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決断力のある人とない人の特徴・決断力を鍛えるためのトレーニング法

決断力がほしい人へ

何でも迷わずぱっと決められたらいいのに、と思ったことはないでしょうか。「自分にもっと決断力があれば」「どうしてこんなに優柔不断なんだろう」「迷わずに、すぐに決められるようになりたい」など、思い悩んだ経験がある人も少なくないでしょう。

この、自分で決める力ともいえる「決断力」は鍛えることができます。今回は『決断力』をテーマに決断力がある人の特徴や決断力を鍛える方法などご紹介します。是非参考にして優柔不断な自分にさよならしましょう。

決断力とは?

けつだん‐りょく【決断力】の意味
自分自身の判断・責任で決断する能力。「決断力のある人」

https://dictionary.goo.ne.jp/jn/68446/meaning/m0u/

決断力がある人の特徴とは?

あなたの身近に、どんなこともパッと決めてすぐに行動に移せる、という人はどのくらいいるでしょうか。決断するのがとても早くて的確、という人は見ていてとても潔く、かっこよく見えます。そんな人こそが決断力がある人だと言えるでしょう。

決断力がある人にはいくつかの共通点があります。ここではその特徴を見ていきましょう。

自分の意志がはっきりしている

決断力がある人は、自分がどうしたいのか、という目的意識や何を優先しなければいけないのか、など頭の中ではっきりしています。選択をしなければいけない場面で何のための決断なのか、何を求められているのか、そのために自分はどうするべきか、はっきりとした意志を持っているともいえるでしょう。

選択をするのが目的なのではなく、目的のために選択をするのです。ゆるぎない自分の軸を持って決断しています。

失敗を恐れない

どんなに決断力がある人だからといって、常に正しい決断をしているのかといえば、実際はそうとは言い切れないでしょう。人間誰しも、決断を間違えるという失敗を一度は起こすものです。大切なのは、その後です。

間違いにすぐ気付き、認め、謝罪ができるか否か、そしてそれを挽回できるかということが肝心です。決断力がある人はもし間違った決断をしてしまっても、挽回できる力が自分にあると信じています。もちろん自分だけの意志を貫き通すだけでなく周りの人に相談をしたり協力を求めたりする柔軟さも持ち合わせています。

周りの人にどう思われるかを怖がらない

あらゆる選択には、良い結果になる可能性と悪い結果になる可能性があります。毎回良い結果をもたらすとは限りません。悪い結果になるたびに周りの人たちの顔色をうかがっていては物事を進めていけませんし、元々の目的を果たすことすらできなくなってしまいます。

決断力がある人はそこをきちんと踏まえて、もし悪い結果になってしまい迷惑をかけてしまう人が出てくるかもしれない、そうなったときは自分が謝罪とフォローをする、ということまで頭の中で想定しているわけです。誰かのご機嫌を伺うよりそのほうが建設的だということもわかっています。

決断力がない人の特徴とは?

それでは次に、決断力がない人の特徴とは、どのようなものなのか見ていきましょう。決断力がない人は、何かしら理由をつけて何か(誰か)のせいにすることが多いです。「損するかも」「あの人がああ言うから、失敗するかも」などがその例に上がります。そのほかにもいくつか特徴があります。

もしも自分に決断力がないと感じているのであれば、あてはまる箇所があるでしょう。自分に置き換えてみていきましょう。

自分の意志がない

どんなに些細な決断でも自分の意見や意思がなければ決断出来ずに、誰かに任せることになってしまいます。自分がどうしたいかわからず、結局誰かの意見に従い流されてしまうのです。そういうことを繰り返していくと他人任せが当たり前になってしまい、「誰かに決めてもらったほうが楽だし」と決断をしないことに何の疑問を持たずに過ごしてしまいます。

これでは決断力がどうこうという前に、何も自分一人では決められないという事態に陥ります。

責任から逃げようとする

決断力のない人は、自分の考えに自信が持てずもし間違っていたらと臆病になってしまいます。そしてその責任をできれば自分が取りたくない、さらには出来ることなら決断したくない、と考える傾向にあります。

自分に責任が降りかからないように決断を避けている、と言うこともできるでしょう。他人任せにして、責任から逃れることで更に臆病になっていく、これでは一定のループが出来上がってしまい悪循環に陥ってしまいます。

周りの目が気になる

人にどう思われているかが気になり、人に嫌われることを怖がるのも決断力のない人によくある傾向です。嫌われないためにどうにかして決断を下さなくてもよい方法はないか、あわよくば自分ではない誰かが代わりに決断してはくれないかと、ぎりぎりまで決断を先延ばしにしてしまいます。そういった姿勢がますます「決断力」から遠ざけてしまうのです。

また、間違った決断をしてしまったら周りの人に何を言われるんだろう、と周りの人の目を必要以上に気にしてしまいます。

決断力と判断力・行動力の違い

決断と判断と行動

決断と判断、似たような言葉で、どちらも「何かを決めること」であるのは同じです。

●判断とは・・・状況を把握し、物事を正しく的確に認識し考えを決めること
●決断とは・・・意志をはっきり決定すること

「判断」するためには、情報収集が必要不可欠になってきます。その情報から真偽や善悪を見極め、それに基づいて自分の考えを決定します。一方、「決断」は意志をはっきり決定するだけで、判断するために必要な真偽や善悪は決断には必要ありません。そして行動は、何かを行うこと、です。

順序を立てて考えると、判断→決断→行動となることを覚えておきましょう。

それぞれの力

現状を把握し、状況を判断できる力が判断力です。その判断を踏まえてどうするのかを決める力が決断力です。そして決めたことを行動にうつせるのが行動力です。それぞれ意味は異なりますが「行動」するためには「決断」が必要で、「決断」するためには「判断」が必要です。

どれかだけに長けているのではなく、バランスよくそれぞれの力を発揮できるのが理想です。

決断力をつける・鍛えるための方法

決断力を鍛える方法を見ていきましょう。ただ、それは何か特別な方法ではなくて、日常生活にヒントが沢山隠れています。つまり、日常生活を変えることが、決断力を鍛える方法につながっているのです。

まずは小さな決断から始めよう

日常生活の中には、「決断」の場面がたくさんあふれています。たとえば、「今日はどのお洋服を着よう?」「ランチはどこに行こう?何を食べよう?」「退社後は何をしよう?」などです。どんな些細なことでも「自分で」決断する習慣をつけましょう。

「自分で」決断することに慣れてきたら、今度は決断するまでの時間を短くできるようにしていきましょう。迷う時間も楽しいものですが、すぐにつ決断力がつ決断できるようになる訓練だと思って少しずつ慣れていきましょう。そうしていくうちに、スムーズに決断できるようになっていくでしょう。決断力がついてきている証拠です。

自分の気持ちに気づく

自分の気持ちや意志に蓋をして、見て見ぬふりをしていないでしょうか。それは、「自分が意見を言ったことで責任が問われるのではないか?」「こんなことを言っても仕方がない」「誰かが言ってくれるだろう」などマイナスの感情が自分の気持ちや意見よりも上回っているからだと言えるでしょう。

いきなり公の場で意見を述べるのは誰だって躊躇うものです。まずは上司や同僚との会話の中で、自分だったら、と自分なりの意見を頭の中で考えてみましょう。誰かの意見に流されることなく自分の意見を持てたなら成長している証拠です。

先延ばしにしないこと

自分の意見がはっきりしたら「すぐに決める」ことを実行しましょう。人生は決断の連続です。迷っている間にも次の決断が待っているのです。立ち止まらず決断しましょう。間違っていると気づいたのならあとで修正すればよいのです。少しの勇気を出して失敗を恐れず一歩踏み出してみましょう。

別の選択をしていれば、と考えない

別の選択肢をえらんでいれば、もしかしたらもっと上手くいったかもしれない。あのときこうしていれば、と思うことが出てきます。そしてそれを習慣化してしまい、いつまでも引きずってしまうようになります。そうしていても、目の前の事態は改善しません。ましてや、状況が悪化してしまうことだってあります。

決断力を鍛えるためには、決断に「絶対はない」「模範解答などない」と考えることが大切です。別の選択をしても、今より状況が悪くなっていることだってあり得るのです。良くなっているとは限りません。そこで立ち止まっているならば過去は振り返らず今の状況に立ち向かう勇気を持つことの方が意味があります。過去に決断を下した自分を後悔せずに進みましょう。

どうしてもの時は消去法を使ってみる

決断をするにあたって沢山の選択肢がある場合、どれがいいのかわからなくなることもあります考えすぎてしまうとドツボにはまって答えが出せなくなってしまいます。そんな時は消去法を使ってみるのもです。もちろん、あてずっぽうではなく、それぞれの選択肢のメリット・デメリットを考えたうえでの消去法です。

一番リスクが大きい、一番現実的でない、一番目的とは遠い選択肢から消去していくと自ずと今選ぶ選択肢が残り、進むべき道が見えてきます。

自分を信じてみよう

何でも人任せにして、人の意見に流されていた所から少しずつ自分で考えられるようになってきたら、自分のことを信じてあげましょう。自分を信じることは、そう容易いことではないでしょう。

もし失敗したら、もし間違えていたら、と臆病になり怖くなった時、自分の意志で頑張ってきたことを思い出しましょう。そして決断を下した自分をほめてあげましょう。あなたが頑張ってきたことをそばで見ていた人は必ずいます。

たとえその決断が間違っていたとしてもきっとあなたを助けてくれる人がいます。決断をせずに何も動けなかった自分と決断をして一歩前へ進めた自分とでは、心の充実感が違うと感じるでしょう。

決断力に関する本

決断力(角川oneテーマ21)

天才棋士と呼ばれる羽生善治氏の決断する力。勝負の世界で発揮される決断力はどのように培われたのか。羽生氏の考え方とは。仕事における決断力が問われる場面でも参考にできる内容です。

プロと呼ばれる人、一流と呼ばれる人の考え方が非常によくわかる。
常に前向きな態度、新たなことを吸収しようという姿勢に感銘すら覚える。

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決断力の磨き方(仕事の教科書BOOKS)

一つの決断に未来が宿る。言うまでもなく、未来は不確定である。だから、どんな未来を選ぶのか、自分で決められる。どんなことでもいい。10年後の自分のために、今できる小さな決断をしようじゃないか。その積み重ねが、人生を最高のものにする。

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決断力を磨くためにはー自分の未来を今よりももっと輝かせるにはどうすればよいか、変わりたいと思う気持ちがあるのなら、一歩踏み出してみようと思わせてくれます。自分がなぜ決められないのか、そのわけも気づかせてくれる一冊です。

なぜ、このような良書が自分の若い世代に出版されなかったのか、しかし、今からでも遅くはない、人生決断の結果である。

息子たちにも勧めたいと思いますし、今後手元に置いて何度も読み返したいと思います。皆さん絶対に読むべきです。

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いま、決める力

小さな決断から、大きな決断まで人生は「決断」の積み重ねでできています。正しい決断の仕方をわかりやすく紹介しています。読者目線で書かれており、とても読みやすいです。環境が変わり、新しい一歩を踏み出す方へも一冊です。

非常に読みやすい「人生における決断のバイブル書」である。
老若男女問わず、読んでいただきたい本である。
多くの自己啓発に関する書籍が出ているが、学生さんなど人生の早いタイミングで「決断(判断)」が求められるときに、自信と論拠をもって、「後悔ゼロ」の選択ができるそのバイブルとなろう。

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決断力に関する名言

●チャンスではなく、チョイス(選択)が人間の運命を決める<グラシアン>

●迅速に決断し、行動できるように自己訓練しておくことを、誰しも心がけるべきである<チャールズ・キャロル・エバレット>

●リーダーは決断することの繰り返し<宿澤広朗>

●決断とは、目的を見失わない決心の維持にほかならない<ドワイト・アイゼンハワー>

●結果が判らないから「決断」が必要なのだ。判っていれば決断などいらない<田辺昇一>

●決断とは、サイコロを振る事ではない。運を天にまかせて、と言う事でもない。思い切って集中し、自分自身の答えを出す事である<島村俊治>

●普通の人は、間違った決断を恐れ、何も決めない。成功する人は、間違うリスクを冒すことが、いちばんリスクが少ないと知っている<本田健>

決断力があるかどうか診断できるチェック項目

自分は決断力には自信があるのか、それともあまり自信がないのか、ここではチェック項目を設けましたので、あてはまる部分があるか自己チェックを行ってみましょう。

決断力あり?なし?チェックしてみよう

①チャレンジ精神がありますか?
②自分の感情に素直ですか?
③素直に謝ることができますか?
④自分の価値観を持っていますか?
⑤ブレていませんか?
⑥物事に貪欲に取り組みますか?

上に挙げた項目は、決断力がある人の特徴です。YESと言えるものが多いほど決断力がある、と言えます。

経営者に必要な決断力と鍛え方

経営者に求められる力とは?

経営者に求められる能力とは、どんなものなのか見ていきましょう。まず、会社が競合し生き残っていくためには、経営者の手腕が問われます。時代の移り変わりに柔軟に対応し、その時代のニーズに応え続けなければ経営は傾いていくことでしょう。そこで必要になってくるのが「決断力」です。

経営には、的確な、そして素早い決断が必要不可欠です。激しい時代の変化、環境の変化に対応するためには大胆な、革新的な決断をしなければならない場面がいくつも訪れるでしょう。経営者はその度に、スピードを持って決断しなければならないのです。

経営者に「決断力」が求められる理由

経営者は常に時代の先読みをし、その業界の動きを追いかけています。それと同時に自分の会社の組織、チームの状況はどうなっているのか常に把握できるようにし、その情報をもとに、決断を下します。

その決断が正しいものであったなら、会社は良いほうに動き出し、成長できるでしょう。その逆で、なかなか決断を下せずに時間ばかりが過ぎてしまった場合、また誤った決断を下してしまった場合、会社にとって大きなダメージになってしまいます。

決断力があるかないか、そのスピードが早いか遅いかが、会社の成長に大きく関わってくるのです。これが経営者に決断力が必要とされる理由です。

今からでも遅くない!経営者としての決断力を鍛えるには?

決断力の重要性がわかったところで、経営者としての決断力はどのようにすれば高めることができるのでしょうか。優れた経営者たちはどのようにして決断力をきたえているのでしょうか。

◆経営者たちの決断力を鍛える方法◆

①視野を広く持ち日々情報収集をする
経済の状況や、業界の動き、社内の動きなど様々な情報に目を向け現状を把握していると、決断する時のスピードが早くなります。情報が不足していると正しい決断を下せなくなってしまいます。

②頭の中でシミュレーションしてみる
現状を踏まえて、今後起こりうることを予測していきます。あらゆるパターンを想定し徹底して考えます。次にその対策を練ります。パターン毎の対策を様々な角度から考えます。打ち出した対策に優先順位をつけておくことも大切です。そこまでシミュレーションできれば、あとは実際に決断を下すだけです。この一連の流れを繰り返し行うことであらゆる問題に対して応用できるようになるでしょう。

③失敗やまちがいを怖がらず、決断する経験を重ねる
決断の回数や経験は間違いなく自信に繋がります。何度も決断していくと経験値が上がり、決断にスピードが生まれます。まずは、日常生活で、身の回りの些細な決断から実行してみましょう。

決断力がつく理由

どんなに優れた経営者でも、生まれつき決断力があるかといえばそうでもありません。社会に出て、自分の目で肌で「社会」を感じてみないことには何も始まりません。いろいろな人とかかわりを持ち、いろいろな考え方を知り、自分の考えを育てていくことが大切です。おのずとそれが正しいのか間違っているのがわかるようになっていきます。

このように自ら経験を重ね、いち社員から責任のあるポジションへと成長することで個人の意見から役職者の意見へ、そして会社の意見へと広がっていきます。自身が身をもって体感したことが全て糧となり会社の経営者としての意見、判断、そして決断へと繋がっているのでしょう。

たくさんの決断をする場面に出会い、決断を下す経験をする、それを繰り返して「決断力」がついていくと言えるのです。

決断力は今からでも身につけることが出来る!

「決断力」という言葉だけを聞くと自分に身につけることができるのか、と疑問に思うかもしれませんが、身近なところから始められるということをお伝えしました。日常生活では、ありとあらゆる決断力が必要となってきます。

決断力がないと感じるのであれば、まずは「物事を決める」ということから逃げずに「自分で」「決める」事を心がけるようにしましょう。「何でもいい」や「どっちでもいい」を少しずつ減らして、自分はどうしたいかを心に問いかけることが大切です。そうすれば、あなたにも「決断力」が備わっていくことでしょう。

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