの人は受身で消極的です。もともと積極的な性格であれば、やりたいことで頭がいっぱいです。また、自分のしたいことに向かって積極的に進む人は、その途中で、いくつもの試練にぶち当たり心は強くなっていくものです。

しかし本人が消極的なままでは、心を鍛えるチャンスにもめぐり合うことも少ないのかもしれません。

過去の嫌な体験をずっと覚えている

豆腐メンタルの人は、なぜか過去の嫌な体験をずっと覚えています。忘れてしまえばいいものをいつまでも覚えていて、何かのきっかけがあるたびにその記憶を掘り返してしまうから、何度も何度も落ち込んでしまうのです。

過去の体験は体験したことは確かなのですが、今目の前にあるものではありません。過ぎたことは忘れてしまえばいいのに、いつまでも覚えているのも、豆腐メンタルの人の特徴の一つです。

寝つきが悪い

豆腐メンタルの人の中には、なかなか夜寝られないという人もいます。ストレスを感じることが多いせいでしょう。メンタルの強い人は、好きな事をして言いたいことを言って一日を過ごしたあとは「ああ疲れた」といって、そのまま眠ってしまいます。

しかし繊細な豆腐メンタルの人は、そんな人を横目で見ながら、眠れない夜を悶々と過ごすのです。

元気な人が苦手

豆腐メンタルの人は、元気な人が苦手です。大きな声を張り上げる人も苦手です。大きな声を出すのが良いことか悪いことかは賛否両論ありますが、豆腐メンタルの人は、繊細な感性を持つ場合も多いのです。

子どもの頃怒られてばかりいた

豆腐メンタルの人のなかには、子どもの頃に怒られてばかりいたという人も多いようです。子どもの頃に怒られてばかりいると、自尊心や自己肯定感が育ちません。

自己肯定感が低いと、何をやっても「自分は駄目な人間だ」という気持ちが拭い去れません。どんなに頑張って優秀であっても自分で自分を認められなかったら、いつまでも心は辛いまま、ちょっとしたことで心が折れてしまうのです。

ほめられたことがない

豆腐メンタルの人のなかには、ほめられた経験の無い人もいます。ほめられたことがなければ、自分で自分の価値が感じられないまま大人になってしまいます。

大人になれば、自分で自分をほめてあげればそれで充分なのですが、豆腐メンタルの人は、まだそこまでの境地に至ってはいないようです。

引きこもりがち

外に出れば、傷つく可能性が増えます。たとえば服装を笑われたり、挙動不審なのをからかわれたり、人とうまくコミュニケーションがとれず落ち込んだりすることもあるでしょう。豆腐メンタルの人が落ち込む理由はいくらでもあるのです。

部屋に一人閉じこもっていれば、傷つく可能性は限りなく低くなります。そのため、豆腐メンタルの人は、引きこもりがちになることも多いです。外に出れば男には7人の敵がいる、と昔の人はいいましたが、豆腐メンタルの人は敵と戦うどころではありません。指先で突かれただけで、心が壊れてしまうのです。

人と自分を比較して落ち込む

豆腐メンタルの人は、人と自分を比較して落ち込むことも多いです。自分に自信がないので、人と比べて、自分のほうがどうしても劣っているように感じてしまうのでしょう。

第三者から見れば「目くそ鼻くそを笑う」と言いたくなるようなどうでもよい状況であっても、豆腐メンタルの人は「あいつに比べたら俺はなんて駄目なんだ・・・」などと、真剣に落ち込んでいたりするものです。繊細な豆腐メンタルの人にとっては、ささいな違いも深刻な問題なのです。

開き直れない

「もう開き直ってしまえばいいのに・・・」そう思う状況であっても、豆腐メンタルの人は開き直ることができません。豆腐メンタルの人は、基本的に真面目人たちなのです。

あなたは豆腐メンタル?診断できるチェック項目

自分は豆腐メンタルなのか、気になる人も多いことでしょう。自分では豆腐メンタルとは気づかず、生きにくい毎日を送っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。自分にとっての「あたりまえ」は、実は、他の人からみるとそうではないかもしれません。思い当たるフシのある人は、チェック項目を見ながら自分の考え方を少し見つめなおしてみてはどうでしょうか。

豆腐メンタルかどうか判断できるチェック項目をまとめました。チェックが多いほど、豆腐メンタル度は高めです。

いつも同じ店でばかり買い物をする

いつも同じ店でばかり買い物していないでしょうか。初めてのお店で買い物をすると知らない店員さんとコミュニケーションをとったり、そのお店のシステムに対応しなければいけません。豆腐メンタルの人は、ハートが弱いので新しい体験をすることに対して消極的です。

同じ店で同じものばかり買っていれば、変なものを買ってしまうこともないでしょうし、嫌な思いをすることも少ないでしょう。ある意味ではとても賢い買い物の仕方かもしれませんが、他のお店にはもっと良い商品や面白いサービスがあるかもしれません。いつも同じ店で買い物をしていると、そういうものとめぐり合うチャンスがありません。

たまには別のお店で買い物してみてはいかがでしょうか。

初めてのことに挑戦するのは苦手

これも、前述の「同じ店でばかり買い物をする」と同じです。新しい体験には、失敗やトラブルがつき物ですが、豆腐メンタルの人は、そのようなストレスを避ける傾向にあります。

初めてのことに挑戦することを避けていては、新らしい自分の可能性を試すこともできません。当然ながら、新いことに挑戦すれば、失敗したり、恥をかくこともあります。人から馬鹿にされたり笑われたりすることもあるでしょう。

しかし、いろんなことにチャレンジする人は、そういう体験を経て、心が鍛えられ、人間としても大きく成長をしていきます。自分は何もせずに人の失敗を笑いながら10年を過ごした人と、人から笑われてもチャレンジを続けた人の10年後は、まったく違うものになっていることでしょう。豆腐メンタルの人は、失敗を恐れず、ぜひ新しいことにチャレンジしてみてください。

豆腐メンタルな人は転職を嫌がる

転職すれば、なれない環境になじむのに時間もかかるし、新しい仕事を覚えなくてはいけません。苦手な人がいるかもしれないし、嫌な体験が待ち受けているかもしれません。後ろ向きに考えがちな豆腐メンタルの人にとって、転職はあまりしたくないものです。

同じ会社に勤めて、定年を迎えるのは当然素晴らしい働き方です。しかし、今の仕事が辛くて待遇も悪いのに我慢してずっとそこにいるのは、いかがなものでしょうか。ちょっぴり勇気を出してみることも、時には必要なのです。

自分を変えたいが何もしていない

豆腐メンタルの人は、「こんな心の弱い自分をなんとかしたい」と思うものの、具体的には何もしないことが多いのではないでしょうか。だから、いつまでたっても心が弱いままなのです。何でもいいので、行動を起こしてみましょう。

初対面の人と接するのが苦手

豆腐メンタルの人は、「人から嫌われたらどうしよう」とか、「変に思われたらどうしよう」と気にするあまり、初対面の人と接することを苦手に感じがちです。

面の皮があつくて図々しい人は、嫌われようが笑われようが、気にしない人はまったく気にしないものです。しかし豆腐メンタルの人にとってはそのような些細な事がものすごいストレスに感じるのです。

こちらが初対面と言うことは、あちらも初対面です。初対面の相手と接する時は、緊張するものですが、お互い様です。あまり気にせずに、気楽に接しましょう。

人の不幸な話や噂が好き

自分よりも不幸な人を見たり話をきくと「自分も駄目だけど、あいつのほうがもっと駄目」と思えて、なんとなく安心することはないでしょうか。こういう気持ちになることは、ほめられることではありませんが、人間なら誰でも持っている、ある意味「人間らしい」心理なのです。

しかし、いつまでもそんなことばかりしていては、自分自身が成長できません。「あの人よりまし」と思って安心した瞬間に、「こんなことじゃいけない!」と思い直せばよいのですが、自分より不幸な人の話をきいて安心してばかりいるようでは、いつまでも心は強くなれず、豆腐メンタルのままです。

人と同じ事をするのがすき

人と同じ事をすれば、自分だけ目立つこともないし、叩かれることもありません。人のまねをしていれば、失敗することも少ないでしょう。豆腐メンタルの人は、繊細で打たれ弱いですので、なるべく自分だけが目立つことを避けようとします。

人と同じ事をするのは、ある意味、安全で賢い選択といえますが、人まねばかりしていてはいつまでたっても心は弱いままです。人と違うことをする中で、叩かれたり、もまれたりして、心は少しずつ強くなるものです。

SNSの「いいね」の数を気にしている

豆腐メンタルの人は、自分に自信がないので人の評価を気にします。SNSの「いいね」は認証欲求を満たしてくれるものです。「いいね」が多ければ、自分が認められた気分になって安心できます。

また、友達に比べて、自分の投稿についている「いいね」が少ないと、負けたような気がしたり、恥ずかしいと感じるのも、「いいね」を気にする理由の一つかもしれません。しかし自分の価値とは「いいね」の数で決まるものでしょうか。また、みんなから「いいね」といってもらえることに、そんなに価値があるものでしょうか。人から評価されなくてもいいから、やりたいことや楽しいことを、一度、じっくりと考え直してみてみるとよいかもしれません。

自分を愛する気持ちが分からない

豆腐メンタルの人は、「自分を愛する」という気持ちがわかりません。自分で自分を愛することが出来れば、自分の好きな事をして、自分が幸せになるために頭や体を使って「自分のために」生きることができます。

しかし、自分のことを愛せない人は、自分が人から愛してもらうことが必要になります。そのためには、人から認められたり、評価されることが必要になります。そのため、評価を得たり、自分の価値を高める努力を続けなければいけなくなります。

どんなに優秀でも、どんなに美人でも、どんなにお金持ちでも、自分で自分のことを愛せなかったら、いつまでたっても心は満たされず、幸せを感じることができません。人は誰でも、自分を愛しているはずなのですが、それに気づけないところから様々な葛藤や苦悩が生まれるのが人間である、ともいえます。

自分を愛するとはどういうことでしょうか。これは、人間にとって、とても深いテーマでもあります。豆腐メンタルの人が、自分を愛せるようになったら、強い自分に変わることができるでしょう。

いつも自分を否定してしまう

豆腐メンタルの人は、自己肯定感が低いため、自分を否定してしまいます。「どうせ自分なんか駄目だ」とか、「自分は何をやっても駄目だ」と思ってしまいます。こういう考えに取り付かれてしまったら最後です。「どうせ、がんばっても無駄」と考え、新しい事にチャレンジする気持ちはなくなってしまいます。

また、何かトラブルや問題が起きたときにも、悪いのは自分と考えがちです。仕事上でだれかに間違いを指摘されたときも、心の中で自分を否定し責めるので、普通以上に落ち込み、過敏な反応を示してしまいます。

人の役に立ちたいと思わない

豆腐メンタルの人は、自分のことでいっぱいいっぱいです。「自分はなんて駄目なんだろう」とか「恥をかいたらどうしよう」とか「失敗したらどうしよう」という考えが頭の中のほとんどを占めているため、周りの人を助けるところまで気が回りません。

豆腐メンタルの人が発想を転換して、人のために何かしよう、という思いから行動するようになれば、今まで自分が悩んでいたことが、とてもちっぽけに思うはずです。

旅行に行きたいと思わない

バカンスであろうが観光であろうが、はたまた文化を学び体験する目的であろうが、旅行に行けば新しくエキサイティングな体験が待ち受けているはずです。そのためお金と時間があれば、新しい体験をするための旅行に行きたいと考える人は多いでしょう。

しかしお豆腐メンタルの人は、心の容量が小さいので、新しい体験をなるべく避けようとします。旅を楽しいものとは考えず、「何かトラブルがあったらどうしよう」「怖い目にあったらどうしよう」「めんどくさい」などと、後ろ向きにとらえてしまうのです。

「旅の恥はかき捨て」という有名な言葉のように、もうすこし図々しくなれれば、旅行を楽しめるはずです。

人にどう思われるかばかり気にしてしまう

豆腐メンタルの人は、人の目がとても気になります。人から嫌われていないか、後ろ指さされていないか、いろいろと考えてしまって、それがストレスになります。

人の目を全く気にしないのもまた問題ではありますが、人の目を気にしすぎて自分のしたいことができないのは考え物です。

豆腐メンタルが仕事に悪影響?それは具体的にどんなこと?

さて、このように、とても繊細な豆腐メンタルの人ですが、仕事上ではどのような影響があるのでしょうか?

周りの人が豆腐メンタルの人に仕事上の間違いを指摘できない

豆腐メンタルの人は、仕事上で間違いを指摘されただけで落ち込んでしまいます。ひどい場合には泣いてしまう人もいます。

仕事には正確さやスピードが要求されます。職場で一人でも間違ったことをする人がいると仕事になりません。ですから職場で誰かの間違いを見つけたら、誰かが指摘しなくてはいけません。仕事上の間違いを指摘したり、されたりということは、社会人であれば良くあることです。

仕事上で間違いを指摘するのは、別に責めているわけではありません。普通の人であれば、間違いを謝罪し、次回からは同じ間違いを繰り返さないように気をつけます。しかし、豆腐メンタルの人は指摘を受けたことで自分が責められているように感じ傷ついてしまうのです。

間違いを指摘されただけで傷つき、時には泣いてしまうようでは、周りの人も間違ったことを間違っていると伝えることが難しくなりますし、なんとなく、その人には「難しい仕事を回したくないな」と思ってしまうかもしれません。

豆腐メンタルの人がいることで、周りの人も気を遣いますし、業務に支障をきたすことも多いのです。

豆腐メンタルの人がストレスから心身の調子を崩す

豆腐メンタルの人は、心が弱いためちょっとしたことがストレスになります。そのため、ストレスから来る体調不良に悩まされがちです。

すぐにおなかが痛くなったり、頭が痛くなったり、気分が落ち込んで会社に行くのが嫌になったりもするでしょう。仕事を休むことが増えたり、ひどいときには仕事をやめてしまうことにもなります。

せっかく育てた社員が会社を辞めてしまったら、会社にとっても損失になります。もちろんやめた本人も失業することになるわけですから、困った事態になるわけです。会社によっては、社員がストレスを感じて当然だと誰もが感じるような、劣悪な環境の場合もあります。

しかし、普通の人なら平気で過ごせるような環境であるにもかかわらず、ストレスを受け体調不良になるようでは、周りの人も困ります。もちろん、本人が一番困ってしまうことでもあります。豆腐メンタルは本人にとっても厄介な問題ですが、周りの人や会社にとっても困った問題なのです。

豆腐メンタルを治すにはどうしたらいいの?

では、豆腐メンタルを改善するにはどうしたらいいのでしょうか?具体的な方法をまとめました。

豆腐メンタルな自分を受け入れる

まずは、心の弱い豆腐メンタルな自分を受け入れましょう。心が弱い自分を責めることはありません。「自分は心が弱いから、きついことを言わないでほしい」とあらかじめ人に言っておけば良いでしょう。自分の弱さを受け入れれば、半分以上、豆腐メンタルは克服できたようなものです。

人と比べない

豆腐メンタルの人が落ち込む原因の一つに「人と比べる」というものがあります。隣の芝生は青く見えるという言葉が昔からあるように、自分以外の人間と言うのは優れて見えるものなのです。

当たり前のことですが、人はみんなそれぞれ、個性があります。競争社会の中では人と勝ち負けを競うことも大切かもしれませんが、時には「人は人、自分は自分」と割り切りましょう。豆腐メンタルの人は「自分は駄目なやつだ」とスグに思うのかもしれませんが、あなただけにしかない個性や能力があるはずです。

自分の出来ないことは出来ないと認めれば、頭を下げ、要領よく人にお願いすることもできます。自分の能力をいかして、伸ばしていくことを考えましょう。

出来ないことは出来ないと開き直ってしまう

開き直るのも、心を強くする一つの方法です。人間は、出来ないことは出来ません。頑張って出来ることならば努力すれば良いでしょうが、無理なものは無理なのです。出来ない自分を責め続ければ、気持ちはどんどん落ち込み事態は悪化するばかりです。仕事の効率も下がるでしょう。

若いうちは、努力する余地も多少はあるでしょうが、年をとればみんな自分の限界に気づきます。老人になれば、どんな美人でもシワシワのおばあさんになり、優秀な人もボケていきます。人生はあっという間です。出来ない自分を責めているうちに、年をとって死んでしまいます。

豆腐メンタルで苦労している人は、たとえ今、若かったとしても少し開きなおる気持ちを持つと良いでしょう。開き直っても人から憎まれないように、愛嬌のある開き直り方をマスターするとなおよいでしょう。

気持ちを切り替える

失敗したりうまくいかないことがあったときは、気持ちを切り替えることを考えましょう。少し休憩して外の空気を吸ってもいいですし、おやつを食べてもよいです。お気に入りの音楽を聴いくのもいいです。ちょっとしたことで、気分は晴れるものです。

人は誰でも失敗をするものです。その失敗をいつまでも引きずって自分を責めても何の解決にもなりません。もちろん反省は必要ですが、気持ちまで落ち込む必要はないのです。

失敗の原因を理性的に分析し、次回は失敗しないように対策を練りましょう。その後は気分をリフレッシュして、新たな気持ちでまた仕事に打ち込めばよいのです。

深く考えない

何でもかんでも、考えなしに行動するのが良いことではありませんが、いつまでもクヨクヨと考えているのは、心にも体にも良くありません。また、人の思惑を深読みしすぎたり、物事をいちいち深く掘り下げて考えていると、疲れてしまいます。

世の中のほとんどは、どうでもいいことばかりです。みんな結構、適当に生きているのです。豆腐メンタルな人は真面目な性格な人が多くみられますが、世の中には考えなくて良いこともたくさんあります。あまり深く考えず、お気楽な気持ちで生きることを心がけましょう。

ポジティブシンキングを心がける

何でも悪い風に考えようと思ったら、どこまでも果てしなく、悪い風にとらえることができるのが人間の凄いところです。だれかが好意から言ったことや、してくれたことも、悪く取ろうと思ったらいくらでも悪く考えられるものです。

反対に、悪意をもって言われたことやされたことでも、ポジティブな解釈に変えるだけで、それらはすべて自分の中では「良いこと」になってしまいます。ご都合主義とか、能天気とか言われるかもしれませんが、暗い気持ちになって精神的に参ってしまうよりはずっと良いのです。豆腐メンタルの人は、ポジティブに物事をとらえる癖をつけると良いでしょう。

運動する

単純なことではありますが、体を動かして、良い汗をかくだけで気分は明るくなります。運動不足だと血の巡りも悪くなりますし、体の調子も悪くなります。運動はストレス解消にもなると言われています。気分が落ち込んだ時は、体を動かしてみましょう。

しっかり食べる

ご飯はしっかり食べましょう。栄養が足りていないと気持ちも落ち込みます。食べすぎはかえってよくありませんが、腹八分でバランスの良い食事を心がけましょう。嫌な事があっても、しっかりとご飯を食べれば気分は大分持ち直すものです。

よく寝る

睡眠もとても大切です。落ち込んだ時はとりあえず寝てしまいましょう。ぐっすり寝て目が覚めたら、落ち込んだ気分も少しよくなります。睡眠不足は体によくありませんし、心にも良くありません。

良く眠れないという人は、マットを良いものに変えてみたり、寝室の環境を整えてみましょう。リラックスできる音楽を聴いたり、アロマの香りをつかうのも良い方法です。

新しい事にチャレンジして失敗してみる

豆腐メンタルの人は、新しい事にたくさんチャレンジしてみましょう。初めてのことにトライすれば、最初はうまくいかず何度も失敗します。失敗の体験を繰り返すことで、失敗に慣れれば、多少のことではへこまなくなります。

ベテランの人だって、最初はみんな初心者です。上手にできるようになるまで、何度も何度も失敗しながら、上達するものです。そのことが分かれば、多少の失敗では落ちこまくなるでしょう。何か、新しい趣味や勉強を始めてみてはいかがでしょうか。

瞑想してみる

瞑想などのメンタルトレーニングをしてみるのも、豆腐メンタル改善のための一つの方法です。心を無にすれば、すべての悩みは消え、気分はスッキリ明るくなります。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」という有名な言葉がありますが、精神を統一することで、多少のことは平気になります。燃え盛る火の上を裸足で歩くのはさすがに無理かもしれませんが、精神を鍛えれば上司や先輩に怒られたくらいではへこまなくなるでしょう。

今は瞑想のための音楽や、瞑想の本がたくさん出ていますので、簡単なものから試してみると良いでしょう。

専門機関でカウンセリングを受ける

自分だけの力ではどうにもならないという人は、プロのカウンセリングを受けてみるのも一つの方法です。現在は様々な機関でカウンセリングを行っていますが、カウンセリングは、臨床心理士などの資格を持った信頼できるカウンセラーのもとで受けましょう。

現在はネットには様々な情報が出回っており、玉石混合の状態です。自分の心の問題で真剣に悩んでいる方は、ネットの情報を鵜呑みにすることは危険です。専門的な教育を受けたプロのアドバイスをうけましょう。

豆腐メンタルは繊細な人。前向きに考えを切り替えよう!

いかがだったでしょうか。豆腐メンタルな人は、普通の人は気にしないようなことを気にしたり、悩んだりして、それがストレスになってしまいます。真面目で良い人ではあるのですが、生きにくい人でもあります。もしもあなたが豆腐メンタルな自分に悩んでいるならば、前向きにポジティブに考えを切り替えて少しずつ心を強くしていきましょう。

しかし、豆腐メンタルと言っても、実際には様々な原因やタイプが存在しています。先天的な発達の問題や、深刻な心の問題が原因の深刻なケースの場合もあります。本当に辛い方や悩んでいる方は、ネットの知識を鵜呑みにせず、専門家のところへ相談に行きましょう。

豆腐メンタルはダメな性格ではありません。その繊細さを活かして、さまざまな経験を重ねていきましょう。

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