決断力がほしい人へ
この、自分で決める力ともいえる「決断力」は鍛えることができます。今回は『決断力』をテーマに決断力がある人の特徴や決断力を鍛える方法などご紹介します。是非参考にして優柔不断な自分にさよならしましょう。
決断力とは?
けつだん‐りょく【決断力】の意味
自分自身の判断・責任で決断する能力。「決断力のある人」
決断力がある人の特徴とは?
決断力がある人にはいくつかの共通点があります。ここではその特徴を見ていきましょう。
自分の意志がはっきりしている
選択をするのが目的なのではなく、目的のために選択をするのです。ゆるぎない自分の軸を持って決断しています。
失敗を恐れない
間違いにすぐ気付き、認め、謝罪ができるか否か、そしてそれを挽回できるかということが肝心です。決断力がある人はもし間違った決断をしてしまっても、挽回できる力が自分にあると信じています。もちろん自分だけの意志を貫き通すだけでなく周りの人に相談をしたり協力を求めたりする柔軟さも持ち合わせています。
周りの人にどう思われるかを怖がらない
決断力がある人はそこをきちんと踏まえて、もし悪い結果になってしまい迷惑をかけてしまう人が出てくるかもしれない、そうなったときは自分が謝罪とフォローをする、ということまで頭の中で想定しているわけです。誰かのご機嫌を伺うよりそのほうが建設的だということもわかっています。
決断力がない人の特徴とは?
もしも自分に決断力がないと感じているのであれば、あてはまる箇所があるでしょう。自分に置き換えてみていきましょう。
自分の意志がない
これでは決断力がどうこうという前に、何も自分一人では決められないという事態に陥ります。
責任から逃げようとする
自分に責任が降りかからないように決断を避けている、と言うこともできるでしょう。他人任せにして、責任から逃れることで更に臆病になっていく、これでは一定のループが出来上がってしまい悪循環に陥ってしまいます。
周りの目が気になる
また、間違った決断をしてしまったら周りの人に何を言われるんだろう、と周りの人の目を必要以上に気にしてしまいます。
決断力と判断力・行動力の違い
決断と判断と行動
●判断とは・・・状況を把握し、物事を正しく的確に認識し考えを決めること
●決断とは・・・意志をはっきり決定すること
「判断」するためには、情報収集が必要不可欠になってきます。その情報から真偽や善悪を見極め、それに基づいて自分の考えを決定します。一方、「決断」は意志をはっきり決定するだけで、判断するために必要な真偽や善悪は決断には必要ありません。そして行動は、何かを行うこと、です。
順序を立てて考えると、判断→決断→行動となることを覚えておきましょう。
それぞれの力
どれかだけに長けているのではなく、バランスよくそれぞれの力を発揮できるのが理想です。
決断力をつける・鍛えるための方法
まずは小さな決断から始めよう
「自分で」決断することに慣れてきたら、今度は決断するまでの時間を短くできるようにしていきましょう。迷う時間も楽しいものですが、すぐにつ決断力がつ決断できるようになる訓練だと思って少しずつ慣れていきましょう。そうしていくうちに、スムーズに決断できるようになっていくでしょう。決断力がついてきている証拠です。
自分の気持ちに気づく
いきなり公の場で意見を述べるのは誰だって躊躇うものです。まずは上司や同僚との会話の中で、自分だったら、と自分なりの意見を頭の中で考えてみましょう。誰かの意見に流されることなく自分の意見を持てたなら成長している証拠です。
先延ばしにしないこと
別の選択をしていれば、と考えない
決断力を鍛えるためには、決断に「絶対はない」「模範解答などない」と考えることが大切です。別の選択をしても、今より状況が悪くなっていることだってあり得るのです。良くなっているとは限りません。そこで立ち止まっているならば過去は振り返らず今の状況に立ち向かう勇気を持つことの方が意味があります。過去に決断を下した自分を後悔せずに進みましょう。
どうしてもの時は消去法を使ってみる
一番リスクが大きい、一番現実的でない、一番目的とは遠い選択肢から消去していくと自ずと今選ぶ選択肢が残り、進むべき道が見えてきます。
自分を信じてみよう
もし失敗したら、もし間違えていたら、と臆病になり怖くなった時、自分の意志で頑張ってきたことを思い出しましょう。そして決断を下した自分をほめてあげましょう。あなたが頑張ってきたことをそばで見ていた人は必ずいます。
たとえその決断が間違っていたとしてもきっとあなたを助けてくれる人がいます。決断をせずに何も動けなかった自分と決断をして一歩前へ進めた自分とでは、心の充実感が違うと感じるでしょう。
決断力に関する本
決断力(角川oneテーマ21)
プロと呼ばれる人、一流と呼ばれる人の考え方が非常によくわかる。
常に前向きな態度、新たなことを吸収しようという姿勢に感銘すら覚える。
決断力の磨き方(仕事の教科書BOOKS)
一つの決断に未来が宿る。言うまでもなく、未来は不確定である。だから、どんな未来を選ぶのか、自分で決められる。どんなことでもいい。10年後の自分のために、今できる小さな決断をしようじゃないか。その積み重ねが、人生を最高のものにする。
なぜ、このような良書が自分の若い世代に出版されなかったのか、しかし、今からでも遅くはない、人生決断の結果である。
息子たちにも勧めたいと思いますし、今後手元に置いて何度も読み返したいと思います。皆さん絶対に読むべきです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4054062636/ref=cm_sw_r_cp_ep_dp_BEeNzbMD2GKS4
いま、決める力
非常に読みやすい「人生における決断のバイブル書」である。
老若男女問わず、読んでいただきたい本である。
多くの自己啓発に関する書籍が出ているが、学生さんなど人生の早いタイミングで「決断(判断)」が求められるときに、自信と論拠をもって、「後悔ゼロ」の選択ができるそのバイブルとなろう。
決断力に関する名言
●迅速に決断し、行動できるように自己訓練しておくことを、誰しも心がけるべきである<チャールズ・キャロル・エバレット>
●リーダーは決断することの繰り返し<宿澤広朗>
●決断とは、目的を見失わない決心の維持にほかならない<ドワイト・アイゼンハワー>
●結果が判らないから「決断」が必要なのだ。判っていれば決断などいらない<田辺昇一>
●決断とは、サイコロを振る事ではない。運を天にまかせて、と言う事でもない。思い切って集中し、自分自身の答えを出す事である<島村俊治>
●普通の人は、間違った決断を恐れ、何も決めない。成功する人は、間違うリスクを冒すことが、いちばんリスクが少ないと知っている<本田健>
決断力があるかどうか診断できるチェック項目
決断力あり?なし?チェックしてみよう
②自分の感情に素直ですか?
③素直に謝ることができますか?
④自分の価値観を持っていますか?
⑤ブレていませんか?
⑥物事に貪欲に取り組みますか?
上に挙げた項目は、決断力がある人の特徴です。YESと言えるものが多いほど決断力がある、と言えます。
経営者に必要な決断力と鍛え方
経営者に求められる力とは?
経営には、的確な、そして素早い決断が必要不可欠です。激しい時代の変化、環境の変化に対応するためには大胆な、革新的な決断をしなければならない場面がいくつも訪れるでしょう。経営者はその度に、スピードを持って決断しなければならないのです。
経営者に「決断力」が求められる理由
その決断が正しいものであったなら、会社は良いほうに動き出し、成長できるでしょう。その逆で、なかなか決断を下せずに時間ばかりが過ぎてしまった場合、また誤った決断を下してしまった場合、会社にとって大きなダメージになってしまいます。
決断力があるかないか、そのスピードが早いか遅いかが、会社の成長に大きく関わってくるのです。これが経営者に決断力が必要とされる理由です。
今からでも遅くない!経営者としての決断力を鍛えるには?
◆経営者たちの決断力を鍛える方法◆
①視野を広く持ち日々情報収集をする
経済の状況や、業界の動き、社内の動きなど様々な情報に目を向け現状を把握していると、決断する時のスピードが早くなります。情報が不足していると正しい決断を下せなくなってしまいます。
現状を踏まえて、今後起こりうることを予測していきます。あらゆるパターンを想定し徹底して考えます。次にその対策を練ります。パターン毎の対策を様々な角度から考えます。打ち出した対策に優先順位をつけておくことも大切です。そこまでシミュレーションできれば、あとは実際に決断を下すだけです。この一連の流れを繰り返し行うことであらゆる問題に対して応用できるようになるでしょう。
③失敗やまちがいを怖がらず、決断する経験を重ねる
決断の回数や経験は間違いなく自信に繋がります。何度も決断していくと経験値が上がり、決断にスピードが生まれます。まずは、日常生活で、身の回りの些細な決断から実行してみましょう。
決断力がつく理由
このように自ら経験を重ね、いち社員から責任のあるポジションへと成長することで個人の意見から役職者の意見へ、そして会社の意見へと広がっていきます。自身が身をもって体感したことが全て糧となり会社の経営者としての意見、判断、そして決断へと繋がっているのでしょう。
たくさんの決断をする場面に出会い、決断を下す経験をする、それを繰り返して「決断力」がついていくと言えるのです。
決断力は今からでも身につけることが出来る!
決断力がないと感じるのであれば、まずは「物事を決める」ということから逃げずに「自分で」「決める」事を心がけるようにしましょう。「何でもいい」や「どっちでもいい」を少しずつ減らして、自分はどうしたいかを心に問いかけることが大切です。そうすれば、あなたにも「決断力」が備わっていくことでしょう。