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結婚式の新郎挨拶のタイミングやウェルカムスピーチの例文

結婚式の新郎挨拶について

人生最高にして最大のイベントともいえる結婚式。新郎新婦をお祝いする為に、沢山のゲストが二人の結婚式に列席してくれます。新郎新婦としては、是非直接感謝の気持ちを伝えたいものです。結婚式に出席してくれたゲスト一人一人にご挨拶したいところですが、実際の結婚式ではなかなか一人一人にゆっくりと挨拶する時間がとれないもの。一人一人に挨拶するのが難しいとしても、ゲストの皆さんにお礼のご挨拶をきちんとお伝えするための時間です。

では、「いつ、どんな風にすればいいの?」と思う方もいるでしょう。ここでは、新郎新婦が結婚式に出席してくれたゲストに対する感謝の気持ちを最大限にえる新郎の挨拶についてご紹介します。

結婚式当日の新郎挨拶のタイミング

結婚式当日の新郎新婦の動き

新郎挨拶のタイミングについてお話する前に、まずは結婚式当日の新郎新婦の動きについてご紹介させていただきます。

新郎新婦は、結婚式当日、ゲストの受付時間の約1時間30分~2時間30分前に式場に入ります。衣装によって変わってきますが、結婚式の1着目に着る衣装が、和装の場合は特に早めに会場に入ることになります。会場入りした新郎新婦は、控え室へ行き、さっそく結婚式に向けてお支度開始です。新郎よりは新婦の方が支度に時間がかかる為、先に新婦が支度を開始するのがほとんどです。

新郎はしばらく待つことになります。この待ち時間を利用して、結婚式での新郎挨拶の原稿を考えたり、挨拶の練習をする方が多いです。新郎にとっては、結婚式を前にドキドキする時間でもあります。新郎新婦の支度が整う頃、ゲストも徐々に結婚式が行われる式場に到着し、受付が始まります。

新郎新婦の支度が完成し、ゲストも揃ったらいよいよ結婚式スタートです。神式、仏式、キリスト教式、人前式、どの挙式スタイルにせよ、挙式は厳かに行われますので、新郎の挨拶の場は設けません。どうしても、という方は、人前式なら自由にアレンジができるので新郎挨拶の場を設けることができますが、あまりお勧めはしません。なぜなら、結婚式の中でも挙式は、本来、新郎新婦がお互いの愛を誓う場だからです。挙式では、新婦への愛を誓うことに専念しましょう。

結婚式で、めでたく永遠の契りを結んだ新郎新婦は、続いて結婚式披露宴へと進みます。披露宴会場へゲストが入場し着席をしたところに、幸せいっぱいの新郎新婦入場です。ここから新郎新婦が、ゲストに結婚の披露をして祝ってもらう結婚式披露宴がスタートします。さあ、いよいよ新郎挨拶の出番です。

新郎挨拶は、披露宴の最初に

ウェルカムスピーチって言葉、聞いたことがあると思います。その名の通り、ウェルカムの気持ちを伝えるスピーチ、「私たちの結婚式に来てくれてありがとう」という感謝の気持ちを伝える挨拶のことです。ウェルカムスピーチは、通常、挙式が終わり披露宴が始まって、新郎新婦が最初に入場後すぐ行います。新郎挨拶で、披露宴の幕が開けるといったイメージです。

新郎挨拶は、披露宴の最後に

結婚式の中で、もう1箇所新郎挨拶のタイミングがあります。結婚式後の披露宴も十分楽しんで、お開きになる直前です。新婦が両親への手紙を読み、両家の両親に記念品を贈呈し育ててくれた感謝の気持ちを示した後、両家代表謝辞があります。その後が、新郎の出番、新郎謝辞です。新郎謝辞で、結婚式、披露宴を締めくくるということになります。

ここでは、日頃からお世話になっているゲストの皆様に、日頃の感謝の気持ちを伝えると共に、私たちの結婚式に来てくれてありがとうございます。という気持ちを伝えます。

結婚式の新郎挨拶の効果と役割

結婚式中盤、披露宴始まってすぐの新郎挨拶の効果

結婚式後の披露宴が始まってすぐのウェルカムスピーチで、新郎が挨拶するのにはどのような役割があるのでしょうか?結婚式、中でも挙式は、新郎新婦にとってもゲストにとっても神聖なものです。なので、挙式の間は、新郎新婦はもちろん、その場にいる誰もが緊張しています。挙式の間お隣同士言葉を交わすのも遠慮がちになりますよね。会場内には、ピンと張り詰めた空気が漂っているのを感じたと思います。

そんな空気のまま、ゲストは披露宴会場に入ってきます。結果、披露宴が始まってすぐは、まだ場が和んでなく、しーんとしているのです。乾杯の準備中、スタッフがゲストのグラスに乾杯の飲み物を注いでいる間の張り詰めた緊張感を感じた方も多いでしょう。そんな緊張感漂う空気を和やかなものに変えることができるのが、新郎挨拶、いわゆるウェルカムスピーチなのです。

ゲストは、新郎の声を聞くことで、張り詰めた緊張も少し緩み、一気に和やかな雰囲気になります。結婚式直後の披露宴での新郎挨拶ウェルカムスピーチには、ぴりっとした緊張感漂う空気を一瞬で和ませる素晴らしい効果があるんです。

結婚式後半の新郎挨拶の効果と役割

結婚式も終盤に差し掛かり、後は新郎挨拶と新郎新婦退場を残すのみ、という場面。ここでの新郎挨拶は、かなり重要な役割を果たします。結婚式当日、出席してくれているのは、新郎新婦や両家の両親が日頃からお世話になっている方々ばかりです。皆さんお忙しい中、新郎新婦の為に時間を割いて来てくれています。そんなゲストに、感謝の言葉を伝える最後の機会がこのシーンです。

私たちは、誰かに何かしてもらったら、ありがとうと感謝の気持ちを伝えますよね。それがマナーであり、双方の関係をより一層スムーズにする潤滑油にもなります。結婚式での新郎挨拶、とりわけ、結婚式も終盤を迎えた披露宴最後の新郎挨拶(謝辞)は、これ以外のなにものでもありません。

なので、新郎謝辞と呼ばれる新郎の挨拶では、ゲストが自分たちの為に、時間を作って今日来てくれたことに対するお礼、今この瞬間に感じているゲストへの感謝の気持ち、喜び、感動などの思い、新婦とこれから夫婦として二人で歩んで行く上での将来に対する前向きな思いなどを盛り込んで、最大限のありがとうをその場にいる方たちに伝えましょう。

結婚式での新郎のウェルカムスピーチの例文

では、実際の結婚式ではどのような挨拶をすればよいのでしょうか?新郎のウェルカムスピーチの例文をご紹介します。結婚式後の披露宴開始直後に行う新郎挨拶です。ウェルカムスピーチでは、今日忙しい中、来てくれたゲストの皆様へのお礼と、これから始まる披露宴をどうぞ楽しんでくださいという楽しいパーティーへの誘い水的な内容を盛り込みます。

基本の新郎挨拶(ウェルカムスピーチ)

皆様、本日は、私たちの結婚式にご臨席いただき、誠にありがとうございます。先ほど、皆様に見守っていただきます中、滞りなく挙式を挙げることができました。本日の結婚式を迎えることができたのも、これもひとえに、ここにいる皆様方のお陰だと大変感謝致しております。本日は、心ばかりのお料理をご準備させていただきましたので、時間の許す限り存分にお楽しみ下さい。本日は、新婦共々どうぞよろしくお願い致します。

二人の馴れ初めなどを盛り込んだ少しカジュアルな挨拶(ウェルカムスピーチ)

皆様、本日は、私たちの結婚式にご臨席いただき、誠にありがとうございます。私たちは、○年○月○日に出会い、今日まで○年間愛を育み、今日の結婚式を迎えることができました。ここにいらっしゃいます皆様には、夫婦共々大変お世話になっており、皆様のお陰があってこそ、今日の日を迎えることができた私たちです。先ほど、皆様に見守っていただきながら無事結婚式を挙げることができ、こんな嬉しい、そしてこんな幸せなことはありません。本当にありがとうございます。本日は、心ばかりのお料理でおもてなしさせていただきたいと思っております。どうぞ、お楽しみください。

このように、少し二人のことを盛り込むと、硬い感じがなくなり、緊張気味の会場の雰囲気も柔らかくなります。それでは、結婚式の結びとして新郎が挨拶する時の例文もご紹介しましょう。

結婚式での新郎謝辞の例文

それでは、実際の結婚式でのクライマックスでの新郎挨拶(謝辞)の例文をご紹介します。新郎謝辞の場面は、楽しい祝宴を経て結婚式もお開きに近づいている頃です。ここまで沢山の祝福を受けて、新郎新婦は、この上ない幸せをかみしめていることと思います。

基本的には、そんな嬉しい気持ちや感動の気持ちを伝えて、感謝を伝えるだけで十分です。本当は、挨拶をするまでに実際に体感した気持ちをそのままゲストに伝えることができれば、一番心に響くのですが、アドリブでは、なかなか難しいと思いますし、当日感じた思いをそのまま話すと、とりとめのない話になってしま可能性大です。かっこよく決める為に話す内容は、あらかた決めておきましょう。

原稿を作る時には、当日の自分を想像しながら作るようにしてみて下さい。

基本の新郎挨拶(謝辞)

皆様、本日は私たちの結婚式にご臨席いただきまして誠にありがとうございます。皆様からの温かいご祝福や励ましのお言葉をいただき、新米夫婦と致しましては、嬉しい気持で胸がいっぱいになりました。また、これから夫婦としてお互いに助け合い、幸せな家庭を築いていこうという思いも新たに致しました。これから二人で歩んで行く道のりは、平坦な道ばかりではないと思います。急な坂道や、ゴツゴツした岩だらけの道もあるでしょう。そんな道に直面した時には、今日こうしてお祝いに駆けつけていただいきました皆様の事を思い出し、夫婦で力を合わせて乗り越えていきたいと思います。皆様には、私たち夫婦に、今後共変わらぬご支援ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します。本日は、本当にありがとうございました。

基本的には、新郎謝辞として、以上のような内容をお伝えするようになりますが、新婦が手紙を読んで両親への感謝の思いを伝えると同様、新郎もお開き前の挨拶で、両親への感謝の気持を伝えることも多くなってきています。ここで、両親への感謝の気持ちも含めた新郎挨拶(謝辞)の例文をご紹介します。

両親への感謝の気持ちも含めた新郎挨拶(謝辞)

皆様、本日は私たちの結婚式にご臨席いただきまして誠にありがとうございます。皆様からの温かいご祝福や励ましのお言葉をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。私たちが、本日、結婚式を挙げることができたのは、ここにいる皆様のお陰です。そして、また先ほどの新婦の手紙にもありましたが、私たちを育ててくれた両親のお陰です。

日頃からお世話になっている皆様の前でこうした時間を取らせていただくのは恐縮ですが、これまで私を育ててくれた両親へ一言だけお礼を言わせて下さい。お父さん、お母さん、今日まで本当にありがとうございました。二人の子どもに生まれてきて幸せでした。これまで沢山迷惑をかけた分、親孝行させていただきたいと思いますので、○○(新婦の名前)共々、よろしくお願いします。

皆様の本日のご祝福を忘れることなく、○○(新婦の名前)共々、より一層精進してまいりたいと思っております。今後共、私たち夫婦に、変わらぬご支援ご鞭撻をどうぞよろしくお願い致します。本日は、本当にありがとうございました。

結婚式での新郎挨拶のカンペ

結婚式当日、ゲストに自分の思いをしっかり伝えたいけど、原稿をすっかり覚えてしまっていても、緊張して原稿が思い出せないかも、お酒を飲みすぎて記憶が飛んでるかも。そんな不安は、新郎なら誰もが持っています。そんな時は、カンニングペーパー、カンペです。試験では、カンペは許されませんが、結婚式ではOKです。

では、どのようなカンペを作れば良いのか、ご紹介しましょう。

新郎挨拶のカンペのサイズは?

A4などの大きな紙や便箋などに書くと、見やすいので安心ですよね。でも、スマートに見せたいのなら、手のひらサイズの紙に書くのをお勧めします。

カンペに書くこと

ついつい、新郎挨拶全文をそのまま書いてしまいがちですが、それはNGです。カンペには、喋る内容を順番に箇条書きにします。カンペに挨拶全文を書いてしまうと、覚えていてもついついカンペに頼ってしまいます。カンペを読むだけの挨拶になってしまいます。そうなると、新郎は挨拶の間中、終始下を向いたままです。そのような状態では、せっかくの感謝の言葉もゲストに伝わりません。

新郎挨拶の一番の目的は、感謝の気持ちをゲストに伝えることです。言葉に詰まってもいい、覚えていた挨拶が飛んでしまってもいい、とにかく自分の言葉で、ゲストの方を見て挨拶をする事が、重要です。

カンペの例

すぐ上の両親への感謝の気持ちを含めた新郎挨拶(謝辞)の例文のカンペ例です。

ご臨席ありがとう~/感謝でいっぱい
結婚式を挙げることができたのは皆さんのお陰
両親のお陰→お礼
より一層精進するので、変わらぬご支援~
ありがとう~

カンペを使っての練習

カンペには上記のように箇条書きで要点だけ書くとご紹介しましたが、カンペを作る前に、まずは前述のような原稿を作ります。そして、その原稿に沿って、上のようなカンペを作成します。カンペができたら、次は練習です。カンペを見ながら、原稿がすらすら言えるようになるまで練習します。カンペを見なくても言えるようになれば、ベストです。新婦に聞いてもらいながら練習するといいですね。

練習を重ね、カンペを見ずに挨拶できるようになっても、当日緊張で原稿が飛ぶかも、飲みすぎで頭がぼーっとするかも、と不安は残ると思います。そんな時は、カンペをお守り代わりに手に持っておくだけでも、気分的に随分違いますよ。試してみて下さい。

結婚式の新郎挨拶を感動に導くために

挙式は気持ちを引き締め、厳かに

新郎挨拶の感動へのプロローグでもあります。日頃、おちゃらけてしまう新郎も、ここは日頃と違う自分をゲストへアピールし、結婚式という大切な瞬間に誠実に向き合っているところを見せましょう。挙式は、厳かな雰囲気で行われるものですので、どんなキャラクターの新郎でも自然と引き締まった表情になると思います。

普段の新郎の姿を知っているゲストは、きりっとした表情の新郎をみて、より一層感動すること間違いありません。

常に笑顔を絶やさない

結婚式とは、幸せの絶頂を迎えている男女です。自然と、笑顔がこぼれます。遠慮することなく、自然のままに笑顔を振りまいて下さい。ゲストは、そんな笑顔が絶えない新郎新婦を見て、二人の結婚式にきて良かった、新郎新婦が本当に幸せそうで良かったと、心から祝福してくれることでしょう。

結婚式の日、来てくれたゲストの皆さんに新郎新婦ができること。それは、幸せいっぱいの笑顔を見せること。その笑顔で、ゲストの祝福の気持ちに報いることができるのです。いわば、お幸せのお裾分けです。

新婦を気遣う

これは、なかなかできない方も多いのではないでしょうか?一昔前の日本男児ならともかく、近年、レディーファーストが普通になり、常に新婦を気遣う新郎が多く見受けられるようになりました。愛する新婦を気遣う様子を目にしたゲストは、ああ、本当に二人は愛し合っているのだなー、新郎は新婦を本当に大切に思っているのだなーと思い、仲睦まじい二人に心が温かくなるでしょう。それが、新郎挨拶の感動へと繋がるのです。新婦を大切にする気持ちをしっかり行動に出しましょう。

新婦と目を合わてニコッ

あまり、新郎挨拶の感動へと繋がらない気もすると思いますが、これこそ直結します。
人前で目を合わせるなんて、しかもニコッっとなんてと思わず、積極的に新婦に微笑みかけて下さい。結婚式という緊張する場面でも、微笑みかけてくる新郎を新婦は頼もしいと思うでしょう。そして、新婦と目を合わせて微笑み合っている新郎を見て、ゲストは幸せを分けてもらっているような喜びを感じます。これこそ、まさに、結婚式の醍醐味。新郎挨拶の感動へと繋がる瞬間なのです。

新郎挨拶をより感動的にする為のテクニック

結婚式での感動シーンは?新婦の父との入場、指輪の交換、両親との手を繋いでの入退場、新婦の手紙と色々ありますが、二人の結婚式に訪れたゲストに新郎挨拶で感動させたい。そう思う新郎は多いでしょう。ここでは、結婚式での新郎挨拶をより感動的にする為のテクニックをお伝えします。

新郎挨拶の心構え

結婚式当日の新郎は、列席しているゲストの皆さんから、沢山の祝福を受けます。人生で、こんなに一度に祝福の言葉をかけてもらったのは、きっと初めてのことでしょう。そんな幸せの時間を過ごして、新郎は「俺はなんて、幸せ者なんだ」と思うに違いありません。喜びと感動と、感謝の気持ちで胸がいっぱいになることでしょう。

「喜び・感動・感謝」この3つの気持ちが沸き上がってきた結婚式当日の新郎こそが、列席した人々の心に響く挨拶ができるのです。心のない挨拶ほど、味気なくがっかりするものはありません。しかし、心のこもった挨拶は、聴く人の感動を呼びます。結婚式当日の新郎には、人々の感動を呼ぶ要素が十分に備わっているのです。

新郎は、結婚式当日に起こるすべてのことをあるがままに受け止めて下さい。そうすることで、自然と「喜び・感動・感謝」この3つの気持ちが沸き上がってきます。そして、この気持ちこそが、列席した人々の感動を呼ぶ挨拶への原動力となるのです。

新郎挨拶のテクニック

では、具体的に新郎挨拶の際のポイントをご紹介します。

1.大きく深呼吸をする。
2.話す前に、笑顔で会場全体にゆっくりと目をやる。
3.早口にならないように、ゆっくりと落ち着いた声で話し出す。
4.カンペは見ても良いが、カンペばかりに目を落とすことのないように。
4.話している最中は、1点を見ながらではなく、1人1人に語りかけるつもりで。
5.今感じている感情を大切にしながら、「挨拶」ではなく、気持ちを「伝える」。
6.新郎謝辞での挨拶終わりの「ありがとうございました。」は、心を込めて大きな声で。

新郎挨拶を感動的にするには、演出も必要です。上記のテクニックをしっかり実行して、会場を感動の渦に包んで下さい。

ウェルカムスピーチと謝辞の違い

新郎挨拶には、ウェルカムスピーチと謝辞があるのは前述のとおりで、テクニックとしては、上記のようのと同じです。ただ、ウェルカムスピーチは、今から披露宴が始まりますよ、という時に行うというのに大して、同じ挨拶でも謝辞は、披露宴が終わる頃、結婚式の最後に行われます。その性質上、挨拶の内容も違いますので、声のトーンも若干変えることになります。

声について

「声」は、十人十色です。男性でも高い声の人もいれば、低い声の人もいます。「声」は個性ですので、みんな違っててみんな良いのです。しかし、個性であるその「声」をしっかり活用できていないとしたら?残念なことです。新郎挨拶のような、大勢の前で話さなければならない時には、特に「声」の出し方に気をつけなければいけません。

声の出し方

大勢の人の前で話す時と、2~3人の前で話す時では、声の出し方が違います。ここでは、新郎挨拶のように、大勢の人の前で話す時の声の出し方についてご紹介します。

1.足は肩幅ぐらいに広げて、しっかりと立ちます。
2.背筋を伸ばし、肛門を閉めます。
3.喉の奥を広げて声を出します。(扁桃腺辺りに空間を作る感じです)
4.腹式呼吸でお腹から声を出しましょう。
5.会場の一番遠いところにいるゲストに声を届けるイメージで声を出します。

腹式呼吸の仕方

挨拶の前に「皆さん、ちょっと失礼します。」と言って「あー、あ、え、い、う、え、お、あ、お」と発声練習を行うことは難しいので、ここではすぐにお腹から声を出す方法を伝授致します。

1.息を吸ってお腹を膨らませる。
2.声を出す時に、お腹に力を入れる。

これだけです。なーんだ、これだけか、と思うかもしれませんが、これが結構難しいのです。イメージとしては、息を吸ってお腹を膨らませるのは、空気を入れて浮き輪を膨らませるイメージです。声を出す時に、お腹に力を入れるのは、膨らませた浮き輪に力を加えて空気を抜くイメージです。

腹式呼吸の練習

日常生活で、複式呼吸をマスターする簡単な方法があります。

1.仰向けに寝る。
2.上を向いたまま、新聞や本など、好きな活字を大きな声で読む。

「簡単、簡単。」と思うかも知れませんが、これが以外と大変なんです。仰向けで、声を出すこと自体大変なのに、大きな声となると、複式呼吸を使わない限りできません。だから、自然と複式呼吸がマスターできるのです。このようにして、複式呼吸をマスターしていると、いざ大勢の前で挨拶、という時に、お腹から声を出せるようになります。

結婚式では新郎の父親も挨拶がある

結婚式では、新郎だけでなく新郎の父親も挨拶があります。両家代表謝辞と言われるものです。両家代表の挨拶なので、新郎父でなくでも良いのですが、結婚後、新婦が新郎の姓を名乗る場合には、ほとんどの場合、新郎の父親が挨拶に立ちます。新郎が婿養子になる場合は、新婦の父親が挨拶します。

新郎に父親が居ない場合は、両家で話し合って、新郎の母親もしくは、新婦の父親が挨拶を行います。また、最近では、新郎父親が高齢である、口下手であるといった理由から両家代表謝辞を行わず、両家、新郎新婦を代表して、新郎がまとめて行うということもあります。

両家も代表して謝辞を行う場合

両家を代表して、新郎が挨拶をする場合、以下の内容を挨拶文に加える必要があります。

・冒頭に、両家も代表しての謝辞であるということ。
・結びに、両家共々よろしくお願いしますということ。

新郎の父親がお礼のご挨拶をしない分、新郎が両家代表謝辞もフォローしなくてはいけないのです。

両家も代表して行う謝辞の例

本日は、皆様、私たちの結婚式にご臨席いただきまして、誠にありがとうごいました。両家、新郎新婦を代表致しまして、一言ご挨拶申し上げます。日頃から大変お世話になっております皆様に、本日見守っていただきます中、私と○○(新婦名前)は無事結婚式を挙げることができました。これもひとえに、ここにいらっしゃる皆様方のおかげだと心より感謝致しております。また本日は、沢山のご祝福をいただき、ありがとうございました。これからは、皆様からの祝福や励ましを胸に、○○と手を携えて夫婦として歩んで参ります。まだまだ未熟な二人ですが、両家共々、今後共ご指導ご鞭撻賜りますようよろしくお願い申し上げます。本日は、誠にありがとうございました。

結婚式の新郎謝辞は

世界でたった一人のかけがえのない人である新婦と出会い、結婚式を挙げることができた新郎のみが得ることができる「喜び・感動・感謝」そのものが、新郎挨拶です。あなたの結婚式に駆けつけてくれた沢山のゲスト。隣には、大切な、あなたの愛する新婦。あなたに寄せられる沢山の祝福。これらすべてが、あなたのものです。

最高の幸せを手にしたあなたが、もっと幸せになる為に、隣にいる新婦と歩む幸せの未来への扉を開く鍵。それが、結婚式の新郎挨拶なのです。この記事を読んでいただいている新郎のあなたなら、きっとできるはずです。感動的で素敵な新郎挨拶で、大切な人と、幸せの未来への扉を開くことが。なぜなら、既にあなたには、もう素敵な新郎挨拶をする為の準備が、十分できているから。

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